不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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ブラボ二週目に入りました、鎌が強いね(白目)

でもナメクジEDとは思いませんでした(震え声)

リリカル終わったらブラボやらなきゃ、デモンズでも良いや(使命感)


不屈の体現者 179

第百七十九話 マグリブの落日 中2

 

路地裏から聞こえる断末魔、大人しくなった銃声、それと同時に聞こえる爆発音、返り血に染まったシグナムはレヴァンティンを血払いしながら一息付いていた。

 

斬殺された残党達と破壊された大型の機械、シグナムは返り血塗れとなりながらその惨状を見回す彼女の心中は如何な物か。

 

「……仕方ないとは言え、再び人斬りをする事になるとはな」

 

 

シグナムは質量兵器で武装した彼らに対して、始めは非殺傷設定を掛けて剣を振るっていた、だが彼らの不退転の決意は強く、中々止める事が出来なかった。

 

これがブレンの言っていた意志の力か、と納得したシグナムはならばと思い銃器だけを破壊して行ったのだが、彼らは服の下に爆弾を抱えていた様で武器が無くなった瞬間に自爆死して寄越した。

 

それの威力は人一人を軽く消し飛ばす威力を持っているばかりか、特殊な薬剤を使用しているらしく、豪雨の中でも爆炎が消える事は無かった。

 

彼らの自爆によって薬剤による火災が二次被害として起きた場合、この豪雨の影響でその被害は甚大になる事は目に見えている為、彼女は迷わず彼らの生命を断つ事に決めた。

 

鉄火を以って闘争を始める者に正義も悪もありはしない。彼らは殺し、打ち倒し、朽ち果てさせる為にやって来た。殺され、打ち倒され、朽ち果てる為にやって来たのだ。殺らなければ殺られる、それが全て、至極簡単な話。

 

故に、シグナムは情けを掛ける事を無くした。元々彼らは何の関係も無い無辜の市民にすらその砲火を浴びせる様な者達。嘗ての理念や誇りはアマジーグの死と共に失われたテロリスト。斬る事に躊躇いは無かった。

 

シグナムの狙いは現在クラナガン全域を覆っているECMとAMFの破壊、何方も高濃度且つ広範囲な為小型の物では無く、又一台二台といった数でも無いだろう。

 

(その上、それらしき設備を破壊して見たが、ECM、AMF共に濃度と範囲に変化は無かった……、ダミーだったという事だが、これも相当数設置されていると見て良いだろう)

 

 

ダミーが混ざっているという事と、両装置がどれ程の数が使用されているのか分からない現状では虱潰しに探すと言う行動も取り辛い。

 

更に、頭数が減り始めてきたテロリストがどう言った行動に出るか分からないと言う問題もある。

 

打つ手が無くなったと判断した瞬間自爆テロを引き起こす様な連中だ、最早交戦するだけの戦力が無いと判断した時、最も此方が嫌がる事を仕出かす事は想像に難くない。

 

水道、電気、ガスと言った生活インフラや、銀行などの金銭を取り扱う様な場所への襲撃、薬剤を使用した大火災、軽く思い付くだけで此れだけある。

 

いっその事ECMもAMFも無視して敵を討つ事だけを考えようかとも思ったが、やはり連絡手段を断たれて居る事がネックであった。

暫し考えた後、シグナムは当初の予定を完遂する事に決め、両装置の設置されている場所にヤマを張ってゆく。

 

前提として、ECMとAMFは高濃度且つ広範囲だ、それだけの性能を持つ物は大型の物、小型で高性能な物もあるにはあるだろうが連中にはそんな物を用意するだけの資金力は残っていないだろうからその点を考慮する必要は無い。

 

次にその装置の運搬方法、航空機や貨物船などの方法もあるが、シグナムはトラックによる持ち込みだと当たりを付けた。

 

理由としてはフットワークの軽さと密輸難易度の差だ、幾つもの検問をパスしなくてはなら無い空と海に比べて、陸ならば誤魔化し様は幾らでもある。

 

 

(それに、トラックなどの車両ならばECMとAMFを起動しながら街中を走り回る事も可能だ)

 

 

十中八九これだろうと判断したシグナムは、不審車両の捜索に向かったのだが、彼女の前に大量のMTが立ちはだかっていた。

 

面倒事は連続して起こる物だなと、シグナムは嘆息しながらレヴァンティンを蛇腹剣へと変え、MT達を一閃、彼らが行動を起こす前にその全てを鉄屑へと変える。

 

一定の戦力を持つ無人兵器だが、それは一定の戦力しか発揮出来無いと言う意味でもある、歴戦の戦士相手には足止めにすらなりはしない。

 

進路を塞ぐMTを一掃し終えたシグナムは、一旦地上本部へと戻って車両を一台借りる、高濃度のAMFによって飛行魔法すら機能しなくなっている為、目的の物を探すには足が必要だったのだ。

 

 

法定速度を無視した速度で車道を走るシグナム、クラナガン全域が戦場と化している為、何一つとして道を走る物は無く、多少暴走した所で行く手を塞ぐ物も無いので、多少荒い運転でも事故を起こす心配をせずに済み、目的の車両を探す事が出来る。

 

そのまま暴走を続ける事数十分、シグナムは普段から交通量の少ない裏通りをゆっくりと走る一台のトラックを発見する。

 

そのトラックは管理局のエンブレムの施されたシグナムの車両に気がつくと、急加速して彼女の車両を振り切ろうとし始めた。

 

前方に見えるそのトラックが自分の探す物だと確信したシグナムは、アクセルを踏み込みながらレヴァンティンを蛇腹剣に可変させ、徐々に距離を縮めながら狙いを定めて行く。

 

しかし、前方の車両の助手席の窓が開き、其処からサブマシンガンによる掃射を浴びてしまった為、フロントガラスに罅が入ってしまい、狙いが定まらなくなってしまう。

 

シグナムはレヴァンティンを強く握り直しながらフロントガラスを叩き割り、前方の視界を確保する。

 

 

「丁度良かった、どうもこの車の空調は効きが悪くてな、お陰で大分涼しくなったよ」

 

 

そう言って、シグナムは蛇腹剣を一閃、前方の車両を両断、横一文字に両断されたトラックは大爆発を起こして壁に激突、轟々と車両が燃え始めたと同時にAMFによる身体の怠さが緩和される。

 

 

「漸く一台、はてさて後何台いるのやら…………」

 

 

独りごちたシグナムはハンドルを回し、別の区域を走っているであろう車両の捜索を開始して行った。





この調子でstsをやり出したらどれだけ血の雨が降るのだろうか……(白目)
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