東方饅頭拾転録 【本編完結】   作:みずしろオルカ

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 ちょっと、駆け足で更新。

 なんかもう、評価もすごいことになってるけど、このサイト以外のブログみたいなのでも紹介されているらしい。

 メッセで教えてくださった方ありがとうございます。

 色々と恐れ多い評価もありましたが、大変うれしいです。

 それではどぞ。


レミリア・スカーレットの日記 Ж月

Ж月(>_<)日

 

 先日から霊夢や美鈴からお願いされている人間に明日会うことになっていたことを思い出した。

 

 咲夜の話だと、美鈴が良く稽古をつけている人間で、その人間の使う技術を美鈴が教わっているらしい。

 

 人間は容姿で判断する者が多い。

 

 私はかなり小さい方だが、その人間がどういう反応をするのかが楽しみだ。

 

 見た目で判断するような愚か者ならば、食料にするのもいいかもしれない。

 

 吸血鬼の館に来るのだから、そのぐらいの覚悟はしていてほしいものだ。

 

 

 

 

Ж月ε-(´∀`*)ホッ日

 

 例の男、海原参護と言ったか。

 

 咲夜に案内されて部屋に入った瞬間、全身を硬くしていた。

 とっさの防御行動ね。

 私も威圧感を部屋全体に放っていたし、ちょっとしたお茶目ってやつ。

 

 だけど、これで海原参護の人間性が見える。

 

 私のような幼い容姿の相手でも、実力を図ろうとしていたし、実力差を理解したのか、礼儀をしっかりとしていた。

 日本風のではなく、西洋風の礼を尽くしたのも高評価ね。

 

 相手によって、礼の尽くし方は変わってくる。

 

 それを理解しているあたり、なかなかの人間だ。

 

 頼まれた内容が、彼と共に暮らすゆっくり妖怪に魔力を与えて欲しいというものだった。

 目の前で咲夜が咲夜のゆっくり妖怪に魔力を与えていた。

 

 目に見えて存在が濃くなった。

 

 なるほど、存在を確たるものにしたい。

 そういう望みか。

 

 私のゆっくり妖怪は、幼かった。

 咲夜のゆっくり妖怪に比べてもずっと小さく、無邪気に飛び回っていた。

 

 理解はできる。

 私のスカーレット家の当主としての責務、プライド、フランと仲良くしたいと言う望み。

 

 そういった本体の望む形を叶えようとしている。

 

 羨望や嫉妬の感情が湧かない訳じゃなかったが、それを受け入れるのも私だ。

 この妖怪が私の叶えられなかった姿をしていると言うなら、私は今まで生きてきた中で選んで叶えた姿で受け入れる。

 

 咲夜に明日はフランを呼んでもらい、魔力を込めるように頼む。

 

 あの子がどういう反応をするかは、海原参護の態度次第ね。

 

 パチェや小悪魔は協力する可能性が高いし、問題はフランだけ。根性見せなさい海原参護。

 

 それにしてもゆっくり妖怪のフランは中々可愛い。

 

 

 

 

Ж月((o(´∀`)o))ワクワク日

 

 フランは癇癪を起こすかとも思ったが、私のゆっくり妖怪と一緒に遊ぶためにゆっくりフランに魔力を分けていた。

 それからはずっと、私のゆっくり妖怪を抱きしめたまま過ごしていた。

 

 正直恥ずかしい。

 

「お姉様~。お姉様~♪」

 

 なんて言いながら私のゆっくり妖怪を抱きしめながらクルクル回っていた。

 恥ずかしい。

 

 私もフランのゆっくり妖怪の相手をしていたけど、無邪気に私に甘えてくる姿に不覚にもキュンときてしまった。

 

 あと、本を借りに図書館に行った時に、パチェが何やら百面相しながら悩んでいた。

 話を聞くと、昔に作った記憶同期の魔法が思わぬ効果を出してしまったらしい。

 パチェのゆっくり妖怪と記憶が完全に同期してしまったらしい。

 

 あの、ずっと海原参護にくっついて離れなかった子か。

 

 そこまで聞いてしまえば理解できる。

 きっかけはどうあれ、友人に春が来たというなら喜ばしいことだ。

 

 生粋の魔女であるパチェはずっと図書館だったり研究室に引きこもってばかりで、恋愛のれの字も見当たらないタイプだったしね。

 

 ただ、パチェが図書館の壁に海原参護の家に繋がるゲートを設置していたのは驚いた。

 

 あの人と関わろうとしないパチェが、自分のテリトリーの図書館の壁に出入り口を作った。

 これは邪推するなという方が難しいだろう。

 

 あの百面相も海原参護を考えていたと言うなら微笑ましい。

 

 ここは友人としてクールにサポートしてあげないとね!

 

 あと、なぜかパチェが小悪魔に優しくなっていた。

 普段も別に厳しかった訳ではなかったのだけど、なんというか娘の世話を焼くお母さん?

 

 恋をして母性も目覚めたのかしら?

 

 

 

 

Ж月∑(゚Д゚; )ァリャリャ日

 

 今日も海原参護がゆっくり妖怪達に魔力を貰いに来た。

 

 そこからはゆっくり妖怪達をそれぞれ遊びたい人たちの所に置いていっている。

 

 フランは相変わらず、私のゆっくり妖怪をずっと抱きしめている。

 少しずつだけど、会話もできたし、歩み寄れている気がする。

 

 海原参護が言っていたが、ゆっくり妖怪は元になった人物の影響を強く受けると言う事だった。

 

 ゆっくりフランがこうして私に懐いてきてくれているのは、すごく嬉しいのだ。

 

 海原参護がパチェの所に行ったので観察しに行くと、パチェのゆっくり妖怪に魔力を込めていた。

 なんか、赤面しながらゆっくり妖怪を強く揉んでいたけど、何かあったのかしらね?

 

 見ていると、拙く会話をしていたり、本の好みを聞いていたり、紅茶を出したり、なんというか百年近く生きている魔女のする反応じゃないわね。

 まぁ、ずっと引きこもってたし仕方ないのかしらね?

 

 海原参護は気付いてないかもしれないが、パチェから視線を外している時の彼女はもう初々しいとかの次元じゃないわね。

 気にしないフリして、横目でずっと海原参護を見ている。

 

 そして、彼が帰った後に何やら頭を抱えていた。

 

 大方、自分のキャラじゃないとか考えてるんでしょうけど。

 

 

 

 

 

Ж月(・・?日

 

 海原参護をディナーに招待した。

 

 咲夜に言ってパチェの隣に海原参護の席を設置するようにした。

 うん、親友の恋路を応援する私はきっと親友の鑑ね!

 

 彼を定期的に紅魔館に来るようにしたし、私の株もうなぎ上り!

 

 っと思っていたけど、パチェにオシオキされた。

 

 照れ隠しにしてもちょっと痛かった……。

 

 乙女のお尻は禁断の部分だと思うの。

 

 

 

 

Ж月(*´ω`*)日

 

 今日も海原参護は家に来る。

 

 今はゆっくり妖怪達の魔力供給の為毎日来るようにしているが、落ち着いてくれば週一とかぐらいになるのかしら?

 

 それにしても、パチェもいい風に変わってきたものね。

 良くも悪くも知識、本を読むことに偏っていたし、研究もしていたがこれも本を読んでいるのとあまり変わらない。

 それがどうだろう、他人を気にすることの無かったパチェが彼を目で追い、恋愛小説を読み漁る様になり、色々な表情をするようになった。

 

 とりあえず、今読んでいる恋愛小説は早く貸してほしい。

 クライマックスの巻を前に止められた私の身になって欲しいわねまったく。気になって仕方がない。

 

 だけど、今日はパチェが妙にしっかりとした顔をしていた。

 おそらく、パチェの中で何か決心がついたのかしらね?

 

 パチェのゆっくり妖怪はストローで紅茶を飲んで火傷をしたみたい。

 ストローは底の方から吸い出すから、一番熱い所が流れてくるのよね……。

 

 

 

 

Ж月(゚д゚)(。_。)ウンウン日

 

 フランと少しずつだけど、話ができるようになってきた。

 こんなにうれしいことは無い。

 

 私のゆっくり妖怪やフランのゆっくり妖怪を通して色々と話したり、遊んだりしているうちに自然と会話ができていた。

 

 ゆっくりだけど、普通の姉妹みたいに会話したのはいつ以来だったかしら?

 

 海原参護には感謝してもしきれない。

 

 今日は彼の家にディナーの招待を受けた。

 

 咲夜の料理も最高だけど、彼の料理も悪くなかった。

 珍しい料理、珍しい調理法。

 

 本当に彼が来てくれてよかった。

 

 霊夢にも美鈴にも感謝だ。

 

 彼の家には多くの妖怪達や魔理沙みたいな実力者が出入りしているらしい。

 

 さらに家にまで繋がって、人里の境界に位置している家とはいえ、人外魔境染みた状況に苦笑しか出ない。

 

 パチェは普段のディナーも魔女なので摂らないことが殆どで、喘息に良いというハーブティーぐらいしか飲食はしないのだけど、咲夜の料理以外に彼の料理も気に入っていたようだ。

 

 食べた時に目を丸くして驚いていたのを私が見逃すはずないわ。

 

 ホント、パチェもそうだけど、みんないい風に変わったわね。

 




 いかがだったでしょうか?

 レミリア日記はパチュリー日記の延長戦みたいな感じになっちゃいました。

 一応、会社がサマータイムになり、三十分前倒しのスケジュールになりました。

 正直朝の三十分って超貴重ですよね?

 では、また読んでくださいね。


 追記:パチュリーの年齢の表記で『数百年』としていたものを『百年近く』に変更しました。
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