何だか最近更新がまちまちになって申し訳ありません(白目)
誰か何か刺激になる様な物を教えて下さい(震え声)
第二百五話 子供達+デート
訓練漬けの毎日の中で与えられた休暇、RDの様に自前の車を持っているならば兎も角、そうで無い者達にとっては暫く振りの外出、ルーテシアは姿見で自分とキャロの服装のチェックをしながらどうやってエリオで遊ぶかと言う事に頭を働かせていた。
事前に兄(の財布)から小遣いをふんだくった(勝手に)ので軍資金は潤沢、デートも楽しみながらエリオの反応をキャロと一緒に堪能し、純粋無垢なキャロをこちらの道に引きずり込むつもりの様である。
素早く身支度を整えていたエリオは、悪寒のような物に襲われて身を震わせる、何時もルーテシアから味合わされている代物なので、エリオ本人はまたルーテシアが何か悪巧みをしているのか、程度にしか思わなかったのだが、今回は目の前にフェイトが居た。
「え、エリオ? 今少し身震いしてたけど大丈夫?」
母親譲りの超過保護なフェイト、彼女はエリオのちょっとした変化も見逃さずバッチリと彼が悪寒に震える様を見ていた。
尚、現在のプレシアは娘二人が自立してしまった事にしょげながらもブレンの元へと嫁いだ事から、後数年もすれば孫の顔が見れると楽しみにしていながら翠屋で働きつつ隠居生活を送っている。
…………同居しているアルフやリニス曰く、表面上は落ち着いて居ても週に四日は娘欠乏症を起こしてフェイトやアリシアと連絡を取らなくてはならない状態に陥って居るそうだが、とりあえず彼女は大人しくしている。
「大丈夫ですよフェイトさん、少し寒気がしただけなので」
「寒気……もしかして風邪? ダメだよちゃんとお休みしてなきゃ!! 私がちゃんと寝るまで看病してあげるから今日は外出我慢しよ?」
そう言って、フェイトはエリオの両頬に手を添え、自分のおでこをエリオのおでこへと当てて熱を測るが当然熱など無い、出会った頃はこう言った行為に緊張していたエリオだったが、今ではすっかり慣れ切っている為、極めて冷静に事情を説明しようとする。
「いや、あの、風邪じゃ無くてですね……」
「熱は無いみたいだけど風邪は引き始めが肝心なんだよ!? ブレンみたいに風邪引いた事に気付かないまま放置して肺炎になったら困るでしょ? ね? だから今日はお休みして?」
目に涙を溜めながらしゃがみ込んでエリオを諭すフェイト、二、三年前にブレンが風邪を引いたにも関わらず管理局所属のリンクスを投入した実験部隊の設立と、隊員の勧誘や引き抜き、アリーナとランキング制度の整備等、やる事が多くうっかりと風邪を引いていた事を忘れてしまい、肺炎を拗らせ病院に担ぎ込まれた事があり、風邪と言う単語には敏感になっていた。
勿論ブレンは大王の大剣の力を利用して即時退院、関係者の前で『風邪や肺炎ごときで一々寝ていられるか』と吐き捨て、仕事に忙殺されているサラリーマンの様に死んだ目をしながら仕事に戻って行った、今でこそ多方面からも認められ、将の一人として数えられているが、当時の彼は名声だけで将軍になったと言う状況であり、いくら''不死の英雄の再来''と言う強烈な肩書きを持っていたとしても、少なからずそれを快く思っていない者もいる訳で、その辺りの者に認められるまではプライベートが無くなる程忙しく、正に寝る間も惜しんでいた時期だった。
そんな訳だからフェイトはより風邪に良い印象が無く、エリオの事を心配そうにしながらいつの間にか冷えピタやスポーツドリンク等を用意していた。
「 (フェイトさんが超過保護な原因の一人なんじゃないかなブレンさん……)大丈夫ですよフェイトさん、多分ルールーが悪巧みしてるだけですから」
「なんだ…それなら安心だね」
ホッと胸を撫で下ろし、持ってきた様々な物を片付けるフェイト、そのネギをどうするつもりなのかとか、座薬を刺すつもりだったのかとか、色々言いたい事はあったのだが、ルーテシア絡みだと知らせるとあっさりと引いたフェイトに『ルールー絡みなら大丈夫なんだ……』と言う思いを抱かずに居られなかった。
ルーテシアに手を引かれてホールへと着いたキャロ、幼い頃から古竜の血を引くフリードリヒを使役していた彼女はその力故孤独だった、それはある意味では力ある者の宿命、だから彼女はこうして友人達と出かけると言う経験が無く、ルーテシアによって長い間着せ替え人形にされた事も、その姿をフェイトやエリオに見せる事も、そのまま自分達だけで街に繰り出す事も全てが新鮮だった。
フェイトに引き取られてから彼女によって遊園地や水族館に連れて行って貰った事があるが、その時は何方かと言えば姉や母親と一緒と言う感覚だった為、友達と遊ぶと言う行為が楽しみで仕方ないのだ。
「え、エリオくん、どう…かな?」
「似合ってるでしょ? 可愛いでしょ? フェイトさんも鼻血出してないで褒めてあげなよ」
恥ずかしそうに指を突き合わせているキャロ、ルーテシアの手腕によって着せ替えられた彼女は子供らしさの中に少し大人らしさを感じる様な矛盾を抱えながらも上手くマッチングさせた装いをしており、フェイトの鼻からプレシアの様に鼻血の噴水を噴き出させる事になった、鼻血で書かれたダイイングメッセージには『キャロが反則的に可愛い過ぎる』と記されていた。
エリオは何時ものキャロからは感じられない色気、可愛さの中に妖艶さを感じさせるその姿に見惚れてしまい、褒め言葉が思い付かない。
してやったり顔のルーテシアだが、エリオの視線がキャロに釘付けとなっていて全く自分に気付いていない事に気が付き、滑らかな動きでエリオとの間合いを詰めると惚けた彼のおでこに一発デコピンを入れる。
「はっ!! 僕は一体何をしていたんだ……」
「えーりーおーくん? キャロがー、魅力的って言うのはー、態度で分かったけどー、私の事がー、アウトオブ眼中なのはー、頂けないかなー?」
「あっ、いや、る、ルールーも十分魅力的、だよ?」
普段から露出が多い大人びた服装を好む彼女は、今回も例に漏れずに大人らしい服装ではあるが、珍しく露出は少な目で良家のお嬢様の様な雰囲気を纏っており、此方も又普段とは違うギャップを漂わせていた。
初めて出会った時も思った事だが、ルーテシアは性格を抜きに考えれば飛び切りの美少女、偶に作ってくれる料理も絶品、芸術的な才もあり、正に才色兼備を体現した少女。
静かにしていればぐうの音も出無い完璧な彼女、今回は静かな印象そのままの姿をしている為、またしてもエリオはその姿に見惚れてしまっていた。
吃る言葉とは裏腹に、息がかかる程近いルーテシアにドキドキしているエリオの様子に気を良くしたのか、ルーテシアは軽く笑顔を見せると、エリオの左腕に抱きつく。
「なんで疑問系なのかはこの際追及しないとして、今日はちゃんとエスコートしてね、エリオくん?」
そう言ってルーテシアは念話を利用してキャロへととある指示を飛ばす。
「よ、宜しくお願いします、エリオくん」
ルーテシアの指示により、エリオの右腕に抱きついたキャロ、女の子の柔らかさを両腕全体で感じる事になったエリオは顔から火が出るのではと言うほど顔を赤らめながら、ルーテシアに引っ張られつつも街へと繰り出して行った。
不死の英雄伝 〜舞台裏〜
NGシーン 伸び悩み
ルーテシア「ねぇキャロ、エリオくん、最近悩みがあるんだけど、聞いてくれる?」
キャロ「なぁに、キャロちゃん」
エリオ「ルールーが悩み事を言うなんて、珍しいね」
ルーテシア「私だって偶には弱音を吐くよ、っと話がそれたけど、私は実は伸び悩んでるんだ……」
キャロ「伸び悩んでるって?」
エリオ(能力の事かな? ルールーはおちゃらけてる様に見えて実はかなり努力家だし、そもそも理想が高い、今の自分じゃ物足りないんだろうなぁ)
エリオ「大丈夫、僕に出来ることなら何でも手伝うから」
キャロ「わ、私も手伝うよ」
ルーテシア「言ったね? エリオくん、男に二言は無いよね?」
エリオ「う、うん(あれ? マズったかな?)」
ルーテシア「実は『魔法少女マジカル☆エリちゃん』って言うサイトを立ち上げたんだけど……、燃料(エリオの女装写真)が無くてねー、最近アクセス数が……」
キャロ「エリオくん!! 私の服を貸して上げるからね!! コレも人助けだと思って、ね? ね? ね?」
エリオ「…………好きにして下さい(遠い目)」