最近友達の一色いろはがあざとくない件について   作:ぶーちゃん☆

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どうも。完結詐欺に定評のあ(ry



今回は仕方なかったんやぁ〜っ!
だって、読者さま感謝感謝の記念ですから☆


なんとこの度あざとくない件がUA500000を突破致しました!
あとUA30000弱で「私の戦闘力は53万です」と言えると思うと、オラわくわくすっぞ!(先日読者さんから教えてもらったネタです汗)


以前からUA500000を突破したら感謝記念SSを上げようと用意していた出会い編です!
それではどうぞっ





【出会い編・前編】これが私の友達とのファーストコンタクトなのである!

 

 

 

春眠暁を覚えずとは良く言ったもので、本日4月6日の朝も、私は春の麗らかな陽気に中々目を覚ます事無く、未だ幸せな夢の世界に旅立っていた。

 

 

『どどどどうですかね私が良くないですかね私に決めましょうよ!?ねぇ先輩!ねぇってば』

 

 

「…………う、うう……はっ!!!?……なんだ夢か……ってあれ?」

 

私なんか今、夢の中で恐ろしい体験してなかった……?

今さっき「なんだ夢か」って言ったばかりなのに、すでにどんな夢だったのか覚えてないんだけど……

とまぁ他人の夢の話ほどどうでもいいモノはありませんよね!そんな事より……

 

 

どうも!私、家堀香織は本日の入学式にて晴れて総武高校の新一年生となる、花の夢見る女子高生なのであります!

 

はぁ〜……今日からついに高校生活が始まるのかぁ!

期待と不安に胸踊らせ、この日が来るまで待ちきれずに何度も袖を通した、我が母校となる総武高校の制服に着替えて支度を整える。

 

やっべ、やっぱマジ可愛くない?この制服着た香織ちゃんてば!

髪をセットしナチュラルなメイクも済ませ、再度姿見にてクルリと全身チェ〜ック!

 

銀河に響けっ!とばかりに鏡に向かってキラッ☆っとした所で背後から声が掛かりました。

 

「はいはい可愛い可愛い。いつまでも銀河に響かせてないで、とっとと朝ごはん食べちゃいなさいよ?初日から遅刻しちゃうわよ」

 

「……………」

 

……なにこの新生活のスタートから味わう、痴態を親に見られるという思春期には即死効果が期待できる程の地獄は。

もう早くもベッドにダイブして叫びたいんすけど。

 

いやいやお母さま?なんで私の反論も聞かずとっとと階段おりてっちゃうんですかね。

ここは普通「ちょっ!ノックくらいしてよっ!?」って娘が照れ隠しにキレるターンじゃないんですかね。

 

なんですか照れ隠しもさせてもらえないんですかそうですか。

どうやら響いたのは銀河ではなく、私の心の奥底にしまい込んである黒い歴史にだけだったようです(白目)

 

 

こうして私の新生活は、なぜか正夢にでもなりそうな、なんかよく分からん恐ろしい夢にうなされ、そして母親に鏡の中の自分に向かってランカってる所を見られてスタートしたのでした。

いやん私入学式までに立ち直れるかしらんっ?

 

 

× × ×

 

 

その後なんとか立ち直り、無事に入学式とその日のHRを終えた私は、この後一年間お世話になるC組の教室にて友人達との会話を楽しんでいた。

 

「へ〜!家堀さん達って中学時代からの友達なんだー!」「すごーい!それで3人で総武受かってしかも同じクラスとか!」「しかも3人揃って美人とか超羨ましい〜」

 

そう!私ってば結構美人さんなのだ!

いやいや違う違う。

 

そう!私は新しいクラスが発表されてぶっ飛んだ!

なんと中学時代から吊るんできた親友の2人と同じクラスになっていたのだ。

 

「まぁね。私ら中学んトキからずっと同じグループだったんだよね」

 

親友のうちの1人、笠家紗弥加は黒髪ストレートなクール系。

ちょっとキツい所もあるけど、私らに取っては良き姐御的存在って所ですかね。

 

「ねっ!まぁクラスが一緒だったのは一年の時だけだったんだけどね〜」

 

もう1人の親友、大友智子は落ち着いた茶髪ボブのおっとり系な女の子。

たまにラブラブな彼氏との自慢話がウザイ時もあるけど、私らに取っては良きムードメーカーって所かな。

 

「いやしかしホントびっくりだよ。なんかこの腐れ縁はなかなか拭うこと出来なそうだねぇ。ようやく紗弥加と智子から解放されると思ってたのにさっ!」

 

そしてわたくしことリア充丸出し美少女、家堀香織の3人ユニットでお送り致しまぁす♪

 

「いや解放されたかったのは私らの方だからね?このオタっ……!」

 

すぱこーんっ☆とスリッパでひっぱたくかの如く紗弥加の頭をどついて、私達に集まってきた新クラスメイトへのお披露目は滞りなくなく過ぎてゆくのでしたぁ。

 

 

× × ×

 

 

そんなこんなで新生活がひと月近く過ぎる頃には、クラス内でのカーストがある程度出来上がってきていた。

 

私達、香織と愉快な仲間たちーズは、まぁ所謂クラスの二番手グループという所かな?

中学の時もトップグループにはならず、大体二番手グループだったんだよね。

 

まぁそもそも私ら自身がトップグループというカーストトップに興味があんま無いから、クラスメイト達に根回しとかしないからなぁ。

もっとこうトップ風を吹かせて派手目な子たちやイケメン君たちを取り込んでいく活動、トリカツをすればトップになれるんだろうけど。

なんだよトリカツって。Let′s トリカツ!!

 

 

というわけで別に二番手グループに甘んじているのは普段なら一切気にしない私達なのだが、今回ばかりはそうもいかないようだ。特に紗弥加が。

 

「ホントまじウザい、あの女。あんなんにでかいツラさせとくとか無いわー」

 

紗弥加の怒りのアフガンな視線の先を見るとそこに居るのは……

 

「えぇ〜?マジでぇ?そんな事ないからぁ!私じゃまだ芸能人とかはなれないってぇ」

 

うっざ。確かにうっざ!まだってなんだよまだって。

ま、正直見てくれは私らよりちょっと上かな?ちょ、ちょっとだけなんだからねっ!?

まぁ見てくれ云々はどうでもいいとして、何しろウザい。

 

襟沢恵理。

見た目が華やかで目立つ女は他に1人居るけど、現状ではコイツがクラスの中心的人物だろう。

 

確かに初日は「おおっ……あの子可愛いなぁ……」とか感心しちゃった事も遺憾ながら一瞬だけあったけど、翌日からはウザさ爆発!

その美少女な存在感を生かしてクラス内の派手目な子たちに声掛けまくってグループ作って、今やクラスの中心を占領しているトップカーストグループの中心になっちゃってんだよねー。

私達にも二番目に声掛けて来たんだけど、ああ、はいはいと軽く扱ってたらどうやらお気に召さなかったみたい。

 

それでも最初こそ自分のグループに引き入れたメンバーには気を遣う素振りも見せてたんだけど、入学式から1〜2週間くらいたった頃からアイツ急にあの金髪ドリルにしてきたんだよね。

 

どうやら二年生の有名な先輩に憧れて真似してるらしいのだが、金髪ドリルにジョブチェンジしてきてからさらにウザさが留まる所を知らなくなった。

どうやらその有名な先輩をさらに真似て女王様にでもなりたいらしく、周りに気を遣う美少女から気を遣わせるエセ女王様に変貌してしまい、しかもなんかウチらのグループに敵対心を持ってるっぽくて、とにかくもう果てしなくウザいのだ。

 

「ホントどうすっかな〜……こんな事なら最初からアイツに対抗して、ちゃんとグループ作りしとけば良かったよ〜」

 

Let′s トリカツ!!

 

「最初はあそこまでの子とは思わなかったからね〜。三浦先輩に憧れて髪型変えてきてから、さらにおかしくなったよね〜」

 

「てか影響受けんの早すぎでしょ!その三浦先輩って人を知ったのだって、たかだか1週間やそこらだっつうのに」

 

いやホント世間に流されるタイプなんだろうねぇ。

そしてここで私も会話に参加することにした。

ピコーンと頭の上で電球(白熱)が光ったのだ!

 

「大体女子高生で金髪ドリルとかお蝶夫人かっつー話だよねっ。そもそも女子高生に対してあだ名が夫人って、それもはや蔑称じゃね(笑)?」

 

渾身の香織んジョーク炸裂ぅっ!

ぷっぷーっと小馬鹿にするように笑って、紗弥加たちからのリターンを待ってたのだが……

 

 

「……………………………………………とりあえず襟沢よりグループランクが下とかちょっとないよね」

 

「うーん。それはあるかもねー」

 

……あっれぇ?香織ちゃん渾身の鉄板ネタが、すっげぇ間が合ったあと結局スルーされちゃったのん?

 

ダメです師匠(マイマザー)……師匠から伝授されたネタじゃ、古すぎてここではもう通用しないってよ……

 

ふぇぇ……なんだか顔が熱いよぉ……絶対ウケると思ってたアニメネタを一般人にスルーされた時の死にたい感は異常。

それでもめげずに会話に加わる私まじクール。

 

「……つってもさ、もう今更って感じあるよね。大体グループなんか出来上がっちゃってるし、めぼしいトコは襟沢に押さえられてるしさー」

 

「そうなんだよねー……くっそ、マジで失敗したぁ……」

 

すると智子が遠慮がちに意見を言い出した。

 

「え、えっとさ……あの子はどうなのかな……?」

 

「あの子?」

 

「だれ?」

 

「ほ、ほら、あの子……」

 

智子が苦笑いしながら見つめる視線の先に居たのは……

 

 

「えー?そんなことないよー。わたしなんて全然だよぉ。彼氏とかだって居たことも無いしー!」

 

 

ア、アレ……?

 

クラスの男共の半数が群がるその中心に居るアレのこと言ってるんだよね……?

 

デレデレと緩んだ顔の男共が群がるその中心には、このクラスで襟沢と並ぶ美貌を持ち男子人気は襟沢以上。

襟沢がグループを作る時に、私達に声を掛けるよりも真っ先に声を掛けた人物。

 

「えー?カラオケー?このメンバーでー?」

 

すでにこのクラスの男共を手中に納め、他のクラスの男共にも多くの信者がいるらしいという噂の女。

 

「えー?でも男の子ばっかりの中で女の子わたし1人ってちょっとヤバくなーい!?」

 

いいな、って思った男子を根こそぎ持ってかれて、すでにクラスの女共には確実に敵視されてハブられてるあの女。

 

「う〜ん……どうしよっかなぁ?みんなちゃんと紳士で居てくれるぅ……?」

 

もっともハブられていると言うよりは、本人が女子と仲良くする気があるのかが疑問ではあるけどもっ!

 

「じゃあ〜、下僕……ボディーガードとしてー、サッカー部の先輩1人連れてってもいいならいいよぉ?えへへっ!みんなとカラオケ楽しみ〜♪」

 

 

 

そう。そこに居たのは、亜麻色の髪をふわりとたなびかせ、魅惑的な笑顔と心を弄ぶ上目遣い、甘い猫なで声で今日も男たちを魅了し続ける総武高校一年C組小悪魔系美少女、一色いろはだった。

 

 

 

 

続く

 






お久しぶりの(詐欺ってからひと月も経ってませんが)あざとくない件でした!
今さらあざとくない件でこんな過去編書いてないで、連載してる方のいろはすSSの続きを先に書けよと言われそうな気もしますが(白目)


前々からいろはと香織達の出会いを見てみたいって何度か言って頂けてはいたのですが、八幡の影さえも出せない……つまりは八色も八織(ハッ!八織って書くと八幡×オリジナルヒロイン、つまり八オリみたいだった!)も一切出せないSSなんて誰得なんだろう?誰か楽しんでくれるのだろうか?と踏み切れずにいました(苦笑)

でもなんか最近、一部読者さんの間では香織単品でも喜んで貰えるっぽい程に香織の認知度が上がったので、やるなら今でしょ!!と、記念SSとして更新させて頂きましたっ☆
楽しんで頂けたのなら幸いです♪


それではまた後編でお会いしませう!


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