不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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妹様が着実に改造されて行く……、でもそれ以上に性格がエスカレート(白目)

このまま行けばSTSの彼女は微少女になるね!!(白目)


不屈の体現者 166

第百六十六話 とある兄妹の一日

 

 

全国に一億人のファンが居る(本人談)のスーパー美少女(自称)ルーテシアの朝は早い。

 

彼女は鶏が鳴く頃に目を覚まし、最近駄目兄貴っぷりが板に付いてきたブレンを叩き起こし、居候になっている高町家の長男、高町恭弥と長女美由希、そして次女の高町なのはと自分の義理の兄であるブレンと共に町内をランニングする。この時の恭弥と美由希はルーテシアの体力に合わせてルートを計算していて、丁度彼女が家の前で力尽きる様に道筋を調整し、彼女がグロッキーになり、一歩も動けなくなってから本格的なランニングを開始している。この時になのはとブレンはルーテシアと共にランニングを切り上げる。

 

ルーテシア曰く、『この家の人は桃子さん以外はみんなまともじゃ無い』との事、日に日に駄目人間化が加速して行くブレンですら高町家特有のハードトレーニングを何の苦も無くこなして行くのだ。

 

彼女的には物心付いた時から中々の駄目人間だったブレンが、身体能力的な意味では超人クラスだったと言うのが信じられ無かった。その時の彼女は、信じていた者に裏切られた様な表情を浮かべながら『この裏切り者ぉぉぉお!!』とか、『子供舌の癖にぃぃい!!』とか、『駄目人間は駄目人間らしく駄目人間しててよ!!』など、色々好き放題喚いて居たが、『そう言われてもな……、俺は身体能力の劣化だけは死んでもあり得ないから仕方ないだろ? と言うか昔(ロードラン時代)だったら俺の能力値ですらまだまだ中堅クラスだったんだぞ?』と言うブレンの一言に思わず股間を蹴り上げ、彼を一撃で沈めている。

 

元々、ブレンはあまり自分語りをしたがらない為、ルーテシアには自分の過去の事を何一つ話しておらず、当時の出来事はそれが原因で起きた不幸な事故と言えよう。

 

そんな苦い思いのあるランニングを終えたルーテシアはなのはと共にシャワーを浴びて汗を流し、朝食の準備を手伝いに行く。

 

キッチンの側には中々の達筆で『女の聖域!! 男児入るべからず!! 特に兄さん!!』と書かれた半紙が貼り付けられている。

 

これはルーテシアによって書かれた物であり、普通の食材から未知の物体を作り上げるブレンが何もやらかさないようにする他、彼の嫌いなトマトをこっそりと処分されない様にする為の警告である。尤も、言われなくともブレンはキッチンに近寄りはしないし、トマトを処分する真似もしない、この事はルーテシアも理解しているが、その場のノリとテンションで一気に書き上げてしまった為、今ではインテリアとしてしか機能していない。

 

しかし、時々ブレンがシャワーを浴びてテーブルの上を見ると親の仇と言わんばかりにトマト尽くしのフルコースが並んでいる事もあり、彼は彼なりに『如何にトマトを食べずに食事を乗り切るか』と言う事を真剣に考え始めているのである意味必要な張り紙かもしれない。

 

尚、彼の中にはトマトを克服すると言う選択肢は無いようだ。

 

 

朝食後のルーテシアの行動はまちまちだが、基本的に習い事をしていたり、翠屋の手伝いをしていたりと精力的に活動している。座右の銘が『明日は明日の風が吹く』な事もあり、悩み事や不安とは無縁な毎日を過ごしているが、それでも溜まってしまったストレスは兄で発散すると決めている。

 

買い物に付き合わせてあっちこっち振り回したり、財布の中のお札を『るーてしあちゃんのかたもみけん』とすり替えたり、年相応なワガママを言ってみたりとその方法は様々だ。

 

対するブレンはと言うと、その所為でストレスが溜まる一方であり、最近では胃薬を用意する事になり、その際に過去に色々とユーノの胃へ深刻なダメージを与える様な事をして来た事を素直に詫びる程だったと言う。

 

それと『るーてしあちゃんのかたもみけん』だが、これは『ルーテシアが肩を揉む券』では無く、その券に書かれている通りに『ルーテシアの肩を揉む券』な為、これを使用したブレンは凝ってもいないルーテシアの肩を首を傾げながら揉む事になる。

 

そんな日中を過ごしているルーテシアだが、お昼からはフリーになってしまい、平日は暇を持て余し気味になっている、彼女の可愛らしい?イタズラは今の所ブレン限定であり、基本的には他の人に危害を加える気は無いため、彼らが学業に身をやつしている平日の間は暇で暇で仕方ない。

 

散歩に出掛けようにも、彼女には迷わない様にする為に大金を湯水のようにばら撒いたと言う黒歴史があり、中々そう言った行動に踏み切れない。

 

仕方ないので今日は、飾りっ気の無い質素な兄の部屋をふりふりひらひらの超絶少女趣味前回の内装に変更し、普段からクールな兄の慌てる姿を眺める事にする。

 

思い立ったが吉日と言わんばかりに行動を始めたルーテシア、自分の持っているぬいぐるみやちょっとした裁縫用に買っていたレース生地をふんだんに使用して壁からベットから一切合切凡ゆる全てをメルヘンチックにした後、『良い仕事したぜ』と呟きながらブレンのベットに腰掛け、部屋の主人のイメージと掛け離れた部屋となった事に腹を抱えて大笑いする。

 

ベットの上で足をバタつかせながら爆笑していたルーテシアだったが、本棚の中に一冊だけアルバムがあるのを発見し、躊躇無くそれを手に取った。他にも、『単細胞野郎でも作れる料理百選』『ゾウリムシレベルの君でも出来る洗濯講座』『ミジンコ以下の貴様ですら可能な掃除方法』など興味を惹かれるタイトルの本が陳列されていたが取り敢えずプライバシーの塊のアルバムを優先する。 彼女にとっては兄のプライバシーなど無いに等しい物である。

 

 

ルーテシアがワクワクしながら開いたアルバムの中身は仲睦まじくイチャイチャしている幼いなのはとブレンの写真だったが、ルーテシアが気になったのは幼いブレンの姿である。

 

彼女の知っているブレンの姿は五体満足だが、この写真のブレンは隻腕隻眼だった。

 

アルバムを何枚か捲ってみたものの、彼の姿は以降も変わらず隻腕隻眼のまま、途中から義手を付けては居るが、本物には到底思えない。

 

この謎に五分ほど頭を悩ませていたルーテシアだったが、やがて一つの結論を導き出し、一人で納得する。

 

 

「なるへそなるへそ、どーりで兄さんは彼処まで運動神経が良くてポーカーフェイスが上手いのか」

 

 

腕を組みながらうんうんと頷いているルーテシア、彼女の出した結論、それは即ちーー。

 

 

「まさか兄さんがサイボーグ手術を受けているとは夢にも思わなかったよ、うん」

 

ーーーー兄がサイボーグだったと言う結論である。

 

 

こんな風に、彼と彼女の凸凹兄妹は仲良く暮らしている、最近のブレンはルーテシアに対しての容赦が無くなり、拳骨くらいなら迷わず振り下ろすようになったのだが、彼女は一切懲りない。

 




不死の英雄伝 〜舞台裏〜

NGシーン サイボーグブラザー


ルーテシア「兄さん兄さん」

ブレン「うん? どうしたんだい、ルーテシア」←学校帰りで部屋の前

ルーテシア「兄さんって、水苦手?」

ブレン「水……ふむ、確かに俺は泳げないから苦手と言えば苦手だけど……」

ルーテシア「ふむふむ、やっぱり」

ブレン「?質問はそれだけかい?」

ルーテシア「うん、いくらサイボーグでも水には勝てないって事が分かったから私的には満足、じゃあ部屋でゆっくりしてね?」←此れから始まるであろう鬼ごっこを予想し全力で逃走

ブレン「??? まあ良いか」ガチャ

部屋「匠の粋な計らいでメルヘンチックに成りました!!」←足の踏み場も無いほどの人形やぬいぐるみが一斉に此方を見つめて来ている

ブレン「…………」←ドアを締め、自分の部屋だと確認し、再度ドアを開ける

部屋「匠の粋な(ry」←よく見れば天井からも人形が吊るされており、死刑囚のような体勢で此方を見つめている

ブレン「…………」E.アルトリ大剣、ゴーの大弓、残光&残滅(脅し用)、竜狩りの槍、緑化草×99、投げナイフ、黒い火炎壺、霧の指輪、静かに眠る竜印の指輪、デバイスの記憶スロットに落下制御、音送り

ブレン「我が家の妹様には少しキツめのお仕置きが必要の様だね」(#^ω^)ピキピキ


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