絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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テーマは、【重力】です!!


九ニ話

双夜

 

 

この施設に来て一年程経った頃、エリオとキャロがフェイトちゃんによって自然保護区へと連れられて行った。

元々、大自然の中で育ったキャロが自然の少ない局内より、そっちの方が良いと言ったのが始まりだ。

悪戯の面白味を覚え始めていた、エリオも賛同した為フェイトちゃんが手続きをササッと終わらせてキャロの保護者を名乗り出た。事実上、俺から二人を隔離したと言っても過言ではないだろう。保護者らしいと言えば、それだけの事なのだが俺的には全く面白くはない。

まあ、エリオがこの一年を通してキャロの心の支え程度には成れたので、それだけは『良かった』と言うべきか。

いずれにしろ、キャロが少々泣いても守護竜が出張って来ることは無くなったのでお役ゴメンになれてホッとはしている。それと、キャロには魔力操作の基礎と竜魂召喚の心構えを教えておいた。

それが、吉と出るか凶と出るかは不明だ。

そして、俺とユーリはというと毎日悪戯三昧の日々を過ごしている。最近は、無限書庫にゴキブリダンボールを送り付ける事にハマっていた。無限書庫に着いた瞬間、ゴキブリがいっぱい入ったダンボールが弾けて中身が撒き散らされるという悪戯だ。その場で、全滅させないと魔改造されたゴキブリが無限増殖するのである。

ああ、目を閉じるだけで阿鼻叫喚と化した無限書庫が思い浮かぶ様だ。

ニヤニヤとしながら、コンソールをダカダカと打っていく。ウィンドを更に増やし、情報をスクロールさせてそれらを一つへとドンドン纏めて行く。

エリオとキャロを引き離したお詫びとして、フェイトちゃんにはリンディ・ハラオウンを紹介して貰った。

ちょっとばかり、目に余る量の特定の情報が溜まって来たのでリンディ・ハラオウンを巻き込んでサクッと解決しようと目論んだ訳だ。すると、リンディ・ハラオウンがレティ・ロウランって人を巻き込んで仕事を押し付け海に沈んでいた。しばらくすると、何故かクロノ・ハラオウンとフェイト・T・ハラオウンもリンディちゃんの執務室に籠ってて……目の下に隈を作っる程働かされている。

次に行った時には、クロノ・ハラオウンがいなくなっててフェイトちゃんがソファーに沈み、数十人の執務官達がヒィヒィ言いながら仕事をしていた。

増えたのだから『まだまだイケるよね?』と確認して、新たに見付かった不正の数々をそこにいた執務官に渡したら口からエクトプラズマを放出しながらゴンッ!と机に頭を落として気を失ってしまう。

全く、あの程度で気を失うなんて弛んでいる証拠だ。

因みに、横領や違法施設の開設等上から下までを晒したらみんなドン引きしていたのがおかしい。

何故、彼処で引くのかがわからなかった。

 

「つーか、この組織がおかしいんじゃないか?ここまで、お金にルーズだったり……人員の内面を見て見ぬふりして放置してたり……こんだけ、犯罪を見逃しているのも珍しいぞ?」

 

「ううっ……なんで、局内だけでこんなに犯罪が生まれているんだ!?」⬅原作外執務官

 

薄暗い部屋の中を、ディスプレイの光だけが照す。

俺達が詰めているこの場所は、リンディさんの執務室だ。

 

「それぞれの部署に、会計士を置いてないからだろ?もしくは、買収されてるかだろうな……ぶっちゃけ、会計士まで魔導師である必要ないだろう?非魔導師でも良いから、人格のシッカリしたのを配置しろよ。レティ!!」

 

「ううっ……また、こっちに仕事が…………」⬅泣

 

「ああん!?さっきの、まだ終わってないのか!?こっちは基本的にボランティアで手伝ってやってるんだぞ?それくらい、専門職なんだからサクッと片付けろよ!!おら!こっちは、一つ終わったぞ!!」

 

手法と証拠を纏めたモノを、リンディちゃんとレティさんの端末に送って次のに取り掛かる。

 

『はや!?』

 

「何で、そんなに早いんだよ……」

 

「ってか、ずっと机にかじりついてて裏付けは!?」

 

「こんなもんは手法と証拠さえあれば、後はなんとかなるもんなんだよ!!」

 

「不正アクセス!?」

 

「ちょ、それ犯罪だろ!?」

 

「不正何てしてないよ。ちゃんと、正規ルートでパスワードを打ち込んで入ってるよ!!」

 

『どうやって!?』

 

「ついでに設定弄って、こちら側の奴しか入れないように細工もガッツリ。さあ、犯罪者共!死にさらせ!!」

 

「ちょ、どうやって侵入しているんだ!?」

 

「そこは、秘密♡♪」

 

そんなもんは、【真実の瞳】で一発看破しているに決まっているだろう?それをバラす程、俺は暇じゃない。え?不正アクセスだ……?看破はしたけど、中には入ってないよ。

ぶっちゃけ、解析すればロックの上からセキュリティロックを掛ける事も可能なんだ。つまり、ロックを開ける前にセキュリティロックを外さないと入れなくなる訳よ。

そうこう言っている内に、次の分も上がったのでリンディちゃんに送る。リンディちゃんは、送られて来た報告書を元に武装隊……しいては、今回の騒動の為に掻き集められた人員を操作して犯罪者共の逮捕と証拠の裏付けを担当していた。因みに、現場に行っている執務官は執務官補佐とクロノ・ハラオウンである。

 

「あー、クロノ・ハラオウンが倒れたって報告が……」

 

室内に悲鳴が響き渡る。そして、次は誰が行くんだ!?という相談みたいな擦り付け合いが発生していた。

当初の先人者は、ソファーに沈んでいたフェイトちゃんだ。頑張って、局内を駆けずり回り犯人の検挙をしていたらしいのだが……体力的な限界を向かえ、今はグッスリと眠りこけている。

 

「次、死にたい奴から行け!」

 

「ま、まだ、死にたくありません!!」

 

「代理権を渡すから、双夜くんが行けば良いんじゃ無いかしら?」

 

リンディちゃんの指摘を受けて、ガン!と机に腕を降り下ろした。瞬間、大量のウィンドが開き部屋を覆い尽くす。

 

「OK。じゃあ、現在進行形で起きている犯罪と犯罪の手口。犯人と証拠とそれを保管している端末のパスワード等の看破……ついでに、過去の犯行の纏めと整理とかとか。代わってくれるなら、幾らでも行くよ?」

 

『……………………』

 

瞬間、全員が押し黙った。

 

「本当に、僕がここを離れて良いのかな?」

 

「行かないでください!!」

 

「ってか、何でこれだけの情報を一人で整理できるんだよ!?つーか、あの子一人にどれだけ仕事させる気だ!?」

 

「知らないわよ!リンディさんの秘蔵ッ子だからでしょう!?ってか、あの子……ボランティアなのよね?」

 

「グフッ……ボランティアで、あの仕事量……給料貰ってる俺等が文句をいう訳には行かなくなって来たぞ!?」

 

「ほら、みんな頑張りましょう!」

 

『はい!!』

 

泣く泣く、原作外執務官達は返事をした。

 

「もう、いっそうの事……武装隊に拘束権くれてやれば良いんじゃ無いか?」

 

「そうしたいのは山々だけど、出来ないのよね……」

 

「その武装隊も、半数が倒れちゃってる訳だし……」

 

「仕事の量が……」

 

「本局の広さが……」

 

自分達が、直面している現状をブツブツと呟く執務官達。

鬱陶しいので、止めて貰いたい。

 

「ローテは組んだんだろう?」

 

「それでも、圧倒的に人手不足よ……」

 

「なら、余ってる所から連れて来たら良いんじゃねえ?」

 

「余ってる所なんて無いわよ!?」

 

「えー……そう?毎日、執務室に籠ってはお茶ばかり啜ってる婆ちゃんとか爺ちゃんとかいるけど?」

 

「………………そ、それって、伝説の三提督の事かしら……?」

 

「レオーネだか、ラルゴだか、ミゼットだか言うお年寄り達。使えるなら、使わないと腐るだけだぞ?」

 

とは言え、このハードな仕事を年老いた老人共にさせる訳にも逝かないのだが……実は、裏技があるのである。

即ち、《リヴゥフロー》。大人だろうが、お年寄りだろうが子供にしてしまえば遠慮なく使えるという訳だ。

ヤらないけどな(笑)……ヤらない理由?説明が面倒。

 

「流石に、それはちょっと……」

 

「ああ、そうそう……先程、無限書庫の司書長が倒れたらしいぞ?過労だってさ……」

 

『……………………もう、ダメだ……』

 

その代わりに、探索用の使い魔を大量に無限書庫に突っ込んで置いたのは口にしない。現在、俺への負担が鰻登りだけどそんな事を言い出したら執務官達が休める時に休もうとしなくなるだろう。それでなくても、こんなチビッ子がボランティアでお手伝いと言いつつメインを張っているのだ。これ以上、発破を掛ける必要はない。

 

「あれぇ?先程の情報は、デマでは無いですか?」

 

「デマ?無限書庫の司書長が、倒れたってヤツか?」

 

「ほら、無限書庫からの情報が普通に上がって来ますよ?」 

 

「ははは。脅かしやがって……よし、俺達も頑張るぞ!!」

 

『おう!!』

 

「あれ?双夜くん、これ無限書庫のシステムだよね?何で双夜くんが、それを操作してるのかな?」

 

「フェイトちゃん。時と場合によっては、言って良い事と悪い事があるんだって学習する事をオススメするよ?」

 

「……………………フッ。死ぬぞ!野郎共!!」

 

『畜生っ!!』

 

「ほら見ろ、他の執務官達が休めなくなったじゃないか!?つーか、僕の事は良いから休める奴は休め!!」

 

『出来るか!?』

 

「子供が頑張ってるのに大人の俺達が休めるか!?」

 

「リンディちゃん。やっぱり、ミゼット達連れて来ようぜ?んで、休憩しろって命令させるんだ!!効率重視!!」

 

それなら、然程負担にはならないし、調度良い感じにローテも回るだろう。

 

『鬼か!?』

 

「そうね……これ以上の労働は、効率を落とす可能性があるわね。わかったわ……少し、お願いしてみましょう!」

 

『受理された……だ、と!?』

 

ぶっちゃけ、それをしたとしても効率は今と然程変わらないだろう。もう、いっそうの事……情報を纏めるのを、俺の使い魔で代理して執務官達には裏取りと犯人逮捕に向かって貰った方が良いかもしれない。

思い立ったが吉日。アルカリアに連絡を入れて、情報処理系の使い魔を数十人程見繕って貰う。そいつ等を無限書庫に入れて、俺の情報処理とリンクさせて情報の整理を重点的にヤらせる。上がって来た報告書を纏めて、手法の資料と証拠をファイルにしてドンドンリンディちゃんの端末に上げて行った。

 

「え?ちょ、双夜くん、早い。早すぎるわよ!?」

 

「情報を集めてた仲間に呼び掛けて、情報を纏める方にも人員を裂いた結果だ。さあ、執務官共!犯罪者を捕まえて来い!!一人、10人くらいは担当できるだろう?裁判が終われば、解放してやるよ!!」

 

『あ、悪魔か……』

 

「じゃあ、僕のポジションとーーー」

 

「悪人を捕まえに行くぞ!!」

 

『おおっ!!』

 

俺が作成したファイルを、一人10冊程抱えてリンディちゃんの執務室から号泣しつつ出ていく執務官達。

全く、現金なモノである。まあ、目の前で数十枚のウィンドを展開され、自分達の仕事速度以上で仕事するチビッ子がいたらああなるか。

復帰したフェイトちゃんも、他の執務官に混じって突撃して行ったのでリンディちゃんの執務室には、部屋の主であるリンディちゃんとレティさんだけが残った。

 

「それにしても、双夜くん仕事出きる子なのね……もし良かったら、執務官にならないかしら?」

 

「勧誘は、お断りします。スカウトもされません。自由気ままな嘱託戦士をやる予定。希に、リンディちゃん達を巻き込んで犯罪者を取り締まったり出来ればOK……」

 

「…………巻き込まれる事を前提に話をしないでくれるかしら?こちらにだって、日々の予定ってものがあるのよ?」

 

「つい、一時間程前に広域次元犯罪者ジェイル・スカリエッティが僕の情報網に引っ掛かったんだけど……どうしようかな?」

 

「何時でも、リンディを使ってくれて構わないわよ?」

 

「ちょ、レティ!?」

 

「ジェイル・スカリエッティよ!?少しでも、情報が欲しい犯罪者じゃない!!」

 

「クロノ・ハラオウンが、エイミィ・リミエッタと出来ちゃった婚をする可能性が、統計で上がって来たんだけど」

 

「何時でも良いわよ♪だから、そのデータをこっちに送ってちょうだい!!」

 

本当に大丈夫か!?この組織。情報の為に、仲間を売り買いしてる上に家族のスキャンダルに興味津々なんだが。

 

「因みに、クロノ・ハラオウンとエイミィ・リミエッタの馴れ初めは……エイミィさんが、クロノんを食ったのが始まりって……ホント?」

 

「そう!!そういう事だったのね!!♪~♪~」

 

「貴方、中々えげつないわね……」

 

「僕の情報網に引っ掛かったのが悪いんだよ」

 

「……それで、ジェイル・スカリエッティは!?」

 

「はいはい。この座標にいるよ……」

 

「ありがとうねー♪」

 

「レティ!その座標に行って、もぬけの殻だったら情報漏洩を疑えよ?局内にスパイがいる可能性が……」

 

「……………………何か、情報を持っていそうな感じね……」

 

「全部、吐いた方が楽になれるわよ?」

 

楽にはならないと思われ。むしろ、頭を悩ませる上に命まで狙われるという悪夢の日々の開始である。

まだ、それを話すレベルには至っていないだろう。

適当に言葉を紡ぎ、情報を濁していく。それにより、まだ確信を持てていない情報なのだろうという予測へ誘導して忘れて貰った。

 

「何時かは、話して頂戴ね?」

 

「うん。わかったの……まあ、リンディちゃんが見せる相手もいないのに割りと派手なエロ下着を着ている事はわかってるの……」

 

「へえ……そうなの?リンディ……」

 

「ぬ、濡れ衣だわっ!!」

 

『どもったの(わね)……』

 

「違うのよ!?本当にっ!!」

 

兎も角、情報の隠匿が出来たので纏まったファイルをリンディちゃんの端末に送信した。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

「結論だけ言おう。芋づる式って、怖いなぁ……」

 

「止めて!!言わないで!!」

 

レティ・ロウランが、耳を塞いでしゃがみ込んでしまった。つい、先程まで『人事が……人事が……』と呟いていた訳だが、目の前の光景がその呟きを絶望へと加速させる。

多分、数日は完全に徹夜な上に下手をすると人手不足よりも深刻な状況が生まれつつあった。

 

「組織壊滅かぁ……犯罪者しかいない正義の組織ってのも凄いよね!!で、どうすんの?どこの部署も人がいないよ?」

 

「止めて!今は、ソッとしておいて!!」

 

「いやいや、現実を見ようよ?管理局の運営がヤバイ!」

 

「レティ……貴女の管轄よね?人事って……でも、これはどうかと思うのよ……」

 

「とりあえず、人を育てるにしても時間がないよね?将官や士官が全滅してるんで善良な将官と士官に仕事を割り振らないと……不味いだろう?三提督を呼び出せよ!」

 

というか、退職した善良な局員を呼び戻して、俺の妖精魔法で若返らせて鞭を振るった方が早い気がしてきた。

 

「ホンの100件程だったんじゃないの!?」

 

「いや、本当に100件程しかヤってないって……実際、ファイルは100件分しか無かったじゃないか……」

 

まあ、ネタはしっかり仕込んでいた訳だけど。

引っ張ったら、芋づる式に捕まっていくという仕込みが。

 

「……なら、どうして局内の全部署から逮捕者が続出するの!?これじゃあ、本局は…………」

 

「僕のお友達(使い魔)でって訳にも行かないしなぁ……」

 

こちらの仕事が終われば、消えて記憶にも記録にも残らない。俺の仕事が終わった時点で、この組織は壊滅する。

それならば、若い世代を使い魔に預けて俺がこの世界で仕事を終わらせる前に出来るだけ育成に力を入れれば問題はない。ないのだが、別の問題が出てくる。

 

「後世に伝わらないんだよなぁ……」

 

育成のノウハウは、また別で育成しなければならないとか二度手間ッポクて面倒臭い。特にこういう組織では、後世代の育成に力を注いで置かないと同じ事を繰り返すだけである。折角、ある程度クリーンにしたんだから珍しく徹底的にヤり切りたい気分になっていた。

ザッと、バトルジャンキー含む自分の使い魔達のリストを開ける。情報収集をメインに、それぞれの分類別項目が役割別で表示されて行く。育成系統であるなら、バトルジャンキーの中にも中々まともなのがいたりする訳で。しかし、こちらの仕事もあるのであまり多くは裂けなかったりするのだが……アルカリアに連絡を取って見ることにした。

結論だけいうと、叱られた。本来の仕事だけでも大変なのに、管理局のゴタゴタまで面倒見る必要もないとのこと。

だから、『じゃ、解体しちゃうね?』とか言ったら待ったを掛けられた。

 

『マスター?今、何してます?』

 

「んー……この間までは、エリオ達と楽しく悪戯三昧の日々だったんだがなぁ……」

 

『【現在】の話をしているんですが!?』

 

「フェイトちゃんが、二人の教育に悪いって俺から隔離しちゃったんで……暇になった訳よ!!」

 

『ですから……いえ。聞きましょう……』

 

「でね、色々と手を回して情報収集に徹していた訳なんだけど……本局にまつわる、特定の情報がね?目に余る勢いで増えていくもんだから……テコ入れしちゃった♪」

 

『で?何件解決したんですか?』

 

「100件」

 

そう。最初から、事件の件数はそれだけだ。

元から、『予定』してたのはだけど……予想以上に、時空管理局にはびこる犯罪の根は深かった。

 

『……それだけですか?だったら、我々の手助けは必要ありませんよね?』

 

「普通ならね。でも、僕が頑張ったら他の執務官達も頑張っちゃったらしくて芋づる式に犯罪者を一斉検挙しちゃったらしいの……」

 

『……………………何人捕まえたんですか?』

 

「えっと……一万人くらい……?」

 

『100倍じゃないですか!?一体、なにをしたらそこまで検挙出来るっていうんですか!?』

 

「悪戯の延長線にある地獄。いや、悪夢と言うべきか……よもや、軽犯罪まで組み込んだらこうなった(笑)」

 

一つの犯罪に、関わった全員を押さえたら……まあ、それだけの人数になってしまった。余罪とかを追及すると、更に増える可能性があるけれど……殺るなら徹底的にがモットーなので、組織解体も辞さないつもりである。

 

「ちょ、悪戯!?悪戯の延長線って、どうやったらこんな事になるの!?そっちの方が、ものすごーく気になるんだけど!?」

 

「レティさんは、黙っててね?とりあえず、時空管理局が叩いたら叩くだけ埃の出る組織だったのが悪い。おかけで、珍しく更正プログラムなんて組んじゃったよ(笑)」

 

『え!?組んじゃったんですか!?』

 

「うん。だから、適当に使えそうな人員を派遣してくれない?出来れば、バトルジャンキーを5割。優秀な教育者を3割。即戦力を2割で♪」

 

『…………5000程で良いですか?』

 

「もちろん!僕達の【仕事】も大事だからね。そこら辺の采配は、任せるよ(笑)兎も角、僕は何時も通りフラフラしてるから一緒に管理局の未来を芯のあるモノにしようか?」

 

という訳で、第一回時空管理局の根性叩き直しプログラムがスタートした。そこで、一般局員達にとあるロストロギアを披露。内容を説明したところ、ドン引きされる。

ちょっと、イラッと来たので『呪われた物体』……通称【フェティッシュ】取り出した。見た目は、男の股間に付いている卑猥なアレ風なモノ。更に、金槌を片手に説明する。

結果、全員が一斉に飛び掛かって来たが金槌を振り下ろす方が早かった。その場で、俺の発言にドン引きしていた者達含む男性全員が股間を押さえて倒れている。

今しがた、俺が使用した【フェティッシュ】の効果によるものだが……見ていてこれ程面白いものは他に無いだろう。

決して、自分では体験したくは無いが……疑似体験とは言え、【フェティッシュ】に与えたのと同等の衝撃が他者に与えられる【フェティッシュ】はとても面白かった。

 

「とまあ……こんな感じになる訳だ。因みに、僕は術者なので呪いの影響は受けないんだけどね……さて、【正直者の陣】と【フェティッシュ】の使い方はわかったね?……え?股間の衝撃が凄まじくて喋れない?ああ、別に構わないよ。これは、僕の宣言でしかないから。それに、この二つのロストロギアは結界系のアイテムだ。効果範囲を決めておけば、無差別的な副次効果はあり得ないから……まあ、今後は女性を怒らせたりしない限りはこの痛みを味わう事は無いだろうけど(笑)…………さて、蹂躙の時間だ!!犯罪者共を蹂躙しておいで。タップリとね?」

 

青冷めていた局員の顔に、邪悪な笑みが浮かぶ。

今、体験している痛みを犯罪者達に与えられる。

しかも、疑似体験なので取り調べ中の暴力には決してならないというお墨付きだ。みんな、ウキウキしながらそれぞれの取り調べ室へと入って行った。

 

「どや?士気も上々。更には、余罪から相手の弱味まで握れる【正直者の陣】で楽々犯罪者を追い詰める事が出来るんだ。楽しい事、間違いないだろう?」

 

過去の黒歴史とか、幼い頃の黒歴史とか、ついやっちゃった黒歴史とかで散々辱しめてやれば大抵の奴は落ちる。

 

「それは、良いんだけど……貴方、何者なの?アレだけの人員をアッサリ用意してくるわ……次世代の教育まで、引き受けてくれるわ……どういうつもりなのかしら?」

 

「僕は……さて、なんだろう?……どうであって欲しい?」

 

「…………目的がないの?」

 

「あー……ただの暇潰しだよ。フェイトちゃんが、僕の遊び相手を連れてって行ったんで……犯罪者共をオモチャに暇潰しをするだけさ!!」

 

「そう。なら、今はそういう事にしておくわ……」

 

レティ・ロウランは、一つ溜め息を吐くと自分も金槌を持って取り調べ室へと入って行った。中から聞こえてくるのは、犯罪者によるレティ・ロウランへの説得の言葉。ロストロギアの危険性を訴え、使用を取り止める様に説得のしているのだが、短い悲鳴の後聞こえなくなってしまった。

 

「今回ばかりは、ストレスがマッハだからなぁ……」

 

ロストロギアの効果と副次作用を知って、危険性がないとわかっている彼等は容赦なく使うだろう。それを受けて、絶望的な気持ちで取り調べを受けるのは元・局員。

彼等に対しては、俺の使い魔経由である事を告げている。

『今回ばかりは、司法取引が使えないぞ♡』という事だ。

【正直者の陣】があれば、司法取引なんてしなくても洗いざらい吐かせる事が出来るので必要性を感じないのである。

 

「あ。忘れてた♪…………『絶望という悪夢を……我ら、組織ナイトメアの名に懸けて……』さあ、堕ちるが良い。絶望という名の奈落の底へ!!……って事で、【組織】の口上は言っとかないとね?」

 

『にゃ~ははは』と、悪意いっぱいの笑い声を上げながら俺は局内にある一般住居区の施設へと戻って行った。次に来る時、ここも少しは良い組織になっていると思いたい。

 

 

 

 




フェイトちゃんが、遊び相手を奪って行った件。
その結果、双夜が不正探しの仕事を開始してしまった。
レティさんが、泣いてますよ!?w

お爺ちゃんお婆ちゃんに《リヴゥフロー》はアカン!!
鞭打つ事は出来るけど、若返っているからと老体に鞭打つ行為は拒否感が半端ない。色々とね!?
でも、《リヴゥフロー》の可能性は結構幅広くイケる!
妖精魔法って、上手く活用すると中々使える魔法があるんだよw割りと、たくさんwww今まで出てきた妖精魔法も、善く考えて使うと悪戯だけでなく様々な場合で活用が可能だったりするんだよね!副次効果もあるからwww余り、作中では書いてないけどwww

原作人物ではない、モブな執務官達が憐れ。
おらおら!働けぇ……働けぇえぇぇぇ!!!
フェイトちゃんとクロノが撃沈ww
本局の広さを愚痴っちゃう執務官ww理不尽な所だよね!広さなんて、どう足掻いてもどうにもならないwwwwwww

ハッキリ言っておく!!
この回を書いてる時の話だが……幾度、時空管理局を滅ぼした事か……一回、二回ならまだ良い。だが、この回を書き終えるまでに管理局は20回近く潰れてしまいました。
いやぁ……大変だった。双夜は、非魔導師で魔法が使えないって条件でなければならないっていうのに……幾度、ブチギレ➡魔法ぶっパー、管理局を終了。大変だったwww
だって、組織解体を特技(双夜にしろ、作者にしろw)としている方が不正探ししてるんですよ!?あわよくば、このままーーーって、思うのは仕方ないじゃ無いですか!!
それを何とか抑えて、管理局を継続させました。この回は、それだけに苦労させられました。ふぅ……(;´o`)=3

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