不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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私の車の左前輪がパンクしました(白目)

走ってる時に異音を発し始め、ガタガタ言い出したので見てみれば…………。

ps4とブラボが遠のいて行く(震え声)


不屈の体現者 130

第百三十話 培ってきた経験

 

頭に元が付くとは言え神の血を引く子であるシュテルの生命力は強く、全身の骨を砕かれたアインハルトや、同じく全身に熱線を浴びたヴィヴィオを差し置いて真っ先に回復したのだが、やはり普通の人間である彼女達の回復には時間が掛かりそうだった。

 

そして、シュテルの復活と共にはやて達の準備が終わる。主要メンバーの体制が整った事でこれから反撃へと移ろうとしたのだが、レヴィ達による足止めに業を煮やしたシステムU-Dが本気を出す事になってしまった。

彼女の周りに霧のような闇色の炎のような何かが現れる、それは『魄翼』と呼ばれるシステムU-D自身の武器だった。

 

「もう良いです、焦れったいので本気出しちゃいます」

 

「うへっ!? やばいやばい、もしかして本気出させちゃった!?」

 

「あ、あはは、だ、大丈夫だよレヴィ、逃げ回ってれば死にはしないと思うよ? …………多分」

 

「程良く疲労させてみんなとの合流を待つつもりだったのに……」

 

「これで、360度何処から攻撃されても、何処へ逃げられても大丈夫です、全力でぼっこぼこにしてあげます」

 

 

肩を落としたレヴィと引きつった笑いを浮かべたフェイト、何故ならシステムU-Dの魄翼は巨大な爪、巨大な剣、巨大な翼と言った具合に変幻自在に形を変えており、彼女の攻撃範囲が大幅に広がった事が容易に想像出来たからだ。

 

システムU-Dは魄翼を蛇腹剣へと変化させ、シグナムから習得した紫電一閃を使って自身の周囲を焼き払い面制圧攻撃を開始、連続して時間を止められ無い二人は徐々に追い詰められて行く。

 

そもそもからして時を止めると言う行為は身体に大きな負担を掛ける物、無理をして多用していればいずれ限界が現れる事は必然、そしてそれは純粋な人間であるフェイトに現れた。

 

 

紫電一閃によって逃げ場を潰され、そこに魄翼の一薙が見舞われる。 それを回避しようと時間を止めようとしたフェイトだったが、度重なる時間停止による疲労によって身体が一瞬硬直してしまい失敗してしまう。

 

死を覚悟した一撃、しかしその一閃からフェイトを救ったのはレヴィの攻撃だった。硬直したフェイトを救う為に、彼女は弾速の速い雷の槍をフェイトに射出しその場からフェイトを弾き飛ばす、これでフェイトは救われたのだがその隙を突かれてしまい、システムU-Dがレヴィに肉薄し彼女の手の平がその胸へと当てられ、そのまま彼女の手がレヴィの中へと沈み込んで行く。

 

内臓をえぐり取られるような想像を絶するような痛みがレヴィを襲い掛かり、彼女の絶叫と共にその胸の中から一本の赤黒い巨大な大剣が引き摺り出される。

 

「エンシェント、マトリクス」

 

 

システムU-Dは引き摺り出したその剣をレヴィの胸へと投げ付ける、レヴィはそれを避ける事が出来ずその剣によって深々と貫かれ串刺しとなる。 その後、システムU-Dがその剣の柄を踏み付けて爆破、巨大な爆発の中心に晒されたレヴィは一度即死するも、彼女が事前に掛けていたとある奇跡によって瀕死ながらも一命を取り留める。

 

撃墜され、死んだフリをしながら地面に転がるレヴィは内心で冷や汗を流しながらも未来で手に入れていたその奇跡に感謝しつつ、気付かれないよう身体を癒すために古びた輝雫石を取り出してそれを握り潰す。 砕かれた雫石によって傷口が塞がっていく中、無事に命の危機が去ったことにレヴィは胸を撫で下ろしながら自身を撃墜したシステムU-Dへと目を向ける。

 

彼女は撃墜した事でレヴィを殺したと思い込んでいるのかレヴィの事など既に眼中になく、残っているフェイトに狙いを定めていた。

 

 

(あっぶな〜!! 事前に『惜別』掛けといて本当に良かったよ、一日に一回しか使えないけど本当に助かった。 みんなの準備も終わったみたいだし、そろそろバトンタッチかな?)

 

ある程度傷が癒えたレヴィは未来で父から貰った太陽のタリスマンを取り出し、太陽の光の剣をバルニフィカスへと施しながら完全にシステムU-Dの意識外に居ることを利用して彼女の背後から強襲を仕掛ける。

 

時間を止めながらシステムU-Dの背中を一閃、その後時間が動き出す瞬間に後頭部にエンチャントされた竜狩りの槍の刃を振り下ろして彼女を地面に叩き落とし、その隙にフェイトを抱き抱えて離脱、シャマル達の回復組の所で疲労と荒れた呼吸を回復させながらレヴィはディアーチェ達に合流する。

 

 

英雄の娘達は親譲りの不屈の精神を持って割れたペンダントの行方を追ってドラングレイグを旅して来た。楽な旅路では無かった、旅の終盤にともなると最早一瞬足りとも気が抜け無い戦いばかりだった。

 

様々な闇術を手足のように扱った闇潜み、魔法を跳ね返し鏡面に映る者の影を召喚する盾を持った鏡の騎士、不死廟にて亡者に成り果てた王を守っていたヴェルスタッド、眠り竜の褥にて対峙した闇の欠片の一人の穢れのエレナ、そしてその先にいた眠り竜。

 

黒霧の塔で戦った灰の騎士は身の丈を越える大剣を軽々と振り回し、鉄の古い王の記憶で戦った騎士アーロンは一振りの刀で彼女達の砲撃魔法を一刀両断して見せた。

 

数々の修羅場を潜り抜け、『英雄の子』と言う重圧を跳ね除ける程に成長した彼女達はシステムU-Dに対して反撃を開始する。

 

 

 

『ねえシュテるん、王様、今念話に出れる?』

 

『なんでしょうレヴィ? あだ名で呼ぶと言う事は個人的な話なんでしょうが…………』

 

『手短に頼むぞレヴィ、お前の墜としたあの娘も直ぐに起き上がる』

 

『もう、二人とも冷たいな〜。 まあ良いや、確かに時間もあんまり無いし手短に言うけどさ、なんだかんだで色々あったけど僕ら三人が一緒に戦えばどんな敵でも、どんな壁でも越えられる。 だからきっとあの子にだって絶対勝てるよ!!』

 

『…………ふふっ当然ですよレヴィ、私達三人が力を合わせれば出来無い事などありません』

 

『然り、それに我らは父上の気高い不屈の精神を引き継いでおるのだ、あの程度の敵相手にそうやすやすと心を折られてたまるものか』

 

『えへへ、やっぱりみんな一緒だと安心だなぁ。勝とうね、絶対!!』

 

『ええ、絶対です』

 

『うむ、絶対だ』

 





NGコーナーは今回おやすみ。

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