オラ、龍神になっちまった 作:パンパン
ここは外で幻想となってしまった
存在の楽園…その名は幻想郷…
神やあらゆる魑魅魍魎が存在しており、
外の世界と内の世界の常識を分ける博麗大結界で覆われている。その幻想郷にとって、博麗大結界は重要なものだ。
その維持には博麗の巫女と呼ばれる者がしている。
博麗の巫女は代々継承性で結界の維持以外にも、妖怪退治
や異変解決などを生業としている。
そして、そんな博麗の巫女が次代への新たな博麗の巫女への継承を終えた翌日のこと。
新たな博麗の巫女となった博麗霊夢は脇が裂けているコスプレのような巫女服を身に纏い、博麗神社参道の掃き掃除をしていた。
「はぁ〜、掃除めんどくさいわね。
まぁ、いいわ。ささっと終わらせて、
お茶でも飲みますか…。」
と呟き、気怠げな様子で掃き掃除をしながら、
空を見上げると突如、空が闇に染まった。
「もう〜私は陽を眺めながらゆったりとお茶が飲みたいのよ…やっと、ゆっくりできるかと思ったのにあんまりじゃない?」
幻想郷の異変解決や妖怪退治などを生業としている博麗の巫女としてはあまりにもあんまりなことを言う霊夢。
だが、それも仕方が無いのかもしれない。
霊夢は博麗の巫女としての修行を終え、正式に博麗の巫女になって、まだ、1日しか立っていない。ゆったりと過ごしたいのにこれである。
「まぁ、いいわ。ささっと終わらせて…。」
霊夢は自分の代から定められた新たなルール『弾幕ごっこ』に使うスペルカードを懐から取り出し少し眺めて箒を片付けようしているとさらなる異変が起きた。空から何かの雄叫びのような声が辺りを響かせた。
霊夢は空を見上げると天が裂け、そこから黄金に輝く龍が現れた。
「ぐおォォォォォォォォォォオ!!」
博麗神社を中心に龍の咆哮が世界に轟いた。
「っ…………!」
あまりの咆哮に霊夢は耳を押さえた。
すると、霊夢のちょうど後ろの空間が裂け、そこから一人の女性が現れた。
「霊夢!……これは……」
現れた者の名は妖怪の賢者八雲 紫。
紫はいつものようなどこか胡散臭い様子がなくなり、目を見開きながら龍を見ている。
「……紫…あれは一体何なの?」
霊夢は紫に疑問を尋ねつつも、黄金に輝く龍から目を離していていなかった。
だが、どうやら紫には霊夢に反応する余裕がないようで
黄金に輝く龍をジッと見つめている。
「…あの龍は私達…賢者達が博麗大結界を張った時に現れた龍神…でも、何故なの?…何故、龍神が現れたの?でも、私が見た龍神は緑の鱗を身に纏っていた…あの龍のように黄金に光ってはいなかった…でも、この龍神は私があの時感じた力の波動…どういうことなの?…まさか…」
霊夢は後ろからボソボソと聞こえてくる紫の声から龍神という言葉に、自身が博麗の巫女になる前の修行しているときに聞いた龍神の話を思い出した。
「……(確か龍神って、博麗大結界が出来た時に現れた龍だったわよね?この龍が?)」
霊夢は自身の記憶から龍神に関することを引っ張り出している。
だが、次の瞬間、龍が眩い光を発した。
その光は幻想郷中に冴え渡たるかのように強いものだった。
あまりの光に霊夢と紫は反射的に目を閉じ、光を遮るように手を前に出している。発していた光が収まり、霊夢と紫は少しずつ目を開けるとさっきまでの光景がまるでなかったかのようにほとんど全てが龍神が出てくる前のものだった。
ただ、一点違うとすれば、それは今、霊夢と紫がジッと凝視している存在、さっきまで龍神がいたちょうど真下、お賽銭箱の前に一人の少年が目を閉じながら立っていた。身長は霊夢より少し高いぐらいで腰から猿のような尻尾を生やした、ボロボロの胴着を着た少年だ。
そんな少年が目を開け、霊夢と紫の方にゆっくりと歩いて近づいてくる。霊夢達はその様子を身構えながら見ていると霊夢と少年お互いの手が届く距離まで来たところで、少年は立ち止まった。すると、少年は手を上げながら、まるで太陽のような笑顔を浮かべたら、
「オッス!オラ、孫悟空!よろしくな!」
と、言った。
今まで身構えていた霊夢と紫はそれを聞いて、キョトンとしながら、
「「…………は?…えっ?!
……どうも…。」」
これが龍神となった悟空と博麗の巫女、妖怪の賢者、そして、幻想郷の出会いとなった…。
次回
第一話「龍神になった孫悟空」
お楽しみにね。
思えば、悟空が出てくる2次創作って、すぐ戦おうとするのが多いような気がする。原作でそういうのって、少年時代ぐらいで大人になってからはないような気がするのは私だけですかね?
やっぱ、悟空って、すぐ戦うみたいなイメージが強いのかな?