不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

24 / 224
遂にユーノに月明かりの大剣の正体がばれた?かも知れませんね。

聖王教会には一応蒼の大剣が本物として祀られてます、上層部は贋作と知ってますが。


不屈の体現者 24

第二十四話 現状整理

 

マシンガントークを繰り広げていたユーノからの念話が突然終わり、急に悟りを開いたような安らかな声で『もう落ち着いたから大丈夫、授業中みたいだったし五月蠅くしてごめんね?もう黙るから』と言ったきり彼は放課後になるまで一切口を開く事は無かった。

 

 

彼には失礼だが、丁度アリサとすずかが俺となのはの元までやって来たのでタイミングが良かった。

 

 

「ねえ二人共、昨日の話聞いた?」

 

「あの動物病院が全壊しちゃったんだって、お姉ちゃんが言うにはあの病院は何時もの事らしいんだけど、フェレットさん大丈夫かな?」

 

 

そう言われれば、あの戦いの惨状は凄まじかった気がしないでもない。朝もニュースで『ケミカルダイン動物病院全壊!!又も商売敵のキサラギアニマルクリニックによる仕業か?』と言う特集が組まれて居たな。

 

数ヶ月単位で彼処はテロ被害にあっているらしく、周りの人は慣れっことなっているため大事にはならなかったようだ。

 

なのはが彼女達に事情を説明している間に取り敢えず現状の整理をしておく。

 

 

先ず事の発端は『ユーノ・スクライア』が発見した21個の『ジュエルシード』が何らかの原因によってこの世界にばら撒かれた事。

 

重要な事だが、彼の話では地球全土に分散した訳では無くこの鳴海市を中心とした周囲に落ちた為、なんとか手の届く位置に収まっていると言う事だ。 住んでる側からしたら傍迷惑な話だけどね。

 

そして、現在俺たちが回収済みのジュエルシードは二つ。一つはユーノがこの世界に来て直ぐに封印した物、もう一つは先日の戦いでなのはが封印した物、従って残るジュエルシードは19個となるが………。この一件、もしかしたら簡単には終わらないかもな。

 

アレだけの代物だ、今回の事故が邪な気持ちを抱いた者による作為的な物だった場合、第三者との衝突は必死か…………。

 

それは最悪の事態だが、それを想定しておけば大まかな手は打てるし、後手に回ったとしても動揺は少ないだろう。

 

なのはの説明が終わり、俺たちは屋上へ食事を取る為に移動する。

 

「それにしても偶然ってあるのね、なのは達がシフの散歩してたら逃げ出したあのフェレットと出会うなんて」

 

「本当だよね、あの道ってシフちゃんのお散歩コースからは離れてるから余計に確率は低いと思うんだけど………」

 

「あ、あははは、えーっと、それは、ですね……」

 

「その日はシフの元気が有り余っててね、だから普段とは違う道を通ったんだけど、それが功を奏した見たいで本当に良かったよ」

 

 

なのはが乾いた笑いを隠せていなかったので、不審に思われる前にフォローを入れたのだが、彼女から念話で『良くそんなに上手く誤魔化せるね』と言われてしまった。 なに、嘘は言っていないさ、ただ肝心な事を話していないだけだよ。

 

放課後になり、なのは達と共に下校しようと下駄箱を開けるとラブレターと果たし状が何枚も入っていた。 最近困っているのだが、何故か上級生下級生を問わずに告白されたり、なのは達に告白する前に俺を倒す、と息巻いて喧嘩を売ってくる者が後をたたない。 俺はなのは以外に興味は無いし、アリサやすずかに愛を囁きたいなら好きにすれば良いのに、何故俺を目の敵にするのだろうか。

 

 

「ゴメン、なのは。これを処理してくるから先に帰ってても構わないよ?」

 

「…………相変わらず、ブレンくんはモテモテだね」

 

時々、なのはは俺がこうして手紙を貰ったりすると不安そうな、悲しそうな顔をして俺を見つめてくる。これは憶測だが、俺が彼女の側から離れて別の誰かの側に立つのでは?と不安に思っているのかもしれない。

 

 

「何を毎回不安になるのか分からないけど、俺は君以外に靡きはしないよ、誓ってもいい。何せ俺は心の底から君に魅了されたんだ、今はまだ『お友達』だけど俺は初めて会った時から君の『恋人』に成りたいなと思ってるんだ、だから安心して?」

 

 

彼女の頬に右手で触れながら、その不安げな瞳を見つめ返し、俺の思いを包み隠さず全て伝える。そうすると彼女は途端に安心して花のような笑顔を見せてくれる。

 

 

「あのね、なのは、ブレン。そう言う告白は、こんな下校する為に人がごった返している場所でする物じゃないしされる物でも無いの!!毎回毎回、あんたは恥ずかしげも無く聞いてるこっちが恥ずかしくなるような言葉を吐くし。なのははなのはで満更でも無い表情してるし、くっ付くならとっととくっ付きなさいよ!!」

 

「アリサちゃん、掟があるからブレンくんに責任を取って貰わないといけないのに甘い言葉どころか脈も進展も全く無い私は如何したら良いのかな?」

 

俺はアリサの抗議の声と、すずかの愛?の要望を無視して果たし状とラブレターのお断りをしに向かうのだった。




因みに主人公は意外と揉め事の仲裁や掃除等の慈善活動、悩み事への助言などに積極的なので人間関係は良好です。


女性を振る際はなのはに被害や嫌がらせが起きないように、清々しい断り方をします。


果たし状の内容がアリサやすずかなら告白の後押しをしますが、なのはに対してだった場合は……。

尚アリサやすずかの基準は何時の間にかブレンが最低ラインになっているため玉砕者が続出している模様。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。