…よし、今日の授業の教材は全て机のなかに用意し終えた。後はホームルームが始まるまでまでささやかな眠りの時間を楽しもう、そう思った矢先に、
「うい~っす、昨日はお疲れ~」
気だるそうな声が頭の上から降ってきた。声の主はすぐにわかった。順平か、ならいいや。気にせず眠りに落ちようとすると今度は頭をポンポンはたかれる。
「おい理~、無視すんなよ~」
さらにポンポン攻撃を続けてくる。くっ、これじゃあ寝たくても寝れない!仕方なく順平に付き合おうと顔を上げるとそこにはもう一人の同級生のペルソナ使い、岳羽ゆかりも集まって来ていた。
「しっかしたまげたぜ~、夜の学校があんなになってたとはな~」
順平の言葉に岳羽が答える。
「私もセンパイたちから話は聞いたことあったけどまさかあんなだったとはね~。まさにシャドウの巣窟って感じじゃん?」
「そこで今こうして喋ってるなんて信じらんねえよ、な、理?」
!、急に話を振られて困ったがとりあえず
「学校の怪談だね」
と口に出してみた。すると何故かその言葉に岳羽が反応してくる。
「はぁ?か、怪談とかお、お化けとかそういうの子供っぽ過ぎるんだけど!そんなのいるわけないじゃん!」
「な、何もそこまでプリプリ侍しなくても…あ、もしかしてゆかりッチ、お化けが怖くて夜中とかに一人でトイレとか行けないカンジ?」
順平がニヤニヤしながらゆかりをからかう。
「そ、そんなんじゃないわよ。カイダンとかユウレイとか、そんな非科学的なものいるわけないって言ってるの!ホッんとバカじゃないの!?」
「ほー、ナルホドねー、ニヒヒん」
順平の顔はニヤニヤしたままだ。
「それより順平、あんたこんなところで油売ってていいわけ?昨日出された古典の宿題、今日までだけど終わってんの?江古田先生、怒らせるとメンドウよね~」
「あぁーヤベっ!ゆかりッチ写さしてくれよ~」
「フンっだ、自分でなんとかすれば!」
岳羽は自分の席に戻ってしまった。
「頼む!理、お前しか頼れるやつはいない!」
そんなこと言い切られても…しょうがないなと言おうとした矢先、チャイムが鳴って鳥海先生が入ってきた。
「はい、じゃあホームルーム始めるわよー。みんな、ちゃんと席につきなさーい。」
「うわ、古典一限じゃん!終わった~…」
順平は諦めて席に戻っていった。
…はっ!そういえばホームルームまでの間、全く寝られなかった…この分は古典の時間中、順平が怒られてる間に取り返させてもらおうかな…