不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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さっさとジェフリー先生片して原作入りしよう。

私に日常は無理だ、バトル過多にした方が調子がでる。


改行減らしました。


不屈の体現者 19

第十九話 逆鱗

 

 

「不思議そうな顔をしているが、簡単な話だよ。 何を隠そう、儂も外法を使って吸血鬼となった者でのぅ、この町に純粋な吸血鬼が居ると知って遥々足を運んだのだよ。そう、儂と同じ『化け物』が」

 

お爺さんのその言葉に、私達は反論の声を上げることが出来ませんでした。

何故なら、私達よりも先にすずかちゃんが真っ直ぐな瞳でお爺さんを見据えて大きな声で『違う!!』と叫んだからです。

 

「私は『人間』だ!!、なのはちゃんやアリサちゃんと変わらない、『人間』です!!」

 

それは、普段の彼女からは想像も付かない程の凄い剣幕で、心の底からの叫び声でした。

 

「例えこの身が吸血鬼の身体だったとしても、血を啜る異形だったとしても、私の心はッ!!、魂はッ!!『人間』なんだ!!」

 

「すずかちゃん………」

 

「すずか……」

 

 

しかし、すずかちゃんの叫びをお爺さんは鼻で笑い、ニタニタとした笑いで懐から注射器を取り出しました。

 

「気丈な娘じゃのぅ、しかし儂はその姿が強力な麻薬によって崩れて行くのを見るのが何よりの愉しみなのじゃよ」

 

そう言って、おじいさんが『先ずはお友達からじゃぞ?』と言って私の腕を取った瞬間でした。

 

 

 

轟音と共に手術室のドアが青い爆風によって消し飛び、其処から傷だらけの鎧を纏った返り血だらけのブレンくんが立っていました。 彼の手には蒼くて半透明な水晶のような剣が握られていて、息がつまる程の存在感を辺りに示しています。

 

「シフを見張りに付けておいて正解だったな、私としたことが日常生活と言うものを満喫し過ぎていて腑抜けていたようだ」

 

「ぶ、ブレン、くん?」

 

何時もの彼とは全く違う、私の嫌いな冷たい表情を張り付けた彼は冷たい声で自嘲しながらお爺さんの前まで向かって行きました。

 

「さてご老体よ、私の女神から手を離して貰おうか?」

 

「断る、と言ったら?」

 

お爺さんの言葉に、ブレンくんは口元を僅かに上げるだけで返しました。

 

そして横一閃、それは目にも留まらぬ早さの一撃でした。

 

お爺さんはそれを転がるように避けたのですが、その、り、両腕が斬り落とされて居ました。

「う、腕、儂の腕が!!、………治らぬだと!?貴様、貴様その剣は一体!!」

 

「如何した?まだ腕が二本斬り落とされただけでは無いか、使い魔達を出すがいい、体を変化させろ、腕を再構築して立ち向かってこい」

 

お爺さんはブレンくんに怯えながら背後に下がり、何とか逃げ出そうとして居ますが、両足をナイフで射抜かれ倒れ込んでしまいました。

私の知らなかったブレンくんの姿を目の当たりにし、思わず夢を見ているんじゃないかと思ってしまいました。

 

「こ、この、化け物め!!」

 

「ふっ私が化け物か、ならばその『化け物』と対峙したご老体は何に当たるのかね?犬か?化け物か?それとも人間か?」

 

「わ、儂は吸血鬼なのだ!!貴様のような人間の小僧に殺されるものか!!」

 

 

お爺さんはそう叫びながら、ブレンくんに回し蹴りを放ちました。 私の目には正に電光石火の一撃でしたが、………気が付いたらブレンくんは躊躇わずにその足を刎ね飛ばし、バランスを崩したお爺さんの胸に、その剣を突き刺して青い爆発を使って跡形も無く消し去りました。

 

あまりに現実離れした光景に私達は言葉を失ってしまい、放心状態で、吐き気やそう言った物が一切起こりませんでした。

 

「ね、ねぇ、なのは、ブレンって、何者なの?」

 

アリサちゃんのその震えた言葉に、私は答えることが出来ませんでした。 何故なら、私も彼が何者か分からなかったからです。

 

ブレンくんはそのまま拘束されている私達の元まで来ると、すずかちゃんの喉元に剣を突きつけました。

 

「次いでだ、君にも聞いておこう月村すずか、君はなんだ?犬か?化け物か?人間か?」

 

彼はゾッとするような無表情で底冷えするような声を放ち、感情の篭らない瞳ですずかちゃんに問いました。

 

すずかちゃんは、そんなブレンくんに震えながらも睨み返すように意を決して答えました。

 

「勿論私は人間です」

 

静かだけど、力の篭ったその言葉を聞いたブレンくんが一度頷くと、持っていた剣が何かの粒子になって消えて行きました。

 

「…………そっか、人間なら大丈夫だね」

 

彼の纏っていた冷たい空気が消え去り、何時もの太陽の暖かさを取り戻して居ました。

 

「月村さん、今までごめんね?」

 

そう言って申し訳無さそうに謝りながら私達の手錠を外して行く彼を見て、私は思いました。

 

一体、どっちが本当のブレンくんなの?

 

その考えを見透かしたかのように、彼は私の前に跪きこう言いました。

 

「どちらが本当の『ブレン・シュトッフ』かは、君が決めてくれ、俺は君が決めた『ブレン』になろう。 それに、俺は嘗て言った筈だよ?『貴女に恋をした、如何か貴女に跪かせて頂きたい』とね、俺は君の騎士であり同時に味方でもあるんだ、誓って君を傷つける真似だけは絶対にしない」

 

彼の目は何処までも真っ直ぐな強い目で、その力強い表情に、私は場違いながら魅了されてしまいました。

 





通常ならトラウマ物だけど、この世界の人間はみんな精神強度が半端じゃないから大丈夫です。

次から原作です。

月村家の掟?

ブレンの記憶の書き換えが出来る訳ないから、生涯連れ添う事になりますね(白目)
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