不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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そう言えばアリサ達との喧嘩のイベントがあった様な……。

でもウチのなのはは悩んで無いから(白目)

喧嘩イベント? ウチにはそんな物無いよ?


不屈の体現者 43

第四十三話 トレーニング開始

 

 

アスピナクリニック。その昔、ここは『レイヴンズネスト』と呼ばれ兵器実験場として機能していたそうです。 そして私達はその当時に利用されていた『アリーナ』と呼ばれる設備の中心に立っています。

 

周りを見渡してみるとアリーナ内部はドーム型となっていて、まるで闘技場のような様相を呈していました。 此処へ私達を案内したブレンくんは、この場所の中心部でカリカリと白い石で床に円を書いて居ます、大きさは直径20センチくらいでしょうか?

 

 

「これで良し。 じゃあなのは、この円の中に入ってデバイスを起動してくれ」

 

「う、うん、お願い、レイジングハート」

 

『了解です』

 

私がレイジングハートを起動してバリアジャケットを展開すると、彼は満足そうに頷きこれから私がする事の説明を始めました。

 

 

「うん、今日も君は愛らしく美しいね、じゃあ説明するよ? 今から君がするトレーニングは速さへの慣れを目的とした物だよ」

 

「え? 修行とかじゃないの?」

 

「今回はそれをする時間もそれを試す実戦も全く足り無いからね、肉体的な物より感覚的な物を伸ばした方が良い」

 

「具体的には何をするのかな?」

 

「この円の中から動かず、高速で動き回るシフの攻撃を防御しつつ砲撃を直撃させる事だよ」

 

「防御? 回避しなくても良いの?」

 

「全く無くて良いとは言えないけれど……。 あの子の速さの前ではあんまり意味を為さないからね、避けるよりも受け止めた方が効果的だ」

 

「多分だけど、それは私の戦闘スタイルが理由……なんだよね?」

 

 

私の戦闘スタイルは基本的に一撃必殺。 ブレンくんから貰ったネックレスから供給される無尽蔵の魔力を利用した高威力の砲撃を撃ち込み、一撃で相手を仕留める事に主眼を置いています。

 

そう考えると、回避より防御を優先した事にも納得がいきます。 多分ですが、フェイトちゃんの突撃を防御する事で受け止め、其処へカウンターを入れる事が出来るようになる事が目的なのでしょう。

 

ですが、フェイトちゃんの速さの前では生半可な障壁や分厚いだけの障壁ではやすやすと突破されてしまいます。 私の疑問に気が付いたのか、ブレンくんは優しく微笑みながらちゃんとその疑問に答えてくれました。

 

 

「勢いを殺すには一気に抵抗を掛けて急静止を掛けるか、徐々に負荷を掛けて行ってゆっくりと動きを止めるかの二つがある。 具体的に言うならば、一枚の分厚い障壁であの子に強烈な反動を与えるか、強度の違う複数枚の障壁を重ねて割らせる事で、徐々に勢いを削ぐ」

 

「な、なるほど」

 

「疑問は消えたかな? じゃあこれを頭と胸に付けてね」

 

 

そう言って、ブレンくんが私に差し出したのは二つの風船でした。 後ろでは何時の間にか山のように積み上げられている風船をユーノくんがせっせと膨らましているのが目に映りました。

 

 

「この風船をシフが割りに来る、それをさっきも言った通り、攻撃を防ぎながら彼を撃ち落とすのが君の目的だ。 ジュエルシード探しに支障をきたさないように制限時間は今から一時間程度かな? 風船を割られても次々俺たちが補給するから一回きりって訳じゃないよ。 俺が言うのもなんだけどシフは速いよ?」

 

「えっと、うん分かった。 じゃあ宜しくお願いします」

 

良い返事だね、と言ってブレンくんはシフちゃんの元まで向かい一言二言何かを告げるとユーノくんと一緒に風船を膨らましながらキーボードのような物を叩いていました。

 

何をしているのかと私が首を傾げていると、RNと言う文字と鴉が描かれたエンブレムと共に空中にディスプレーのような物が投影され、そこに文字が起こされて行きます。

 

 

『高町なのはの動体視力トレーニング開始。 成功条件:灰色の大狼シフへ攻撃を直撃させる事。 失敗条件:頭部並びに胸部に設置されたいずれかの風船を破壊される事、指定の範囲から外へ出る事、時間切れの三つです。 それではカウント開始、5、4、3、2、1、スタート』

 

 

ディスプレーに表示された『灰色の大狼』という文字に思わず気を取られていた私はカウントダウンが終了した瞬間に、何時の間にか風船を二つ纏めて割られてしまいました。

 

情け無い初戦に苦笑いをこぼしながら改めて仕切り直し、頭の上と胸の中心に風船を乗せてゆきながら、レイジングハートをきっちり彼に向けます。

 

普段はおっとりしてて、食いしん坊なのんびり屋さんなシフちゃんなのですが、こうして対峙していると彼の纏う空気が丸っきり変貌し覇気や威圧感と言うものが嫌と言うほど私に向かって叩きつけられて居ます。

 

質量を持っているのでは無いかと錯覚する程のプレッシャーに冷や汗が流れながらも、カウントダウンに合わせて杖を握る手に力を込める。

 

 

カウントが0となったと同時に、残像を残しながら突進して来たシフちゃんの正面に分厚い障壁を展開する。 それによって彼の動きが鈍った一瞬を狙い、ディバインバスターで撃ち抜く算段だ。

 

だけど、彼は私の展開した障壁とその目的を直ぐに察し、逆に展開した障壁を足場にして跳躍、天井や壁を足場にしながら段々加速して行きつつ縦横無尽にアリーナ内を駆け回り、私が見失った瞬間にまた風船を二つ破壊されました。

 

シフちゃんはシフちゃんなりに加減をしてくれているのでしょうが、どうしても目で追っていると攻撃が疎かになり、慌てて砲撃を放とうとすると彼を見失い風船を割られてしまいます。

 

結局、山のようにあった風船が一時間も持たずに全部無くなってしまい、今日はお開きとなりました。

 

 

 





不死の英雄伝 〜 舞台裏 〜

NGシーン ラッキースケベ?


なのは「きゃっ」パンッ パリン

ブレン「風船もあと少しだな、ってパリン? なのはどうかしたーーーー」

ユーノ「はぁはぁはぁはぁ。 フェレットの身体で風船を膨らませるのは死ぬほど辛いなぁ、ってどうしたのさブレン? 顔紅くして何見てーー」

なのは「ば、バリアジャケットが全部破れちゃった……」

ユーノ「わぁ、なのはの肌綺麗だなぁって、ブレン待って‼︎待って‼︎握り潰さーー」メキッ


フェイト「その後、ユーノ・スクライアの行方を知るものは、誰も居なかった……」
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