不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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四月一日、正にエイプリルフールですね。

私は早速釣られました(白目)

今月からしばらく一話更新です。


不屈の体現者 50

第五十話 第三の魔導師

 

 

学校から帰って来ると、丁度先日の一件で破損したレイジングハートの修復が終了したらしく、バス停でユーノがそれを運んで来てくれた。

 

なのはがレイジングハートの完全復活に安堵していると近くでジュエルシードの発現を察知し、俺たちは急いで現場まで駆けつけたのだが一足遅く、既にフェイト達が封印を遂げた後だった。

 

 

ジュエルシードを回収し終えた彼女は俺達に気付くとスッと俺を見据え、手を差し伸べながらこう言った。

 

 

「ブレン、いきなりで悪いけど私と一緒に来て欲しいんだ」

 

「理由も言わずに共に来いと言われてもね、一応聞いてみるけど理由は?」

 

「分からない、ただ、バルディッシュに記録されてた私となのはの戦闘映像を見た母さんが君の武器の出し入れを見て真面目な顔で『出来れば彼を連れて来てくれないかしら?』って言ってたから」

 

 

そこまで言って、彼女は『それともう一つ』と一拍置いてから今度はなのはに目を向け自分のデバイスを構える。

 

「まだなのはとの雌雄が決して無いから、だから君達を待ってたんだよ? さあなのは、私とジュエルシードとブレンを賭けて勝負だ‼︎」

 

「……良いよ、フェイトちゃん。 私もフェイトちゃんとの戦いを納得の行く形で終わらせたい。それに事情は分かったけど、ブレンくんは渡さない‼︎」

 

「なら、言い方を変えるよ。 ジュエルシードもブレンも、私が貰って行く‼︎」

 

 

なのはとフェイトが睨み合いの状態から攻勢に入ろうと構えた時、二人の前に黒い制服に身を包んだ黒髪の少年が割って現れた。

 

 

「ストップだ‼︎ 僕の名はクロノ・ハラオウン、時空管理局執務官だ‼︎此処は管理外世界、緊急時以外での魔法行使は辞めてもらいたい‼︎」

 

「時空管理局……‼︎」

 

「時空、管理局?」

 

「お互いに事情を聞かせてもらおうか」

 

 

時空管理局か、確か『我々が世界を管理して平和にしよう』と言う組織だったと記憶している、昔俺を殺しに来た『ジャック・ザ・リッパー』の言った言葉を信じるならば、だがな。

 

フェイトは彼の隙を突いて俺を攫うつもりのようだが、黒髪の少年は油断無くこの場に居る全員に気を向けていて隙が無い、彼女は苦虫を噛んだような表情を浮かべて黒髪の少年から離れる。

 

 

「くっ、なのは勝負は次にお預けだ、アルフ‼︎」

 

「あいよ、撤退だねフェイト」

 

フェイトはその場で閃光弾を放ち、アルフと共に退却する、だが黒髪の少年はそれを受けながらも彼女達の位置を予測し、以前俺が戦ったジャック・ザ・リッパーが使用していた『ブレイズキャノン』を放ち、転移する直前にフェイトへ直撃させたのだが彼女の撃墜には至らなかったようでそのまま取り逃がしてしまった。

 

 

「…………取り逃がしたか、まあ良い。 さっきも名乗ったが、僕の名前は『クロノ・ハラオウン』時空管理局執務官だ、事情を聞かせて貰いたいから一度僕達の元まで来て欲しい。 無論これは任意だ、君の反応を見る限りこの世界の住人のようだし拒否してくれても構わないが、その場合住所と氏名、それと身分証明書を提示して貰う事になる」

 

「さて如何しようかなのは、俺は君の判断に従うよ? 個人的には思うところがあるけどね」

 

「思うところ?」

 

「終わった話さ、特別君が気にする事でも無いよ。 ところで何方にするか決めたのかい?」

 

「あっ、うん。 私はクロノくんに従うよ、別に疚しい事は無いと思うから」

「決まったようだね、じゃあ行くよ?」

 

 

彼の足元に魔方陣が現れ俺たちを転移させる、着いた場所は近未来的な通路、彼の説明によると此処は彼らの母艦である時空管理局・巡航L級8番艦、次元空間航行艦船『アースラ』の内部らしい。

 

 

ブレンとなのはが物珍しげに周りを見渡してると思い出したかのようにクロノが振り向き、彼らにデバイスを解除しても構わないと告げる。

 

 

「僕等に君達を害する意思は無いから楽にして貰って構わないよ、何時までもバリアジャケットのままだと息苦しいだろうしね」

 

「じゃあお言葉に甘えさせて貰います」

 

「そっちのフェレットくんも、元の姿に戻っても構わないよ」

 

「そ、そうですね、何時までもこのままって言うのも失礼ですし」

 

 

そう言って、ユーノはフェレットの状態から元の人間の身体に戻る、その様子を見ていたなのはは色々混乱しているようで、身振り手振りで彼を質問責めにする。

 

「ふう、この姿を見せるのは久しぶりだね」

 

「えっ?えっ⁉︎えっ‼︎えぇぇぇぇぇえ‼︎ ユーノくんて人間だったの⁉︎」

 

「えっ? 始めて会った時ってこの姿じゃ無かったっけ?」

 

「違うよ‼︎ フェレットの姿だったよ⁉︎」

 

「うーん、そう言わればそうかも?」

 

「そうだったよ‼︎」

 

「あはは、ごめん、ね? ぶ、ブレン? さ、さっきから下を向いて如何したのかな?」

 

「…………選べ」

 

「えっ?」

 

「なのはと今まで同じ部屋で暮らしてた責任をとって腹を切るか、俺にナニを斬り落とされて『ユーノちゃん』になるか、前者なら俺が介錯をしてやろう、後者なら俺がお前をプロデュースし責任を持ってトップアイドルにしてやる」

 

「ま、待って? 誤解だ‼︎ 僕は何も疚しい事はしていない‼︎ て言うか何『ユーノちゃん』って⁉︎」

 

「正直、俺はお前が羨ましくて仕方ない、なのはと同棲なんて……本当に羨ましいッ‼︎ 八つ当たり気味だが構わ無いよな? なに、お前なら性転換してもやって行けるさ、俺と違って女顔だからな」

 

「構うに決まってるだろ⁉︎ 八つ当たりで削ぎ落とされてたまるか‼︎ それと男らしくないのは僕も多少気にしてるから言わないでよ‼︎」

 

「………………三角関係は後にしてくれないかな」

 

ユーノの襟首を掴み、壁に押しあてながら首筋に混沌の刃を突きつけるブレンと死ぬ気で弁明しているユーノ、色々な事が目の前で起こったからか、わたわたと両手を忙しなく動かして混乱しているなのは。 この混乱具合に、若き執務官は深いため息をつき、話が通じるようになるまで腕を組みながら待つ事にするのであった。

 





不死の英雄伝 〜 舞台裏 〜

NGシーン ついやっちゃった

ブレン「……選べ」

ユーノ「えっ?」

ブレン「生か死か」

ユーノ「あ、あはは、死ぬのはごめん、かな?」

ブレン「…………」おもむろに混沌の刃を振るう

ユーノ「……えっ?」痛みも無く斬り落とされた男の勲章

ブレン「今日から小動物アイドル『マジカル☆ユーノちゃん』だ、ちゃんと責任持ってプロデュースしてやろう」

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