不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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アニメ見直して展開を考える暇が無いので日常パート&会話文で誤魔化して行くスタイル(白目)


不屈の体現者 194

第百九十四話 出撃後の休息 男湯

 

 

隊舎の大浴場、其処では出撃していたメンバーが汗と共に疲労を湯に溶かしていた、これは男湯での話。

 

 

「いやぁ、疲れたっすねぇ〜、エリオくん」

 

「そうですね、RDさん」

 

「つーか、オレらが戦ってる間ヴァイス陸曹は安全な空でぬくぬくとしてたんっしょ? 代わって欲しいっすよ」

 

「あのなぁ……、空で列車に追走しながらお前らの帰りを待ってた俺に言うセリフかそれ?」

 

「結果的に安全圏だったじゃないっすか、俺だってヘリに乗れるんすから代わってくれっす」

 

「ふざけんな」

 

 

大人二人に挟まれたエリオ、基本的に彼の知り合いはフェイトを筆頭に女性が多い、故に大人らしいガッチリとした体付きをしている二人の姿は中々に新鮮だった。

 

訓練後のシャワーなどで体付きは観ていたが、やはり実戦を経験した後ではその体が羨ましく、自分の細い身体が悩ましかった。

 

「あの、二人とも案外ガッチリした体付きしてますよね? 僕もそうなれるでしょうか?」

 

「まあ、成れるっちゃ成れるんじゃないか?」

 

「そうですか?」

 

「お前はまだ子供だし、これから男らしく成長するだろ」

 

「そんな事より、オレはエリオに一個聞きたい事があるんすよ」

 

 

健気な少年の悩みをそんな事で済ませたRDは、思春期の少年に対してかなり残酷な質問を投げ掛ける。

 

意地の悪い笑顔を貼り付けたRDの表情を見たエリオは、其処からルーテシアと同じ厄介事の匂いを嗅ぎ取り、即座に風呂を上ろうとしたのだが、肩を掴まれて湯船に浸からされる。

 

 

「おっと、肩まで浸かって百数えろって教わらなかったすか? まだ百数えて無かったすよエリオ」

 

「い、いや、もう十分身体あったまりましたし……」

 

「子供は大人の言う事を聞くもんっすよ、で? エリオはどんな女の子が好きなんすか? 例えばルーテシア嬢とかキャロちゃんとか、寧ろどっちが好きなんすか? コレに答えたら上がって良いっすよ〜」

 

「うぇ!? いやっ、えっ? べ、別にどっちが好きって訳じゃ……」

 

「はは〜ん、どっちも好きなんだな? 良いんじゃねぇの、両手に花でもさ」

 

「ミッドは税金払えば一夫多妻でもokっすからねぇ、この制度使ってる人は其処まで多い訳じゃないらしいっすけど」

 

「あのっ、ヴァイスさん? RDさん? ですから、僕はそんな、ね?」

 

「このままだとズルズルとルーテシア嬢に外堀を埋められるっすよ〜エリオ」

 

「そして気が付いたら尻に敷かれる羽目になるんだな」

 

「だっ、だから!! 別に僕はルールーに対してそんな特別な感情抱いて無いですから!!」

 

「愛称で呼んでる時点で説得力無いっすよ〜」

 

「付き合いも長いらしいし、何処が好きなんだよ、この際だお兄さん達に言っちまえ言っちまえ」

 

「誰か助けて……」

 

 

軽いノリで少年の抱く好意と言う感情を抉って行く大人達、まだ恋と友情の違いが分からないエリオからして見れば彼らの投げ掛ける質問は恥ずかしいだけの物、これ見よがしに百まで数えても解放してもらえ無い事も相まって、エリオは反撃に出るしか無いと判断、標的をRDに定めて口を開く。

 

 

「ところで、RDさん? RDさんだって喧嘩してる割にはティアナさんと仲良いですよね? RDさんの方こそティアナさんとスバルさんのどっちが好きなんですか?」

 

「えっ? 常識的に考えてあんな容赦無く暴力振るうゴリラ見たいな女の何処に惹かれる要素があるんすか? 必然的にスバルちゃん一択っすよね? ティアナちゃんだけは無いっすよ」

 

(そうは言ってるけど、訓練の時はさり気なくドリンクやタオルなんかを渡してたり、罵り合い以外にも日常的な会話とか戦術的な話をしてたりするのを良く見かけるんだけど……コレがルールーの言ってたツンデレって奴かな?)

 

「大体っすよ? ちょっっっとからかっただけでキレる相手とそんな関係になったらオレがストレスで死んじまうっすよ、もっとティアナちゃんは忍耐力とか優しさとかそう言った部分を磨くべきっすよ、今のあの娘はゴリラとかそんなイメージしかないっす、毎回毎回殴り殺されるんじゃ無いかと内心じゃ心配で心配で……。 その点スバルちゃんは良いっすよね〜、優しいし、暴力振るわ無いし、胸揉んでも許してくれる心の広さ、もう雲泥の差っすよ」

 

男湯だからとベラベラと調子に乗って口を開いていたRD、ヘリの中での喧嘩で完膚なきまでに敗北してしまった為、その鬱憤を晴らすかの如く彼女に対する悪口を零して居たのだが、直後に彼は後悔する。

 

それは、静かにRDの鬱憤を聞いていたヴァイスが気が付いた。

 

 

「なあ、RD。 もうその辺にしといたらどうだ? もう手遅れだと思うけど」

 

「? どう言う意味っすか、それ」

 

「壁と天井の境目辺りをよーく見てみな、女湯と繋がってる」

 

「………………ゑ?」

 

「つまり、俺たちの会話は隣に筒抜けだったって訳だ、こりゃあ後が怖いぞRD」

 

「ぼ、僕、先に上がりますねRDさん」

 

「じゃあ、俺も上がるわ、頑張れよRD」

 

 

風呂場だと言うのにガタガタと可哀想な程に震えてしまっているRD、その姿を見たエリオは『下手な事を口走らなくて良かった……』と胸を撫で下ろす。

 

後でルーテシアによって『誰が好きなのか』と言う話題を蒸し返される事とはつゆ知らずに……。





次回は女湯編になる、かも?
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