日常生活にもバトルを入れなければ落ち着かないとは……私の人間性も限界に見える(遠い目)
もう日常は全部なのは視点で良いよね(白目)
第十七話 入学式
今日は待ちに待った入学式です。
昨日は凄くドキドキして寝付けなかったので起きられるか心配でしたが、お寝坊さんをしなくて良かったです。
下ろし立ての白い制服に身を包んでから洗面所で顔を洗っていると、ブレンくんが目を擦りながら顔を洗いに来ました。
「おはようブレンくん、今日は眠そうだけど如何したの?」
「寝坊したらと思うと眠れなくて……」
天然さんでマイペースなブレンくんですが、どうやら昨日は緊張して眠れなかったみたいでうっつらうっつらとしています。
実はブレンくんもなのはと一緒に私立聖祥大附属小学校へ入学する事になったのでなのはは嬉しかったのですが、その事を知ったブレンくんは手足が一緒に動くくらいずっと緊張してました。
眠そうにしているブレンくんを見ていると、いつもとは立場が真逆だなぁ、とちょっぴり嬉しかったです。
顔を洗って眠気が飛んだようで、ブレンくんは何時ものキリッとしたカッコいい顔に戻りましたがまだ半分寝ぼけているみたいで、制服を裏表反対にして着ている事に気が付いてませんでした。
寝ぼけているブレンくんの制服を直し、朝食の並んだテーブルまで向かうと其処で漸く彼は目が覚めたようで、恥ずかしそうに『ありがとう』と言ってからテレビのニュースに目を向けていました。
『次のニュースです、先日未明アメリカでクーデターが起こり、『マイケル・ウィルソン・Jr』大統領が行方不明となり、新たな大統領として『リチャード・ホーク』副大統領が就任しました。彼は我々の取材に対し『ンムフハハハハハハ、とってもスウィートだよマイコォ! 練乳を一気飲みしたくらいになぁ!!』とコメントしておりーー』
朝から難しいニュースに耳を傾けているブレンくんが、こっそりとサラダのプチトマトをなのはの皿に移してきました。
前に赤い飲み物を飲んだ時以来、彼は赤い食べ物はみんな辛い物と言う勘違いをしているようで時々こうやってなのはの皿にバレないように移してきます。
今回は気が付きましたが、いつもは知らない間に入れられるのでその仕返しをします。
「ねぇ、ブレンくん」
「?どうしたのなのは、ッ⁈」
私は彼が口を開いた瞬間にその中へプチトマトを入れてあげました。
涙目で咀嚼するブレンくんに少し罪悪感を覚えましたが、食べず嫌いは良くないと思います。
朝食後、私たちは私立聖祥大附属小学校の体育館に向かい、校長先生のお話を聞いてから教室まで向かいます。
その際にクラス表が配られたのですが、残念な事にブレンくんとは別々のクラスとなってました。
彼は今までずっと側に居てくれたので離れ離れになるのは不安でしたが、いつまでも彼に頼っていてはいけないと思い、頑張ることにしました。
それから数日して、新しく『アリサ・バニングス』ちゃんと『月村すずか』ちゃんと言う友達が出来ました。
学校にも慣れたので、二人にブレンくんを紹介しようと思ったのですが、彼はクラスで凄いことになってました。
「ブレン!!、一緒にサッカーしようぜ、お前が居ると上級生にも余裕で勝てるからさ!!」
「いいや、ブレンは僕らと一緒に野球をするんだ、此奴の分身魔球があれば何処にも負けないからさ!!」
「ブレンくんの髪の毛ってサラサラだよねー、何かしてるの?」
「ほっぺたも凄くつるっつるだよ?ずっと触っていたいくらいに」
揉みくちゃにされていたブレンくんは、私の姿を確認すると嬉しそうにその場から抜け出して此方まできました。
「助かったよなのは、本当に助かった……」
「あ、あははは……」
涙目の彼の頭を撫でながら、改めてアリサちゃん達を紹介しました。
「ブレンくん、紹介するね、この子がアリサ・バニングスちゃん」
「あんたがなのはの言うブレンね?、私はアリサよ、宜しく」
「ブレン・シュトッフです。宜しくバニングスさん」
ブレンくんはアリサちゃんと握手しながら自己紹介を済ませました。
「それでね、こっちの子が月村すずかちゃん」
「初めまして、月村すずかです」
「……………ブレンです、宜しく」
どうしたんだろう?
一瞬だけ、普段の彼の太陽みたいにあったかい雰囲気とは真逆の、本当にとっても冷たい、氷みたいに冷たい顔をしていたんだけど、気の所為…だよね?
漸く入学ですね、次からは原作前まで飛びます。