時間が取れそうにない為、シルバーウィークは少し更新が穴空きになるかも知れませんm(_ _)m
…………更新のデーモンも堕ちた物だな(白目)
第百九十三話 ミッションコンプリート
レリックの確保と新人達の撤退が終わった後、空の制圧も完全に終了し、なのはとフェイトはブレンの部隊が討ち漏らしたリンクスを待っていた。
多数のリンクスを保有する彼の部隊が討ち漏らしをすると言う珍しい事態だが、秘書官兼オペレーターであるキャロル・ドーリー曰く、『粗製の出来損ない』リンクスのデータにも取り逃がした苛つきから何時もの五割増しにトゲがあった。
初出動でリンクス戦とは先が思いやられるなぁ、とため息を吐いているなのはと、自分の分隊が列車を走行不能にした事に眩暈を覚えるフェイト。
「なのは、エリオ達が列車を……、不良になっちゃった……!! 私の教育が至らなかったばっかりに!!」
「多分、ルールーの所為じゃ無いかな? やる事なす事ブレンくんに似て来ちゃったからね……」
「うぅ……絶対に給料から天引きだよこれ、ブレンのばか!!」
「ほらフェイトちゃん、そろそろ予定時刻だよ」
涙目のフェイトを慰めていたなのはだったが、レイジングハートに魔力を込めながら彼方を睨み付ける、泣いていたフェイトもそれまでの雰囲気を四散させてバルディッシュを構え直す、飛行型のMTやガジェットは片端から撃墜済み、彼女達の空を邪魔する者は居ない。
制空権は彼女達の手の平の上、そんな空に一人のリンクスが現れる、展開しているネクストの装甲が所々破損し、装備している銃火器もスパークが走っている、確かに後始末レベルの相手である。
「くっ!! 仕掛けが早いな時空管理局も」
「貴方に勝ち目はありません、大人しく投降して頂ければ生命は保障致します」
降伏勧告、それはリンクス相手には甘い対応だが彼女達とて人を殺めたい訳では無い為、できる事なら無傷のまま投降してくれ無いかと思っての事だ。
しかし帰って来た返事は鉛玉、なのはとフェイトは二手に分かれて攻撃体勢へと移る、角張った中量二脚のネクストである彼のワンダフルボディはネクスト内でも動きの鈍い分類の物だ。
その上彼は手負い、万全の状態であるなのは達の相手では無かった。
轟音と共に放たれるディバインバスターと、それに追随するようにアクセルシューター、中量級ネクストのスピードを遥かに超える速さで斬り込むフェイト。
ドン・カーネルは集中砲火を掻い潜りながらも反撃のチャンスを伺っていたが、時間停止能力を使用せずとも管理局最速を誇るフェイトと、同じく時空管理局最高火力を持ったなのはによるコンビネーションによって追い詰められて行く。
「それが魔導師の動きだと!? じゃあ俺はなんだ!?」
リンクスとなったにも関わらず、その圧倒的実力差に追い込まれて行く、ジャンク品となってしまった銃器では反撃もままならず、QBやOBを駆使しても振り切る事ができ無い、鉄壁のPAすら『エース・オブ・エース 高町なのは』によって力尽くで剥ぎ取られる。
属性強化されたレイジングハートから放たれる魔法は全てに爆炎が追加されている、打てば打つほど黒煙が辺りを覆い、ドン・カーネルの視界を塞ぐ。
彼が二人を見失った瞬間に突き付けられる二つのデバイス、神代の鉱石を惜しげも無く使用して炎と雷の派生強化をされた二つの杖は、ネクストであっても容易く塵に変える力を秘めている。
彼は即座に全武装をパージし、両手を挙げて投降の意を示す、態々降伏勧告をしたという事は向こうもみだりに生命を奪う真似はし無いだろう、先ほどまで追われていた部隊は降伏勧告もせずに殺しに来た、奴等は
こうして機動六課初出撃は成功に終わる、隊員達は停車した列車の中へMTの操縦者やドン・カーネルを拘束し、別の部隊が彼らを回収して行く姿を確認してから帰路に着く。
帰りのヘリ内部では、列車への被害を出し過ぎた事に対してなのはの小言を受けるルーテシアや、その事で通信越しに誰かに謝り倒しているフェイト、出撃前の宣言通りにRDを〆たティアナ、車内で起きたラッキーな事故によって頬に紅葉を咲かせているRDなど、初出動の帰りにしては割と和気藹々とした雰囲気だった。
そんなヘリの中、シフはルーテシアと一緒になのはに説教を食らった為、おやつを食べそびれた事に肩を落としながら、フリードリヒの元へ歩み寄って行く。
シフがフリードリヒの放つ無自覚の圧を相殺している為、こうして和気藹々としていられるが、いつまでも自分が一緒にいる訳では無い為、多少なりともその神性を抑える為のアドバイスをする。
フリードリヒは古竜としては未熟も良いところ、しかもタチが悪い事に古竜の末裔である事を他人は愚か自分ですらも自覚していない。
その血が覚醒するか否かは彼自身にあるのだが、無自覚のまま覚醒し、周囲を焼き尽くされてはたまった物ではない、その際には必ず自分が駆り出され暴れ回る古竜と対峙しなくてはなら無いのだ、面倒極まりない。
シフは前足を使って『ちょっとこい』と言うような仕草でフリードリヒを呼び、フリードリヒはとてとてと首を傾げながら近寄って行く、その一見微笑ましい光景を、並んで見ていたエリオとキャロだったが、間に割り込むようにルーテシアが現れ、神性を持つ者として辺りを威圧し無いようにする為に色々な事をレクチャーしているシフへ対してアテレコを開始し始めた。
「二人ともシフとフリードの会話が気になるようだから私がアテレコしてあげるよ、感謝したまえよ」
「わあ、そんなことも出来るんだ、凄いねルーちゃん」
(…………多分出来ないよ、ってキャロに言ってあげたいけどルールーは無駄にハイスペックだからなぁ、否定でき無い)
「えーっとなになに、…………『おい、チビ竜、てめー竜だからってちょーし乗ってんなよ? 俺の方がマジ先輩だかんな、お前なんか足元にも及ばねーレベルの存在だかんな、分かったら焼きそばパン買って来いよ十秒以内に、ああペディグリーチャムも忘れんなよ? 勿論お前の金で』『ちょ、パイセンマジで勘弁して下さいよ、俺金持ってねーし、そもそもこっちの事全然知らねーんすよ、大体俺が街に出たらアレよ? オーラ的なアレがアレしちゃって通行人の皆さんが病院にgohomeっすよ、藪医者がウッハウハっすよ?』『いーんだよ、平日の昼間から病院のベットの上でおねんね出来るんだから寧ろ本望だろ? 下らない事気にしてねーでさっさとあの気の弱わそうなピンクに集ってこい』『ぱねーパイセンぱねー、人のマスターを頭の中ピンクな奴って言い切りやがったマジパネェ』『其処までは言ってねぇよ、咬み殺すぞ小僧』『すいませんしたァ!! ダッシュで金集ってダッシュで買って来ます!!』って感じかな?」
「そ、そんな、何時も寡黙なフリードがそんな性格だったなんて……」
「いや、キャロ? それデタラメだから、ルールーが適当に言ってるだけだからね?」
「本当にそうかな? エリオくん」
「ぐっ、僕は騙され無いぞ!! ルールー!!」
「まあ、エリオくんの中では嘘なんだろうね、エリオくんの中では」
「止めて!! これ以上僕の心を揺さぶら無いで!!」
「や・だ」
「うわぁぁぁん!!」
エリオに泣きが入った頃、スターズの方も又非常に仲の良い喧嘩を始めていた。
「だ・か・ら、不可抗力で引っ叩かれるのは理不尽だって言ってるんすよ!! なんで分かんないんすか!!」
「揉んだ事に対して引っ叩いた訳じゃ無いわよ!! 揉んだ後に『揉みたくて揉んだ訳じゃない』って言うムカつくコメントを寄越した事にキレたのよ!!」
「じゃあ何っすか!? あの時俺は『柔らかくて手の平に収まる感じの最高の揉み心地っすね!!』とでもコメントすれば良かったって言うんすか!? この女頭沸いてんじゃねぇの!?」
「思いっきりセクハラじゃない!! もう一発引っ叩くわよ!!」
「ふざけんな!! 其方がそう言うニュアンスで言ったんじゃないっすか!!」
「はぁ!? そんな意味はこれっぽっちも込めてないわよ!! あんた自意識過剰なんじゃないの?」
「あ゛あ゛ん!? 喧嘩なら買うぞ淫乱!!」
「上等じゃない、フルプライスで売り付けてやるわよ!!」
「あの……、ふ、二人とも一旦落ち着いて……」
互いに手は出さ無いものの、罵倒による殴り合いを行うティアナとRD、ティアナと同じ目にあったが其処まで気にしてい無いスバルは、目に涙を浮かべて終始その罵り合いを聞きつつ、喧嘩腰である二人の仲裁を勤めて行く。
なんとも締まりの無い帰り道だったが、隊長達の頭痛と引き換えに隊員の結束は固くなった様である。
RDが思った以上にラブコメし始めた件について(白目)
…………爆発しねぇかなぁ割とマジで(ボソッ