東方饅頭拾転録 【本編完結】   作:みずしろオルカ

55 / 87
 お待たせしました。

 ゆっくり成分が足りない回になってしまいました。

 そして、地霊殿ごめんなさい。

 Бは『べー』といい、ロシア字の大文字です。

 それではどうぞ。


海原参護の日記 Б月

Б月∑(゚Д゚)ガーン日

 

 旧地獄とは、その名前の通り昔地獄だった場所らしい。

 

 管理者が地獄を縮小だったかスリム化だったか? を進めるために地獄を別の所に移したらしい。

 その残った土地に鬼が住み着いて、地上に居場所が無くなった他の妖怪が住み着いた結果、今の形になった。

 

 なぜ、このようなことを日記に書いているかというと、我が家に届いた招待状なるものに書いてあった場所。

 

『私の友達の紹介で、あんたを旧地獄に招待する。数々の噂は旧地獄にまで届いている。所詮人間だと考えていたが、先日萃香の奴と一緒に飲みに来た時にあいつがあんたを絶賛していたからね。興味が湧いた。あと、萃香が言っていたが、あんたの所で酒仕込んでるんだろ? それも持って来てくれないかね? 宴会の招待状、なんなら仕事って形にしてもいい。宴会に必要な食い物と酒を届けてくれ。頼んだよ。  星熊勇儀』

 

 本当はもう少し古い言い回しと、達筆な書体で書いたものが届いていた。

 正直現代人の俺には読めない。

 

 当然読んでもらったわけだが、その相手が萃香だった。

 

 届けるついでに返事を聞きに来たらしい。

 

 いや、この状況で断れるわけないよね?

 

 つか、お前が広めたのかよ。

 という気持ちを込めて両手で頭を鷲掴みにしてやった。

 

 それと、Yパチュリー。

 握り潰す勢いで握っているから羨ましそうな顔しないでくれ。

 

 後できちんと揉んであげるからさ。

 

 しかもここまでされて、行かない訳にはいかない。

 何でも屋として仕事の依頼という形にされたら、断れない。

 

 仕込んでいる酒も、持っていく分ぐらいなら十分ある。

 この幻想郷に酒造法が無いから好きに作れる。

 

 その中でもおいしい酒を大量に作る環境がある家が酒屋として店を構えている。

 他にもお酢や麹なども売っているから、酒以外での収入もあるらしい。

 

 とりあえず、久々の長期出張になりそうだ。

 Yパチュリーを連れて行くことにしよう。

 いざという時は、Yパチュリーの魔法で何とかすることにしよう。

 

 

 

Б月┣¨キ┣¨キ(*´д`*)┣¨キ┣¨キ日

 

 今日の夕方にようやく旧地獄の旧都という所に着いて、星熊勇儀さんに出会った。

 

 なんとも快活な人で、笑いながら肩をバンバン叩かれた。

 超痛い。

 

 今日はひたすら飲み会に付き合わされた。

 つか、鬼の速度に付いて行くと人間は死んでしまう。

 波紋で肝臓の働きを活性化させても追いつかないだろう。

 

 なので、飲みながらも給仕に精を出して誤魔化した。

 

 それでもアル中になりそうになったが。

 

 飲み会中、ずっと頭にYパチュリー、背中や前に萃香が抱き着いて離れなかった。

 

 くそう、酒臭いくせに、女性特有のいい香りもしやがる。

 

 ドキドキしてしまったじゃないか。

 

 

 

Б月( ´Д`)-3ハァ…日

 

 朝起きたら、なぜか外で闘技場の様なモノが出来ていた。

 

 そして中央にはいい笑顔の勇儀さんが。

 

 分かっていたさ。

 地底に呼び出された時、もっと言えば萃香の奴が友人の所に飲みに行くって出かけたあたりからこうなると分かっていた。

 

 確実に戦わせられる流れなので、諦めて相手側に立つ。

 

 期待していたハンデも、萃香の事前情報で必要ないと判断されたらしい。

 

 最初っから両手をフリーにしていい笑顔で手招きをしていた。

 

 結果だけでいえば、旧都の一部をぶち抜いて、空中戦をしたのちに地霊殿に突き刺さった。

 

 驚きなのは、銀色の闘気は鬼の一撃でも致命傷には至り辛いらしい。

 

 萃香の時ほど重傷にならなかった。

 

 まぁ、死体運びの猫。

 火車猫お燐だったか?

 

 死体に間違われて運ばれたが、何とか旧都に戻ってこれた。

 

 壁の修理費は鬼に請求するらしい。

 

 とりあえず、戻ってからずっと俺から離れないYパチュリーを揉みつつ、寝よう。

 怪我をしていない訳じゃないからね。

 

 

 

Б月(*゚∀゚*)日

 

 銀色の闘気はまだまだ未知数な力だ。

 兄貴に使い方を聞いておけばよかったと後悔するが、遅いだろう。

 

 波紋だけの時よりもずっと早く怪我が治った。

 そのおかげか、ずっと背中に張り付いている萃香を背負ったまま歩き回っているが、怪我の影響もないし、疲れも無い。

 

 つか、背中に張り付いたまま酒を飲むな。

 酒臭い。

 

 どうやら、お燐ちゃんに運ばれてきた時、死んでしまったものだと思ったらしく、生きていると知った時の彼女は泣いていた。

 そこからずっと俺の背中にくっ付いて離れない。

 

 いや、今回以上の重傷にさせたの萃香だろうに。

 まぁ、心配してくれているなら嬉しいけど。

 

 首筋をクンクンするし、隙を見て舌を這わせるし、何このセクハラ娘。

 勇儀も呆れてたし、こんな萃香は初めて見るらしい。

 

 俺だって初めて見るよ、背中に張り付いて至る所を嗅いだり舐めたりする娘は……。

 

 勇儀は昨日の戦いは楽しかったと言っていた。

 

 俺自身、銀色の闘気を使う上で色々と知ることができたのは大きい。

 無限強化と無限活性。

 常に纏い続けることができるなら、人間の限界を超えられるであろう奥義だ。

 

 しかし、常に纏っているには気功が持たない。

 

 波紋は修練の成果で無意識下でもある程度練ることのできるほど鍛え抜いた技だ。

 だが、気功は訳が違う。

 

 美鈴さんに鍛えてもらった、いわば新しい力。

 慣れるまでにはまだまだ時間がかかるだろう。

 

 銀色の闘気を全力で使えるのは俺の予想では三十分。

 戦闘には十分だし、徐々に力も上がるタイプの闘気なので時間内に倒しきれないのなら、圧倒的すぎる力量差があるからだろう。

 そんな相手と戦っている時点で詰みなのだ。

 

 などと、真面目な考え事をしているというのに、背中でもぞもぞ動くなよ。

 後、臭いも嗅がないでくれ……。

 

 

 

Б月∑(゚Д゚; )マジッ日

 

 戦闘力の向上よりも、防御力回復力の向上の方が俺の銀色の闘気は顕著らしい。

 

 こうして萃香と対峙できるほどに回復した。

 

 いや、回復したけど何で戦うことになったのか?

 

 どうやら、銀色の闘気を使った戦いを勇儀としたことが気に入らないらしい。

 

『私もヤリたい』

 

 と駄々を捏ねた結果がこの状況だ。

 つか、イントネーションに気をつけろっつってんだろ。

 

 模擬戦の結果としては再び地霊殿に突き刺さった俺。

 

 今度はお空ちゃんだっけか?

 彼女に引っこ抜かれて旧都に連れて来てもらった。

 

 今度も請求は鬼へ行くらしい。

 

 なぜか、Yパチュリーを勇儀さんが気に入ったらしくずっと揉んでいた。

 痛くないのかと心配していたが、随分と心地よさそうだった。

 

 どうやら、勇儀さんはYパチュリーが吸収できる力を多く出しているようだ。

 

 とりあえず、今日も旧地獄で一泊。

 

 ゆっくり達の世話を阿求様や魔理沙に頼んできてよかった。

 

 

 

Б月( ;゚∀゚)アララ…日

 

 今日はようやく我が家に帰れる。

 

 勇儀から大量の酒を渡された。

 どうやら、我が家で仕込んでいる酒はまだまだ改良の余地があるらしく、これが美味い酒というものだと渡された。

 

 参考にして酒を仕込めと言う事らしい。

 

 趣味的範囲なんだが……。

 

 こうして、Yパチュリーを頭に乗せて、萃香にいわゆるだいしゅきホールドされながら地底から出るという珍妙な行動をしていた。

 

 そりゃ、橋姫のパルスィさんに妬ましい発言をいただくのは当然の事だろう。

 

 帰ったら、阿求様とパチュリー様が仲良くなってた。

 いったい何があったし?

 

 それと、パチュリーさんのゆっくり達の知識が半端ないことになっていたが、おそらくYパチュリーと記憶を同期した影響だろう。

 そりゃ本人に聞いた方が早いことも多いし。

 本人に聞いても分からないこともあるけど。

 

 そして萃香は、阿求様とパチュリーさんに説教されていた。

 勇儀に俺のことを漏らしたこともそうだが、二度も闘ったこと、セクハラのこと。

 

 別室で正座させられて説教されていた。

 

 あの戦いをやってのける鬼が女性二人に説教される。

 しかも一人は魔女だけど、もう一人は限りなく一般人だ。

 

 世の中って面白いな。

 

 

 

Б月(*´ω`*)ポッ日

 

 銀色の闘気の持続時間を延ばすという目的のために、庭で座禅を組みながらじっくりと練り上げていく。

 

 波紋の呼吸と気功を練る作業をして、全身に渦を巻くように展開させることで銀色の闘気が完成する。

 

 そして、目を開けるとゆっくり達が全身にくっ付いていた。

 寝ている子、頬ずりしている子、みんなが俺の闘気を心地よさそうに受け入れていた。

 

 どうやら、ゆっくり妖怪にとっては非常に心地よいモノだったのだろう。

 全身に纏うたびに深呼吸して少しでも俺から銀色の闘気を味わおうとしている。

 

 俺としてはゆっくり達が集まっていたので、温かくて眠たくなったのと、スローライフみたいな行動をしているゆっくり達が可愛いので癒された。

 

 あくびしていたり、じゃれ合っていたり、コロコロと転がっていたり、思い思いの行動をしていた。

 

 ああ、バトルばかりのこの一週間の疲れが癒されるよ。




 いかがでしたか?

 ゆっくり成分少な目ですいません。

 地霊殿は犠牲になったのです。

 地霊殿訪問フラグも建っちゃったorz

 主人公の再生力が人外になってきてます。
 別にレミリアに吸血鬼化されてませんので安心ください。

 ヴァニラアイスみたいなことにはなってませんよw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。