不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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3話にしていきなり転生者戦ですね。

まぁ圧勝ですが。

それにしても、相手隻腕なのに躊躇わず喧嘩ふっかけた転生者ェ……。


不屈の体現者 3

第三話 格の違い

 

 

シフが憐れむような目で彼らを眺めている、どうやら自分が手を貸す必要を感じて無いようだ。

 

何せ彼らの構えは型通りの物、実戦を知らぬと言うのがありありと伝わって来ている。

 

 

「どうした?ゲイ・ボルグにビビってちゃあ、俺には勝てないぜ?」

 

 

「生憎と、私はその様な能力不足な槍ごときに臆するような男では無いさ」

 

 

実際、彼の槍は力を感じるもののどうにも所有者と噛み合っていない印象が強い。

 

隣の少女の持つ黄金の剣にしてもそうだ、彼らの”格”が武器と釣り合っていないと言うか、その武器を扱う資格が無いというか、ともかくそのような気配を感じる。

 

 

男の方が先ほどの挑発とも呼べぬ代物を受けて、頭に血が登ったらしい。

 

 

「能力不足の槍だと?」

 

「俺は此奴を扱えるようになる為に死ぬような思いで修業をして来たんだ!!」

 

「能力不足かどうか、その身で味わいな!!」

 

「その心臓!!貰い受ける!!」

 

 

そう叫んだ彼は槍へ魔力を流し込み、その名を呼ぶ。

 

「ゲイ・ボルグ!!」

 

 

紅いその槍は真っ直ぐと俺の心臓に放たれる。

 

直線的な投擲だった為、当たるはずも無い。

 

半身を逸らしてその槍を回避し彼に向かって侮蔑の言葉を投げ掛ける。

 

 

「大仰な事を吐かしておきながら、唯の槍投げが君の修業とやらかね?」

 

「悪いが私は君の大道芸に付き合う気はーー」

 

 

「バーカ、お前はもう負けだよ」

 

 

その言葉と同時に私の背中に槍が突き刺さり、心臓を破壊される。

 

 

夥しい血を吐きながら彼の顔を見ると、勝利を確信したような顔をしていた。

 

心臓を潰したから私を殺せたと思っているのだろう、勘違いも甚だしい。

 

 

「大口叩いてた割には案外弱かったな」

 

 

「だって見るからに踏み台転生者よ?」

 

「きっと特典も銀髪オッドアイとニコポナデポ、後あのバカ魔力に決まってんじゃない」

 

「そんな奴に負けるほど、私たちは弱くないわよ」

 

 

やはり彼らはルーキーだな、相手の生死も確認せずに勝利に浸っている、本当に愚かだよ。

 

 

背中の槍を引き抜き、彼らに見えるように力を込めて中程から圧し折ってやる。

 

「何故そんなに不思議な顔をしているのか私には理解不能だが、一つ答えるならば、私は心臓を潰した程度では死にはせんよ」

 

 

私のソウルの中にある月明かりの大剣の回復効果によって心臓を潰された程度では死ななくなった。

 

大王との戦い以降、この剣の性能が段違いに跳ね上がった為、現界させるだけでも周りに影響が出てしまうようになってしまった。

 

 

もっとも、彼ら程度には必要の無い代物だが。

 

今ので転生者の底が知れた、もう彼らに用は無い。

 

「な、なんでだよ!?」

 

「か、完全に心臓を穿った筈だ!!」

「なのに何で!!」

 

 

「あ、あんた、一体何者なのよ!?」

 

「唯の転生者じゃ無いのは分かったわ!!」

 

「答えなさい!!あんたは一体何者なの!!」

 

 

「君たちの問いに、私が答えるとでも?」

 

 

震えた声で私に怯える彼らを一蹴し、ソウルからハルバードを現界させる。

 

 

なるべく神格を持たぬ物をと思ってこれを選んだのだが、辞めておけば良かったな。

 

 

以前のハルバードと同じように、刀身が炎に包まれていたが、その炎の威力が桁違いだった。

 

 

彼らはその劫火を見て、言葉を失っているようだ。

 

威勢だけは良かったが、それに見合う実力が彼らにはない事がハッキリと分かったな。

 

 

「どうした?コレは唯のハルバードだぞ?」

 

「先ほどの魔槍とは違い、摩訶不思議な能力も、必殺の一撃も備わっていない」

 

「なのに、何故震えているのかね?」

 

 

彼は返事すら返せず、その場にへたり込んでしまった、良くこの程度で私を討つとのたまったものだ。

 

確かにコレは赤楔石の原盤を使用して最大まで強化した物だが、”神具のような武器”と言うだけだ。

 

仮にも魔槍や聖剣を握っている者ならば、ああはならない。

 

 

「君たちに一つ、私から授業をしてあげよう」

 

「聖剣などの宝具や神具には扱う為の資格が必要なのは知っているかね?」

 

「その資格とは、主としてそれらに認められる事」

 

「いくら宝具や神具の性能を限界まで引き出せても無駄だ」

 

「限界以上に性能を引き出せなければそれは唯の強い武器止まり、天下無双とは程遠い」

 

「あり大抵に言えば、君らは己の武器に認められ無かったと言うことだ」

 

「もし、君が限界以上まで性能を引き出せていたのなら先ほどの一撃で私の魂に傷を付けられた」

 

「そうなれば私も暫く動けなかっただろうが、それが出来なかったと言うことはだ」

 

「君たちは担い手としては三流だと言う証拠だよ」

 

「Auf Wiedersehen(アウフヴィーダーゼン)」

 

放浪者が良く口にしていた別れの言葉を使い、彼らをハルバードで消し炭にする。

 

悲鳴や命乞いも無く、彼らは霊まで焼き尽くされていった。

 

 





やだ、この主人公ラスボス臭しかしない(白目)


隻眼隻腕でコレである(遠い目)


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