竜たちの日常のような非日常   作:無一文

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最近寒くてつらいです。財布も寒くてつらいです。

では、駄文ですがどうぞ!


五話 料理を囲むとなにかフレンドリィになれるよね

 

 数分前に一度、私アビオルグとイビルさんは死線をさ迷ったがなんとかこの世に魂を繋ぎ止めておくことができた。

 原因は【刻竜】アンノウン様の逆鱗に濡れ衣とは言え触れてしまったからである。黒いリオレイアのような姿をしており、圧倒的な力を持つことから全ての生命に恐れられる最強最悪の竜とされるお方の逆鱗にあろうことか触れてしまい、その怒りの力全てを込めた灼熱の熱線に何も関係のなかったミラボレアスさんが直撃を受けてしまい、周りの願いも虚しくミラボレアスさんは静かに息を・・・・

「引きとっ」

「引き取ってないよ!?アオさんなんか初対面からアタシに厳しくない!?」

 おぉ、復活が早い。この人は感情の起伏が激しすぎる気がする。

「そうですか?」

「アオ、初対面のときのお前の3つの選択肢思い出してみろ。」

「選択肢?なにそれイビルさん?」

「聞いてりゃわかる。」

「選択肢・・・?あ、あれのことか。」

 最初なんのことかわからなかったが土砂崩れの下敷きになってたミラボレアスさんを見つけたときに思いついたあれのことだ。多分。

「ねぇアオさんどんな選択肢が出たの?」

「えっと・・・・1、気がつかなかったフリをしてスルーする。

2、助ける。

3、トドメをさす。

の3つですよ。」

「アオさんイビルさん・・・・心ってなんですか・・・・」

「どうしたいきなり。」

「だって1と3!!特に3!3!!トドメをさすって何!?『事故に見せて殺してしまおう。』とか言ってる悪役!?て言うか2と3大差なかったよね結論からするとさ!!」

 物凄い剣幕でミラボレアスさんが半泣きになりながら抗議してきた。いや、今よくよく考えてみれば酷い選択肢だとは自分でも思う。

 しかし私だってあのときイライラしてたんだ。いきなりの大雨にタイミングの悪い土砂崩れというコンボを受けたせいで私の精神状態が不安定だったのを考慮してほしい。

 2番と3番の差についてはなにも言うまい。だってあれはしょうがない。原型でも大きく感じるほどの岩を吹き飛ばすにはそれなりの破壊力が必要だと思ったから本気でやったらああなってしまったのだから。

「選択肢については謝ります。けど2と3の差についてはノーコメントで。」

「なんで!?そこ謝ろうよ!」

「無事だったからいいじゃないですか。」

「えええええ!?開き直った!?というか無事じゃなかったよ!?」

「ソンナコトナイデスヨー。」

「アァ、ソンナコトナイナー。」

「二人揃って棒読みじゃねぇかオイイ!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 あ、また走っていった。もういい加減飽きてきたなぁあれ・・・・

 こんな感じで私達がミラボレアスさんをイジって遊んでいるとミラバルカンさんから夕食ができたという声がかかった。

「お客さ~ん。飯だよ~。」

「あ、はーい。」

「やっと食い物にありつける・・・・」

 ミラボレアスさん走っていっちゃったけど今までのを考えるとまだもう少し帰ってこなさそうな気が・・・・

「ご飯できたの!?」

 

ドゴッ(右ストレートが決まった音)

「なんで!?」(黒龍の悲鳴)

 

「やけに復活が早い!!」

「ひどい理不尽っ!?」

 私は私の予想をいとも簡単に裏切ってくれた黒龍を殴り飛ばしてからミラバルカンさんにつれられて食堂へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

in食堂

 

「うわあ!凄っ!ナニコレ凄っ!!」

「見たことねぇもんばっかりじゃねーか!」

 私達は食堂に入った瞬間に即、驚きと感激の声をあげた。私も、恐らくイビルさんもこんなものは見たことがない。まぁ当然だろう。なにせ加工された食料など自然界ではまずみることがないのだから。

「お二人とも先程のお詫びとボレアス様を助けていただいたお礼として是非存分に食べてくださいね。」

「「ありがとうございますアンノウン様。」」

「アタシたちは『~さん』なのにアンノウンは様なの!?イビルさんに至ってはアタシたち呼び捨てじゃん!」

「さっきのがトラウマになってんだろ。」

「とりあえず食おうよ。」

「そうですよ。ではお召し上がりください。」

 今、私達の目の前には大きな肉の確か『ステーキ』というやつと『スープ』というやつに、白い柔らかそうな豆のようなものがお椀に盛られ置かれており、さらに魚の切り身や白い泡のようなものでロアルドロスの鬣のようなものを包みその上に熱帯イチゴを乗せたものなど多種多様な食べ物・・・いや、料理が勢揃いしている。

 しかもこの大量の豪華な料理のセットが一人一人に用意されているから驚きである。

 見たことないものばかりだが、とりあえずこのステーキといったような気がするものを食べてみよう。

 そう思い私は肉をナイフ(だったような・・・・)で切り、口に放り込んだ。

「・・・・・・・・・・・」

 ヤバイ。美味しすぎる。声がでない。口の中がなにかえらいくらい喜んでいる感覚がある。私は最初の一口を飲み込んでから最初より大きく肉を切りとり口に入れた。

 今とても幸せである。ふと隣にいるイビルさんを見ると私と同じようにとても幸せそうにしている。唯一違うのは食べるペースだけだ。・・・・ミラボレアスさんの分の魚が今イビルさんに食べられたのはスルーしよう。

 そんな幸せな食事の最中、ミラバルカンさんが不満を込めた口調でアンノウン様を呼んだ。

「アンノウン~。1つ聞きたいんだけど。」

「なんでしょう?」

「みんなステーキとかスープとかいろいろな料理を出してもらっているのになんで俺だけ栄養剤?」

「ぶっ!?」

「本当だバルカン栄養剤しかないじゃんww」

「知ってたけどあえて無視で。」

 いきなりの周りとの差に飲んでいたスープをお椀の中に吹き出した。かなり口が熱い。イビルさんは無心に料理と戦っていて聞いてなかったようで無反応。ミラボレアスさんはここぞとばかりに笑っていて、ミラルーツさんは真顔で料理を食べていた。

「おかしいよねこれ?あとボレアス後で火口に落とす。」

「なんでアタシだけ!?」

「バルカン様、『働かざる者食うべからず』と言うでしょう。」

「えー、お客さん呼んで来たじゃん。」

「だから栄養剤が出たんです。もしそれもやらなかったら空き瓶置いておこうと思ってましたから。」

「もはや無機物じゃん。せめて米ちょうだい。」

「農家の方が汗だくになって作ったお米は城から一歩もでないグータラなバルカン様には勿体ないので。」

「俺の価値って・・・・明日なんかやるから米ください。」

「じゃあ城の掃除全てお願いします。」

 淡々と進む会話を聞きながら料理を食べていたが、今のアンノウン様の一言は実質死刑宣告のような気がする。

 この広い城を一人で全て掃除とか軽く死ねそうだ。当然ミラバルカンさんも顔がひきつっている。

「うげぇ・・・・でもまぁこのままだと空腹で死にそうだし仕方ない・・・・掃除やるから米ください。お願いします。」

「わかりました。」

 あぁ、ミラバルカンさんが食欲に負けた・・・・。明日倒れないことを願います。

 いろいろとトラブルや個人の事情があったりしてシュレイド城の食堂は静まることを知らないが今は料理をもうとことん楽しんで食べようと私は心に誓った。




ステーキ食べたいなぁ・・・・財布空だなぁ(泣)

相変わらずの駄文です・・・・

間違いがありましたら教えてくれると嬉しいです。
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