なのは→優しいけど、めちゃくちゃ厳しい人
フェイト→犬っぽい
はやて→お母さん的な?
アリシア→ししょー、人生で一番尊敬する偉人
アリサ→絵画や音楽の先生
すずか→茶道、花道、書道などの先生
ブレン→頼りになりそうでならない弄りがいのある兄さん
注意
今回下ネタあり
第百六十四話 デート 月村すずか編
深淵歩き並みの超反応で人混みを縫いながら目的地まで突っ切ったものの、何故かこんな時に限って歩行者信号が軒並み赤、仕方ないので信号を迂回して歩道橋を渡ったら目の前で老人が重い荷物を運んで居る、それを手伝ってから走り出そうとしたら今度は真横で子供がボールを追いかけて車に跳ねられそうになってそれを助けたりと、目的地に着く頃には待ち合わせ時間から三十分は経過していた。
当然だが、既に今回のデート相手であるすずかは到着しており、息を切らせている俺を笑顔で眺めている。
そしてこの時、俺は漸く電話を入れるなり、空間斬って無理矢理此処まで転移するなりしていれば良かった事に気が付き、一気に脱力してしまった。
すずかはへたり込んでいる俺に手を差し伸べて立ち上がらせると、近くのベンチに座らせて自販機で購入した水を飲ませてくれた、そのお陰で荒れていた息と全力疾走によって火照った身体が大分落ち着いた。
「悪い、だいぶ遅れてしまった」
「大丈夫だよ、ちゃんと後で埋め合わせして貰うから」
ニコニコと俺の様子を眺めているすずか、一見彼女のこの一言はなんの変哲もない一言にも聞こえるが、実は俺の中では非常に恐ろしい一言であったりする。
以前、俺はよく分からない人生ゲームをプレイし、すずかに血液を筆頭に色々と体液を吸われてしまった。
どうやらその時の行為を彼女はいたく気に入ったらしく、俺が何処か怪我をすると傷口から流れる血液を妖艶な表情で舐めとったり、事あるごとにかなりディープなキスをされたりと、色々と欲望に対してのタガが緩くなっている。
最近では本気で俺の貞操を狙っているらしく、背中や腕に胸を押し当てたり、首筋を舐め始めたりと色々と積極的であり、俺も時折手を出してしまいそうになる。
これがすずか以外の誰かなら迷わず手を出した、俺だって立派な思春期の男子中学生だ、日に日に大人びて行くなのは達の身体に興味が無いとは言わない、だがすずかだけは駄目だ。
別に彼女と肌を重ねるのが嫌な訳では無い、寧ろ恋人なのだからそう言う行為に至っても良いとは思うのだが、それを躊躇させる程彼女の目やテクニックが怖いのだ。
恐らく、一線を超えたら最後、俺は確実に枯れる、何がどう枯れるとは言わないが、きっと暫く俺のアレは矢吹丈の様に燃え尽きる。
それ程彼女は凄い、キスの一つですら意識を奪われそうになるほどなので、もし肌を重ねる事になったら俺は色々と死んでしまう。
兎に角、彼女の埋め合わせが平和的埋め合わせであってくれと心の底から願ってはみたものの、基本的にこう言った願いは通じない物である。
すずかは腕時計を眺め、指折で俺が何分遅れたのか見える様にゆっくりと確認して行く、彼女のその目は正に待ちに待った獲物を狩る肉食動物の様な目であり、それを悟った俺は同時に自分の末路にも気が付いてしまった。
「えっと、合計三十分だから休憩無しで三十回だね、今日の予定は変更して早速ホテルへ行こっか?」
正に死刑宣告、その回数を休憩も無しに致したら俺は比喩抜きで死ぬ、初体験がそのまま死につながると言うまるでカマキリの雄になった気分を味合わされた俺は何とかその恐怖から逃れようと必死の抵抗を試みる。
「待って、まだ朝、モーニング、そう言う事をするには早い時間帯だし第一休憩無しで三十回は余裕で腹上死コースだから!! 流石にそんな情け無い死に様は御免被りたいんだけど!?」
時刻はまだ朝の九時半、今からホテルを取ったとして何時間ぶっ通しするつもり何だろうか? 元々今日一日は映画やプラネタリウム、美術展などを鑑賞して凄くゆっくりとしたデートを楽しむ予定だったので出来るだけ早くから出発しようとしたのだが、結果はご覧の通りである。
「でも、何の連絡も無しに遅れたのはブレンくんの方だよね?」
笑顔が非常に怖い、と言うかそれ以上に太腿とか胸板とかを静かに撫で回す彼女の手付きがヤバイ、吐息が届くほど顔を近付ける彼女の甘い匂いと相まって思わずOKを出してしまいそうになる。
「い、いや、そんな事言われても俺にだって出来る事と出来ない事があるからさ……」
だが、なんとか堪えた、途中から向かい合うように膝の上に乗り、胸元を強調しながら俺の首に手を回して瞳を潤ませた彼女の誘惑に打ち勝った、回数が回数なのだからもしも頷いてしまったら俺の命が危うい、と言うか仮に命が助かったとしてもその頃には男として再起不能になっているはずだ。
「其処まで全力で拒否られると私も傷付くんだけどなぁ……、しょうがないから休憩ありの三回で手を打ってあげるね」
「ま、まあ、それ位なら……」
この時、俺は山場を乗り切った安堵感とすずかに抱いた劣情のお陰で感覚が麻痺していたようで、結果的には勝負に負けている事に気が付いて居なかった。
すずかはほっとしている俺の隙を突き、例の超絶テクニックなディープキスを敢行すると、放心状態の俺の手を引き、当初のデート目的を果たしに行くのだった。
ブレンの日記
新暦70年 ○月X日
くわれた、はげしかった、たいようがきいろい