やはりちびっこ勢を描くのは楽しいなぁ(白目)
第百八十九話 訓練後
「はぁ…はぁ…はぁ…、クソッ…、閣下の所よりも……、キッツイ訓練っすよ……、これ……」
「はぁ…はぁ…RD、だっけ? あんた、女の私ですらまだしゃんとしてんのに、大の字で横たわって恥ずかしく、無いの?」
「オレは…、基本…、車とかヘリとか…、そういうの使って目的地まで人を送る役割っすから……、あんたら見たく……戦闘技能は其処まで高くないんすよ……」
「なっさけ無いわねぇ……」
ぐったりと大の字で地面に横たわるRDとその横で座りながら汗を拭くティアナ、彼女は情け無い姿を晒しているRDに向かって呆れている、RDは普段から怠けている所為でスタミナが無く、大口を開けて呼吸をする事になってしまったのだ。
「…………その程度の罵倒を受けるだけですむんなら、毎度毎度待ち伏せやテロ等に巻き込まれるトラブルホイホイを乗せて運転するよりは全然マシっすよ」
「あんた、結構苦労してんのねぇ……」
「車を運転すれば狙撃されるし、航空機には爆弾仕掛けられるし、船を使ったら海賊に合うしでもう散々っすよ……」
遠い目をしながら自分が所属していた部隊の事を身震いしながら思い出すRD、地球に居た企業連がミッドチルダに進出した結果、管理局所属のリンクスやネクストも現れた。特に自分の所属する部隊はそう言った物の実験部隊であり、同僚にもリンクスは居る。『我が名に掛けて!!』と言うのが奴の口癖で騎士を気取った男、元々ベルカ系の魔導師だったのだが企業連謹製のネクストに魅入られ、自ら彼らの手によってリンクスとして生まれ変わった。
目には目をと言う理論なのだろうが、正面からどんぱちやり合いたくないRDにとっては地獄の理論であり、特殊任務で彼方此方飛び回る事がなくなったと思ったら結局このザマである。
思考がネガティヴな方向に移り出した彼はのそのそと起き上がり、思考を切り替える。
考えようによっては美女美少女が勢揃いしているこの部隊の方が目の保養となるし、死地に赴いて形勢を逆転させるようなあの部隊よりはよっぽど生存率が高いだろう、なによりあの冷血秘書と遭遇しなくて済む、彼女は事ある毎に彼を蹴り飛ばすのでたまった物では無かったのだ。
RDは軽く伸びをした後、ティアナとスバルに向かってあぐらをかきながらちゃんとした自己紹介を始める、訓練前は名前やスキルの確認程度だった為イマイチ距離感を掴めていなかったので、訓練後の時間を使って改めて自己紹介を始める。
「という訳で改めて、此れから同じ分隊で戦う事になるRDっす、よろしくっすよ司令塔」
「はいはい、よろしくねRD、私はティアナよ」
「よろしくねRD!! 私はスバル、一緒に頑張ろうね」
なのはのスターズ分隊に所属するティアナ、スバル、RDの三人が自分の経験談等に花を咲かしている頃、フェイトのライトニング分隊に所属するエリオ、キャロ、ルーテシアの三人もお互いの親睦を深めていた。
「ふぃ〜、結構ハードトレーニングだったねぇ」
「け…けっ…こう? ルーちゃん、体力、凄いね……」
「る、ルールーは、こう見えても、ハイスペックだから……」
「エリオくん? こう見えてもは余計だよ?」
息を荒くしてぐったりとしている二人の身体をマッサージしていたルーテシアは、エリオにだけ痛くなるマッサージを行い、彼の言葉を訂正させる。
「痛たたたたた!! ゴメン!! ゴメンってば!!」
「まったく……、エリオくんってばラッキーすけべだけじゃなくて一言余計な時があるよね?」
「なんて言うか……二人とも仲良いね」
「でっしょー? キャロも私と友達になろうよ!! そして一緒にエリオくんで遊ぼう!!」
「僕”と”遊ぶんじゃ無くて僕”で”遊ぶの!? キャロ!! 惑わされちゃ駄目だ!! 君までそっちの道に進んじゃったら僕の胃に穴が開く!!」
「ほらほら、エリオくんは素直じゃないからちょっといじめてあげるくらいが大喜びするんだよ?」
「そう、なのかな?」
「そうそう、ね? もっと私ともエリオくんとも仲良くなれるから私と一緒にエリオくんで遊ぼう」
「キャロ!! 僕とも友達になろう!! 荷物持ちでも料理でも何でもするから!!」
「ん? 今何でもって……」
「ルールーには言ってないよ!?」
「えっと、私は如何すれば良いのかなぁ……」
「僕と友達になろう!!」
「私と友達になるんだよね!!」
勢いのままキャロに詰め寄る二人、大人しい性格の彼女はジリジリと背後に後退し、その勢いにたじろぎながら押されて行く、大分エリオもルーテシアの影響を受けてしまった様だ。
しかし、ラッキーすけべと言うレアスキル擬きを持っているエリオが此処まで勢い良く異性に詰め寄ればそれが起こるのは必然で。
後退するキャロとの歩幅を埋めようと足を出したエリオ、しかし丁度同じタイミングで踏み出したルーテシアとお互いの足が交差してしまい、互いに転倒、縺れ合いながらキャロを押し倒す事になった。
その結果、エリオの顔がキャロの胸に当たり、受け身を取ろうとした手がルーテシアのシャツと下着を纏めて捲り上げ、柔肌を外気に晒す。
流石のルーテシアも他人がいる場所で脱がされれば許す事は出来ない、良くお泊まりをしていた際にお風呂上がり時に裸を見られたり、躓いてスカートの中にダイブされたり、脱がされたりと、色々とされた事はあったものの、それは二人きり又は家族の前だから笑って許せていた、しかし今回は第三者の視線があり、且つ兄の部下である男性も丁度こちらを見ている時だった。
元々煽り耐性が高く無いルーテシアはそれと同じくらい羞恥心に弱いため、頭に青筋を浮かべながら自身に身体強化魔法を発動、やらかしたと察したエリオは即座にその場から飛び退き、逃げるか土下座するかを頭をフル回転させながら判断を下す。
遠くの方で『最近の子供は大胆な下着付けるもんなんすね〜』と呑気なコメントを溢していたRDは何時の間にか居ない、即座に命の危機を察知し、エリオを犠牲にして逃走したのだ。
その事に気が付いたエリオは『大人って、汚い……』と内心で涙しながらスライディング土下座を敢行、逃げると言う選択肢を取ろうにも初動の段階で自身のデバイス『ストラーダ』を彼女に取られてしまった為、なす術が無い。
可哀想なくらい震えているエリオ、男の子なのだからもう少しくらい強気に出ても良いのでは? と思う者もいるだろう、事実スターズの二人やキャロは何故エリオが此処まで震えているのか分からない。
しかし、その理由はすぐに分かった。
土下座するエリオの頭の真横が彼女の脚に踏み抜かれ、凄く素敵な笑顔が彼に投げ掛けられる、強化魔法を使った彼女の蹴りはコンクリートの床をやすやす蹴り抜く威力があったのだ、デバイスもない徒手空拳でエリオが英才教育を受けた彼女に勝てる訳が無い、技術的にも精神的にも。
「エリオくん、何か言う事は? 流石の私も久々に頭に来ちゃってるんだけど、この怒りをどう納めてくれるのかな?」
「ご、ごめんなさい」
「うーん、謝罪は良いから誠意を見せて欲しいなぁ」
「せ、誠意?」
「うん、例のアレと〜、キャロの言う事をなんでも一つ聞くって事」
「ふえ? 私、ですか?」
「キャロも被害にあってるしね」
そう言ってルーテシアはキャロの耳元でエリオには聞こえ無い様にそっと耳打ちをする。
(ちょっと脅かし過ぎちゃたみたいだから、本当に何でも言ってあげて?)
(な、何でも?)
(うん、何でも、お友達になって下さいとか、一緒にご飯食べよう、とかで良いからね)
(分かったよルーちゃん)
キャロはエリオの前にしゃがみこみ、彼の手を取って『友達になって下さい』と告げる、キャロには中々引っ込み思案な傾向があると察していたルーテシアは少々強引に友達の輪を広げる事が出来た、と満足していたのだが、ルーテシアの次の一言が原因でキャロもまた弾ける事になるとは露と思っていなかった。
「此れからよろしくね、エリオくん」
「うん、僕の方も宜しく、キャロ」
「丸く収まった風を装って居るけど、エリオくんには『アレ』があるからね? 今日はフェイトさんにもお披露目しようねー」
「堪忍してつかぁさい……」
不死の英雄伝 〜舞台裏〜
NGシーン エリオのアレ
ルーテシア「ほら、早く出て来てよ、エリオくん」
エリオ「本当に、行かなきゃ駄目?」
ルーテシア「うん、行かなきゃ駄目」
キャロ「えっと、何が始まるの?」
ルーテシア「見てれば分かるよ〜」
エリオ「うぅ……」←女装エリオ(ルーテシアによるパーフェクトメイクで男の子らしさゼロ+声も魔法で女性らしさをアップ)
キャロ「…………!!」←何か越えては行けない一線を越える
ルーテシア「さあ、フェイトさんの所に行って『お仕事ご苦労様です♪ かっこいいお母さん(若しくはお姉ちゃんでも可)が僕は大好きです♪』って笑顔と上目遣いを使って言って来てね」
エリオ「フェイトさんが死んじゃうよ!!」
キャロ「良いと思うよエリオちゃん!!」
エリオ「キャロ!?」
ルーテシア「さあさあ、フェイトさんの気力を回復させに行こう!!」
エリオ「いやぁぁぁぁあ!!」