絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一〇九話

神崎

 

 

俺達は現在、地上管理局本部に来ていた。

地上本部で行われる、公開意見陳述会に出席するためだ。

だが、今回は襲撃があることがわかっているので上に上がるのははやてだけである。

なのはとフェイトは、最初から本部内部の警備をする為に残っていた。因みに、俺と翼も参加している。六課の隊舎に残ったのは、師匠とユーリにザフィーラとシャマルだ。

全く、負ける気もヴィヴィオが誘拐される気もしない。

 

「旨く行けば、オットーとディード……それから、ルーテシアが捕まる予定だな……」

 

もう、原作崩壊所の話では無い。三期、完全終了のお知らせである。ジェイル・スカリエッティの一味が、ゆりかご戦前に壊滅するだけの話だ。

現在、残っているのは……ジェイル・スカリエッティを含めて9人程。ルーテシアやゼストを入れても、12人にしかならない。問題があるとすれば、あちらに協力しているかも知れない転生者がいるかいないかである。

 

「神崎くん、一人言?」

 

「あ、何でもないですよ?なのはさん……」

 

隣にいるなのはに返答して、俺は大きく溜め息を吐き出した。翼は、ここにはいない。

今は、フェイト・エリキャロと一緒に空制権を確保しているはずである。

ゼストとアギトの元には、ヴィータとシグナムが……ウェンディやノーヴェ達の襲撃には、ティアナ・スバル・ギンガが。そのフォローに俺となのは……ってどんな戦力だ!?

全く、負ける気配が無いんだが……ギンガには、絶対一人で行動するなと厳命までしてあるし……もう、ジェイル・スカリエッティが袋叩きに合うイメージしかない。

もし、ここに師匠がいれば『そうは問屋が卸さない』とか言い出しそうだけど……この布陣で負けるなんて可能性は余程油断していなければならないだろう。

例えば、なのはがお昼寝をしているとか?フェイトが、コタツに潜って出て来ないとか?

シグナムが、自分の出す炎に怯えて戦え無くなるとか……そういうレベルの油断が必要だ。まあ、実際にそんな状況が起きるなら見てみたい気もしないでもない。

 

「ヴィヴィオ、可愛かったですよねぇ……」

 

「うん。ああいうのなら、双夜くんの悪戯もありかな?フェイトちゃんも、スッゴく嬉しそうだったし……ほら、写真だってこんなにーーー」

 

「すいません。今、仕事中ですので……」

 

うっかり、なのはの妙なスウィッチを押してしまった様だ。

女の子は、可愛いモノに目がないというがなのはも例外では無いらしい。

『あ……』と、顔を赤くして黙り込んでしまうなのは。赤面したまま、自分の頬をペチペチ叩いて『集中、集中……』と呟いている。

うん。ヤッパリ、なのはは可愛かった。

今回の様に、数年単位で行動する事になるなら次はなのはを恋人にするのも良いかもしれない。まあ、師匠の妨害が激しそうだけど頑張れば何とかなるだろう。失敗したら、サクッと殺されかねないがなのはと恋人同士になれるなら差ほど大きな障害ではない。

うん。考えてて思ったけれど、なのはを恋人にするのは無理そうだ。師匠という、障害がデカ過ぎる。翌々考えたら、師匠って能力の大半を封印してあの強さなんだよな。

そして、今はその封印が解除されている状態。幼児なら、死に物狂いで頑張れば何とかなるかもだけど……今の状態では、赤子の手をひねる様に潰されるイメージしか涌かない。

 

「最強のガーディアンだな……」

 

「ん?六課の方?そうだね。後ろを気にしないで良いっていうのは、少し嬉しいかな?」

 

「あー。でも、俺は少し心配です。師匠が、相手を殺さないかとか……あっちが終わったら、今度はジェイル・スカリエッティの所へ赴いて壊滅☆!!とかやりそうで……」

 

「うわぁ……別の意味で、心配になってきた……」

 

冗談で言っているはずなのに、全く冗談という気がしない話に俺も心配になってくる。

これ、変なフラグになってないと良いなぁ……。

のんびりまったりと、公開意見陳述会開始の時を今か?今かと待つ。とは言え、ジェイル・スカリエッティが宣戦布告をするまでもう少し時間もあるし……宣戦布告が行われてから、気合いを入れ直す方法もある。

 

「この事件が終わったら、双夜くん達はまた別の平行世界に旅立っちゃうんだよね?」

 

「そうッスね……」

 

「双夜くんは、どんな気持ちで自分の事を知らない私と顔を会わせてるのかな?」

 

「……………………」

 

それは、師匠でなければわからない質問だった。

多分、俺が想像する以上に師匠はなのはと会う事に心を痛めてると思う。

初めて、時渡りをしてなのはに会った師匠がどんな反応をしたのかを見ていたのなら、少しはわかったかもしれないけど。だが、あの頃の俺はまだ完全な踏み台で慢心王のままだった。

 

「さあ?でも、やっぱり悲しいんじゃないですか?」

 

「……………………」

 

師匠に会って、初めて俺はこの世界のからくりを知った。

まさか、《旧・神族》なんて存在がいて……世界の理を壊し、次元という【枠の外】に世界を引きずり出そうとしているなんて思いもしなかった頃だ。

それによって、その世界に住む人間を欲望の捌け口にしようとしていることも……人間が、《旧・神族》にとってそんな存在と認識されていることも考えて……いや、【神】という存在を正義だと教えられて……それを鵜呑みにして、決め付けて何も考えず子供の様に信じ切ってしまっていたのがイケない。

まあ、その考え方だと師匠の言葉を100%信じる訳にはいかない事になるのだろうけど……それでも、俺は師匠を信じないという結論には至らなかった。

 

「師匠を信じない……とするなら、自分の身を削ってまで師匠達が《旧・神族》と戦ってる意味がわからないもんなぁ……」

 

実際に師匠に会って、体感したというのもあるのだろうけど……。【人類の存続】と【人類の発展】。

それを掲げている理由が、《旧・神族》の話を抜いて考えると納得が行かなくなってしまう。

 

「結局の所、自分が納得出来るか出来ないかの話になるんだよな……」

 

【神々】の話は、納得してしまった。

元ネタから考えて行けば、確かに【神様】ってのは人の弱い心が生み出した免罪符である。罪を犯して、その罪に耐えられなかった者が【神様】という全知全能の存在にすがったって話も納得が行くのだ。それを世界の【管理者】が、面白がってその地位に収まったというのであれば【管理者】は【神様】とはまた違った存在なのだろう。

それなのに、アニメの世界に転生させてくれるからって【神様】だと信じ切ってしまったのがそもそもの間違いだ。微妙に人間臭くって、心を詠めるからって【神様】とは考えられない。【転生】出来るからと、浮かれ過ぎていた。

 

「あーあ。巧い話ってのは、神々の世界にも無いって事なんだなぁ……」

 

「そうだね。都合の良い話には、色々残酷な現実が待ってるんだよ……」

 

「……それって、12歳の頃の撃沈話の事?」

 

「そっちは、双夜くんに関係する話だよね?」

 

「お互い、厄介な問題に巻き込まれちゃったな?」

 

「そだね。私は、将来の夢を考えていた頃に戻れたなら……うぅん。多分、同じ道を進んだと思うよ……」

 

流石、主人公。不屈の精神は、永遠に健在か……。

 

「俺は、もっと実用的な能力にしておけば良かったなぁ……」

 

「……それ、双夜くんの前で言ったら……また、怠け者扱いされるんじゃないかな?」

 

なのはの指摘を受けて、そうかもしれないと考えを改めた。

それでも、魔力云々は必要な事だったし……ギルガメッシュの能力もそこそこ役に立ってくれている。使い物にならなくなった、《ロードオブバビロン》は仕方ないとしてもその他の能力は使えているのだから問題はないだろう。

ただ一つだけ、《ニコポ・ナデポ》は無かったわぁ……。

マジ、ないわぁー。

なんで、あんなスキルを選んでしまったのやら……もっと別の能力にしておけば良かったと、今更ながらに後悔の念に焼かれてしまう。

 

「っと、公開意見陳述会が始まったみたいだな……」

 

「うん。じゃあ、フォワードのみんな!周囲の警戒レベルを引き上げようか?」

 

『はい!』

 

新人達の返事を聞いて、俺も自分の持ち場へと移動を開始する。

順当に行けば、今日で事件は解決して俺達は次の平行世界へと時渡りをする事になるだろう。まだ、何かあるかもしれないが……師匠が、出張る必要の無い話であることを祈らずにはいられない。とは言え、祈る神を持たないので誰が叶えてくれるかはわかない。

 

「ああ、だから超実力主義なんだ……師匠達って……」

 

その願いも、自分自身の力と運で掴み取るって事なのだろう。そりゃ、【超実力主義】にもなるって。

 

「じゃ、一丁頑張りますか!!」

 

『はい!』

 

持ち場に着いた俺は、背後にいるティアナ達に声を掛けて周囲の警戒レベルを引き上げた。

 

 

……………………………………………………

 

 

……………………………………

 

 

……………………

 

 

ジェイル・スカリエッティの宣戦布告後、目の前に現れたのは原作と同じノーヴェとウェンディだった。トーレやディエチが、いない分の穴埋めをしているかとも思ったけれど抜け穴はそのままにガジェットを増やしての襲撃である。何体か、人型のガジェットが見受けられるのであれが穴埋め機なんだろうなぁ……と、いう感想を得た。

つーか、トーレやディエチが回収出来たところでレリックは存在しない。

弱体化したトーレやディエチでは、この戦闘に付いてすら来れなかったと思われる。

 

「……………………?」

 

良くわからないけど、戦闘が少し楽なような気がした。

思った以上に、フォワード達が動けている?

こんな事を言うのはアレなんだけど……なんていうか、戦闘機人達が弱いのである。

そう言えば、この時点では経験の共有化システムを積んでいなかったという記憶があるのでその影響かと思われた。

だが、しばらく戦ってみて思うのはAMFが機能していないのでは?という疑問が湧いた。地上管理局本部に取り付いて、高出力で高濃度AMFを展開しているはずなのにその影響をティアナ達が受けていない。いや、それどころか外の局員達も普通に戦っていた。

 

「あれが、師匠が強化した低ランク魔導師か……」

 

「こら!戦闘中に余所見しない!!」

 

「ティアナ達に任せておいても問題ないだろう?」

 

ぶっちゃけ、師匠との模擬戦を繰り返したおかげかティアナ達にはどこか余裕の様なモノがある。まあ、油断は出来ないし戦闘が有利って訳でも無いけれど心に余裕があるのだ。

だから、本当にヤバくなってから手を貸してやる程度に留めて置いて、ウェンディ達には高ランク魔導師が後ろに控えているという状況からプレッシャーを掛けていればそれだけでミスが多くなると思われる。

それと、原作知識を使った野次を飛ばすことで更なるミスを誘発。

後から来るであろう、眼帯をした姉らしからぬ姉に渾身の一撃を食らわせる為にその言葉を用意しておく。

即ち、『姉として、威厳がないのに姉!?』だ。

見た目をディスる手も有効だろう。ヤヴァイ、早く現れないかなぁ……っと、チンクが出て来るのを楽しみにフォワード達のフォローをしつつ、今か今かと待つ。

とりあえず、ガジェットを鎧通しでガンガン潰していく。

どれだけ、外側を頑丈に作っていたって内部破壊が可能な鎧通しには対抗する術もなく戦闘機人が驚いている間にガジェット3型を破壊し尽くした。

 

「クソッ!どうなってやがんだ!?」

 

「わ、わかんないッスよ!?ただの人間が、ガジェット3型を素手で倒すって……どんな化け物ッスか!?」

 

「ウワァー……傷付くなぁっと!」

 

俺に殴られるだけで、動かなくなるガジェットを見たウェンディ達が泣き言を口にし始める。それと同時に、少しずつ押し返えしているのかそれとも誘われているのかはわからないが……俺達は、地下下水道へと進んで行った。もしかすると、待ち伏せがあるかもしれないので号令を出して単独行動をしようとする者を諌める。

すると、唐突に戦闘機人達が反転して逃げ始めた。

 

「俺とギンガ・スバルで先行するから、なのははティアナを連れて来てくれ!」

 

そう考えた俺は、なのはに指示を飛ばして返事も待たずにナカジマ姉妹と共に先行していく。先程から、前へ前へと出ようとしては注意を受けていた二人が我先にと敵を追ってローラーブレイドのスピードを上げて行った。

置いて行かれないように、瞬動術を駆使して二人を追いかける。

それによって、少し広く開けた場所で後退して行った戦闘機人達に追い付いた。

案の定、そこにはチンクの姿が……そして、聞こえてくる会話からチンクが二人の姉であることが聞き取れる。その会話を聞いた上で、俺は戦闘機人達に声を掛けた。

 

「待て!そこの赤髪、今その銀髪を姉と言ったのか!?」

 

「……………………」

 

無言で、こちらの質問には答えなかったノーヴェ達。

それを、YESと取った俺は小刻みに震えながらその渾身の一撃を放った。

 

「バカなっ!?あんな、チンチクリンで凹凸もないチビっ子が姉!?」

 

「グフッ!?」

 

チンクが、大きく除ける。それは、彼女が抱える最も大きな悩みどころを突かれた事による精神ダメージによるものだった。そこへ、更なる精神攻撃を加える。

 

「威厳もクソもねえなぁ……」

 

「かはっ!!」

 

『チンク姉!?』

 

チンクは、ガクッと力が抜けたように膝を着きorzの形で血の涙を流し始める。

二人の妹達は、チンクの様子に驚いて駆け寄り状態を伺ってからこちらに怒気をはらんだ視線を向けて来た。だが、今は敵同士。容赦する必要は無いので、更に追撃をしようとしたのだがその前にウェンディが攻撃を再開した。

多分、退路と時間を稼ぐための攻撃なのだろうが……ぶっちゃけ、あまり得策では無い。

スバルとギンガが突然の攻撃に慌てて左右に避ける中、俺は弾幕の甘い所を狙って瞬動術で移動。向かって、左手奥へと移動した。

位置的には、チンク達がいる場所は俺達が入ってきた通路から見て中央より少し遠い場所にいる。反対側には、出入りが可能な通路は無いので向かって左側にある通路へ行かないとチンク達に逃げ場はない。その退路を俺が塞ぐ形で、移動したことになる。

 

「クッ!どけぇ!!」

 

ウェンディが、直射系の攻撃で退路を開けようとする。

しかし、この状況で直射系の攻撃は単純過ぎた。それでは、相手に自分の狙いを伝える上に簡単に間合いへと誘い込む事にもなりかねない。

つーか、瞬動術と神速を併用して俺はウェンディの懐へと飛び込んだ。

本当なら、ギンガやスバルに経験を積ませる為にあえて手は出さずフォローしながら相手を捕縛する予定だったのだが……師匠の様に上手く立ち回れず、結局自分を主体にして相手を追い詰めて行くことしか出来なかった。

ウェンディのボードに鎧通しを全力で叩き込み、ウェンディの武器でもあるボードを破壊する。俺の拳は、ボードの中央部分を突き抜けて貫通した。腕を抜いて、大きく跳び離れるとウェンディが持っていたボードが爆発してウェンディ達が吹き飛ばされる。

 

「クッ!?何が起きた!?」

 

「ランディングボードが、突然爆発して……」

 

俺は、突然爆発したボードにチンク達が気を取られている間に敵の退路を塞ぐ位置に戻った。それにより、チンク達には俺が一歩も動いてないように見えるはずだ。

つまりは、俺が退路を塞ぎ続ける限り彼女達には逃げ場が無いことを意味する。

 

「大人しく、投降しろ!!今ならまだ、お前等だってちゃんと生きられる方法がーーー」

 

まだ、無力化されていないけれど……未だ活動中の戦闘機人が三体いて、戦闘を継続出来る状態ではあるけれど説得を試みてみた。自分達が有利だと思っている間は、説得には応じないだろうけど……トーレやディェチが捕らえられ、精神的に追い詰められているだろうと予想したから言ってみる。

もし、反応が無いならもう少し痛め付けてから説得する方が良いのだろうけど……。

 

「そんなモノ、存在するわけねぇだろう!!」

 

「そうだ!我等の事、何も知らないで勝手なことほざくなっ!!」

 

説得の言葉に超反応。

わかっていた事とはいえ、そう簡単には行かないらしい。

 

「知ってるさ!こっちとら、情報収集の鬼がいるんだ。お前等の情報ぐらい、ある程度は聞いてるとも!!」

 

「馬鹿な!我等の情報だと!?」

 

俺の話を聞いて、チンクが反論してくる。

だから、原作知識をフルに活用してチンクの情報を披露してやった。

 

「戦闘機人五番。チンク……ナイフによる近接戦闘・爆撃。一定時間手で触れた金属にエネルギーを付与し、爆発物に変化させる能力。肉体的な特徴にコンプレックスがあり、姉として妹達をまとめあげなければならないという責任感の元、『姉としての威厳がない』等の悩みを持っている。だから、チンチクリンに見えるとか言われると精神的ダメージが……」

 

「……………………」

 

チンクが、押し黙った。

むしろ、視線を逸らし屈辱に身を振るわせている。

 

『チンク姉……』

 

「待て、わ、私は、そ、そそ、そ、そんなことを悩んでは……」

 

「どう見ても、誰が見ても悩んでる風にしか見えねぇよ!見た目が、妹達より妹だよな?」

 

「グッ……」

 

ついでだったので、予想される未来を伝えてみる。

 

「それと、ワリィんだけど……機動六課に向かった面々だけど、オットーとディード……それから、ルーテシアな?多分、今頃捕まってると思うぞ?」

 

「そんな戯れ言を、信じると思うか!?」

 

いや、戯れ言ではなくて本当の話である。

あの人が、みすみす敵を見逃したあげくヴィヴィオを見捨てたりする訳がない。

 

「じゃあ、論より証拠ってことで……」

 

一瞬で、ウェンディの背後に回り込み一撃で意識を刈り取った。少し、鈍い音がしてウェンディが意識を失って倒れてしまう。

 

「なっ!?い、いつの間に!?」

 

「残念ながら、戯れ言なんかじゃねぇんだよ。お前等にその気があるのなら、人間の様な普通の暮らしをさせてやる。戦いも、争いもない生活をな!!」

 

「んな訳ねぇ!こっちは、戦闘機人!戦うための兵器だ。戦って勝ち残って行く生き方以外の生き方なんてねぇんだよ!!」

 

あるぇ?この台詞、原作の戦闘機人とティアナとのラストバトルでノーヴェが言った台詞では?

もしかして、俺どっかで建てたフラグ回収しちゃった!?

そんなことを考えつつ、どうにでもなれ!の精神で説得を続ける。いやもう、様々な思いが頭を過って行ったけど開き直って俺は続けた。誰が言ったって同じだろう?

 

「んなことねぇよ。お前等にその気があるならば、笑うことも優しく生きることも出来る。事実、あそこに実例があるだろう?」

 

親指で後ろを指し示し、隠れてこちらの様子を伺っている二人の影に視線を向けさせた。少し、驚いた様な気配を感じたけど気にしない。まだ、スバルの戦闘機人告白イベント前の状況だけど……細かい事は、全力で無視った。

 

「…………そうよ!兵器だって、人間らしく生きたって良いじゃない!バカみたいに、一生懸命にっ!!」

 

ギンガも、俺の説得に乗じてノーヴェ達の説得を試みる。

 

「type0……でも、だけどよ……私等に、その気があったとしても世界が……」

 

「言わせたい奴には、言わせておけば良いんだよ!」

 

「罪は、償えばいい!貴女達だって、まだやり直せるわ!」

 

「私達も、一緒に手伝うから!もう、止めようよ!」

 

ノーヴェが、少しこちらへと歩み寄ろうとする。

すかさず、ギンガとスバルが逃さぬように畳み掛けたのだが……それを、チンクがノーヴェの腕を掴んで止めた。

ハッ!としたようにチンクを見て、悲し気な表情でこちらを睨んでくる。

 

「まあ、そうだよな。今まで、そんな風に生きるしかないって思い込んでいたんだもんな。早々簡単に、生き方を変える事は出来ないか……なら、仕方がない。続けるって言うなら俺も全力を出さないとなぁ……」

 

ゴキッと手を鳴らして、一歩前に出る。

師匠との鍛練で得た、魔力操作を十全に使って肉体の強化を実行しつつ構えた。戦闘機人が、勝ち抜いてでしか生きられないと言うのなら、ここで徹底的に叩きのめす。

 

『え?』

 

さて、それは一体誰の声だったか……戦闘モードへと移行した俺には判断が付かなかった。

つーか、ホンの一瞬。頭の片隅で思っただけの思考の欠片、目の前の女の子達を【敵】と見なした時点で俺の意識は戦う為だけの怪物へと変化していく。

 

「俺、魔導師じゃねぇんで非殺傷設定とかないけど……殺さない様に頑張るから……お前等も、死なない様に頑張ってくれ!!」

 

「…………大きく出たな!?我等を殺す?非魔導師のお前が?って、何で目を反らすんだ!?え、ちょ、まさか……」

 

俺からは見えないが、チンクの視線の先は俺の背後へ。多分、ギンガ達が視線を反らしたのだろうと推測。

段々、師匠を化け物呼ばわり出来なくなりつつなって来た。

 

「一番、神崎大悟。行っきまーす!」

 

瞬動術で、チンク達との間合いを殺した俺は振り上げた拳を全力で降り下ろす。チンクは、その場から何とか飛び退いてノーヴェとウェンディは俺の拳が破壊した床と衝撃波に巻き込まれる。

 

「ちょっと、待て……お前、本当に人間か……」

 

「ああ。人間だとも……さあ、蹂躙の始まりだ!!」

 

俺は、邪悪な笑みを浮かべてから本気の蹂躙を開始するのだった。

既に、ウェンディとノーヴェは撃沈。

でもまだ、チンクが残っているので続行する。

つーか、チンクが泣きべそを掻くまで蹂躙あるのみ!!

 

さあ、彼女達の絶望をブチ壊しに行こう!!

 

 

 

 

 

 




起爆する日ですね!原作通りなら……ですけどねw
一応、三構成にしてみました!!双夜、起爆なるか!?
か、神崎が……《ニコポ・ナデポ》を否定しちゃってる……w
踏み台、卒業なるか!?人間関係を地道に積み上げる面白さを知ったという可能性もある。その果てに、原作人物を恋人にしたという達成感を感じたいとか?
色んな可能性が、考えられる神崎の変化。
ついでに、神崎の化け物化も侵行。

追加された【~狂気の神vsゆかいで〇〇な仲間達~】は、漸く追加出来そうな感じになってきたので、サブ的な意味で付けてますw〇〇についてですが、旨い言葉を思い付かなかった為、放置wいや、しちゃダメだろう!と思ったりもしないでも無かったのですが……やっぱり、放置となりました。
思い付いたら、その言葉を入れる予定ですw
まあ、このままでもいいかも知れませんがww

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも読んでくれる方々に感謝を……。
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