不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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漸く復活、更新を開始して行きます。

待たせてしまったのでしたら申し訳ありませんm(_ _)m


不屈の体現者 196

第百九十六話 訓練と進展

 

 

初出動の翌日、本格的な実戦が刺激になったのか、新人達の訓練にも熱が入っていた。

 

 

スバルはヴィータと一対一で防御訓練、スターズの三人はフェイトと共に最小限の動きでの回避訓練、ティアナはなのはと共に迎撃能力向上のための訓練を行っている。

 

スバルとヴィータの防御訓練、鉄槌の騎士と言う異名の通りに横薙ぎに振るわれるヴィータのデバイス、それを無傷で受け止める事がこの訓練の目的である。

 

防御スキルと生存スキルを高める事により戦場での交戦時間を伸ばし、且つバックの手を煩わせずに済む事、その二点を復習する様に説きながら、三つの防御魔法をスバルに見せて行く。

 

受け止める事が目的のバリア系、弾いて逸らす事が目的のシールド系、身に纏って自分を守るフィールド系、状況によって適切な物を選択する事によって身を守るだけで無く、其処から反撃へと繋げる事が出来る。

 

ヴィータはそう言いながら、鋭く早い攻撃と重く響く攻撃、砂利を掬い上げて散弾の様に浴びせ掛ける攻撃と言った様々な状況と性質を持った攻撃を繰り出しながらそれをスバルに受けさせて行った。

 

 

フェイトとスターズの回避訓練、それは幾つかの障害物が設置された状態から自動攻撃を行うスフィアの射撃を紙一重で避けて行く物で、防御する事は禁止されている。

 

攻撃を最小の動きで回避する事は機動力を重視する者や、防御能力が高く無い者に取っては最重要な物だ。

 

大袈裟な回避行動は攻撃を避けた瞬間を狙われる危険があるし、何より敵との間合いが開いてしまう。

 

今はまだガジェットやMTと言った戦力を相手取る事が多いだろうが、何れはネクストやACと言った規格外な強さを持った者と戦う可能性もある。

 

そうなった時に回避行動に無駄が出ては致命的、回避した後に次の行動に移る様では遅く、回避と同時に次の行動に移れる様にならなくては行けない。

 

 

ごく最小の動きで避ける事によって体力の消耗を抑え、隙を潰す、フェイトは回避行動の重要性を三人に講義しながら手本としてスフィアからの攻撃を避けて見せ始めた。

 

放たれる閃光を身体を僅かに捻る事で回避したり、バックステップやサイドステップを巧みに駆使しながら激しくなって行く射撃を一切掠らせる事無く回避して行く。

 

彼女はフィニッシュに放たれた回避する隙間の無い一斉射撃を自身の持つスピードで振り切り三人の背後に回り込むと、回避の際のコツなどをレクチャーしながら彼らの訓練を開始して行った。

 

なのはとティアナの射撃訓練、精密射撃型のティアナは回避や防御等と言った行動を取ると後が続かず、後手後手に回ってしまう。

 

それを防ぐ為、適切なタイミングで適切な弾丸を使用して攻撃を迎撃する事が求められる。

 

なのははティアナに指導しながら魔力弾を放って行く、砲撃は使用せず、様々な動きと軌道を見せるそれらはあらゆる角度からティアナへと襲い掛かって行く。

 

なのははギリギリで処理出来る量の攻撃を仕掛けて行き、ティアナが攻撃を捌き切れずに回避や防御と言った行動を取った瞬間、其処を容赦無く狙い撃つ。

 

他のメンバーの訓練とは違った地味な訓練、射撃能力と言うものは一朝一夕で成長する物では無いため、反復練習や様々な状況を経験する事で対応出来る幅を広げるしかない。

 

ティアナは地味な訓練内容に多少不満を抱きはしたが、頭では何が目的なのかという事を理解している為、余計な事を口にはせずに黙々と魔力弾を撃ち落として行く。

 

 

「やってますねぇ新人達も」

 

 

三者三様の訓練、その様子を隊舎の屋上から眺めていたヴァイスは隣で自分と同じ様に全体を眺めているシグナムに向かってそう呟く。

 

徐々にランクアップして行く隊長達の扱き、攻撃を受け切れずに弾き飛ばされて泥だらけになるスバル、他二人に比べて一人だけあからさまに難易度が桁違いにされているルーテシアの講義、只管に全方位から向かって来る弾の迎撃を続けるティアナ、『こりゃあ、終わったらグロッキーだねぇ』と内心で呟きながら、副隊長であるシグナムに行かなくても良いのかを訪ねる。

 

 

「シグナム姐さんは訓練に参加しないんで?」

 

「私は古い騎士だからな、寄って斬れ、斬られる前に切り崩せぐらいしか言えん」

 

「…………ある意味ではスゲェ奥義なんですがね、新人にはちょっと難しいですぜそれ」

 

「そうだろうな、それにそもそもこんな事を教えたとしても、それを理解出来るのはブレンやテスタロッサ位な物だろうさ」

 

「あぁ、あの人ですか……」

 

「面識があったのか?」

 

「四、五年前のテロの時に俺もあの場に居ましてね、情けない事に路地裏でブルってた所をあの人に助けて貰ったんでさ」

 

「なるほど、それでか」

 

「狙撃銃の鉛玉を肉眼で見てから避けるとか言う離れ業をやってましたからねぇ、おまけにトラックで神風特攻仕掛けてきたテロリストも車両ごと斬ってましたし、何もんですかあの人」

 

「……さあ、な」

 

 

答えをはぐらかせたシグナムに、この話題はそれ以上は聞かない方がお互いに幸せだなと思ったヴァイスは其処で話題を打ち切り、姿の見えないRDの行方について聞く。

 

 

「そういやRDの姿が見えやせんが、彼奴は何処へ?」

 

「先日破壊したガジェットとMTの残骸と、確保したパイロットとリンクスの運送だ。 …………本来なら隊員にやらせる仕事では無いのだが、今は何処もかしこも人手不足でそうも言ってられんし、万一護送中のリンクスを奪いにテログループに襲撃されては敵わんからな、奴に任せるのが無難だろう」

 

 

レアスキルにも似たRDの危険予知能力、己に害をなす可能性を持つ戦力の接近には誰よりも敏感な彼ならば問題無く目的を達成する事が出来る。

 

性格に少々難が見られるがな、そう一言付け加えたシグナムはそれっきり黙り込み、新人達へと意識を向けて行った。

 

 

 

ーーーーその夜、フェイトは解析班の元へ足を運び、ガジェット、並びにレリックの解析を行っているマリーに結果を聞いていた。

 

 

「マリー、何か分かった事は?」

 

「新しく分かった事は無いですね、まあロストロギアなんでそんな物でしょうけど……、ガジェットの残骸データも目を通しますか?」

 

「うん、お願い」

 

 

フェイトの返事を聞きながらマリーは残骸の写真を展開して行く、これと言った変化の無い内部機関、特に収穫は得られなかったかと思っていた矢先、最後の写真の手前でそれはフェイトの瞳へと飛び込んで来た。

 

 

『ジュエルシード』高町なのはが魔法と言う力を知るきっかけとなり、伝承でしか無かった不死の英雄を世界の表舞台へと引きずり出した元凶、自分もその一件に一枚噛んでおり、なのはとは幾度も激戦を繰り広げた、その一連の騒動はフェイトの忘れられ無い出来事である。

 

現在は局の保管庫で管理されている筈のソレはガジェットの機関として取り付けられており、ご丁寧に『ジェイル・スカリエッティ』と言うネームプレートと、『財団』のエンブレムが彫り込まれていた。

 

 

スカリエッティの名だけならばミスリードも考えられたが、側に掘り込まれた財団のエンブレムがそれを否定する、コレはあからさまな挑発だと。

 

フェイトはその美しい眉間にシワを寄せながらその画像を眺めた後、マリーを連れて資料をまとめ、隊舎へと戻って行った。

 





不死の英雄伝〜部隊裏〜

NGシーン 難易度ウルトラハード


フェイト「はいじゃあ三人とも、やってみようか」

三人『はい!!」

フェイト「うん、良い返事だね。 じゃあエリオとキャロはこっちで、ルーテシアはアレだよ」

エリオ・キャロ「はい!!」←一定間隔で弾を発射し一定時間経過で発射タイミングが短くなるタイプのスフィア×2

ルーテシア「…………えっ?」←高速弾で狙い撃ちするタイプ×2 一時間でも二時間でも執拗に追尾してくる誘導弾を放つタイプ×2 機関砲の様に毎秒何千発と言った量の弾をばら撒くタイプ×1 グレネードの様に爆風付きの大型の魔法弾を放つタイプ×1

フェイト「じゃあやってみようか」

ルーテシア「ストップ、ストップですよ、フェイトさん? 私だけ難易度がえらく高く無いですかねぇ……」

フェイト「だって、ルーテシアにはエリオ達の訓練だと物足りないかと思って……」

ルーテシア「いやいや、無理だから!? 兄さんでも無いとこんな物出来ないから!!」

フェイト「大丈夫だよルーテシア」

ルーテシア「どこが!!」

フェイト「だってなのはの家の人は普通じゃないから、ルーテシアでも大丈夫」

ルーテシア「私は人間卒業してないよ!!」
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