フィアンマ帝国。

反政府主義者が徹底的に「排除」される、厳格さにより平和を実現した国家。

ある日、ある町から一つの家族が「排除」された。息子のライ=アンクーダは国のミスにより唯一生き残る。

しかし全てを失った彼が欲する物など既に何も無かった。

ー何も無いなら「壊す」しかないー

そして彼は、壊れた。



一方、ミスの発覚した帝国警察はただちにライ=アンクーダの抹殺へ向かう。しかし彼を見つけた時、警察の誰もが平静を保ってはいられなかった。

闇が彼を覆いつくし、絶望を、憎悪を振りかざし、全てを破壊していた。

彼の姿は、おとぎ話に出てくる「悪夢の黒い影」







ー「ダークライ」そのものだった。



これは強大な力を得た一人の少年の、ただの叛逆の物語。



  ポケットモンスター Treason 1()
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