オラ、龍神になっちまった   作:パンパン

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これで最終話のけて書き溜め投下完了。
後はまた書き溜めて投稿します。
さて、これで本当に次回から一話毎、目標一万字…
達成出来るようがんばります。

ちょっと、スパイスが加わってたりね。





第四話「紫…あの件、私でも構わないかしら?」

ー白玉楼ーある一室。

 

「じゃあ、今日はありがとな。また、くっからよ!」

悟空はそう言うと指を二本額に当てる。

「また、来てねぇ。悟空君〜私、待ってるからねぇ〜。」

幽々子は悟空に言った。

「おう、またな!」

悟空はこの冥界からいなくなった。

そして、紫、幽々子、映姫、妖夢は悟空が去るのを手を振りながら見ていた。

「さて、では、私も仕事にそろそろ戻らないと…」

と映姫は立ち上がる。

「…妖夢…閻魔様のお見送りよろしくねぇ〜、あっそうだ。あと私、お腹空いちゃったの…ご飯、お願いね。」

お腹をポンポンと叩きながら、妖夢に言う幽々子。

「さっき、食べたばか…はっ…分かりました。

…では、少し時間をかけて作りますね。

閻魔様…こちらへ。」

「はい、分かりました。……紫、あの方のことを頼みましたよ。」

そう言いながら、映姫は妖夢と共に部屋を出ていった。

「分かってるわよ…。」

映姫が最後に残した言葉にポツリと紫は言った。

「…でも、すごいわね〜。あの食べっぷり…私と同じくらい食べるなんてねぇ。」

心底嬉しそうな幽々子。先程、悟空の記憶を覗いた後、ちょうど、ご飯の時間だったのでみんなで食べることにしたのだ。紫の従者、白玉楼の死霊を総動員して作っていた。悟空と幽々子、二つの嵐がぶつかったような食べっぷりに既に死んでる死霊が死にそうな雰囲気を放つほどだ。

二人とも満足するまで食べた後、お開きになった。

「それにあの子、宇宙をまたにかけた掛け値なしの英雄じゃない。それにさっきの変身…。かっこ良かったわぁ〜。ふふふ、あの腕で抱きしめられたら壊れちゃいそうだわ。」

思い出すのは、悟空が先ほどまでしていた変身。さっきの子供の状態の悟空とまるで違う…紫は女性の中ではかなりの高身長…悟空は大体胸と腰の中間辺りの身長だったが先程の変身で紫より頭一つ分か二つ分ほど大きくなった。黒髪で真紅の体毛に覆われた身体に暑苦しさを感じない盛り上がる筋肉。こちらの心を射抜くような力強い瞳。あの場の人物達を超える文字通り次元の違う圧倒的存在感を醸し出す男。でも、どこか温かくて、こちらに安心を与えてくれる男。

龍神というより、猿神と言った方が正解だろう。あの姿を見て、龍神というものはいない。

「…本当にすごいわ…。」

「本当にねぇ〜すごかったわねぇ〜。子やることはちゃんとやって子供も作ってるしね〜。」

「違うわよ!さっきの超サイヤ人4や悟空様の世界で起きたことよ。」

と声を張り上げた。

「顔、真っ赤だったものねぇ〜見てるこっちが恥ずかしくなるくらい。紫ったら、かわいいわねぇ〜。」

赤くなった紫に幽々子はツンツンと人差し指でつつく。

 

「もう、いいわよ…でも、サイヤ人ねぇ…。」

 

「今は悟空君だけなのよねぇ…。中々、数奇な人生を送って来たのね…。」

悟空の記憶を映姫の浄玻璃の手鏡で覗いた事を思い出す。

「全てはドラゴンボールから始まり、ドラゴンボールに終わる…龍神と一体になったのも、また…運命なのかしらね。」

と一息吐く紫。

「ふふふ、紫…似合ってるわよ。」

どこか達観したお婆さんみたいなことを言う紫に幽々子は扇子を広げケスクスと笑う。

「とにかく、悟空様の記憶を覗いた限り、まだかなり時間があるとは言え、この世界からいつか必ず去るわ…。」

「…そう、それでね。

紫、あの件…私でも構わないかしら?」

幽々子は、紫が話したいつか悟空が幻想郷を去るであろうことを聞き、何か決意したような目でこちらを見る。

 

「……えっ、どうしてなの?」

紫の滅多に拝むことができないであろう。キョトンとした表情を浮かべた。

「私…悟空君のあの姿見て、記憶を見て、いろんな過去の彼を見て惚れちゃったみたい。もちろん、今の子供の彼もよ。」

ふふふと笑いながら、頬を赤らめる幽々子。

「貴女、亡霊じゃない…。」

「多分、大丈夫でしょう♩」

「……私としては博麗の巫女と契りを結んでもらい、子供を残してもらいたいのよ。とにかく、悟空様…いいえ…龍神様にとって帰る場所がここだっていう証が欲しいのよ。」

龍神は様々な世界へ巡る。今回、ここの世界に訪れたのは奇跡を越えた奇跡…。だけれど、いつか去ってしまう。それに今、悟空の帰る世界はあの奇妙奇天烈な悟空が生まれた世界。昨日の段階では、ここまでは分からなかった。だが、いつか、この世界を去るであろうことは分かっていた。紫はとにかく龍神の血を幻想郷に残したいのだ。幻想郷への龍神の加護の加護を絶対的に…龍神を祭る神社の巫女…博麗の巫女と龍神 孫悟空の子供を産ませ…

そして、今度こそ必ず…

紫は少し考えて…

「今代、博麗の巫女はちょっとねぇ…。期待できそうにないし…。でも、それとこれとは話は別。ダメよ。」

燦々と降り注ぐ太陽の中、部屋で布団を敷いて幸せそうに眠りこける霊夢が頭に鮮明に写し出される。色気より眠気を優先させる霊夢のことだ。奇跡でも起こらない限り、ありえない。落とす落とさない以前に悟空も色気より食い気の方が強いタイプ…それにいくら、妻が死んだとはいえ、

他の者ならまだ分かるが、あの悟空が再婚するのか…?と考えながら、幽々子の提案をバッサリ切った。

「なら、いっそ。一夫多妻なんてどうかしら?一番は私〜。二番は博麗の巫女ね。」

「ふふふ、冗談はよしなさいな。一夫多妻なんて本気で考えてないくせに…

(確かに人里のように一部のように一夫多妻で行くのも一つの手かも知れない…だけど…この幻想郷ではね、不可能ね…ここの住人、みんながみんな我が強すぎる)」

と幻想郷に今いる者たちを思い出す紫。

「大体、前話したでしょう。一夫多妻はそこに行くまでの過程も難しいのよ。もし、仮に一夫多妻になったとしても醜い女達の争いなんて、長い歴史の中でたくさん見てきたわ。…一夫多妻は置いといて…

私が博麗の巫女を推すのは、それが最高の結末を迎えるから。幽々子でも一応条件に当てはまるわ。だけど、一番は博麗の巫女と契りを交わすこと。…博麗は悟空様の…龍神の巫女…悟空様の力を欲する者がどう言おうがね。問題がないのよ。」

一体、自分の親友と会うたびにどんな事を話しているのかと気になるところだが…

「紫、考えすぎよ。」

幽々子は紫に言う。

「未来のことは分からないわ。誰とも結ばれないかもしれないし、本当に私が冗談で言った一夫多妻何てことにもなるのかも知れない。紫の思惑通りに博麗の巫女と契りを交わすかも知れない。だけど、それは全て、かもしれないということ。その中でも一つだけ確かなこと…たとえ、悟空君が誰とも契りを交わさなくても…それでこの幻想郷が変わるわけじゃない。」

と紫の眼を見据え優しく語りかける幽々子。

「今まで、龍神の加護は確かにあったわ。幻想郷の平和を願ったんですってね。大きなことは今まで起きなかったみたいだし、でもね、紫。龍神がいなくなっただけでその加護消えるわけじゃない。悟空君の記憶を見る限りはね…

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、戯言はここまで。

 

 

…紫…貴女は悟空君をどうしたいのかしら?

さっきの幻想郷の平和云々は建前よね…。」

いつものふわふわした感じが消え、真剣な幽々子。

「……流石、私の親友…私の事、よく分かってるじゃない。」

不敵な笑みを浮かべる紫。

「紫のことは、何でもお見通し〜ってね〜。」

ふふふと笑う幽々子。

「本当の狙いは悟空君と誰かの子どもを使って、龍神の力をコントロールする。もしくは悟空君の滞在中に悟空君のあのどんな願いをも叶える龍神の力を…いや、違うわね…龍神の力だけじゃない悟空君の力も得るで合ってるかしら?」

妖怪、神…幻想の存在にとって、力を能力を奪われることはそのままその奪われた者の消滅に直結する。悟空は人間だった。そんなのは関係なかった。しかし、龍神と一体になってしまった今、もはや幻想の存在…。記憶から見た強さを見る限り、どうにか出来るとは思えないが…。

だが、あの紫なのだ。何らかの方法を取って悟空の力を取ってしまう可能性は高い。

「…………。」

紫は幽々子の話を静かに聞いている。

「博麗の巫女と契りを交わさせたい?違うわね、博麗の巫女は異変解決、妖怪退治を生業としている。でも、実際は紫の手駒となる存在。他の者と結ばれて欲しくないのは、動かしにくいから…それに貴女は悟空君の力だけじゃなく、あわよくば、その子供の力も自分の手駒にしようとしている。違うかしら?」

「………。」

「脳ある鷹は爪を隠すのよって言いたいところだけど…貴女と親交が深い人ならきっと分かると思うわよ。貴女、人と話すとき、何かあると僅かに口数が多くなるんですもの。あの鬼っ子が怒っちゃうわよ〜?」

幽々子は両手の人差し指を立てて、角を頭の左右に作る。

 

「あらあら、それは気をつけないと行けませんわね。」

「力を物にして、紫が次にすることの大体の見当もついているわ。」

静寂が辺りを…白玉楼を支配する。今なら、ここから見える木から落ちた葉っぱのの音さえ耳に入りそうだ。

「では、私もお暇させてもらうとするわ。」

と立ち上がり、この静寂を切って隙間を開いた紫。

「あら、そう〜?あっ、そうだ!ゆかりにね…一つだけ、言わないといけない事ができたの〜。」

「何?幽々子。言ってごらんなさい?」

紫は幽々子に尋ねた。

そして、幽々子は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしもね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫がねぇ〜。

悟空君にそんなふざけた真似をするのだったら…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時は覚悟なさい…紫…

 

 

 

私は…

 

 

 

貴女との全面戦争さえ辞さないわ…

 

 

 

 

 

幽々子を中心にどす黒い死の気配が充満し始め、紫を睨みつける。

 

 

 

「あら、怖い。一体なぜそこまで、あの子に固執するのかしら?数刻前にあったばかりだというのに…」

少しの呆れを含んだ顔つきで幽々子を見る。

「愛に時間なんて関係ないのよ。それに女はねぇ、惚れた男の為ならどんなことだってしちゃうのよ。受け売りだけどねぇ〜。」

また、ふふふと笑う幽々子。

 

「肝に銘じておくわ。じゃあ」

隙間に入り、自身の寝床へ帰ろうとすると

 

「あっ、待ってぇ〜今度来るときは水羊羹持って来てねぇ〜。」

あの死の気配も消え失せ、幽々子がいつものほんわかしたものを出しながら、花のような笑顔でそういった。

「ふふっ、分かったわ。とびっきり、前より美味しいのを持って来るわ。」

そう言ってから、紫は隙間を閉じた。

 

部屋には幽々子ただ一人だけ。

「さて、どうすれば悟空君と添い遂げる事が出来るかしらねぇ…。いやどうせなら……。ふふふ…。」

扇子を広げ、これからどう動くべきかといろいろ思案し始める幽々子。

まだ、幽々子は動かない…。

 

 

 

 

時を少々遡り、博麗神社。

時刻は夜の7時だ。

「あんた…いつまで、ここにいんのよ…。」

コタツに顎をつけながら、ダラーンとして魔理沙に聞く霊夢。

「んっ?何言ってるんだ?私は悟空と一緒に寝てるんだぜ?」

霊夢の聞いてきたことに対し、当然のように言ってのけた魔理沙。

「はぁ!?」

天井が突き抜けそうなほど、大きな声を上げる霊夢。

「よっ!ただいまぁ〜!うん、どうした霊夢、目ぇ見開いて?」

悟空が襖を開け、入ってきた。

「遅いぞ!悟空!一体、どんだけ待ったと思ってんだ!」

ほっぺを膨らませて、プンスカと悟空に怒る魔理沙。

「悪りぃ、悪りぃ!思いのほか長くなっちまってな。」

手を合わせて、謝る悟空。

「女を待たせるやつなんて知らないのぜ。」

しかし、腕を組んでそっぽを向く魔理沙。

「頼むよぉ、〜魔理沙、この通り!何でもしてやっから!」

ここで魔理沙はある言葉を聞き、悟空の方に振り向いた。

「何でも?何でもっていったな?」

「あぁ、オラに出来ることなら何でもしてやる。言ってみな?」

「なら、冬明けとはいえまだ寒いよな。つー訳で私に腕枕をしろ!」

「あぁ、そんくらいなら別に構わねぇ〜ぞ。」

「へっへ〜ん。ラッキー。最近枕が合わなくて、寝にくかったんだぁ。」

指をパチンと鳴らす魔理沙。

「ちょっと、待ちなさい!あんた、こいつの部屋で寝てるの?」

といつもの様付けを忘れ、

悟空に指をさし、魔理沙に問う霊夢。

「おう!そうだぜ。それがどうかしたのか?」

「どうかしたのかって……なんで!あんたは…はぁ〜怒るのも疲れたわ…もう、いいわよ。どうにでもなれ〜!」

コタツに寝転ぶ霊夢。

「霊夢…ちゃんと魚食ってねぇから、怒りっぽくなるんだぞ?」

「あんたのせいでしょうが!あぁ、もう!なんでこいつはここにいるの?説明しなさい!」

霊夢はバっとコタツから起き上がった。

「えっと…そうだなぁ…(修行のことは秘密って、言ってたし…どういやいいかな〜…。)」

腕を組みながら、考えてる悟空。

「あっ、そうだ!今、魔理沙にオラの弾幕ごっこのスペルカードつーやつをな、一緒に考えてんだ!それで魔理沙が近い方がいいだろってことで一緒に寝てんだ。」

「そっ、そうなんだ!一緒に考えてあげてたんだぜ。」

バレバレの嘘を吐く悟空。霊夢も追求しようとしたが別に一人増えるだけで何か変わるわけじゃないのでひとまず置いて置いといた。

「はぁ、まぁいいわ…」

「さぁ、うんじゃあ。風呂にすっかぁ!オラが湯加減見てやっから、霊夢、先入れ。魔理沙は次、最後はオラの順だ。」

霊夢、魔理沙、自分の順に指をさしていく悟空。

「……ご飯はどうするの?」

悟空に恐る恐る聞く霊夢。どこか、顔が暗い。

「オラはいいや!向こうで食ってきたし、霊夢と魔理沙で食べちまってくれ。」

「あら、そう?分かったわ♩」

しゃあ!しゃあ!うっしゃあぁぁぁァァァと心の中で叫ぶ霊夢。あの地獄の料理を作り続けるなんてめんどくさいことをしなくていいんだ!きゃっほーい!へっへぇ〜い。

頭の中のミニ霊夢達が躍り狂う。もちろん、顔に出さない。

「じゃあ私、入るからお湯加減…よろしくね♩」

ふんふん言いながら、お風呂場へ向かう霊夢。

「やけにご機嫌だな〜。霊夢のやつ?なんか、いいことでもあったんか?」

霊夢のご機嫌を左右していることに気づかない悟空だった。

「まぁ、いっか!」

悟空は、いつものセリフを言って外へ出た。

「私も行くぜ!」

魔理沙も悟空のあとに続いた。

 

 

そして、就寝時刻

「じゃあ、腕を貸せよ。」

黒の寝巻き姿の魔理沙は悟空に催促する。

「はいはいっと、ほれ!」

右腕を広げる悟空。

「悟空って、前から思ってたけど…筋肉すげーよな…」

女の子座りをした魔理沙は悟空の腕の筋肉をコンコンと叩いた。

「そりゃ、オメェ鍛えてっからなぁ〜。」

ニシシと笑う悟空。

「ふう〜ん?うん、じゃあまぁ、失礼しま〜す。」

悟空の右腕に頭を乗せる魔理沙。悟空の腕の中で頭がぴったり当てはまる場所を探す。少ししてからいい場所を見つけたのか、ここだ!と嬉しそうにした。

「ははは、あったかいなぁ。うふふ。」

頬を緩ませながら、つぶやいた。

「そっか、思い出すなぁ〜」

と昔を懐かしく、悟飯が子供の時によくやっていたことを思い出す。

「何をだ?」

「悟飯が子供ん時、よくこうやって寝かしてあげてたんだ。」

「ふう〜ん?」

ご飯?と思ったが、瞼も石のように重くなってきたので

「まぁ、いいや…じゃあ、おやすみ…悟空…。」

そう言って、魔理沙は深い眠りに入った。

 

 

「外に知らない気が二つ……。」

そう呟くとその二つの気配が

この博麗神社から離れていった。

「まぁ、いつか会うだろうし…寝るかぁ…ふわぁぁあ。ぐぅおおおぉぉ〜がぁぁ。」

 

そう言って、悟空は眠りについた。

さて、次は時間が少し飛んで龍神祭り前日。

 

次回

第五話「どうだ?これで分かっただろ!」

お楽しみに!

 

 

 

 

 




神龍と一体になって、あちこちを飛び回って、悟空の世界の時間がGT最終回50年前という設定です。

早く、みんなで釣りに行ったり、キャンプに行ったり、
河童の車でドライブさせたい…

あと、PS3の大神 絶景版買ったけど、面白いね!これ!
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