『皆さんおはようございます、BFF報道のリリウム・ウォルコットです。 昨晩火事が起きた私立聖祥大附属小学校の現場からは、あの気持ちの悪いAMIDAとか言う生物の残骸が見つかっているらしく、火災の原因はキサラギにあるのでは?と言う意見が上がっており、この声に対してあの変態企業は『我々のAMIDAは酸を吐く事は出来るが、非常に残念ながら炎を吹く事は出来ない』と彼らはしらばっくれ、『我が社の秘密兵器が敵対会社であるミラージュによって強奪された、犯人は奴らだ』と声明を上げ、ミラージュを批難、これに対しミラージュは『我々がキサラギから火炎放射器を盗んだなど、事実無根の戯言である』と反論して居ます、何故火炎放射器と思ったのでしょう?以上リリウムでした』
第二十八話 安息の一時
朝日がカーテンの隙間から私の顔を照らし出している、今日は日曜日なんだからもう少しお寝坊さんさせてくれても……………って、あれ?私どうして部屋に居るの?
昨日学校で発現したジュエルシードを封印しに向かったのは覚えている。良いムードをぶち壊され、告白すら有耶無耶にされたのも覚えている。ただ、その後校舎内に入った後の記憶が抜け落ちている、何かあったのかな?
「う〜ん、駄目だ、昨日の事が思い出せ、な、い?」
此処で、私は寝ぼけていた状況から一気に覚醒する事になりました。
「……………なんで、私ブレンくんに腕枕されているのでしょうか?」
彼は安らかな寝顔をしながら規則正しい寝息を立ています、本当に昨日は何があったのでしょう?
『お目覚めですか?』
『あ、うん。おはようレイジングハート』
『昨日はお楽しみでしたね』
『えっ?私何かしたの?』
『ブレン殿にしがみ付きながら『離れないで』と仕切りに囁いていました。彼も寝言とは言え貴女の言葉を無視できなかったようで、その要望を叶える為にこうやって添い寝していると言うことです。 それとジュエルシードは無事封印出来ました。 ですが、ユーノ殿の精神的疲労が遂に限界に達したのか、家路に着いている最中は『あはははははっ‼︎』と虚ろな瞳をしながら笑っていましたが今は静かになったようですね』
『あ、あははは、今日はユーノくんの為にジュエルシード探しお休みしようか』
「…………うっ、ん?朝、か?」
レイジングハートからこの状況の説明を受け、ユーノくんの精神状態を知らされていると、ブレンくんが目を覚ましました。
「おはよう、なのは」
「おはようブレンくん。昨日はワガママ言ってごめんね?」
「俺は君のお願いは全て二つ返事で応える事にしているからさ、どんなワガママでも遠慮せずに言ってくれ」
「…………うん、ありがとう」
その後、着替えを済ませた私達は、シフちゃんとユーノくんを連れてアリサちゃん達と前々から約束をしていた翠屋JFCの応援をしに向かいます。
以前はブレンくんもこのチームに入っていたのですが、ボールを破裂させる、漫画やアニメのシュートを再現する、超人的な反射神経を見せ付け誰も寄せ付けないなど独壇場となった為、彼は自主的に退会しました。
ブレンくん曰く『感覚を大分取り戻してきた頃だからついやり過ぎちゃった』と言ってました。何事にも全力なのは彼の美徳なんですが、加減が出来ないのが玉に瑕です。
息抜きになれば良いかな?っと思って連れて来たユーノくんに念話でこの話をすると『なのは、今のぼくはブレンの非常識に付き合える程のメンタルは無いんだ、あぁ空が綺麗だなぁ』と言ってまた虚ろな目をして居ました。 なんだかごめんね?ユーノくん。
その後は試合にも無事に勝ち、お父さんがお店でみんなに食事を作っている間私達はテラスで世間話をして居ました。
「ところで、ユーノもシフも普通のフェレットや犬とは違うわよね?」
「そう言われればそうかも、私もこんな種類見た事ないしもしかして新種なのかな?病院の先生も『未知の発見かも知れないから解剖してもいいかな?』って聞いてきたし」
「えっと、アリサちゃん、すずかちゃん、それはですね、その、うんと、……ユーノくんお手‼︎」
アリサちゃんとすずかちゃんの疑問に上手い答えを出せなかった私は思わずユーノくんにお手をさせてしまいました。彼も乗ってくれたのですが、代わりに二人に撫でくりまわされています。
暫くユーノくんを揉みくちゃにしていた二人でしたが、すずかちゃんがシフちゃんの方にしゃがみ込みながら、ブレンくんに『シフちゃんは何かできるの?』と聞いていました。
「よしシフ、コップの中の水を溢さずジャグリングをするんだ、出来るだけアクロバティックに。 最近君は太り気味だからしっかり運動しないとね。 もしできなかったらまたあの動物病院に連れて行くよ?」
その言葉を聞いたシフちゃんは何時もの人懐こい表情では無く、戦っているブレンくんみたいに真剣な表情をして居ました。 そんなにあの病院が怖いんだ…………。
二人ともブレン君の言葉を冗談と捉えて居たのでしょうが、彼が本当に水の入ったコップをシフちゃんに投げ始めたので二人は唖然として居ます。
次々と投げ込まれるコップを鼻や尻尾、足すら使って必死にジャグリングをしているシフちゃんをみんなで応援している最中でした。
一人の男の子が小さな青い石をポケットにしまったのが見えたような気がしました。
(あれ?さっきのって若しかしてジュエルシード……、な訳無いよね、うんきっと気の所為だよ)
ですが、私は直ぐにこの事を後悔し、同時に自分の覚悟や認識が甘かった事を痛感する事になることになるとは、夢にも思いませんでした。
『皆さんこんにちは、ネットショッピングのお時間となりました、司会進行は私、アディ・ネイサンでお送りします。 さて今回の商品ですが一家に一台あると便利な自動防犯グッズ、『ファンタズマ』です。 推進システムにはターボファンジットエンジンを搭載し、浮上システムにはファンジットエンジンを二つ装備。 武装にはプラズマキャノン、垂直ミサイル、大型ミサイル、全方位レーザーキャノン、エスコート・リグを搭載、格闘戦も一定はこなせますがそちらは期待しない方が宜しいかと。 どうです?そちらにとっても、悪い話では無いと思いますが?』