不死の英雄伝 〜不屈の体現者〜   作:ACS

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今朝、地元のスーパーの裏の川に軽自動車が頭からダイブしてました、最近暑いですからね(白目)

皆さんも事故にお気を付け下さい。




不屈の体現者 96

第九十六話 邪神内部

 

 

私はみんなをこの手で殺めてしまった。突然身体が動かなくなって、勝手に手が動いて、みんなを殺した。私が、私の手で、家族を殺した。

 

もう、どうなってしまっても良かった、自分が自分で無くなってしまうと理解してもそれを受け入れていた。 何故なら、私にはもう何もないのだから。

 

 

……!! ……!!

 

誰かが私の名前を呼ぶ。

 

………………、………ッ!!

 

必死な声で、私の事を揺さぶりながら。

 

「主人!! お目覚め下さい!! 私もあの邪神相手に何時まで保つか分かりません!!」

 

 

いい加減煩わしくなったので、重たい瞼を持ち上げて行くと目の前には綺麗な女性が立っていた。 ブレンくんのような銀髪で、同じ女である私ですら羨むプロポーションをした彼女は、私が目を覚ました事を確認すると本当に安堵した表情を浮かべて胸を撫で下ろしていた。

 

 

「良かった……、お目を覚まされたのですね、主人」

 

「ええっと…………?」

 

「申し遅れました、私は闇の書の意思です。 と言っても、今はシステムの大半を乗っ取られてしまいましたが……」

状況の飲み込めない私に、彼女は要点を噛み砕きながらゆっくりと状況を教えてくれた。

 

私がみんなを手に掛けたのは、マヌスと呼ばれる邪神の仕業だと言う。 順を追って整理して行くと、私の麻痺を治そうとしたみんなが蒐集活動を開始する。 その最中でブレンくんからリンカーコア? を蒐集したらしいんやけど、その所為でマヌスが闇の書に干渉するようになったんやって。その時はあんまし脅威じゃ無かったらしいんやけど、みんなが蒐集を進めて行くにつれてパワーバランスが逆転する様になったんやと。このまま闇の書が完成してしまっては邪神に飲み込まれてしまうと分かった闇の書の意思さんは徹底抗戦してくれていたらしいんやけど、私が主人として未覚醒な事もあってか力及ばず、そんで後は私も知っての通り、邪神は私の身体を一時的に乗っ取り、みんなから魔力を奪って無理矢理闇の書を完成させた。

 

肉体を必要としていた邪神は、私の身体を乗っ取る事が目的で私の心を折ったんやけど、乗っ取る直前に闇の書の意思さんが私を保護してくれたお陰で、辛うじて邪神に抵抗出来ているんやって。

それと、これが私にとって一番重要な事なんやけど、みんなは魔力と主導権さえ奪い返せれば生き返らせる事が出来るみたいで、心配する事は無いって教えてくれた。

 

「主人、主導権を奪い返すならば今です。 邪神が交戦中の少女による魔力のお陰で徐々にですが邪神の支配率が下がって行っていますので、此方も奴の身体を一時的に乗っ取り返し、交戦中の少女に撃墜して頂きます」

 

「へっ? なんで撃墜して貰わなあかんの?」

 

「あんなろくでもないものが何時までも私の中に有るのは耐えられません。 それにこの際ですのでバグデータも邪神に引き取って頂き、闇の書から邪神諸共私が外部へと切り離します、好き放題してくれた御礼はしなくてはいけませんからね」

 

「そっか、でもそんなんやったら先ず初めにやらなあかん事があるで」

 

「やらなくてはならない事?」

 

「名前や、何時までも闇の書の意思なんて名前は嫌やろ? やから私がええ名前を付けたる」

 

「私如きに……、有り難き幸せです」

 

「自分を卑下したらあかん。うん、良し決めた『祝福の風 リィンフォース』 これが今日からの名前や」

 

「……リィンフォース」

 

「気に入ってくれた見たいやな。 ほんなら、反撃と行こか、邪神さんにはキッチリ落とし前付けて貰おうや」

 

「はい!!」

 

八神はやては覚醒と同時に折れた精神を立て直し、融合機であるリィンフォースとユニゾンを果たす。 リィンフォースと融合した彼女は、二人掛かりで掌握されたシステムを奪い返して行く。 なのはに気を取られていたマヌスの隙をついた奇襲、そのお陰で取り込まれたもう一人が目を覚ました。

 

 

全身の痛みに目を覚ましたクロノは、なんとも言えない真っ暗な空間に倒れて居る事に気が付き、泥のような水溜りの中から身体を起こす。

 

…………どうやら地獄と言うのは殺風景極まりないみたいだな、僕以外の死者が見当たらない上に鬼も閻魔も居ない、地獄巡りを楽しみにしていたんだが非常に残念だ。 尤も、全身に尋常じゃない痛みが走っている事から、奇跡的に一命を取り留めているようだが、デバイスも使い物にならない上に手足の感覚も無い、これは暫く入院生活だな。 本当に生きていたら、だけどね。

 

取り敢えずこのままでは多分死んでしまうだろうから、懐から鎮痛剤を取り出して服用、次に傷口に向かって止血剤を塗る、最後にあの魔法の衝撃でヒビの入った骨に包帯を巻き、動ける程度に応急手当てを済ませる。 備えあれば憂いなしとはよく言った物だ。

 

ボロボロのデバイスを杖にして立ち上がり、辺りを見渡して見るが全く先が見えない。 足元は粘性のある黒い泥のような液体で、くるぶし辺りまで足が浸かっている。 軋む身体を動かし、その液体を掬って見ると、どうやら先ほどの魔法に使用されていた物と同じ物のようだ。 僕が覚えているのはこれに飲み込まれた辺りまで、マヌスと名乗った彼女に取り込まれたと見て間違い無いだろう。

 

 

さてと、どうした物かな。

 




最近シティーハンターを一から見直して思い出したんですよね。

当初、私生活でのブレンの性格のモデルを冴羽獠にしようかと思っていた事を……。

StrikerSでああなってたらごめんなさいね(適当)

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