東方饅頭拾転録 【本編完結】   作:みずしろオルカ

80 / 87
 お久しぶりです。オルカです。

 外伝と言う形で、魔法修行中の参護日記です。

 久しぶりなので違和感があるかもですが、楽しんでください。


外伝 海原参護の日記 ?月

?月=^_^=日

 

 先日から攻撃魔法をパチュリーさんから教わり始めた。

 

 よく褒められるのは、精密な魔力操作。

 努力が必要なのは、魔力総量だ。

 

 魔力総量は魔理沙が鍛えてくれる予定。

 

 精密操作はアリスさんの太鼓判が押されているし、師匠が三人って珍しいだろうな。

 

 パチュリーさんが言うには、俺は肉弾戦が強い事と、使っている杖を魔法の媒介にすれば戦いながら魔法を放つ恐ろしい形に成長すると言ってくれた。

 

 パチュリーさんから広域魔法を、アリスさんからは糸の魔法を、魔理沙からは収束と砲撃魔法を習っている。

 

 アリスさんの魔法に俺は適性があるらしく、アリスさんは非常に熱心に魔法を教えてくれている。

 

 それと並行して、人形の制作も教わっている。

 

 シャンハイ人形やホウライ人形の様な、戦闘に使える人形を作る為のようだ。

 

 名前どうしよう? シャンハイやホウライが都市名だし、そこから着想を得ようか?

 

 

 

 

?月(゜o゜)日

 

 魔力を上げる方法はいくつかある。要は生命力から効率よく魔力を生成する技術だ。

 それを覚えれば、後は生命力の強さに依存する。

 

 他にも薬草やキノコを調合した薬で効率を上げてみたり、繰り返し魔力を練って使用をしていると、効率的な形を覚えられる。

 こればかりは、人から教えられることではないからね。

 

 魔理沙の調合知識は本当にすごい。

 

 普段は元気な女の子なんだけど、薬草やキノコの名前や効果をすぐに答えられる程の知識が有る。

 

 魔法の森で採集の時も、いくつか間違えて毒草や毒キノコを採集した時も、その見分け方や効果の差を丁寧に講義をしてくれた。

 

 普段の態度や行動とのギャップが凄くて驚いた。

 

 そして、キノコ料理は美味しかった。

 

 

 

 

?月(゚Д゚)エッ日

 

 今日はYパチュリー・Yアリス・Y魔理沙の三人が俺の杖を強化していた。

 

 いや、朝起きたら部屋で魔法陣を展開しながら、糸のような魔力を杖の中に編み込むように流していて、三人の力で出来上がった杖を俺に渡してきた。

 

 その杖は見た目も、重さも、握り心地も以前と変わりない。

 

 気になったのでパチュリーさんに見てもらうと、心底驚いていた。

 

 なんでも、強度は向上していて、魔法の媒介としての機能、魔理沙のミニ八卦炉の様な増幅器としての役割もできるようになっていたと言うのだ。

 

 Yパチュリー達、本気出し過ぎだと思う。

 

 パチュリーさんも、恥ずかしそうに

 

「今の私やゆっくり達ができる最高のマジックアイテムに仕上がっているから、それに見合う実力を身に付ける事ね」

 

 と言っていた。

 

 すごい、プレッシャーです……。

 

 とりあえず、Yパチュリー達にはしっかりとお手玉遊びでお礼をすることにする。

 

 

 

?月;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン日

 

 魔理沙の講義は、基本的に人間視点だから分かり易くて聞きやすい。

 

 努力家であることからも分かるが、多くの魔導書を読み込み、調合の知識を持ち、実践と修正を繰り返して今の彼女の実力がある。

 

 それ故に、正解だけではなく、不正解の研究も彼女は行っている。

 

 これが、教える立場に立つ時に大いに役立つのだと思う。

 

 決まった道を教えるのではなく、危険な道だけをあらかじめ禁止して、それ以外は弟子の発想を見ながら起こりうる効果に対処する。

 

 そうして失敗した時にフォローし、新たに挑戦させるのが彼女の教育スタイルだ。

 

 自由にさせているようで、しっかりと生徒を見ている。

 

 彼女は教育者に向いていると思う。

 

 あと、最近はYアリスを帽子に入れていることが多い。

 

 講義を聞いていると、帽子がせり上がり、中からYアリスが顔を出すことがある。

 

 最初見た時は噴き出してしまったものだ。

 

 大きさの合わない帽子の中でほっこりしているYアリスは可愛かった。

 

 

 

 

?月( ゚д゚ )エー日

 

 アリスさんと魔理沙の講義は実践と修正の繰り返しが多い。

 

 それは、パチュリーさんの講義が座学に特化しているからだ。

 

 大図書館という知識の宝庫でパチュリーさんは一日を知識の収集に当てている。

 

 そんな彼女の講義は非常に理論と公式が飛び交うものだ。

 伊達メガネも似合っている。

 

 Yパチュリーも図解したり、必要な本を持ってきたりと、心強いサポートをしてくれる。

 

 パチュリーさん達はどうやら、俺を三人の特性を同時に使える魔法使いとして完成させたいようだ。

 

 接近戦をしながら、人形を操り、大魔法を使い、収束魔法で大軍を薙ぎ払う。

 

 うん、兄貴みたいなチートになるのだろうか?

 

 魔力の練り込みも最近は上手くいくようになってきた。

 

 もうすぐ、何らかの魔法を使えるだろう。

 

 

 

 

?月ヒィー(((゚Д゚)))日

 

 もうすぐ、魔法が使えるって? 昨日日記にそんなことを書いた俺を殴りたい。

 

 実戦形式での訓練があったのだけど、スペカ乱射しないでください死んでしまいます。

 

 火符「アグニシャイン」を撃たれながら、咒詛「魔彩光の上海人形」に追われ、恋符「マスタースパーク」に薙ぎ払われるという体験をした。

 

 要は見て覚えろという事なのだろうが、ラストのマスパはいらないだろ!?

 幽香さんの元祖「マスタースパーク」何度も喰らってるからね?

 

 こうして考えると良く生きてるよなぁ。

 

 Y幽香は手がかからない娘だけど、きちんと可愛がってあげる。

 

 手がかからないからと言って、放置していい事にはならない。

 手がかからない娘は、手がかかる娘と同じぐらいに手をかけてあげるべきだと言うのが、俺の持論。

 

 たくさん愛でてあげたけど、やっぱりかまってあげると嬉しそうだ。

 

 可愛い娘達だよ、ホント。

 

 

 

 

?月(*´ω`*)日

 

 今日はパチュリーさんとまったりとした時間を過ごした。

 

 紅茶を飲み、本を勧められ、合間に他愛もない質問をされたり、背中合わせで本を読む。

 

 イチャつくと言うのだろう。

 

 Yパチュリーも一緒に居たけど、パチュリーさんが言うにはもう一人の私の様な娘だから、一緒に可愛がって欲しいとのことだったので、一緒にまったりとした。

 

 記憶の共有魔法。

 

 パチュリーさん達だからできる魔法。

 

 限りなく本人に近い存在であるゆっくりだからこそ、正常に機能しない記憶の共有魔法がほぼ全記憶を共有するという離れ業をやってのけた。

 

 最初は二人とも苦労していたようだけど、今では頻繁に同期し合っているようで、ほぼ同一人物状態らしい。

 

 パチュリーさんは、俺達の危険な所ややっておくべきことを指摘してくれる。

 

 彼女ほど信頼できる人物は居ないと、自信を持って言えるだろう。

 

 このまったりとした時間でパチュリーさんが楽しんでくれるなら、俺としても満足だ。

 




 久々でしたが、楽しんでかけました。

 時系列的には、Ξ月の後・最終話のずっと前って感じです。

 メッセージで、日記形式以外書くなとか言われますが、私としても普通の小説形式も頑張りたいですので、これからもがんばります。

 それでは、新作の方もよろしくです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。