日曜は仕事ですので早めにUPです。
美鈴日記になりますので、お楽しみください。
Я月(|||゚Д゚)日
武器を使って戦う人も、素手で戦う人も、総じて無手の技術は必要になる。
戦場において満足な状態で戦えることは少ない。
剣士が剣を持っていないという事態もある。
だから、無手での戦い方も習得するのだ。
戦場を知らない人は習得しない人も多いが、戦場を知れば知るほど、生き残れば生き残るほど、無手の戦いが大事であると感じることができる。
参護さんは杖術の使い手だ。
それも、実戦で使って十分に通用するレベルの使い手だ。
三国時代に私に無手を教えてくれた武将の人がいたが、その武将の人達の練度に届きそうなほどの腕前だ。
今の時代、常に戦があるあの時代に比べて実戦の機会が少ない。
だというのに、有名武将と並んでも大丈夫だと言える。
ただ、妖怪や亡霊を相手にするにはまだ弱い。
杖術使いは多彩な攻撃手段の代わりに適切な攻撃方法をする判断力が要求される。
太刀のように振るい、槍のように突き、薙刀のように薙ぐ。
だから、今回の組手は適切な攻撃を判断する訓練になる。
安直な攻めをした参護さんには理不尽な連撃を撃ち込んであげた。
ただ、何度も壁に叩きつけたため、ヒビが入ってしまった。
咲夜さんに叱られてしまいます。
それから波紋の練習に入りましたが、波紋だけならきちんと練れるようになった。
ただ、参護さんが私に流してくれたあの波紋に私の気功を重ねた時の活性と強化の無限螺旋が出来ない。
同時展開が出来なかった。
正確には混ぜ合わせる事が出来なかった。
なので、右手に気功、左手に波紋を別々に展開してそれぞれの特徴を実戦で確認をしていた。
そのせいで、壁にヒビを入れてしまったのだけど。
参護さんは気功の練りが遅いのだが、その操作力は目を見張るものがある。
時間をかけて練り上げた気功を手の指一本一本の先に集めて弾を作っていた。
本当に教えがいのある生徒だと思う。
Я月(〃ω〃) ポッ日
壁のヒビの件で、咲夜さんとお嬢様にすっごく怒られた。
だけど、内容が壁のヒビに関しては少しだけで、他は人間を壁にひびが入るまで叩きつけたことに関してだった。
紅魔館の壁はパチュリー様が魔術でかなり強化していて、ヒビとはいえ傷つけるのはかなり難しい。
それを、人間をぶつけてヒビを入れたなんて怒られて当然かもしれない。
波紋で全身を活性化していたし、かなり負荷も軽減していたはずなので、深刻な怪我はしていない。だが咲夜さんやお嬢様は波紋なんて知らないはずなので、気功の親戚みたいなものだと説明した。
あと、太陽の力に似た力であると説明した。
興味がなければ会われることも無いだろうが、それでもお嬢様の天敵の太陽の力だ。
注意しておくに越したことは無い。
参護さんがお嬢様に害をなすとは思えませんが、彼は常時軽度の波紋を纏っている。
何らかの間違いでお嬢様が怪我をされたら大変だ。
咲夜さんが直接会って危険性などを検査するそうだ。
咲夜さんなら心配ないだろうが、参護さんが咲夜さんにどう思われるか少し心配ですね。
Я月ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル日
朝一で門の前にてヒビの入った壁を見た咲夜さんに再度説教をされた。
入っているヒビがかなり大きく、人間相手になんて力を出しているのかと怒られた。
ヒビと言ってもせいぜい線が走るぐらいと認識していたようで、蜘蛛の巣状に入っているヒビに驚いていた。
そして参護さんが来るまで説教だった。
咲夜さんから模擬戦を申し出て、戦っている所を見ていた。
外側から見ていたからこそ理解できる。
咲夜さんと時間を止める能力に対して動揺こそあれ、対処ができている。
目の前から咲夜さんが消えても、牽制しながら周囲を見渡す行動、眼前に現れるナイフを致命傷を避けながら対処する観察力。
おそらく、同じ時を止める対戦相手か極端な加速力を誇る相手が居たのだろう。
そうでなくては、初見殺しとも言える時を止める相手にそれなりに模擬戦としての形を成しているのが不可解になってしまう。
人間でも若い部類だし、その若さで三国時代の武将並みの武力と経験を持っているのは一体どういう事なのでしょうね?
参護さんに気功でやりたいことは? ときいたら
「舞空術!」
と元気よく答えられた。
空は人間があこがれる夢の中でも上位に入る夢なのだろう。
博麗の巫女や白黒魔法使いは、その夢はかなっている。
あと、ナイフが刺さった傷は咲夜さんが手当てしていた。
波紋で回復が早いとはいえ、刃物が刺さった傷はきちんと手当てしないといけない。
ただ、その回復力は咲夜さんも驚いていた。
あれだったら、壁にヒビが入るほど叩きつけられても死なずにいられるわけだ。
Я月ヘ(゚∀゚ヘ)月
咲夜さんが参護さんの評価をお嬢様に報告していた。
私も同じく評価を報告したが、お嬢様は面白そうに笑っていた。
あれは興味を持った表情だった。
だけど、さすがに太陽の力を纏う参護さんに直接会うのは危ないし、もし会うのなら参護さんに頼んで波紋ではなく気功の方を纏ってもらう必要がある。
お嬢様のゆっくり妖怪もいるそうだが、対面させていいものだろうか?
私の時でさえ、相当衝撃的だった。
自分に似た妖怪が参護さんに懐いている姿は、正直恥ずかしい。
お嬢様が自身に似たゆっくり妖怪と出会った時に、プライドの高い方だから認めない可能性がある。
そうすると、ゆっくり妖怪に攻撃をする可能性があるし、その行為を参護さんが許すわけがない。
彼はゆっくり妖怪たちを本当に大切にしているのがわかる。
だからこそ、会わせるのは慎重にした方が良い。
私の『気を使う程度の能力』は、こういう気を使う事じゃないんですがね。
Я月(^◇^)日
今日、参護さんが咲夜さんのゆっくり妖怪を連れて来てくれた。
正直、可愛くて可愛くて仕方が無かった。
気付いたら一日中だらけて過ごしてしまった。
咲夜さんもちょっと恥ずかしそうにしてましたし、我を忘れすぎましたね。
休みの日にでも参護さんの家に、この娘と戯れさせてもらいに行きたい。
Я月( ^ω^)ワクワク日
咲夜さんに昨日の私の失態に付いて注意された。
咲夜さんも恥ずかしかったのだろう。そりゃそうだ、私だって参護さんに懐いているゆっくり妖怪を見た時に恥ずかしかったのだし、咲夜さんもそうなるだろう。
しかも、咲夜さんは私と自分のゆっくり妖怪の戯れを見たのだ、私より恥ずかしいはず。
ちょっと失敗したな。
たしか、参護さんから紅魔館の全員がゆっくり妖怪化としていると聞いているので、お嬢様が眠っている日中に参護さんの家に誘うことにする。
私も咲夜さんのゆっくり妖怪に会いたいし、咲夜さんもお嬢様のゆっくり妖怪に会える。
いい提案だと思います。
Я月(`・д・´)キリッ日
参護さんの家にお邪魔してきた。
あの家は楽園でしたね。
たくさんのゆっくり妖怪が楽しそうに暮らしている姿は一種の別世界な気がします。
裏庭の花壇にはいろいろな珍しい花や野菜が植えられていて、手入れが行き届いていた。
風見幽香さんのゆっくり妖怪がお世話をしていたので、ここまできれいな状態になっているのだろう。
見ていると、丁寧な手付き? で枯れている葉っぱや萎れている花のつぼみを取っていた。
思わぬところで花壇の手入れ技術が手に入れられたのが良かった。
ここは本当に楽しい。
参護さんの家に通っている人達が置いていく食材でおいしい食事が出てきますし、座っているだけでも膝や目の前にゆっくり達が集まってきて触れ合えるのは本当にいい。
咲夜さんもお嬢様や妹様のゆっくり妖怪と一緒に戯れていたので、気に入ったと思う。
あの笑顔を見れたのは、私としても良かった。
咲夜さんと話し合い、たまに来てもいいかと聞くと快く了承してくれた参護さん。
慣れているのだろう。
その際に、ここに来る人たちを全員教えて貰いましたが、これは本当にひどい。
もし、衝突なんかしたらこの辺り全部更地にできるような人もいるのが非常に危ない。
おそらく、ここに来る人たちもここが居心地が良いから来ているはずですし、積極的にここを壊そうとはしないと思う。
後は参護さんに働きかけて、簡単な規則の様な物を作って配る方が良い。
私も咲夜さんもここが無くなるのは惜しいと思いますし。
いかがでしたでしょうか?
参護の家は一種のパワースポットになりつつありますね。
美鈴の懸念は当たるのか外れるのか?
次は十六夜咲夜の日記の予定です。
お楽しみに!