とあるACを出すかどうか迷いましたが、ルーテシアがコッチに付いている為結局出す事に決めました(白目)
中身も凶悪、スカリエッティの突き抜けた執念と狂気が創り上げた存在なのでインフレが加速する事間違い無しだね(震え声)
ps
知ってる人はサブタイでお察し。
第二百八話 ラインの乙女
「やーっと見つけたっすよ〜!! 下水の底に沈んで酷い事になってるっすけど」
地下に蔓延っていた兵器の掃討が終わり、レリックケースを捜索していた六課新人メンバー、要救助者が人造魔導師の疑いが有り、ティアとスバルがそれの講釈をキャロにしている傍で捜査をしていたRDは、あからさまに嫌な顔をしながらケースを摘み上げると、疲れの色が見えるため息を零してそのケースをキャロの前に置き、地面に胡座を掻きながら壁にも凭れながら『あー疲れた』と背伸びする。
重い話題で沈んでいた空気を払拭する様な呑気な声を挙げた自分に突き刺さる視線をさて置きながら、メンバーの合流とルーテシアの無人兵器との相性の良さも合間って、スバルの姉である『ギンガ・ナカジマ』が合流する前に事を終わらせる事が出来た事に彼は内心で安堵する。
実はスバルや他のみんなには黙っていた事だが、昔と言ってもブレンの部隊へと入隊した直後ぐらいの時に彼女とは面識を持って居た。
その頃は想像していた以上に過酷な部隊だった為に精神面が今以上に不安定になっていた彼は人との間に置いている距離感を越え掛けた、所謂友人以上恋人未満と言う奴だ。
彼の軽薄な態度や無気力な姿は他人との距離を付かず離れずにする為の仮面のような物、其れを持ち前の包容力で包み込む彼女をRDは苦手としている。
(色々参ってた時期とは言え、我ながら心を許し過ぎたっすからねぇ……調子乗って
六課入隊時に自分の名前を忘れたと公言した彼だったが、実はしっかりと覚えており、敢えて忘れたと言う事で壮絶な過去を匂わせ、深い所までは関係を持たない様に仕向けていた。
(オレの本名を知ってるのはアリーナ登録者とキャロりん、閣下の三人、今思えばギンガに教えた時はそれなりに覚悟決めてマジで一線越えるつもりだったっすからねぇ、あの時ギンガの親父が帰って来なきゃ今みたいな面倒な人間にならずに済んだのかもな)
今は特に特別な感情をギンガへと懐いては居ないが、それでも気まずさと言う物は有り、特にギンガだけが本名を知っていると言う事がスバルとティアの嫉妬心やその他諸々を刺激するのではと危惧していたRD、そんな事を考えながら彼が壁に頭を付けた時。
ーーーーーー音が、聞こえた。
RDが黄昏始めた頃、丁度スバル達の背後からギンガが現れる。
丁度キャロとルーテシアが封印処理をしている最中だった為、静かにスバルとティアナに近付き軽い挨拶をする。
(増援に来たのだけれど、私は必要無かったみたいね)
(お久しぶりですギンガさん)
(あはは、折角来てくれたけど私達だけで何とかなっちゃった)
封印処理をしている二人の邪魔をしない様にティア達と言葉を交わしたギンガ、残るメンバーにも挨拶をしようとした矢先、彼女の目にRDの姿が移る。
(あれっ? 彼処に居るのって……)
(ああギン姉、彼処に居るのがーー)
(レイ? レイよね?)
(へっ? レイって……誰?)
『レイ・“RD”・ドミナート』、それが所謂RDの本名、初対面のはずの姉が自分の知らない彼の事を知っていたと言う釈然としない気持ちがスバルを襲ったのだが、ギンガはそれどころでは無い。
事ある事に父親の茶々が入り、友達以上恋人未満と言うあやふやな関係のまま付き合いが終わってしまった青年が居る、少なくとも自分は一人の女として慕っていたし、きっかけさえあれば男女の仲に成れて居た青年が居るのだ、思わず駆け寄ろうとして、怒声が響いた。
「ヤバイのが来るっす!! 本当にとんでも無いのが!!」
壁に凭れて居た状態から跳ね起きたRD、その直後下水道の壁を盛大に粉砕しながら一つの影が彼らの前へと躍り出る。
透き通る様な白い肌、神懸かりとも言える美しい銀髪、左右の色彩の違う瞳、煽情的な肉付きをした身体を協調するボディスーツ、男女共に吸い込まれ魅了される様な美貌を持った少女が彼らの前に立ちはだかる。
ーーーー世界を構成する森羅万象あらゆる全てを憎む様な殺意を振り撒きながら。
白銀の少女、その誰とも知れない少女がRD達の前に現れるのと同時刻、ビルの上でその少女の動きを監視する二人の少女が立っていた。
「良いの? 『クアットロ』''アレ''に好きにさせて、何もかも破壊し尽くしてぺんぺん草一つ残さないって勢いだけど」
「良いのよぉ『ディエチ』ちゃん、どーせアレはドクターの言う事しか聞きませんし、私達諸共破壊されてはかなわないもの。 ほーんと、どうしてドクターはあんなバーサーカーにばかり愛情を注ぐのかしら」
「だけどレリックの回収はどうするんだ?あの調子だと多分レリックも破壊しちゃうよ?」
「それこそこ・う・つ・ご・う♪ 邪魔な機動六課も潰せるし、あの女も同時にサヨウナラ、アレが出来てからと言うもの、ドクターは私達に目もくれなくなっちゃいましたからね〜、ここら辺で無能晒しながら死んで欲しい訳ですよ」
ニタリと意地の悪い笑いを浮かべ、彼女の死を望むクアットロ、その事に深い溜息を零しながらも自分に当てがわれた任務を遂行する為に得物を取り出したディエチ、…………その任務目標も、既に彼女らが言うドクターは興味の熱を無くしているのだが。
彼女は巨大なライフルを構え、先ほど金髪の少女を救出したヘリに向かって狙いを定めて行った。
暗い室内、無数に設置されたモニターの灯りのみが光源となっているその一室で、狂気の科学者は狂った高笑いをしながら白銀の少女を観察している。
「ククッ、フッ、アッハハハハハッ!! どうだね財団殿!! あの少女は私の狂気と妄執が作り上げた正真正銘の最高傑作だ!! いやはや今日が初稼働だが想像していた以上に悍ましく、恐ろしく、そして!! 嗚呼何と素晴らしい作品なのだ!! 一挙一動が、視線仕草の一つ一つがこの私に絶頂を与えるほどの傑作だ!!』
『ああ見ているよドク、素晴らしい作品だ、我々の理念と思想を煮詰め、増悪を塗り固めた様な美しさだとも』
熱を帯びた二人の声が室内に響き渡る、それもそのはず、彼女は、視線だけで対峙する七名の敵を威圧し、後退させている彼女は、
「さあ魅せてくれ!! 私の最高傑作よ!! 『ラインの乙女』よ!! 君の思うまま、望むまま一切合切を灰燼にする様を、この不撓不屈の世界を塵にするその姿を!!」
既にギン姉は攻略済み、流石ラノベ主人公(適当)
RDの名前は海外版の物です、調べて私も初めて知りました。
久々のドクター、既に逝かれてた(白目)
彼はこの白銀の少女に情熱を注ぎ込みまくった所為でナンバーズへの愛情がかなり薄れてます、それほど彼女は彼の狂った探究心を擽る存在と言う事ですね。
ヒントは容姿とこの世界の理。