竜たちの日常のような非日常   作:無一文

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今回いつもより少し長めです。本当に少しですが・・・・・・

では、どうぞ!


六話 友達は永遠の宝物って言うけど宝物に向かって本気で怒りたい時もたまにある

 どうも、アビオルグです。って誰に向かって言ってるんだろう私。

 今、私はミラ三神の皆さんとアンノウン様と一緒に紅茶(というらしい)を飲みながら楽しく雑談をしています。

 

 ミラバルカンさんは絶賛強制労働中だけど。

 

「おーい、雑談してるなら少しか手伝いしてくれてもいいじゃんかー。」

「契約ですからお一人で頑張ってくださいバルカン様。」

 先程から何回もこのやり取りが行われている。ミラバルカンさんが『手伝って』と頼めばアンノウン様が『契約ですから』と言って即、試合終了である。

 しかし契約というか約束だからとは言え昨日の夕食・・・・・・いや、戦争と言うのがもはや正しいだろう。とにかくそれほどまでにルール無用の大騒ぎだった。

 それなりに騒がしく賑やかな食事ではあったのだが、それが戦争までに発展したのは1つのイタズラが原因だった。

 ここで少し記憶を遡る。ボンヤリとしか残ってないが、何故シュレイド城の食卓がゴミ屋敷へと変化してしまったのかを整理したいと思う。皆で。

「と、いうわけで!考えましょう!!」

「うお!?どうしたアオ?毒キノコでも食ったか?」

「食ってません!」

「発作か?」

「違います!!」

「獰竜の性質ですか?」

「そんな性質はありません!」

「もしかして」

「違いますって!!」

「アタシまだ言い切ってないけど!?」

「これがメンタリズム?です。」

「どこの人の決め台詞!?疑問形になってるし!!」

 

 なんかかなり前にたまたま乗ったキャラバンで会った人がドヤ顔で言っていた台詞を真似てみた。使い方は合っていたようだ。よかったよかった。

 

「ってそうじゃなくて!!なんで食事が戦争のようなものに発展して食卓がゴミ屋敷のようになってしまったかの原因について考えようってことです!」

「いや、あれは原因も何もお客さんが酒に酔って暴れて便乗して周りがテンション上がっちゃったからでしょ。」

「そうですね・・・・ってバルカン様。なに普通に混ざってるんですか。」

「いや、休憩をすこーしとろうと思って。」

「【強制労働】に休憩があるとでも?」

 

 うわぁ・・・・アンノウン様が黒い。いや、もともと黒いけど。

 

「休み無し!?それは辛すぎるよ!」

「普段なにもしてない分のツケです。」

「あのさ、もしかしてアンノウン俺のこと嫌い?」

「何故仕事をしない人に住居を提供して生活を支えなければならないのかとは思います。」

「その言葉聞けただけで俺は心が壊れそうだよ。」

「撤回してほしかったら頑張ってください。」

 アンノウン様はそう言いながらミラバルカンさんをズルズルと引っ張って未だ戦争の傷跡が残る食卓まで連行していった。

 途中でミラバルカンさんの助けを求める声は何度か聞こえたがこの場の全員がスルーしたことは言うまでもないだろう。

「で、さっき獰竜が言ってた家の食卓がなぜあんな大惨事になったのかについてだが・・・・」

「実はアタシが八割方悪いです☆テへッ♪」

 

 ズゴオオオオオオン!!(私のブレスの炸裂音)

「アヅアアアアアアア!!!熱っ熱いぃぃぃ!!」(黒龍の悲鳴)

 

 なにか本気でイラッときたのでとりあえず燃やした。アンノウン様のあの熱線が直撃しても平気だったのだからこれくらいどうってことないだろう。多分。

「それでミラボレアスさんは何をしたんですか?」

「あんたに酒を飲ませた。」

「え?それだけですか?」

 いやいや、私にお酒を飲ませてなんで食卓がああなるんだ。

 でもそういえばミラバルカンさんも似たようなこと言ってたなぁ・・・・私お酒飲むと爆発でもするのかな?

「それだけってあんたなぁ・・・・あそこまで悪酔いするやつ珍しいぞ。」

「確かにあれは酷かったな・・・・アオに似てる誰かと錯覚するランクだった。」

「何が起きたか聞きたくなくなってきた・・・・」

「あんたは酒を飲んだ瞬間になんか異常にハイテンションになってテーブルの上に乗って文句を叫んだり意味もなく走りまわったり・・・・」

「うあああああ!!いい!もういい!!聞きたくない!!!」

 これは公開処刑だろうか?あまりにも恥ずかしすぎる。正直死にたい。今すぐにここから消えてしまいたいほど恥ずかしい。

 昨日飲まされた(らしい)のが初めてだが、もう二度とお酒は飲まない。

「まだもう少し面白かったのあるけど言わないほうがいいか?」

「絶対に言わないでください!本当にお願いします!!」

 もうこれ以上自分の醜態を聞かされるのは勘弁してほしい。前半でライフはもはや0以下になっているのにこれ以上攻撃を受けたら再起不能になってしまう。

「そうか、じゃあその話は置いといてあんたらここから何処行くんだ?」

「特に決めてないですけど・・・・」

「人間嫌いな訳じゃないならドンドルマとかの大都市が俺的にはお奨めだな。」

「ドンドルマですか・・・・」

 ドンドルマという街はかなり大きな街で、たくさんの人間たちの文化が生まれたところというように聞いたことがある。

「そう、あそこなら知り合いがいるから送ってやれるんだが・・・・」

 私は人間嫌いではないし、イビルさんも人間は嫌いなわけじゃないと言っていたのを覚えている。

 何処に行くかなんて初めから決めてはいないしイビルさんが良いと言ったら行ってみよう。

「イビルさん、どうします?」

「いいんじゃねーか?」

「ならお金がいるね!」

「「急に復活すんな。」」

「冷たい!!」

 ミラボレアスさんが突然復活した。今回気絶長かったなぁ。

 しかしお金かぁ・・・・人間の通貨なんて1つも持ってないけどどうしよう・・・・

「金のほうはこっちからいくらか出すから心配すんな。ボレアスが出してくれるから。」

「なんでアタシ!?ルーツが出せば良いじゃん!」

「さて、食卓をあんなにしやがった元凶はどちら様で」

「わかりましたー!!お二人に30万zずつお渡ししまーす!!気にしないで持ってってね!!」

 ミラルーツさんって人の扱いかたが上手だ。確実に遊びながら他人を動かす力を持ってる。確かこういうのを弩Sとか言ったような気がする。

「よし、金のほうもどうにかなったし大丈夫だな。どうする?今すぐ行くか?」

「いつまでもここにいるわけにいかないのでできれば今すぐお願いします。」

「わかった。じゃあドンドルマまで飛ばすぞ。」

 ミラルーツさんがそう言った直後、私達の足下が白く光だした。

 これでここの人達ともお別れかと思うとやっぱり少し寂しい。なんだかんだ言っても皆いい人ばかりだし、少しの間しか一緒にはいなかったけれど楽しかったので別れるのが惜しいのが本音である。

「じゃあな、また運がよけりゃ会えるかもしれないけどなー。」

「アオさんイビルさん!また会おうねー!」

「そうですね。運が良いことを願います。アンノウン様とミラバルカンさんにもお礼を言っていたと伝えてください!ありがとうございました!」

「またなー!飯旨かったぞー!」

 最後に挨拶を交わした後すぐに白い光に包まれ周りが見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガシャアアン!!ガラガラ・・・・

「痛ぁ!!?」

「うおわぁ!?」

 ミラルーツさんに飛ばされてたどり着いた転送地点は何かの物置のような場所だった。もう少し場所を考えてほしい。物が倒れたりしてかなり痛い。

 「いたた・・・・何処だろここ・・・・」

 私が周りを見回すと尖り帽子を被った女性と目が合った。

「あんたら・・・・・・誰だい?」

 ミラルーツさん。いつか必ずあなたを殴りに行きます。首を洗って待っていてください。

 




最近無償に焼き芋が食べたいです。お金がありませんが。

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