“彼ら”が歴史の表舞台に現れたのは現在から72年前。
“聖地”と謳われた“アクティア王国”の都市“エルサレム”が、“レーム帝国”より派遣された第一次十字軍の征服下に置かれてから30年後の事だ。
“彼ら”を表わす紋章は、当時は一頭の馬に跨る二人の騎士であり、またその名を示す聖堂であり、そして“公式には”組織解体が為された現在でも“アクティア王国”や“レーム帝国”の人々には印象深く残る、白地の赤十字だった。
そう、公には“彼ら”は既に存在しない組織として認識されている。
故に、人々は知る由も無い。
現在も“彼ら”が存在する事も。
『“聖地”を訪れる巡礼者の警護』という表側の目的の裏に隠された本懐を達成せんがために、今も歴史や社会の裏側で暗躍を続けているということも。
そして、同時期に先代大導師によって“教団”として組織が再編されるよりもずっと前から、常にその前に立ちはだかって来た“アサシン”達と刃を交えて来たという事も。
“彼ら”の目的は唯一つ――“平和”。
それは、同じように全ての“平和”を目指す“アサシン教団”と同一の目的ではあったが、しかしその手段が故に“彼ら”と“アサシン教団”が相入れる事はこれまで一度たりとて無かった。
何故ならば、“彼ら”が“平和”を為す為の手段は“法”と“秩序”、そして民心の“支配”という、人の自由意思を尊ぶ“アサシン教団”の理念とは相反するものだからだ。
故に、“彼ら”と“アサシン”は常に争って来た。
ほとんどの記録が失われ、その存在さえ真偽は定かでは無い遠き“理想郷”の時代から、“彼ら”の紋章が現在の黒地に白の八芒星に変わった数年前。そして現在に至るまで。
“自由と平和”を指標とする“アサシン教団”と、
屋敷の裏手、三階の壁際に面した窓の縁に一足跳びで貼り付くや、初任務の最期の標的を目前にして高鳴る胸を抑えつつ、中の様子を伺おうと目線をそこから覗かせた。
それによって持ち上がった視界の中にモルジアナがその紋章を捉えたのは、本当に単なる偶然としか言いようが無かった。
汚れ一つ無い清廉な白布に覆われた小包に巻かれた、細い黒帯。その上に刻まれた、白線の八芒星の紋章――かれこれ6,7年ほど前から“教団”でも確認されていた、“テンプル騎士団”の新しい紋章に間違い無かった。
心中を埋めていた高揚感が、あっという間に驚愕と疑念に変わった。
彼の仇敵が今回の任務に関わっているなどいう報告はとんと聞いた覚えが無い。
いや、それ以前に“騎士団”が裏で関わっているような任務が、彼女のような成り立ての
恐らく、バートリー達も今回の件に“騎士団”が介在していた事までは掴めなかったのだろう。9年前に“レーム帝国”が南方属州“キプロス島”にて暗躍していたところを“大導師”によって阻止され、更に“レーム”にて解体が表明されて以来、“テンプル騎士団”の動向はすっかり掴み難くなってしまっていた。
それこそ、遥か東の“煌帝国”を勢力下に置いているという眉唾な情報くらいしか無い現在の彼らが、こんな一介の、それも敵対組織の拠点が既に築かれているオアシス都市の領主と繋がりがあるなど、目の前の小包のような明確過ぎる程の確証でも無い限りはまず思い付きすらしない。
現に、それを今目にしているモルジアナ当人ですら、小包の留め紐に付けられた八芒星の存在が幻では無いかとつい疑ってししまっている有り様だ。
だからこそ、ハッキリとさせなければいけない。
“テンプル騎士団”が、この“チーシャン”で一体何をしていたのかを。
完全に気配を遮断して近づく彼女に気付く事無く、例の小包の前で感極まったように何かを呟いている“標的”と、宿敵との関係を。
彼を消し、その目的のために寄せ集められた
そうして背後を取り、首筋にアサシンブレードを突き付けて拘束した上から、本来する予定の無かった尋問に移ったのだ。
「あ、“アサシン”? な、何でここに? 衛兵達は一体何を――」
「無駄口は止めて下さい」
質問よりも、厳重に衛兵達に警備を行わせている筈の自らの屋敷に平然と忍び込んだ事の方に気を取られているらしいジャミルの首筋に、向けていたブレードの切っ先を更に近づける。
うっ、という呻き声と共に、ひくつく顎先が更に上方へ傾けられる。
「余計な言葉は要らない。貴方と“テンプル騎士団”に何らかの関係がある事は、その小包が証明している。貴方がすべき事は唯一つ――奴らと貴方にはどのような繋がりがあるのかを私に話すだけ」
アサシンブレードを展開したまま翻した左手の人差し指で小包を指し示したモルジアナに対し、ジャミルから返って来たのは、
「な……何だよ“テンプル騎士団”って!? し、知らないぞそんなの! それに、コレが僕と、その“テンプル騎士団”との繋がりだと? ち、違う! コレは、“先生”が――」
「“先生”?」
怯えるあまりのたどたどしい口調で告げられた否定と、新たな第三者の存在。そして、その第三者たる“先生”こそが、この小包を彼の下に届けた者だということであった。
その事実から導き出される欠片は三つ。
その第三者は最低でも“先生”と呼ばれる程度にはこの男から敬意を寄せられる存在であるという事。
そして、その“先生”という者こそが、ジャミルと接触していた“テンプル騎士”であるという事。
更に、この悪徳領主が手段を問わず大勢の奴隷を集めていたその理由が
それらの情報がモルジアナの脳内で組み合わさり、ある一つの推測を産み落とす。
「――もしかして、貴方が奴隷を集めていたのもその“先生”とやらからの命令だからですか?」
“
加えて、それに付随するもう一つの可能性も浮かび上がって来る。――この男は“先生”の目的のために利用されているだけではないのか、という可能性が。
そして、その可能性の裏付けは次の瞬間放たれたジャミルの返答で取れたも同然だった。
「そ、そうだよ。僕が“王様”となるために必要な下準備だから、“先生”が、やれって」
ガチガチという歯が打ち合う音と共に耳に伝わって来たその言葉に、無意識に眉間に皺を寄せつつも、やっぱり、とモルジアナは納得していた。
二十歳は流石に過ぎたであろう大人が口にするには聊か幼稚過ぎる“王様”という響きに少々度肝を抜かれたが、ほぼ間違い無さそうだ。
恐らく、“先生”という“テンプル騎士”の目的はジャミルに
そして、下準備と称してジャミルに集めさせた
あくまで推測だが、しかしそう的から逸れた見解では無いという確信がモルジアナにはあった。
任務以外では碌に“マシャフ”の外に出なかったせいで彼女自身
彼らは、彼らが望む“支配”を為す為なら何でもする。民から自由意思を奪い、隷属を強いる事も。彼らの“支配”のために無辜の民を殺める事も、平然と。
尚の事、この男は消さねばならない。
任務や集められた奴隷の解放のためはもちろんの事、見えない所で蠢く“騎士団”の野望を潰すためにも。
後でバートリーに報告し、この男と接触した後の“騎士団”の動向を調査して貰うためにも。
自分の腕の中でガタガタと身体を震わせる標的を、今は、消そう。
尋問はここまでと、握り直した左手から伸びる刃をジャミルの喉元に突き込むためにモルジアナは力を込める。
木が小さく軋むような音と共に、不意に嗅ぎ覚えのある臭いが鼻腔を擽ったのはその時だった。
え、と思わず声を洩らす程の驚きと共に振り向いた左後方――すぐ傍の壁に開けられた書斎の入口の扉から、臭いの主が半身を覗かせていた。
例の奴隷の少年であった。
“チーシャン”の“アサシン”達が探し続けて、終ぞ発見出来なかったあの少年が、赤毛混じった茶色の短髪の下で、円らで特徴的な子犬のような目元に予期せぬ再開への喜びから来るのであろう笑みを形作って、白いフードの下のモルジアナの顔を覗き返していたのだ。
「貴方、この男の――」
一方で、モルジアナは驚愕していた。
偶然ブーデルに暴行されているところを救っただけの、それも
満面の笑みを浮かべる顔や、歓喜した犬の尻尾のように忙しなく振られる手にいつの間にやら蚯蚓腫れや青痣が出来た少年の姿は、見開いた眼で彼を見返す今のモルジアナに、余計な手合いに即時対応出来るように張っていた警戒が緩んでいる事に気付かない程の驚きを与えていたのであった。
それ程までの驚きが故に、勝手に動いた口が紡ごうとした、この男の奴隷だったの、というモルジアナの台詞は、しかし最期まで紡がれる事は無かった。
「やれ! ゴルタス!」
不意に放たれた、“誰かに何かを指示するような”ジャミルの叫び声と、ほぼ同時にモルジアナの頭上の壁から現れた刃であった。
海面を破り、波を割りながら迫る鮫の背鰭のように、漆喰の壁を易々と切り裂きながら自身目掛けて猛スピードで迫るその鉄刃に。
少年に気を取られていたモルジアナの反応は明らかに遅れてしまっていた。
ゴルタスのボロのズボンを摘まみながら歩いていた少年が不意に走り出したのは、すぐ左隣りまで主人の書斎の入口が近づいて来た頃の事だった。
最初は妙だと思った。普段なら、その先で待ち受けている主人を恐れて、近づくに連れて震えが強くなる身体をゴルタスの背後に回り込ませているところだ。だというの、そっと彼の身長の2倍半はある両開きの木製扉を開いて、その奥へ半身を競り上がらせる前に見えた少年の横顔は無邪気な笑みすら浮かべていた。
何故かと仮面から覗く左目を細めたゴルタスだったが、その理由を彼は程無くして目にする事となる。
壁越しに聞こえた主人からの命令と、それに思考よりも先に反応する彼の身体が取った行動によって。
「やれ! ゴルタス!」
耳に伝わったその指示を頭が理解した時には、既に腰に差していた筈の愛剣を書斎と廊下を隔てる壁に根元まで突き刺していた。
黒鉄色の太い刀身が、間髪入れずに漆喰の壁をじっくり煮込んだ野菜のように裂きながら降りて行く。
赤い毛飾りが後端にあしらわれた曝し巻きの柄を握るゴルタスの筋骨隆々の腕によって、彼の意思とは無関係に。
そうして床まであっという間に刃先が辿り着くと共に、縦一文字に切り裂かれた壁が耐え切れずに罅割れ、細かな瓦礫となって砕け落ちる。
その瓦礫によって立ち込めた砂埃の向こうに、ゴルタスの左目が捉えた。
書棚の傍で荒い息を吐く主人――ジャミルの猊視と、彼の剣によって周囲の壁が文字通り消え失せた事により体裁が保てなくなった入口の前に立つ少年の輝く視線を受けながら書斎の奥へ音も無く飛び退く、白いローブを。
一度は少年を連れ去った事を激昂したジャミルから聞かされた、例の“アサシン”の姿を。
「ハァ……ハァッ……よ、良し。良くやったぞゴルタス!」
後でトウモロコシをやろう、と彼特有の労いを掛けつつ書棚の横に立て掛けていたサーベルをひん掴むジャミルに身体が覚えたままに頷きを返す傍らで、すぐ傍の少年と、奥の壁を背に左腕を身体で隠すような構えを取る“アサシン”を交互に見て、ゴルタスは悟った。
どうやら、少年のあの目の輝きの正体は好意的な相手との再会の喜びから来るものであり、その相手は驚くべき事に眼前の白ローブらしい。
相手が何人もの人間を葬った悪名高い暗殺者である事は、外の情景など見る事の適わない屋敷の地下牢に仕舞われている事の方が多い
いやそもそも、それほどの悪党が何故殺めたり売ったりする事も無く、少年を生かし、手元に置いておいたのか? 少年が喋れないから助かったようなものの、逃げられた挙句何処とも知れない隠れ家の位置を知られる危険性くらい考え付きそうなものだが……。
疑問は尽きなかったが、しかしゴルタスは思考を途切れさせざるを得なかった。
「よくも僕にこんな無礼を働いてくれたな、“アサシン”! 狂犬の分際で! だが、それもここまでだ! さぁ行け、ゴルタス! そいつを生け捕りにして、僕が王様になるための一駒に加えるんだ!」
怒声混じりの指示を叫ぶジャミルの手元で、引き抜かれたサーベルが指揮棒のように気取って振るわれる。
細く鋭い銀の刀身が書斎の灯りを受けて煌めき、仮面越しの左目を差した。
途端に背筋の毛という毛が逆立つかのような悪寒に襲われた次の瞬間には、大きく振り被った大剣のままに“アサシン”目掛けてゴルタスは飛び掛かっていた。
主人の指示は生け捕り。となれば、腕か、足といったところか。
そんな予測をしながら、自らの意識と無関係に振り下ろす黒鉄の刃の軌跡を眺めていたゴルタスだったが、生憎と予想は外れに終わる。
叩き付けた切っ先が高級絨毯の敷かれた床を砕き、巻き上げるその数瞬前に、“アサシン”の姿が剣の進行ルートから消え去っていたからだ。
速い。
渾身――文字通りの意味で彼の意思とは無関係に身体が動いていたため、厳密には違うが――と言っても過言ではない絶好の踏み込みと力の込め具合で放たれた今の一撃は、そこら辺の衛兵程度なら視認する間すら無い速度を持っていた。その一撃を避けるとは。
以前、“アサシン”の正体についてジャミルから“ファナリス”とかいう南方の戦闘民族だと、半ば決め付けるような自慢げな推測を聞かされた事があったが、もしかしたらその憶測は満更間違っていないのかもしれない。
とはいえ、回避した後の行き先は分かっている。
床に突き立ったままの刀身を手首ごと捻り、刃を上に向けるや、間髪入れず腰の捻りを加えた大振りを右後方目掛けて叩き込む。
狙い通り――その結果を呼び込むために身体が動いた、という意味での――、愛剣の太い刀身と、再び噴き上がった床の破片が、ゴルタスの横を通り抜けようとしていた“アサシン”の進行を妨害する。
視界から消えた“アサシン”をゴルタスが探しているその隙を狙い、彼の背後にて変わらずサーベルの刀身による示威を続けるジャミルの暗殺を済ませようという魂胆だったのだろうか。
成程、あれ程の速さを持っているのならばその魂胆は成功していただろう。――相手がそこらの衛兵程度だったなら。
だが、ゴルタス相手にその程度の策略は浅はかとしか言いようが無い。
何故ならば、彼もまた北方の少数民族の出身。“ファナリス”にこそ劣れど強靭な血筋と、類まれな才能を持って生まれた強力な戦士なのだ。
元より体捌きそのものは鈍重な方で、且つ
仕方なく、元いた部屋の奥側へ再び飛び退く“アサシン”へ、即座に横へ傾けた刀身で追い打ちを掛ける。
本来なら、降り出した次の瞬間には腰から上と下が泣き別れになっていてもおかしくない一撃も、やはりそうなる一瞬前に避けられた後だった。
――骨が折れそうだ。
返す刀でもう一度逆振りの追い打ちをし掛ける傍ら、徐々に焦燥が募りつつある心中でゴルタスは呟く。
繰り返して攻撃を回避する“アサシン”に対する焦りでは無い。そもそもが、“アサシン”への攻撃行為自体、彼が望んでやっている行動では無いのだ。
ゴルタスに真に焦燥を感じさせているその対象は、
「何やってんだゴルタス! ちゃんと当てろよ! このゴミ! 木偶の坊!!」
彼の背後という安全な場所から“アサシン”との戦闘を、抜き身のサーベルを片手に観戦する主人――ジャミルだ。
彼の命令は生け捕り。
ただ叩っ切るだけも難しい相手である以上、その指示は理不尽という他無い。
だが、達成させなければならない。
それが出来なかった時、待っているのは今浴びせられている罵声とは比べ物にならないおぞましい罰のみであり、彼の罵倒が響く度にその事実を“疼き”という形でしつこく知らせて来る鉄仮面の内の顔が、次第にゴルタスの精神を蝕んでいく焦りの理由であった。
だが幸い、というよりはむしろ疑問なのだが、この状況下で彼にとって有利に働いている要素が一つだけあった。
当の相対する白ローブの動きだ。
どういう訳か、今のところ攻撃を加えて来る素振りは見えない。
やって、こちらの隙を狙って背後へ駆け抜けようとするくらいで、むしろゴルタスとの戦闘を避けようとしている節すらある。
狙いがジャミルである事も、尋常で無い素早さを持っている事も既に分かっている。それを考慮すれば、彼から逃れつつジャミルの抹殺を優先する事自体は何ら不思議ではない。
だが、それだけではないような気がする。
そうゴルタスに感じさせたのは、かつては戦士として培った直感であり、また目深く被られたフードから見え隠れする、殺意はおろか敵意さえ碌に感じられない暗殺者の視線である。
そして、視界の隅で先程まで打って変わった不安げな表情で彼と“アサシン”を見やる少年にその答えがあるのではないか、とも思えた。
とはいえ、今は“アサシン”の真意を確かめる暇は無い。
大きく身体を捻って引き戻した剣を、そのまま左隣を抜けようとした“アサシン”の前方へ叩き落とし、砕いた床を宙に舞わせる。
そんな風に変わらず自分を放って主人へ迫ろうとするしつこい暗殺者への、息つく暇も無い対処と共に募る焦りに、いよいよゴルタスから思考する余裕が失われてきたためだ。
眼前に振り下ろされた大剣の流線の先が垣間見えた。
それと同時に後に飛び退いたほんの数瞬後に、漆喰の床が爆音を伴って四散する。
これで四度目となる破片の雨の追従を一発も受ける事無く書斎の奥側に足を着けたモルジアナだったが、しかし変わらない無表情の奥で彼女もまた焦り出していた。
状況の不利さ故だ。
戦場は四方が壁で区切られた狭い――といっても、一般街の市民から見れば十分に広い――書斎で、その端々に立つ彼女自身と標的の中間に立ち、範囲の広い得物と巻き上げた瓦礫、自らの巨体で道を塞ぐ鉄仮面の大男。
唯でさえ“ファナリス”の脚力に任せた俊敏さを活かし難い僅かな空間の、そのど真ん中に腕の立つ護衛を配置されたとあっては、流石の若鷲も攻め手を欠かざるを得なかった。
いや、厳密にいえばより簡単で確実な必勝法がある。――鉄仮面を斃し、その勢いのままに標的を暗殺すればいいのだ。
確かに鉄仮面は強敵だが、不可能では無い。
これまでの僅かな交戦で、かなりの剣の腕と怪力、それに本領を発揮できないとはいえ“ファナリス”の動きを追えるだけの動体視力と直感を備えているのは既にモルジアナ自身も理解した事。そこから繰り出される一撃をまともに受けようものなら、身体のどこかが斬り飛ばされる事は避けられないだろう。
実際、腰に巻いている赤いサッシュの端が解れ一つ無く切れる程度で済んだ最初の不意打ちも、ほんの僅かでも対処が遅れていれば確実に頭から股までが両断されていた。
されど、強力無比と言わざるを得ないその攻撃は、避ける事自体はそう難しくは無い。
現に、今も紙一重と言っていいタイミングで避けて見せた。彼との戦闘に集中しさえすれば、恐らく鉄仮面を葬る事はそう難儀では無いだろう。
しかし、そこまで分かっていても、なお鉄仮面との戦闘へとモルジアナは踏み込む事が出来ないでいた。
何故ならば、ジャミルへの道を阻む、ゴルタスと呼ばれたその鉄仮面の大男は“奴隷”――救うべき“罪無き者”であり、“アサシン教団”が定める“アサシン”の三つの掟が一つ――『罪無き者を殺めるなかれ』がある限り、絶対にゴルタスを殺めるようなマネは出来ないからだ。
しかし、この掟が彼を殺す事が出来ない理由の全てとするには少々語弊がある。刃を向けるという罪在りし行為を、既にゴルタスは行っているからだ。
それでもなおモルジアナが殺す事を拒むのは、彼女が考えるところの“罪無き者”の範囲から、まだ彼が逸脱していないからだ。
どこまでが“罪無き者”として認められる範囲か、という話題は現在でも“教団”内では尽きない話題の一つだ。無知や境遇から罪を犯さざるを得なかった者ならまだ救いがあると主張する者もいれば、どんな理由があろうと罪は罪であり、犯した者は等しく裁かれるべきだ、と断ずる者もいる。
そしてモルジアナは前者であり、『当人の意思に関係無く行った罪であるならば、それはもはや罪では無いのではないか』という、良く言えば寛容、悪くいえば甘い自論を持っている。
その主張の出所が、幼き日の奴隷に堕ち掛けた過去から来ているのはいうまでも無い。
あのまま“大導師”に救われる事無く奴隷になっていれば、少なからず自らの意思とは無関係に罪を犯す日が来ていた事を想像するのは容易く、それを理由に罪在りし者として扱われるのはあまりにも理不尽だという結論に至るのも、また容易であった。
故に、奴隷という自由意思を鎖に縛り付けられた人々のほとんどは、その時点で少なくとも彼女が認識するところの“罪無き者”なのだ。
勿論、それとは別に当人が好き好んで罪を犯しているのであればそれは別の話であるが、それでも、やはりあのゴルタスという大男はモルジアナにとっての“罪無き者”の範疇に収まっていた。
目を見れば一目瞭然だ。
鉄仮面の左側に開けられた穴から覗くその目には、最初から殺気や敵意の類がまるで感じられない。いや、それ以前に何も宿っていない。
まるで人形の瞼の内に嵌められた硝子玉のように無機質な目だ。
奴隷の目だ。
犬畜生のように鎖に繋がれ、人を人と思わない酷い扱いを受け続け、そうする内に人間が持つべき当たり前の尊厳や自由意思を忘れ去ってしまった人間がする目だ。
今回の任務過程で幾度と無く目にして来た、唯主人の意のままに行動する事だけを徹底的に刷り込まれた、救うべき人々の目だ。
そして、血走り出したそれにようやく見え隠れし出した焦燥と怯えの出元は、
「いいぞぉゴルタス! そのまま“アサシン”を捕まえるんだ!」
自分が現在進行形で狙われている事を忘れたかのように、剣闘士の試合を被害の及ぶ事の無い客席から観戦するようなノリで抜き身のサーベルを振り回すジャミルである事は明白であった。
傲慢非道、且つ“奴隷を甚振って楽しむ変態野郎”と自領の民達からも密かに揶揄されるようなサディストで、加えてあのように強力な技能と怪力を併せ持った筋骨隆々の大男が完璧に
そんな標的の人間性とゴルタスの振舞いを見れば、考えただけで吐き気を催しかねないような壮絶な扱いを受け続けて来ただろう事は想像に難くない。
そして、粉砕された部屋の入口を境界にジャミルと逆側に立ち、モルジアナとゴルタスを交互に、不安げに蚯蚓腫れの浮いた顔で見守る少年も。
この場にはいない、ジャミルによって集められた大勢の奴隷達も、また……。
そう思考しつつも、降り掛かって来た大剣の横薙ぎを再び後退してモルジアナはかわす。
「ハッハッハ! どうした“アサシン”め! もう逃げ場なんか無いぞ!?」
着地するや立ち上がった背に感じた壁の感触と同時に、ジャミルからの野次が降り掛かって来る。
尋問していた時の震え声とは一転した、尊大さが雄弁に表れた、勝ち誇ったような声色が、ただでさえ癪に障る。
ましてや、イヤに饒舌になったところを見るに、恐らく平時からしてそう変わらないのだろうその口調で、
「流石の“ファナリス”も、
最も嫌う言葉を聞かされたとあっては、突発的に自らの足下に罅割れた凹みを作る程のイラつきがモルジアナの内に込み上げるのは当然であり。
結果、それによって彼女の箍が少しばかり外れるのも、また必然の流れといえた。
ふぅ、と一つ溜め息を吐く。
諦めから来る溜め息だ。
罪無き者を殺す事は何が合っても認められない。が、傷つけるだけならば一応許容される範囲だ。
それでも罪無き者を傷つけるようなマネもしたくないというのが優しさから来るモルジアナの偽り無き思いだったが、それをすっぱりと捨て去る事にしたのだ。
このままではジリ貧もいいとこだ。
加えて、これだけ盛大に暴れている以上、もうそろそろ騒ぎに気付いた衛兵達がここに集まって来てもいい頃――いや、奥から漂って来ては次第に濃くなって来る汗と鉄の臭いから省みるに、既にこちらに向かって来ている。
邪魔が増えるのは好ましく無い。そうなる前に、今度こそジャミルを消して退散せねば。
そのために、
「……ごめんなさい」
これから怪我を負わせる事になるだろう鉄仮面に一言だけ謝罪を呟いた、その刹那。
右足の裏を沿わせるや、スタート台として蹴り抜いた背後の壁の瓦礫と土埃を背に、ゴルタスの巨体目掛けてモルジアナは飛び込んでいた。
一拍遅れ、即座に振り上げた剣で袈裟切りを繰り出そうとするゴルタス。
合わせ、ローブの裾とスカートを翻らせて右足を上げるモルジアナ。
鉄刃を握る拳が、獅子の腹を穿つと謳われた狩猟民族の爪先が。
人の目に捉えられぬ高速の流線と化した互いの武器が、一瞬の間に迫り合い、ぶつかり合った。
時を少し遡り、“チーシャン”の貴族街。
ほぼ中心部に位置する領主邸の書斎に忍び込んだ“アサシン”と、その標的となった領主にして彼らの雇用主であるジャミル所有の奴隷が目下戦闘中である事等知る由も無い衛兵達は、現在別の賊を追っていた。
そして今の彼らは、追われる側であった。
貴族街の南端、一般街との境目にほど近い一帯の上空を飛行する“魔法のターバン”の進行方向を腰を下ろして見据えるアラジンと、その背後で、ヒヤアアアァァァッ、と情けない悲鳴を上げて慌てふためくアリババは、
「撃てェッ! 空飛ぶ賊だ!!」
真下の建物の上に立つ衛兵達から火矢を射掛けられる側であった。
「ぁあアラジンっ! にっ、逃げようっ! こんなトコ飛んでたって碌な事ねぇって! 矢しか飛んで来ねぇって! いぃ今すぐ逃げよう頼むからぁ!!」
四方八方から飛来してはターバンの上を照らし上げる矢の群れから身を守るために屈んだ姿勢で、目尻に涙を浮かべながらのアリババの懇願を、しかし首をゆっくり振ってアラジンは拒否する。
「ゴメンね、アリババ君。それは出来ないよ」
「何でぇ!?」
「この先に、“アサシン”のお姉さんがいるんでしょ? だったらきっと、ウーゴくんもいる」
金属器ごと彼女に奪われた囚われの身の親友も、あの白いローブの少女の下にいる可能性が高い。
ならば、行くしかない。
「ウーゴくんが待っている。助けるんだ。僕達の手で、ウーゴくんを……!」
“友達”を、救うしかない。
そういう彼なりの決意を秘めた言葉が、確かに狼狽し切り、悪い方向に沸き立っていたアリババの心境を押し留め、その場に縫い止めるに至ったのは、自身すらまだ知る由も無いアラジンという少年の
まぁ、即座に、いやいやいやいや、と慌ただしくアリババが頭を振り回すまでの一瞬の間に過ぎなかったが。
「いやだからぁ! 今はマズイって、下見ろってぇっ! そこら中から
再び慌てふためいたアリババがそこまで叫んだ時だ。
ボスリという音が、アラジン達の背後から聞こえて来た。
柔らかい布に高速で何かが突っ込んで来たようなその音に、まるですぐ背後に迫る死神の気配に勘づいたかのように青ざめた顔を引き攣らせたアリババと共に、アラジンは振り返った。
幾重にも波打つ白布の海面に、灯りが灯っていた。
“魔法のターバン”を、火矢の先端が貫いていた。
「当たったアアアアァァァァッ!!」
絹を裂くようなアリババの絶叫が貴族街の夜空に轟く。
それを合図とばかりに、矢の穂先に巻かれた油塗れの布からターバンに空いた穴の周囲へ、一気に火が広がった。
「イヤアアアアアァァァァ! 燃えるうううぅぅぅ!!」
続いて響き渡るアリババの二度目の悲鳴。
そして、そんな彼と共に自らのターバンが赤々と燃え出す様を目にしたアラジンも、こればかりは目を剥かずにはいられなかった。
恐慌しつつも脱いだ上着を火元に叩き付けて消火活動を始めるアリババを後に、前方を向き直るや更にターバンを急がせる。
しかしながら、僅かな光源しか存在しない闇の中を飛行する白布など――ましてや、それ自体が燃える事によって数少ない光の一つと化しているとあっては、目立たないワケが無い。
故に、先へ進めば進む程ターバンを発見する衛兵は増え、放たれる矢は数を増し、比例してターバンに食らい付く火剪の数も除々に増加していく。
そうして、最初に“魔法のターバン”を射ぬかれてからもう時期5分。
4m四方程度に広がっていたターバンの後三分の二が燃え広がった炎によって飲み込まれてしまっているのは、必然であった。
「お、おおぅいどーすんだよアラジィン!? も、もうすぐそこまで火が迫ってるぞっ!? 俺達まで燃えちまうぞこのままじゃっ!!」
否、その前に遥か真下の地表へ激突してしまうだろう。
最も、今はまだ火が回っていない前方三分の一の無事な布地の上でしゃがみ込み、半泣きで絶叫するアリババと、彼にしがみ付かれ、揺さ振られつつも冷や汗の流れる顔を進行方向から逸らさないアラジンが行き着く先に変わりは無い。
闇夜を大火と共に猛進する彼らに差し伸べられているのが救うべき親友の手では無く、眼前に広がる黒よりもなお暗い冥府への誘いである事に、何ら変わりは無かった。
……何も起きる事無く、唯真下から雨霰の如く放たれる矢から逃れんと、当ても無くターバンを飛ばすだけであったなら、だが。
「……ッ!」
何か良い手は無いか。どこか逃げ切れる所は無いか。――そう彼なりに思考と視界を巡らしていたアラジンの青く大きい双眸の先で、“それ”は起こった。
“それ”が起こったのは彼らの進行方向の右斜め前。ターバンの真下で幾つも並んではちょっとした森を築き上げる屋敷の中でも、一際規模の大きい屋敷。
周囲のどの家屋より優雅且つ強い威容を放つその屋敷の屋根が、爆発した。
正確にいえば、勢い良く屋敷の中から飛び出した何かによって屋根が突き破られ、四散したのだ。
その光景がアラジンの網膜の奥で像を結んだ一瞬の後、厚い漆喰が木端微塵と化した事による轟音が彼らの下まで飛び込んで来た。
「こ、今度は何だぁっ!?」
音により屋敷の方へ振り向いたアリババが再三に渡って叫ぶその頃には、既にアラジンの眼はそこを見据えていた。
月から受けた光を鋭い煌めきに変えて、ターバンとより若干低い宙空で回転する何かの、その下でぽっかりと開いた屋敷の屋根の大穴を。
既に炎が“魔法のターバン”の四分の一にまで浸食している。
衛兵も、未だに彼らから放たれては向かって来る矢の数も、もはや数えるという発想が即時霧散する程に膨大な数と化している。
一刻の猶予も無く、またアラジンにも躊躇は無かった。
「急げ! 魔法のターバン!」
土埃が煙となって噴き上がっている穴を指差したアラジンの意思のままに、舞い上がる炎から零れ落ちる幾つもの火の子とアリババの戸惑いの声を尾に、その時点で出せる最高の速さを持って白布が闇の中を疾駆した。
モルジアナとゴルタス。北と南という違いはあれど、互いに強靭な血筋を受け継ぐ少数民族の末裔同士のぶつかり合い。
その決着は一瞬の内に、書斎の屋根が砕かれる轟音と共に着いた。
渾身の爪先蹴りを柄尻に叩き込んだ大剣が、屋根を突き抜けてゴルタスの右手から宙高くへ消え失せた。
と同時に、衝撃の走った手を思わず押さえるという隙を見せた彼の腹へ、すかさず蹴り上げた右足を下ろすや軸足にし、間違っても殺さぬように手加減した左回し蹴りを叩き込んだモルジアナの勝利であった。
傍から見れば、特にその一部始終を観戦していたジャミルからすれば、呆気無いにも程がある結末だっただろう。それこそ、予想だにしない結果にあんぐりと開けた口から、もう一刻もすれば今まで以上の罵詈雑言を喚き立てるだろう程に。
だがしかし、打ち据えられた腹を抑えてその場に跪く
今の彼に与えられているのは、
「よ、寄るなっ! こっちに来るなぁっ! 狂犬めぇっ!!」
あっという間に目前まで迫って来た死を前に、両手で握ったサーベルの切っ先を震えさせながら、威嚇にもならない無意味な虚勢を張る事だけ。
その様子を、膝を付いてなお彼女の背よりも大きいゴルタスの巨体を避けながら冷たい目で見据えるモルジアナのすぐ前に、赤み掛かった茶色が飛び込んで来た。
奴隷の少年だった。
あの少年が、特徴的な目元に涙を溜めたもの憂げな表情で、俯くゴルタスの下に駆け寄って来たのだ。
どういう理由か二人の間に言葉は無かったが、しかし鉄仮面の男の安否を、少年が心の底から案じているという事が、その身ぶり手ぶりだけの遣り取りから如実に伝わって来る。
改めて、罪悪感が襲って来た。
しかし、その一方で、やっとここまで来たという達成感も、モルジアナの心中に生まれていた。
思えば、ここに来るまでに色々な回り道をして来た。
ブーデルを始めとした、標的に関わる奴隷商への実りの無い尋問と、彼らの下に繋がれた人々の解放を続けて来た。
求めて来た標的の目的と、“チーシャン”から奴隷商を断絶するための最高の見せしめとして選ばれたファティマーからの予期せぬ告白と侮辱に、心をこれ以上無く乱れさせもした。
後、二人の一般人の少年の奴隷泥棒の罪を被ってやったり、その片方のために“秘宝”を奪うといった、ちょっとしたアクシデントに見舞われたりもしたか。
この街に来てからまだ十日。しかしながら、その短い間に随分と濃い経験をしてきた気がするこの任務も、いよいよ終わりの時に辿り着こうとしている。
ジャミルの目的を、その裏に居座る“騎士団”の野望を潰し、既に解放した、あるいは少年やゴルタスを含めた、まだジャミルの下に繋がれている
――待ってて、もう少しだから。
心中でそれだけ告げ、ゴルタスへの心配に手一杯でこちらに気の回っていない少年の頭を一撫でしてから、再び視線をジャミルへ戻す。
既に書斎の外、廊下の方から喧騒が聞こえるようになっている。すぐそこまで衛兵が迫っているのは明らかだ。
悠長に構えている暇はもう無さそうだ。――今すぐ、一撃で仕留め、終わらせよう。
左手の小指を引き、腕当てに据え付けられた鞘からアサシンブレードを抜刀。小さくも小気味の良いスライド音を耳にしつつ、ジャミルへ狙いを定める。
標的は完全に怯え切っている上に隙だらけだ。反撃の心配はほとんど無い。出来て、虚勢を張り続ける事くらいなものだ。何も問題は無い。
そう判断するや、一端腰を下ろし、足のバネを溜め込む。
そして次の瞬間、溜め込んだ足の力を解放すると共に瞬時に距離を詰めた標的の左胸――心臓を、モルジアナのアサシンブレードが一突きにし、永劫の眠りへと突き落とした。
「ギャアアアアアアァァァァァ!!」
……そうなる、筈だった。
そうならなかったのは、不意に感じ取った“異変”と叫び声に踏み込もうとしていた足をモルジアナが止めたためであり。
その“異変”――つい最近嗅いだ覚えのある臭いの出所達が、轟々と燃え上がる炎と共に、屋根に開いた大穴から書斎の中に飛び込んで来たからだ。
「……何で……」
“彼ら”の内の、片方が両手を床に着いた四つん這いの格好でその場に着地し、もう片方は情けない悲鳴を上げ続けながらゴロゴロと奥の方へ転がって行く。
前者は長い三編みを垂らした青い髪の少年。後者は前髪が一束跳ねた金髪の少年。
二人の少年の姿を、つい昨日彼らと行動を共にしたモルジアナが見間違えるワケが無い。
「何で……貴方達が、ここに?」
ましてや、立ち上がるや彼女の下に歩み寄って来る青い髪の少年の事を忘れるワケが無い。
“教団の外の人間”でありながら好ましいと感じられる人間性を持ち、尚且つモルジアナがその手から“ジンの金属器”なる“秘宝”を奪い取った、その人なのだから。
「笛、返して」
驚愕のあまり、思わず言葉にしたモルジアナの問い掛けを無視するように、青い髪の少年――アラジンが小さな手を突き出した。
屋根を突き破ってからずっと高空で回転していた剣が、重力に従って未だ跪く主人のすぐ手前に突き立ったのは、それとほぼ同時であった。
そんな感じで第九夜終了と相成りました。
いやはや、読者の皆々様方、本当にお待たせして申し訳ありません。今後はこのような事が無いよう一層努力致しますので、何卒これからもお付き合いお願い致します。
それにしても、もう後一、二話くらいでマギのアニメ版終了ですね。Ⅳの制作発表やワシントンの圧政第二弾配信で湧き湧きなアサクリと打って変わってなこの展開はちょっと寂しいですたい。
さて、次回はいよいよチャンバラ回。今回の話でもちょろっとだけゴルタスと戦わせましたが、次回は半分くらいドンパチになる予定となります。原作のモルさんから剥離せず、それでいてアサシン風味なエッセンスも含んだ立ち回りをさせる予定ですので、どうか次回もお楽しみに。
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