東方饅頭拾転録 【本編完結】   作:みずしろオルカ

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 投稿です。

 Яは「ヤー」と読む、ロシアの文字らしいです。

 今回は新規参入のゆっくりはいません。
 そろそろ自重しないと大変なことになりそうですし。

 それでは、ゆっくりよんでいってね!


海原参護の日記 Я月

Я月(|||゚Д゚)日

 

 格闘ゲームで壁際のコンボというものがあるのだが、それを味わった。

 

 幽香さんには空中コンボを、美鈴さんには壁際コンボを決められる。

 

 いつから東方は格ゲーになったんだろうな?

 いや、元々格ゲーもあったか……。

 

 紅魔館の壁に当てられて、跳ね返ったところを下からすくい上げられる様に蹴り上げられて、地面に着地する前に再び壁にぶつけられる。

 いや、安直な攻め方をした俺が悪いのは分かるが、周囲にすごい音が響いていた。

 

 なにしろ壁、ヒビ入ってたからなぁ。

 

 それを見た美鈴さんが、

「さ、咲夜さんに怒られる……」

 と震えていた。

 

 だったら加減してくれ……。

 

 波紋と気功で防御力、回復力が相当上がったし、痛みもある程度和らいでいる。

 だけど、上下左右に全身を揺さぶられるなんて、ここ一年以上無かった感覚だ。

 久しぶり、元気してた?

 なんて聞ける状況でもなく、ただひたすらに甘い攻め方をした結果どうなるのか? を文字通り叩き込まれたのだ。

 

 美鈴さんは波紋とも相性が良く、すぐに実戦に使えるほどにまで波紋を習得した。

 それに比べて俺は気功の習得はできた。

 

 だけど、双方の同時展開が出来ていない。

 

 気功は気功、波紋は波紋でしかまだ使えない。

 ただ、美鈴さんも気功と波紋の融合はできていないらしく、右手に気功、左手に波紋なんてこともしていた。

 

 そのおかげでさっきの壁際コンボだったわけだが。

 

 Yパチュリーはやれやれと言った感じで首を横に振っていた。

 

 彼女の中ではダメらしい。

 

 

 

Я月(〃ω〃) ポッ日

 

 ゆっくりお手玉をする機会が増えてきた。

 

 九人も居れば一人一人相手するのが難しいのだから、申し訳ない。

 ただ、YレミリアやYフラン、Yチルノ、Y大妖精、Y小悪魔はこのお手玉が好きらしく、五人まとめてお願いして来ることがある。

 

 一人一人大きさが違うので地味にきついお手玉なのだが、あの楽しそうな顔を見たらついついやってしまう。

 

 Yパチュリー、Y咲夜、Y美鈴、Y幽香は直接揉んでもらうのが好きなようで、単体で揉まれに来る。

 

 たまにブッキングして喧嘩? になる。といっても、転がってぶつかって、転がってぶつかっての繰り返しだ。

 喧嘩というよりは、遊んでいるように見える。

 

 事実、ぶつかっているうちに目的を忘れて遊びになっているからだ。

 

 しかもその確率百パーセント。

 

 なので放置する。

 

 さて、ホットケーキは小麦を幽香さんから貰える立場からすればかなり食卓に上がる確率の高いお菓子なのだが、今日は生クリームと砂糖もたくさん手に入った。

 

 ホットケーキを重ねて、その間に生クリームを挟み込んで、頂上にはクリームと果物でデコレーションしたホットケーキタワーを建設した。

 

 ゆっくり達は感激したようで、タワーの周りに集まっては感激したように体を揺らしている。

 

 可愛い。

 

 ふと、やってみたくなったことをやってみた。

 

 Yパチュリーの上にYフランを、その上にYレミリアを乗せてみた。

 名付けてゆっくりタワー!

 

 Yパチュリーは別段重いとは感じていないようで普通にしていた。

 

 YレミリアとYフランは大喜びで、うーうーと鳴きながら揺れていた。

 

 丁度、ゆっくりタワーとホットケーキタワーの高さが同じぐらいだったのもあって、他の六人も真似をしてタワーを作っては動き回っていた。

 

 まさかここまで気に入られるとは思わなかった。

 

 三人重なって目を輝かせてホットケーキタワーを見ている姿はとても癒された。

 

 

 

Я月ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル日

 

 今日美鈴さんの所を訪ねたら、メイド服を着た女性が美鈴さんに説教していた。

 

 挨拶をすると丁寧にあいさつを返してくれた。

 

 十六夜咲夜さん。

 

 一昨日に壁を小破させてしまったので、俺への謝罪含めて待っていたのだそうだ。美鈴さんに説教しながら。

 

 咲夜さんも組手に加わってくれたのはうれしいが、時間止めないでください泣いてしまいます状態だ。

 

 ちょっと昔のトラウマが顔をちらっと見せたので考えないようにした。

 

 咲夜さんは波紋に興味が無いようで、波紋の練習になると仕事に戻っていった。

 

 相変わらず美鈴さんの波紋を練る速度は速く、多い。

 

 俺は気功を練る速度は遅いが、コントロールは上手いらしい。

 コントロールは波紋でも相当鍛えたから、その名残だろう。

 

 これなら俺の夢が実現するかもしれない。

 

 舞空術!

 

 美鈴さんもできるという話だし、うちに来る人たちは大抵は飛べる。

 阿求様や小鈴さんはできないだろうが、他は全員出来るはずだ。

 

 それに飛べるようになっておけば、ここに来ることも、さらに遠くへ仕事の足を延ばすことも可能になる。

 外の世界には舞空術を使える人間を俺は規格外の兄以外では知らない。

 あの人は人間辞めてると思っているからな。

 

 しかし、舞空術を身に付けられれば、戦闘の幅も広がるし、不安定な体勢からの攻撃も出しやすくなる。

 波紋と併用できれば、さらに俺は強くなれる。

 

 帰り際に、咲夜さんから怪我の手当てをしてもらった。

 

 その際にYパチュリーも手伝っていたが、咲夜さんは表情に出すことなく、普通に応対していた。

 本当に本物のメイドって感じの人だな。

 

 

 

Я月ヘ(゚∀゚ヘ)月

 

 昨日からY咲夜の様子がおかしい。

 

 どうやら、俺の訓練に付いて行きたいようだ。

 

 しかし、美鈴さんは苦笑いで済ましていたが、咲夜さんはY咲夜を見てどんな反応をするのだろうか?

 

 昨日はYパチュリーを見ても頭を撫でるだけで、特に質問などは無かった。

 

 しかし、自分のゆっくり妖怪だ。

 自分だったら、微妙な気持ちになることは間違いないだろう。

 

 駄々を()ねているつもりなのだろうが、コロコロと転がっているだけだ。こっちを見ながら……。

 

 お菓子を出すと、

 目が輝く→ハッと目的を思い出してグヌヌの顔→お菓子を振るとそれに合わせて身体が動く→連れて行くことを約束してお菓子をあげると幸せそうに食べている。

 これは可愛いな。

 

 ちなみに妹紅さんが台所でタケノコの処理をしている。

 本当、みんな家に馴染んでるな……。

 

 

 

Я月(^◇^)日

 

 咲夜さんとY咲夜の出会い。

 

 それは、意外にも何もなかった。

 というか、咲夜さんよりも美鈴さんの方に効果が出ていた。

 

「おお、咲夜さんのゆっくり妖怪ですね! 可愛いなぁ~!」

 

 と言いながら、抱きしめて離さなくなってしまった。

 

 どうやら、美鈴さんはY咲夜がお気に入りになったようだ。

 今日一日中抱きしめっぱなしだったのがいい証拠だ。

 

 咲夜さんは、微妙な表情をしていた。

 そりゃそうだ。

 

 咲夜さんに、こっそりとレミリアさんやフランさんのゆっくり妖怪も居ますよ、と教えると次の人里への買い出しの時にお邪魔しますという言葉を貰った。

 

 やっぱり、レミリアお嬢様に忠義や愛情を持って接しているのだろう。

 

 ゆっくり妖怪たちの好物なんかも聞かれたので答えておいた。

 

 あと、血液はたまに自分のをあげていると教えると少量だったら分けてくれるとのことだ。

 

 わざわざ指先を切ったりしなくてよくなるのはありがたい。

 

 

 

Я月( ^ω^)ワクワク日

 

 子供は好奇心旺盛だと言う。

 

 Y小悪魔もまさにその時期に入ったのだろう。

 

 よく、目に入ったものがなんなのかを、他のゆっくり達に聞いている姿をよく見かけるようになった。

 

 子供は興味を持った者に対してできるだけ触れさせてあげるのが良いと聞く。

 

 なので、色々と体験させてあげたり、実演したりしてY小悪魔の好奇心を満たしていった。

 

 あと、少しずつではあるが、元々の小悪魔さんの性格が見え隠れしているのかもしれない。

 よくYパチュリーの傍にいるし、本を持って来たり読み終わった本を返したりしていた。

 

 お手伝いの様なものだし、そうすることで自立心が芽生えるものだけど、気分は初めてのお使いを見守る親の気分だ。

 

 心配でたまらない。

 

 それは他のゆっくり妖怪たちも同じようで、あちらこちらからY小悪魔を見守っている。

 

 我が家のアイドル、Y小悪魔の誕生である。

 

 

 

Я月(`・д・´)キリッ日

 

 今日は、咲夜さんと美鈴さんが二人でうちに来た。

 

 どうやら、咲夜さんは日中はレミリアさんが眠っているのでその間に用事等々を済ましているそうだ。

 美鈴さんは妖精メイドに門番を交代してお休みらしい。

 

 おもてなしとして、お茶とお菓子を出す。

 給仕はY咲夜。

 彼女の仕事には咲夜さんも満足しているようで、お茶を美味しそうに飲んでいた。

 

 美鈴さんは裏庭の花壇に興味があるようでそっちを見に行った。

 そういえば、紅魔館の花壇の管理は美鈴さんがしているって言っていたな。

 

 咲夜さんはYレミリアやYフランと遊んで大変ご満悦のようだ。

 

 二人とも咲夜さんが気に入ったようでよく懐いていた。

 

 帰り際に二人とも、たまに来たいと言ってくれたので、ここに来る人たちを教えておいた。

 もし喧嘩になったら自宅半壊か全壊が目に見えているからね。

 

 二人とも驚いていたけど、喧嘩っ早い人たちではないので一応は安心だ。

 

 ただ、幽香さんのバトルマニアっぷりはどうにかしないといけないだろう。

 模擬戦に俺が付き合いつつ、守ってほしい約束事を決めなくてはならないだろう。

 

 ほぼ、寮と管理人みたいな状況になっているが、仕方がない。

 無用な争いを避けるにはしっかりとしたルール作りが必須なのだ。

 




 いかがでしたでしょうか?

 ちなみに格ゲーネタちょいちょい入れてますが、作者は格ゲーは強くないです。

 育成ゲーやシミュレーションが好きなまったりプレイヤーです。

 ルーンファクトリー4、めっちゃはまってます。

 それでは、次はどちらの日記にしようかな?

 また読んでくださいね!
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