絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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踏み台くん名募集中!!
名前だけでも良いのでくださいませんか?
サブ登場人物の名前も募集中です!

神崎くんの武器名募集中!!
神崎くんの格好いい中二病溢るる武器名を考えてみませんか?感想でも活報でも良いのでカキコよろしくです!!
テーマは、【重力】です!!
武器は両手剣?になるかもですw最悪片手剣w
双夜が、空っぽの聖剣エクスカリバー?に人外が組み上げた概念を突っ込んでいた剣を神崎が生涯使っていたはずなのでwギルガメッシュの宝具エヌマ・エリッシュよりも使ってたはずだよぉ?ww


九〇話

Re:

 

 

数日後。問題児と呼ばれていた、赤髪のエリオとキャロが仲良く遊んでいるところにフェイト・T・ハラオウンがやって来た。そこで漸く俺は、第一平行世界TAKE3でエリオと会っていた事を思い出し、自分の記憶力の無さに途方に暮れていた訳だ。

 

「人間の顔を覚えるのは、至難の業何だよ!」

 

等と訳のわからない言い訳をしつつ、どうにでもなれ!の精神で『エリオのママ?若いねー♪』等と誉めてみる。

その後に若いと誉めておきながら、散々フェイトちゃんを『オバチャン』と言って落ち込ませて遊んでいた。

初めて、『オバチャン』と呼ばれたのがショックだったのかフェイトちゃんは、最初凄まじく引きつった笑顔をしていたが段々慣れてきたのか最終的には普通に笑っている。

子供の戯言だと思うようにしたのか、もう何の反応もしなくなった頃……俺は、次の一手としてエリオのパパについて聞いてみた。

 

「ええっ!?パ、パパぁ!?」

 

「子供は、パパとママで作るんだって言ってたの。だから、エリオの『ママ』がいるなら『パパ』もいるはずなの!」

 

ここで、知らない人の名前が出てくれば【転生者】の存在は確定的だ。出来れば、地球の日本人系の名前であってくれればわかりやすいのだが……まあ、流石にそこまでは御都合主義ではないので期待はせずに聞くだけ聞いてみる。

そして、残念な事にフェイトちゃんの口から出て来た男性の名前は知っている人物の名前だった。

即ち、クロノ・ハラオウン。

神崎が言う様な、オリ主くんは今回も出現していないらしいという事が判明した瞬間だった。神崎がもたらした情報によれば、オリ主くんがいれば原作人物はオリ主くんを好きになっているらしいのである。どんな、御都合・好都合主義が働くのかは知らないが……原作人物達全員から、一目を置かれる存在となるらしい。

ぶっちゃけ、【管理者】の神通力による心証操作なのではないか!?と疑いたくなるレベルの御都合主義だ。

多分、間違いないと思われ。詰まる所、俺がそのシステムの全権を持っている限り……オリ主くんが、現れる事はないと言える訳だ。まあ、口の上手い輩でも現れない限り彼女達が落ちる事は無い訳で……原作人物達と転生者のカップリングはほぼゼロに等しい。

それで思い返されるのは、ディアーチェが血の涙を流しながらジリジリとにじり寄って来る恐怖。『私の出会い……出会いを返せぇ……出会いぃーー……』とか、言いながらジリジリと光の無い瞳で追い詰めてくるのである。

 

「ふーん。クロノ・ハラオウンって、エイミィ・リミエッタと結婚するんじゃなかったっけ?」

 

「はうっ!?な、な、な、んで、そ、そ、そ、れを!?」

 

「TVでやってた。……嘘つきは、泥棒の始まりなのー♪」

 

「ううっ…………ん?『嘘つきは泥棒の始まり』?って、ソウニャくんは……地球の生まれなのかな?」

 

「にゃ?」

 

「そう言えば、園長先生が次元漂流者だって言ってたよね?……一度、地球に行ってみる?」

 

「にゃ、にゃ?」

 

「エリオを、『良い子』にしてくれたのもソウニャくんだって聞いてるよ?そのお礼をしたいんだ……」

 

「エリオを良い子?……………………ああ!アレなー。見る?」

 

そう言って、返事も待たずにとある映像を空中に投影する。そこに映っていたのは、白いバリアジャケットを着た頭から胸辺りまでを黒い影で覆った誰かのシルエット。

その黒い影には、光る赤い目が二つ付いていて……裂けた様な感じの笑みを型どった赤い口が付いていた。それを一目見たフェイトちゃんは、『なのは?』と小さく呟く。

 

「それでは、管理局の『白い悪魔』をご説明させていただきます……管理局の『白い悪魔』とは、日夜悪い事をする人達を正義の名の元ーーーーー」

 

舌っ足らずな言葉で、管理局の『白い悪魔』について説明をしつつ、『悪い子』がどんな風に捕まって行くのかを映像と言葉で説明していく。佳境に来ると、『白い悪魔』が訓練生をデイバィンバスターでビル事凪ぎ払い、瓦礫の撤去作業を泣きながら片付ける局員達と共に『もう一度、デイバインバスターで凪ぎ払い退ければ良いんだよ!』とのたまる『白い悪魔』の恐怖発言を映像と共に説明した。

最終的に、最も悪い子が受ける『お仕置き』を見せて終了。即ち、SLBである。何もかもが、ピンクの極光に呑み込まれて消滅していく様がそれには描かれていた。

一旦、それらを終わらせてから後片付けをしつつ、おもむろに思い出した様に『そう言えば……』と続ける。

『今、『白い悪魔』がこの時空管理局に来ているらしいよ?』と言ってニイィと邪悪な笑みを浮かべて見せる。

そして、対象……この場合は、フェイトちゃんの手を取り『ちょっと、探して『お仕置きして貰えないか』お願いしてみようか?』と聞く。その結果、青冷めたフェイトちゃんが頭をブンブン振って拒絶を示した。

 

「そう?残念無念。オバチャンが、ピンクの極光に消えていく姿を見たかったなぁ……」

 

フェイトちゃんは、頭を抱えて当時の記憶を振り払っているのか中々現実に復帰してこない。その様子から、俺は周囲の子達を呼んでSLBを受けると何年もこんな感じになるんだよと説明した。

 

「フェイトさん、悪い子だったんですか!?」

 

「はっ!?ち、違うよ!?違うからね!?」

 

「でも、トラウマになるくらいSLBを受けたんだよね?」 

 

「べ、別に悪い子って訳じゃあ……あ!そ、そう!!模擬戦!模擬戦をしたんだよ!!」

 

「管理局の『白い悪魔』と?」

 

「(コクコク)うん。そう!なのはとは、友達だからね!!」

 

『え……』

 

瞬間、場が凍った。

それに対して、フェイトちゃんが不思議そうに固まった子供達を首を傾げて見ている。キョトンとした顔が、ちょっと可愛かった。だが、子供達の反応はフェイトちゃんを恐れるように一歩身を引くのである。

 

「フェ、フェイトさんだったんですか!?『金色の死神』って……」

 

「ええっ!?な、何で!?」

 

怯えた様なエリオが、そんな第一声を発し……その異名を知っていたエリオに、今度はフェイトちゃんが驚きの声を上げる。

 

「『金色の死神』……各地で、気に入った子供を拐い自分の子供になるよう強要する管理局の『白い悪魔』のパートナー。奴に目を付けられた者は、逃げられない……」

 

「ちょ!?嘘だからね!?そんな事、絶対にしないよ!?ホントだよ!?」

 

「エリオ、ガンバ。いつか、幸せになれるよ……きっと……」 

 

そう言いつつ、エリオから視線を外して行くのを忘れない意地悪な俺。エリオが、そんな俺の反応を見てとても不安そうになっていた。

 

「ちょ、何でこんな事するの!?」

 

「僕、なにもしてないよ?」

 

「してるよ!物凄く、意地悪な事してる!!」

 

「エー……そんな事無いよー?」

 

「私、君に何かした!?何もしてないよね!?」

 

「…………大丈夫だよ。なにもされてないよ!!昔のバリアジャケットが、水着みたいで『露出狂だ!』とか言われてても、僕は引いたりしてないから!!」

 

「ううっ…………本当に、私何もしてないよね!?」

 

「その事があって……最近、急成長し始めたフェイトちゃんを男の人達が、情欲を含めた視線でネチッコク舐め回すようにフェイトちゃんを見ているらしいけど気にしないで!」

 

「え……ええっ!?」

 

「子供の目から見て明らかなのに、フェイトちゃん天然さんだから気が付いてないかも知れないけど……もう少し、露出抑えないと劣情に耐えきれなくなった男の人達に襲われちゃうよ?まあ、魔力レベルが違うから早々手は出さないと思うけどね!!」

 

フェイトちゃんが、ササッと身体を抱き締めるように隠す。しかし、全く隠し切れてない上にむしろそんな風にすると、余計いに色ッポクなり注目を受けるであろう。

 

「隠せてない処か……そうやってると、誰彼構わず誘ってるみたいだよね。だから、エロい目で見られるんだにゃー」

 

「ううっ……露出狂じゃないもん……誘ってなんてないもん……変な事言わないで!!」

 

「にゃははは!天然さんって、怖いなぁ……自覚ないエロは、犯罪者を増やすだけにゃんだにゃー♪」

 

「ううっ……エリオ、そんな事無いよね?」

 

「あ、えっと……ガンバッテください!」

 

「プッ!エリオ。そんにゃ事言ったら、認めている様なもんなのー。そういう時は、そんな事無いよー?って同意しとけば大丈夫なのー♪」

 

「あ、うん。そんな事無いですよー、フェイトさん!」

 

「ううっ……」

 

何が悲しかったのか、フェイトちゃんはその後直ぐに帰って行ってしまった。俺はただ、フェイトちゃんが無防備過ぎるので注意する様に警告していただけなんだけど……そうは、取って貰えなかったらしい。

そして、少しの期間を空けて……後日、フェイトちゃんはリベンジのつもりなのか、今一状況を飲み込めてない管理局の『白い悪魔』と『歩くロストロギア』の異名を持つ二人を同伴して来た。まあ、言うまでも無いけれど……子供達が、彼女等を見てドン引きしているという奇妙な光景が出来上がってしまっている。ドン引きというか、物理的に距離を取っているような状態だ。

色々と、有る事無い事を吹き込んである子供達の元にそんな二人を連れて来ちゃったらどうなるかくらい予想できたはずなのに……勘違いしているッポイフェイトちゃんは、誇らしげに二人を紹介していた。

 

「はーい。質問!何で、その人達を連れて来ちゃったんですかぁー?」

 

「実際に会ってみれば、なのはが『悪魔』なんて言われる様な子じゃないってわかるかと思って……」

 

「……管理局の『金色の死神』が、気に入った子供を拐ってるって話も『まだ』信じられてるのに!?つまり、アレかなー?報復!!」

 

『ひぃいっ!!』

 

「ち、違うよ!?」

 

子供達が、更に身を引いて部屋の隅っこで固まってる中、困惑した『悪魔』と『ロストロギア』は苦笑いしたまま大体の事情を呑み込みつつあった。

 

「全く、仕方がないなぁ……全員撤退!散開して、例の場所で落ち合うぞ!!逃げろー!!」

 

『……………………ワーアアァァァーーー!!!』

 

瞬間、子供達が一斉に教室から外へと逃げ出して行く。

それを呆然と見送って、しばらく呆然とした彼女達は『はっ!?』として事態の大きさに気が付いた。だが、遅い。

子供達は、静止の声を振り切って既に施設外へと走り出している。結論的に言えば……追う三人娘が本気になった時、子供達は真の彼女達を目撃してしまう訳だ。

実際には、俺が作り上げた状況なんだけど……誤解は、本当となり二度と解ける事は無くなるだろう。

だが、そんな事とは露とも知らず三人娘はバリアジャケットを身に纏い空と陸から子供達を捜索する。

それを確認して、俺はユーリと共にエリオとキャロを探していた。ちょっとした、うっかりだったのだが……逃げる途中で、二人とはぐれ厄介な状況となっている。

全く、それもこれもフェイトちゃんが管理局の『白い悪魔』なんて連れて来たのが全ての過ちであった。(責任転換)

 

「双夜、背後から施設の職員が来ます!!」

 

「チィッ!追手か……仕方がない、こっちだ!」

 

ユーリの手を引いて、裏路地へと入って行く。

しばらく、裏路地と通常路地を出たり入ったりしながら職員を撒いたり三人娘の包囲網を脱したりしていた。

それと同時に、エリオ・キャロの捜索も行う。

 

「双夜、既に何人か捕まってしまったみたいです!」

 

ユーリの報告が、俺の耳を打つ。

予定されていたとはいえ、予想より大分速い。

 

「エリオとキャロは!?」

 

「まだ、捕まって無いみたいですが……時間の問題かと」

 

「いや、そっちは別に構わないんだが……出来るだけ早く、キャロを見付けないと……」

 

「捕まる事に問題は無いんですか?」

 

「ああ。それは、それで構わないんだ。だけど、捕まって無いのが問題だな。今までは、僕かユーリが側にいたから問題なかった訳だけど……今は、エリオと二人っきりだからな……もしもの時は、頼むぞ?ユーリ!」

 

「???」

 

キャロを、頼りないエリオと共にいさせるのがマズイ。

エリオが、キャロにとっての精神安定剤になっているなら兎も角……未だエリオは、その領域に至ってはいない。

何とか、無事にキャロを連れ帰って貰いたいモノだ。

出来るだけ、か弱い女の子を守る様に言い含めてあるが…何処までヤれるかもわからない。足止めくらいは、出来ると思うけど相手が『白い悪魔』や『金色の死神』では分が悪すぎるだろう。

一度目は、ユーリにノックアウトされたから問題はなかった。二度目は、俺達と引き離された数分後の話だったから大事には成らなかった。しかし、ここで三度目をヤったら次は隔離施設に連れて行かれるかも知れない。と、考えた時だった。うねる様な魔力が、周囲に広がり怒りの感情を含む熱気の様な波動を伝えてくる。俺とユーリは立ち止まり、その発生源をさがしていた。

 

「ユーリは、空から頼む!アレがいたなら、バインドで拘束してくれ!!」

 

「はいです!!」

 

ユーリを空へと放ち、その進行方向で位置を割り出す。

ユーリの進行方向から、調度俺の目の前にあるビルの向こう側にキャロはいるらしかった。

一度表通りに出て、位置を確認する。

ビルの影になって、この位置からでは見えにくいけどそれはキャロの魔力光だった。

急いで、走り出そうとするとグイッと後ろに引かれる。

振り返れば、フェイト・T・ハラオウンが俺の服を握っていた。

 

「放せ!!」

 

「ダメだよ!あっちは、危険なんだ!!」

 

「この行為の方が、危険だよ!!」

 

「良いから、ここから離れるよ!!」

 

「チィッ!!」

 

説明している時間が無かったので、俺は両足に力を入れる。大地に魔力の根をはって、それを捻り根から足へ足から腰へ腰から身体全体へと回転の力を分散して発破させる。

それにより、地面が俺を中心に円を描きながら碎け、フェイト・T・ハラオウンを弾き飛ばした。

 

「ごめん、訳はまた後で!!」

 

それだけ言って、現場へと急いだ。

もちろん、縮地を使って一瞬で駆け抜ける。

現場は、大通りで歩道橋の上だった。そこに、エリオとキャロの姿が見える。ついでに、管理局の『白い悪魔』もいた。そして、巨大な魔法陣とそこから召喚されようとしている黒い竜が頭を覗かせている。

時間が、なかった。だから、更に加速して歩道橋の上にまで来ると今度は『ロストロギア』に捕まってしまう。

 

「放せッ!!」

 

「アカン!はよぉ、逃げな!!ここは、危険なんや!!」

 

ほぼ、問答無用で『ロストロギア』の弁慶の泣き所に鎧通しで衝撃を送り込み手を離させた。『ロストロギア』は、足を抱えるようにしゃがみこみ……俺は、神速を発動させてキャロまでの距離を詰める。

そして、キャロとエリオの二人に抱き付いた。

 

《ACCESS‼》

 

キャロの魔力流に割り込みを掛けて、自分の魔力をキャロの魔力と同調させて召喚魔法を乗っ取る。それと同時に、キャロの精神とヴォルテールの精神を接続している繋がりを一時カット。俺の意識とすり替えて、『戻って!!』の意志を叩き込んだ。次に、召喚魔法を送還魔法に変更。

ちょっとだけ、混乱していたみたいだけど俺と目が合ったら素直に戻って行った。若干、恐怖に近い感情を感じたけど……まあ、『いっただきまーす♪』を根に持っているらしい。全く、守護竜何て呼ばれているんだから大きな器で許してくれれば良いものを。

キャロとエリオは、まだ泣いているけれど……もう、大丈夫そうだった。原因の『白い悪魔』には、凄く凹んでいたけれど一旦離れて貰って二人は降りてきたユーリに任せる。

俺はというと……原作三人娘を正座させて、その前で仁王立ち。

 

「全く、ストッパーの僕をキャロから引き離そうとするとはどういう了見なのかな?施設長から、聞いてなかった?キャロが、召喚師で能力が不安定だからレアスキル持ちの僕とセットでこの場所に置いて貰ってるんだって!?もう少し遅かったら、キャロは隔離施設に連れて行かれたかも知れないんだよ!?しかも、態々恐怖の存在である『白い悪魔』に探させるとか軽率過ぎるだろう!?何で、行動する前にもっと考えないかなぁ!?だから、『脳ミソが筋肉で出来てる』だとか『破壊の化身』だとか言われるんだよ!?ねぇ、聞いてる!?」

 

「ううっ……反論できへん……」

 

「破壊の化身……」

 

管理局の『白い悪魔』が、ボソリと反芻するのを聞いてちょこっと恐怖心に近いものが沸き上がる。だけど、今回の過ちをそのままにできないのでちゃんと注意しておくことにした。

 

「特に、フェイトちゃん!!君が、一番軽率だ。君自身の子供を連れ去る疑惑も解消されてないっていうのに……何で、『白い悪魔』なんて危険人物連れてくるかなぁ!?」

 

「危険人物……」

 

おかしい。フェイトちゃんを注意しているはずなのに、管理局の『白い悪魔』が一々反応してくる。

 

「知ってる?この人、局員諸共ビルを占拠していた犯罪者をディバインバスターで吹き飛ばした前科者なんだよ!?」

 

「前科者……」

 

何か、色々とヤバそうだけど言いたいことは言ってしまうべきだろう。

 

「そりゃあ、良い噂もたくさん聞いてるけど……差し引きしたら、普通に犯罪者と同列だよね!?」

 

「犯罪者と……」

 

ガッシリと握ったレイジングハートと『白い悪魔』が、ついに立ち上がろうとする。

それを、両脇にいた二人が抑えていた。

 

「……なのはちゃん、落ち着いて……」

 

「な、なのは!?ダメだよ、今は抑えて……」

 

「ううっ……酷いよぉ……」

 

「酷いのは、君自身だろう?とりあえず、砲撃魔法撃っときゃ良いやとか思ってるから子供達に怯えられるんだよ!」

 

「そりゃ、君がストッパーやなんて知らへんかったんは私等に非があるけど……何もそこまで言わんでもエエんちゃうか?」

 

「誰かが、注意しておかないと後で後悔するのは君達なんだよ?そこら辺、ちゃんとわかってるのかい?」

 

「うぐっ……何でやろ?ムッチャ年上に叱られとる気分やわ…………」

 

「後悔先に立たず……誰もが、知っている言葉だ。肝に命じて置く事だな……後悔したくないのなら……」

 

それだけ言って、俺はユーリと共にキャロ達の元に戻る。

キャロは、エリオと一緒にいて落ち着いた様子でココアを飲んでいた。一応、大丈夫なのか聞いてからお話する。

 

「二人が、勘違いしているみたいだから言っておくけど……管理局の『白い悪魔』は、『悪い』事をしている人に対しての悪魔だから……二人が、良い子にしている限り痛い事はしないんだよ?」

 

「そうなの?」

 

「それとも、キャロは何か悪い事でもしているのかい?」

 

キャロは、フルフルと首を横に振る。

俺はそれを見て、ニッコリ笑うとキャロの頭を撫でてやり『なら、大丈夫だよ』と太鼓判を押しておいた。

 

「一応、あんなんでも女の子だからね……後で、謝って置くと良い。それで、後腐れなくおしまいだ!」

 

「……………………」

 

「恐い?まあ、そりゃそうだよな。直ぐに、恐くなくなるなんて事はないのはわかってる。だけど……何時までも、怯えていると余計にアレは向かってくるタイプと見た!」

 

二人の視線が、同時に『白い悪魔』に向けられる。

『白い悪魔』は『白い悪魔』で、同時に視線を向けられてたじろいていた。完全ではないけれど、フォローはしたので後は当人達にお任せする。まあ、元々の誤解を与えたのは俺自身だけど……女児への嫌がらせや仲間外れといった意地悪をしていた男児が、『白い悪魔』の件を教えた後女児への意地悪を控えるという結果がもたらした事柄だ。反省する気も後悔する気もないけど、フォローは出来るので今後も十二分に活用させていただこうと考えている。

兎も角、俺は一歩身を引いて『白い悪魔』にキャロ達への道を開けてやった。

 

「あー、今、良いかな?」

 

『……………………』

 

まだ、怯えているけれど二人はコクリと頷いたのを見て問題ないだろうと判断する。大きく息を吐いて、その場から離れようと歩き出す。

だが、その歩みは直ぐに止められる事となった。

見上げれば、ニコニコ顔のフェイトちゃん。その隣には、同じくニコニコ顔の『歩くロストロギア』。

 

「……何ですか?」

 

「何ですか?やあらへん。あんたも、私等に言うべき事があるやろ?」

 

「???全く、これっぽっちも思い当たりません……」

 

「ほほぉう……ええ度胸しとるなぁ……」

 

「ああ、でも……貴女方の異名は、有効利用させて貰ってますよ?ええ。施設の男児と女児の仲を取り持つ分に至っては、とっても活用させていただいてます♪」

 

「………………活用?」

 

「ええ。特に『白い悪魔』は、過去最上位に分類される逸材ですよー?」

 

「何に活用するっちゅうねん!?」

 

「……んー。ですから、悪戯や意地悪をする男児への牽制ですね?便利ですよ?悪い事をすれば、こんな風になるんだよ?って恐怖の映像を見せるだけで男児達が大人しくなるんですから……♪」

 

「……………………ああ。それは、便利やろうなぁ……」

 

「ちょ、はやて!?」

 

「せやけど、そう言われてみれば納得やん……」

 

「ですよねー♪ これ以上ない、活用法でしょう?」

 

『あはははー♪』と、不愉快そうなフェイトちゃんの隣で俺と『ロストロギア』が笑う。

 

「せやけどなぁ……だからって、ハイそうですかとは行かへんのが世の中やねん!」

 

「えー……そこは、大人の器量で納得しちゃってくださいよー(笑)。得意でしょ?そういうの(笑)」

 

「ごめんなぁ……全然、得意やあらへんねん!」

 

なんて、器の小さい人物なのだろうか。

仕方がないので、別方面から切り崩してみる事にする。

 

「じゃあ、言わせてもらいますけど……自分の撒いた種で、嘆くの止めてくれません?」

 

「……………………何の話や!?」

 

唐突な車線変更に、『ロストロギア』が話に着いてこれなくなったみたいだが、気にせず進めていく。

 

「それから、他人の胸を揉んでも自分のは大きくなりませんよ?」

 

「え?ちょ、何でそないな事知っとるん!?」

 

「後、彼女にしたくない女性Worst oneとか言われてますよ?」

 

「え!?ちょ、待って!それ、何処で聞いたん!?」

 

「は、はやて!?」

 

こちらの情報網に、しっかりと引っ掛かってますよ?

残念ながら(笑)

 

「ちゃんと、その辺り理解しておかないと行き遅れますよ?」

 

「せやから!その話、何処で聞いたんや!?」

 

本局内にある施設だからこそ、ザックザック掘り起こせる情報もあるという事である。ちょっとばかり、ネタを振ってやれば……そら、食い付いてきた。

 

「えー……そりゃあ、管理局のとある場所で行われている調査団からの情報ですが……」

 

「とある場所って、何処や!?」

 

「…………この情報は、少々お高いですよ?」

 

邪悪な笑みを浮かべて、ザックリ交渉を仕掛けてみる。

 

「……くっ!ええよ。今回の事は、聞かへんかった事にしたるわ……せやから、何処で調べられとるんや!?」

 

割りとアッサリ、交渉は成功した。

チョロいんですが……まあ、もう少し経験と時間が経過してたらヤバかったかもしれない。

 

「……時空管理局の事務系。査察官ヴェロッサ・アコースが中心となって調査してるらしいです!」

 

「ロッサが!?……………………あんのサボり魔のナンパ野郎があぁ!!!!」

 

怒りの矛先を変えた『ロストロギア』が、グワアとその感情を魔力を込めて表現している。ってか、知り合い?

 

「また、知りたい事があったら聞きに来ると良いよ。まあ、モノによっては……かなり、お高いけどね♪」

 

「じゃあ、局内の不正とかもわかるのかな?」

 

「んー……不正行為?横領とか、違法研究の資金源とか?」 

 

「…………まさか!?」

 

「あるよ?」

 

「あるんか!?ちょぉ待ち!何で、そないな事知っとんねん!?」

 

「フッフッフッ……そこは、企業秘密さ!」

 

それがバレると殺される可能性がある以上、例え彼女達にも告げる事は出来ないが……それでも、ヤれる事はあるのである。

 

「本局・研究系所属のレイス・ウェイストフィールド って奴を調べてご覧よ……ちょっと、おもしろいかもよ?」

 

「研究室のレイス・ウェイストフィールドだね?」

 

フェイトちゃんが、その名前を復唱してコックリ頷いた。

その後、『白い悪魔』とちょこっとお話して本日は解散となる。別れ際に、『ロストロギア』にヴェロッサの証拠品を渡してバイバイをした。

そのしばらく後に、本局内を揺るがす事件の発覚がニュースを騒がして……その影で、とある人々が静かに壊滅したという情報が俺の耳に届く。

 

 

 

 

 

 




原作人物弄りが、とっても楽しい件。
シルエットだけで、フェイトちゃんが『白い悪魔』を『なのは』だと断定していたのは……どうなんでしょう?
多分、映像からはあれが『高町なのは』だとは判別付かないはずなんだけどなぁ……w
そして、『金色の死神』が幼い子を誘拐する変態さん疑惑!
原作人物を貶めてる双夜が、中々に悪魔ッポイ。それにより、怯えられまくるフェイトちゃん達ww
その後の展開は、双夜との顔合わせの為だったけど……はっちゃけてますよね!?双夜が!!
その後、『白い悪魔』が双夜の言葉に一々反応する様は……怖かろう?

そして、ヴェロッサが妙な調査をしていたというオチ。
出て来てもないのに……哀れ……。
でも、そういう調査してそうですよねー……ヴェロッサってwww面白そう……とか言って、コソコソとはやての苦悩を横目に慰めながら、その原因を調査という名目でオチャラケていそうwwwそんなイメージが、作者にはありますwww

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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