ブラボDLCが11月にリリースだそうですね。
さあ、周回を回さなきゃ(使命感)
第百九十一話 列車防衛 S
隊員を乗せたヘリが作戦空域に侵入、先ずは周辺空域の制圧を行う為隊長達が出撃、展開していた飛行型ガジェットとMTを掃討し、降下ポイントへの道を切り拓く。
瞬く間に空を埋め尽くしていたガジェットとMTが撃墜され、ルートの安全が確保された為ヘリ後部が開き、新人達の降下が始まる。
そんな中で先陣を切ったのはRD、十分訓練を積んでいるとは言えやはり実戦の雰囲気、戦場の空気は訓練とは違う物、一人躊躇えばそれが連鎖してしまう。
だが、逆に勢い良く降下してしまえば精神的にも続き易くなる、この部隊は新人と子供で構成されている為、最初の一人の役割りが重要だと考えた彼は敢えて一番槍を買って出た。
「スターズ5、RD!! 先に行ってるっすよ!!」
RDはそう言って助走を付けて空へと飛び出すと、デバイスを展開しバリアジャケットを装着する、専用機となったデバイスのバリアジャケットは分隊の隊長達の物をモチーフに構成されていた。
列車の上に着地し、自身のバリアジャケットが変わっている事に気が付いたRDは、内心で『閣下にこのペアルック擬きがばれたら殺されるっす……!!』と心底震えていたが、列車の中から僅かな機械音が聞こえた為、即座に気持ちを切り替え、バク転しながらその場から離れる。
瞬間、天井を突き破るガジェットのアーム、大穴が開いた其処からは大型のガジェットが一機とMT『ミミー』が一機顔を見せる。
AMFを搭載しているガジェットとポピュラーなMTである『ビショップ』の派生機、中には金で雇われたゴロツキでも乗っているのだろう。
パラボラアンテナの様なレーザーの発射口が耳に見えるからそう名付けられたこの機体は、拡散レーザーや収束レーザー等を放つ厄介な機体となっている。
MTやACが顔を見せ始めていた初期に戦場で出回っていた物はそうでも無かったのだが、改修に改修を重ねた所為で見る影も無くなってしまった。
その癖、一般人でも五~六十万も出せば購入出来るほどの値段で修理費も安い、激戦区やテロリストとの戦闘では必ずと言って良いほどこのビショップシリーズは存在する。
ちらっと上空を見上げるとスバルとティアナが降下準備を開始している、このままでは下から二人が狙い撃ちにされると判断したRDはガジェットの破壊に向かう。
砲台を先に潰した方が安全かも知れないが、彼自身が最優先する物は自身の命、何時までも魔法が使えないと言う状態で居るのは精神衛生上宜しく無い、自分はそう言った状況に慣れていても上の二人が慣れていなければ足手纏いとなる、道連れに心中するのは御免被ると言う事だ。
獣の様に四つん這いとなり、ライフルを口に咥えて走り出す、そんな彼の動きに反応してミミーから拡散レーザーが放たれる。
散弾の様に降り注ぐ光の雨、RDは其処に向かってバリアジャケットの上着を振るってその全てを払い落とすと、そのままMTのコクピット付近に投げ付け、パイロットの視界を塞ぐ。
砲台の動きが止まった隙にガジェットの方へと意識を集中させる、AMFを張っているそれはアームを伸ばし、RDの身体を挽肉へと変えようと殴り掛かる。
それを見たRDは倒れ込む様に上体を逸らすと、左足を使ってアームを蹴り飛ばし、残った右手と右足を使って横に転がり、再び振るわれた二本目のアームを回避、同時に崩れた体勢を立て直し、アームを左手で掴むと伸縮を利用して接近、銃口を密着させてガジェットのコアを撃ち抜く。
AMFは魔法技術に対して凄まじい脅威となるが、形状自体はフィールド系なので、直接フィールド内部に銃口を捻じ込んでしまえば、問題無く魔力弾を使用する事が出来る。
ガジェットの沈黙と同時に上空からスバルとティアナがRDの背後に着地、ジャケットの上着を振りほどいたミミーが三人を狙ってエネルギーを収束し始める。
ティアナはスバルに視線で合図を飛ばすと、彼女のダッシュと共にミミーの両耳を撃ち抜き、攻撃手段を潰す。
その瞬間接近したスバルがMTを殴り倒し、中に乗っていたパイロットを捕縛、一撃で伸された事からやはりゴロツキを雇ったか、と内心でホッとしたRD。
「いやー二人とも強いっすね〜、もしかしてオレ要らないんじゃ無いっすか? と言う訳でオレは後ろで震えてるんで後宜しくっす」
「いやいや、RDも十分強いよ!! 全然大丈夫、さっきも言ったけどいざとなったら私が守るから!!」
「俺の事を分かってくれるのはスバルちゃんだけっす、本当に優しいっすね〜、もう惚れちゃいそうっす」
「え、えへへ、ちょっと照れちゃうなぁ」
「スバル、あんまし甘やかさないの、RDは私らより確実に強いんだから」
へらへらと何時もの調子で笑うRD、ヘリの中での真剣な雰囲気は何処へやら、すっかり普段と同じになってしまった彼を優しく励ますスバルと、逆に呆れ声を出すティアナ。
彼は相変わらず自分に厳しいティアナをからかう為に、つかつかと近寄り、頬に手を当て、その目を見つめる。
「あれあれ〜? もしかしてティアナちゃん、嫉妬しちゃってるんすか〜?」
「…………」
実に憎たらしい顔でそう言い放った彼は次の瞬間、堪忍袋の尾が切れたティアナの爪先蹴りを脛に受けてその場に蹲る、作戦行動に支障をきたさない様に加減はしたが後頭部に銃口を突き付け、ふざけ気味のRDを黙らせる。
「ぐおぉぉお!?」
「アホな事言ってないでサッサと行くわよ、後私はアホな男は嫌いだから」
「…………うっす、ちょーし乗ってスンマセンでしたっす」
三人はそんな風に軽口を叩きつつも、気分を切り替え、先ほど開いた穴から列車内部へと侵入して行った。
スターズ分隊が作戦領域に入り、列車内に巣食っているガジェットとMTの相手をし始めた頃、ライトニング分隊もまた作戦領域に入ろうとしていた。
何故かRDがラブコメしてる様な気がして来ました(白目)
ヘタレの癖に割とチャラいですからねぇ……。