不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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妹様の理想の恋人像

・料理洗濯などの家事や育児などがパーフェクト
・高収入
・イケメン
・弄りがいがある
・同年代
・強い


アリシア「流石に高望みし過ぎじゃ無いかな? 我弟子よ……」

ルーテシア「夢は大きく高くですよー!!」

アリシア「いや、居ないって、こんな人……」

ルーテシア「ぐぬぬ、そうだ!! 居なきゃ作れば良いんだ!!」

アリシア「 」

ルーテシア「ふははは、見てろ!! 未だ見ぬ我が恋人よ!! きっちりその他諸々教育して私好みに仕上げるかんね〜!!」

アリシア「 」

ルーテシア「名付けて!! 『光源氏計画』」


不屈の体現者 168

第百六十八話 波瀾の体育祭

 

 

大、高、中、小、と四校揃ったこの学校はクラス数も多く、とても一日二日で体育祭を消化しきれない為、四日掛りで行事が行われている。

 

その盛大な体育祭の二日目、その日はブレン達中等部の体育祭の日、紅組と白組に分かれた彼等彼女等のテンションは天と地だった。

 

 

「ハーハッハッハッ、紅組の諸君!! 君達がこの私!! アリシア・テスタロッサが率いる白組に勝つ確率はゼロ!! 何故ならこっちには決戦兵器がいるんだからね!!」

 

「きゃあー!! 兄さんごときで其処まで威張れるなんてさっすがししょー!! よっ世紀の小悪党!!」

 

ブレンの両肩を踏み台にし、仁王立ちをしながら高笑いをするアリシアとそれを担ぐルーテシア、彼女達の額には『白組必勝!!』と達筆で描かれた鉢巻が巻きつけられている。ルーテシアは顔文字の『(≧∇≦)』のような表情でブンブンと手を振っており、何時の間にかロリータファッションから『翠屋にどーんとおいでませー!!』と達筆で書かれたルーテシア力作の宣伝用のシャツに着替えていた。

 

「アリシア、人を決戦兵器呼ばわりするのは如何な物だろう?」

 

「おうおう!! 兄さんの分際でししょーに意見する気か、こんにゃろー!!」

 

 

妹様がハイテンションなままシャドーボクシングしつつブレンの口答えに対してヤジを飛ばす、仮にも兄に対して投げ掛ける言葉では無い。

 

ブレンは溜息を吐きながら高らかに白組に対して演説をしているアリシアを放置する。初等部の高学年となってから身長が急激に伸びたブレンはこの時点で身長が165㎝あり、低学年の頃から成長が止まっているアリシアとは身長差が凄まじく、人の肩を足場にしているのも高身長になったような気分に浸る為なのだろう。

 

この様な白組のハイテンションとは裏腹に紅組は非常にローテンションであった。

 

先ず、良くも悪くもブレンはこの学校では有名人であり、その身体能力の高さやデタラメさは知れ渡っている、特に今の中等部の面子は初等部からその脅威を知り尽くしているのでテンションが上がらないのは無理も無い。

 

更に、ブレンのストッパーであるなのはは紅組なので、彼に容赦や手加減を期待する事が出来無い、フェイトやすずか等が居るには居るのだが、アリシアと言う愉快犯がブレンを焚きつける可能性があるので当て馬にしては弱い。

 

そんな戦う前から勝敗が決まっている様なテンションでは世界の法則的に勝ちはあり得ないのだが、その暗鬱なテンションは直ぐに払拭される事になった。

 

 

初っ端の第一種目、障害物競争。

 

クラス対抗のこの障害物競争は、非常に一般的な物であり、障害といっても平均台や網くぐり、バットを使った十回転と袋飛びの様な物だけであった。

 

しかし、一番手のブレンのレーンだけは事態が一変しており、何処からともなく現れた白衣の男たちがブレンのコースを改造し始め、完成した障害物はまるでSASUKEの様な出来映えだった。

 

唖然とするブレンだったが、これは毎年毎年彼が所属する組が勝利すると、他の生徒に諦め癖が付いてしまうと言う学校側の悩みを解決する為に彼に課せられたハンデだった。

 

ルーテシアは唖然としているブレンを指差して爆笑しているし、アリシアも『我等が決戦兵器にこの程度の障害は無意味だぜぇ!! 』と言う、謎のテンションでブレンを応援している。

 

彼が周りを見渡すと、学校のグラウンドの一角に企業連のエンブレムが入ったテントが貼られており、各企業が混然と入り混じっている。

 

恐らく、これからの競技にも彼らの手によって何かしらの妨害が入るのだろう、良く目を凝らしてみると放送席にはBFF報道のリリウムが鎮座しており、何時もの凛とした声で競技の実況をしている。

 

人気No. 1キャスターである彼女の人気は凄まじく、『実況のリリウムです』と言う一言があたりに響いた瞬間、先程まで暗鬱な雰囲気を漂わせていた紅組の男子諸君の士気が爆発的に上がり、アイドルのコンサート会場の様な熱気を帯び始めた。

 

 

「暫く地球から離れていたけど、この学校も変わったね……」

 

野獣の様に目がギラついている同学年の少年達に気を取られていたブレンだったが、スタートの合図によって我を取り戻し、抗議をする間も無くレースへと身を投じて行った。

 

 

この後、両軍共に男子生徒の士気が鰻登りとなり、其処彼処から『俺…この競技が終わったらリリウムさんに告白するんだ……』『此処は俺に任せて先に行けぇ!!』などの、大凡この世の死亡フラグと呼ばれているセリフが聞こえている。

 

密かにリリウムキャスターのファンであったブレンは、どさくさに紛れてカード化しているデバイスにサインをして貰おうとしたのだが、一早くブレンの表情の変化を察したなのはに肩を掴まれてしまい、サインをねだる事は出来なかった。

 

 

「ねぇ、ブレンくん? 何しようとしてるのかなぁ?」

 

「さ、さ、サインを貰おうかと……」

 

花の咲く様な笑顔であったが、同時に背筋が凍り付く程恐ろしく、逆らい難いプレッシャーを放っているので包み隠す事無くありのままを打ち明ける。

 

 

「へぇ、ブレンくんはリリウムさんの事が好きなんだぁ」

 

なのはは肩を掴んでいた体勢からブレンの胴に腕を回し、ギリギリと締め付けて行く、ブレンの額には冷や汗が浮かび、自分の失態を悔いる。

 

 

(こ、こうなる事が予想出来たからなのは達には秘密だったのにッ!!)

 

「……隠し事は良く無いよね? どうして私に隠し事するの? ねぇ? ねぇ? ブレン君は私の物なんだよ? すずかちゃんの時も隠してたよね? アリサちゃんの時もだよね? 私の事嫌いになっちゃったのかなぁ?」

 

 

ブレンを一層強く締め付けるなのは、耳元で自分の中で溜めていた物を囁きながらブレンの首筋に噛み付き、彼が自分の物であると言う証を刻み付ける。

 

噛み癖は独占欲の現れと言うが、一線を越えたなのはの独占欲は爆発的に大きくなっており、ブレンが身内以外の女性に目をやる事を許しては居なかった。

 

普段は理性で堪えている彼女も、今回ばかりは最近はなんだかんだでルーテシアに付きっ切りだったブレンへの不満が溢れ出した形となった。

 

 

なのはによる重い愛に幸福感を感じながらも如何にか拘束から抜け出し、向かい合いながら彼女を宥めていたブレンだったが、何時の間にかなのはが念話を使って呼んでいた残りの彼女達がブレンの周りを囲み、彼の逃げ場を無くして行った。

 

 

尚、体育祭は興奮した男子学生達が乱闘騒ぎを起こし、行事そのものが中止に追い込まれる事態となった。





この後、ブレンがナニをされたのかはご想像にお任せ致します(震え声)
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