東方饅頭拾転録 【本編完結】   作:みずしろオルカ

74 / 87
 更新でございます。

 これで一応、Π月分は終了になります。

 終始最終回臭がする月でしたね。

 ここらで時間飛ばして十代目阿求にまで飛んでも誰も怒らないのではなかろうか?


 あ、日曜日会社宿泊予定なので更新は無いです。


伊吹萃香の心境 Π月

Π月( ´ー`)フゥー...日

 

 羨ましいと思う。

 

 嫉妬なんて私には似合わない。

 

 だけど、やっぱり阿求が羨ましいと感じる。

 参護は阿求が望むなら人から外れることも、人を続けることもやってのける程の絶対の覚悟がある。

 

 ゆっくり妖怪達を護ること、阿求を護ること。

 

 それが参護の行動理由だ。

 そりゃ、私は鬼だし護る必要も無いんだろうけど、ちょっと羨ましいと感じてしまうのは仕方ないと思う。

 

 それに、阿求を護ってほしいって私も思ってる。

 多分パチュリーも。

 

 本当にいい娘なんだよ。

 

 だから、この嫉妬とも向き合いたいな。

 

 

 

 

 

Π月∑(・∀・; )マジデッ日

 

 いやぁ、今日は恥ずかしかったね。

 

 いつもの様に参護の部屋で楽しんでいたんだけど、初めて参護は私の気持ちを受け入れるような言葉を言ってくれた。

 

 確かにセクハラを叱るような形ではあったけど、私の行動を迷惑とは思わずに、好意として受け止めていてくれた。

 

 自分でも変な愛情表現だという事は理解している。

 

 それぐらいしか分からなかったし、素直に行動したらこうなっちゃったから、嫌がられてないかって不安は常にあった。

 

 それに、参護は阿求のことばかり見ていると思っていたし、私はくっ付いてくる小娘程度かなって思ってた。

 

 だけど、参護は阿求も私もパチュリーのことだってしっかりと見ていたんだ。

 

 そう考えると、直前まで昂っていたこともあって、下着を取り換えるハメになっちゃった。

 

 うん、反省!

 

 

 

 

 

Π月( ゚д゚)ウム日

 

 阿求も色々と悩みがあったんだね。

 

 参護に人で居てほしいと言っていた彼女。

 

 その後で部屋で私とパチュリーを加えて話し合った。

 

 阿求は転生すると人間関係をやり直さなくてはならない。

 私やパチュリーは人間よりも圧倒的に長く生きる。

 

 だから、私達は阿求が転生して来る時を待っている。

 一人の男に惚れて、それでも敵対する訳でもなく、一緒に和気あいあいと過ごして、三人がそれぞれを親友として見ているという珍しい状態。

 

 密かに惚れた男が悪かったのではないか? なんて考えている。

 

 あんな人間を知らないし、今後も出てくる可能性は無いだろう。

 

 どうして転生した後に会いたいと思わないのか? そう聞いた時に、彼女から出た言葉は懺悔や後悔の感情だった。

 

 この家に参護を住まわせたのは阿求だと言う事は聞いていたし、それが人里を襲おうとする妖怪からの盾のような扱いだったという事も知っていた。

 

 そのことをこんなにも後悔していたのを知った。

 

 許してもらえたという事も知っている。

 だけど、許されても心にずっと残っていたんだろうね。

 

 深い深い後悔を持つ人間は物事に固執しやすくなる。

 それが今の阿求だと思う。

 

 自分の勝手で参護を盾にしていたこと、それをずっと後悔して、好きになったあたりからさらにそれが強くなったと言っていた。

 

 パチュリーが言うには、好きになればなるほど自分のしたことを許せなくなるのはあり得ると言っていた。

 良くわからなかったけど……。

 

 だから、パチュリーと二人で阿求の後悔を解しつつ、本当の気持ちを話させるように頑張った。

 

 そして阿求は言ってくれた。

「生まれ変わっても、一緒に居たい」と。

 

 最終的に三人で泣きながら笑い合った。

 

 これから長く長く生きていくだろうけど、一生忘れない。

 

 それに、ようやく参護と長く生きていけることになったんだ。

 長い長い先で、この四人で笑い合えればいいな。

 

 

 

 

 

Π月|゚Д゚)コソーリ日

 

 人間は早死にする。

 

 たった80年前後しか生きられないのに、阿求はそれよりもずっと短い。

 

 そして次の転生まで100年ほどかかると言うし、一緒に居られる時間は私達の中ではずっと少ない。

 

 だけど、阿求は誰よりも参護を理解している。

 ゆっくり妖怪はパチュリーが理解しているし、私はなんだろう? なんて考えた。

 阿求やパチュリーは居てくれるだけでいい。

 私はこの4人を結びつける大事な位置にいると言ってくれた。

 

 柄にもなく赤面していたかもしれない。

 

 

 

 

Π月∑(゚д゚ノ)ノウワッ日

 

 今日はなんか、阿求がゆっくり達に文字を教えていた。

 

 ゆっくり小悪魔なんて、この中で一番若いからものすっごい苦戦してた。

 

 こういうのって、手で誘導してあげると動きのイメージとか付きやすいんだよね。

 

 ゆっくり小悪魔やゆっくりチルノ、ゆっくりレミリアやゆっくりフランの比較的下手な子達を受け持って、練習を手伝ったけど、モノを教えるって大変だね。

 

 阿求は他の全員を教えていたし、面倒見がすごくいい。

 

 人里でも人間に好かれる理由はこういう所なんだろうな。

 

 

 

 

 

Π月(*´ω`*)ポッ日

 

 今日はなんか、ゆっくり妖怪達が家事とか全部終わらせてしまっていた。

 

 みんな妙に嬉しそうだったし、輝いている。

 

 パチュリーは記憶を同期しているから知ってるかとも思ったけど、嬉し泣きが止まらないからという理由で図書館から出てこないし。

 

 後で知ったけど、ゆっくり妖怪達にとって嬉しいことを参護が言って、そのせいでゆっくり達が元気に仕事をしているということらしかった。

 

 私も、初めて好意を受け入れてくれるような言葉を聞いた時は腰が抜けちゃったし、良くわかる。

 

 みんな、本当にうれしそうで、参護を見る目も信頼を向ける表情から親愛を向ける表情になっている気がする。

 

 変な男だね。

 

 言葉一つで影響が出る事も知らないのに、こんなにもみんなが輝いている。

 

 人間の可能性の綺麗な部分を見れる奴だよ。

 

 

 

 

Π月( ゚д゚ )クワッ!!日

 

 もしかしたら初めてかもしれない。

 

 阿求が私達に向けてワガママを言ったのは。

 

 阿求はいつも遠慮がちだし、参護にもっと抱き着いたり、首筋舐めたり、匂い嗅いだりしても良いのに、それもしない。

 

 やっぱり、罪悪感を持っていたから意見を言わなかったのだろうね。

 元々控えめな性格だったけど、ワガママを一切言わないのは違う。

 

 阿求がワガママを言ったことを参護から笑顔で聞かされた時、不覚にも私もうれし涙を流しちゃったしね。

 

 パチュリーも心底ホッとしていた。

 パチュリーはゆっくりの記憶もあるから、余計に感じる部分があったと思う。

 

 おめでとう、阿求。

 

 これからもよろしくね。

 




 音楽聞きながら書いていると前にも感想だったか後書きだったかで書いたと思いますけど、基本ヘッドフォンなんですよ。

 さすがに近所に流せる曲の内容じゃない部分もあるのでね。

 すると、インターフォン慣らされても気づかないことが多々あります。

 アマゾンで買った品物遅いなと思って玄関に行くと不在通知残ってたり。

 音量下げるとテンションが上がらんし、やれやれですわ。


 そういえば、活動報告って読む人いるんですね。

 アンケートにしか使ってなかったけど、最近ぽつぽつと書きはじめて、よく見たらUAって表示があって、見た人数分かるんだ!?
 ってなりました。

 そう考えると、普通にエロゲ―やら漫画の趣味やら等々と書いてた活動報告が異様に恥ずかしく感じます。

 消すわけにもいかんしねぇ(´ε`;)ウーン…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。