絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
“前世界”からの依頼は、“時間”を切り捨て上書きする事で終了しました。
次は、【次元の果てから】からの依頼の話しです。
報酬10倍のヤツですね。(序章8参照)書き方が、微妙に“世界”からの依頼とごっちゃになっていた様ですが別依頼です。(直しました)
そして、今回。
主人公が、あることを諦める回。
一話#
双夜
「………………は?」
目が覚めた。
というよりは、異界へ来た時の目覚めに近い。
睡眠状態の目覚めではなく、異界に召喚された時の再構築された感じの目覚めだ。5分前創造理論的な目覚めと言えばわかるだろうか?今のは、そういう目覚めである。
何で、目が覚めた事をこんな長々と説明しているかというと、ただの現実逃避だ。
「うん。これは、夢だ夢!!寝よ寝よ!!」
頭から布団を被り、目を閉じる。
なにせ、見上げていた天井が見慣れた高町家の天井だからである。しかも、俺が寝泊まりしていたあの部屋だ。
当然、予想だにしていない俺は混乱している。
記憶違いでなければ、全次元が消滅してなのはママ達も皆死んでしまったはずなのだ。
そして、その未来は無かった事にした。
俺の能力……《ルール・ブレイカー》で、切り捨てたはずなんだ。それが、復元されるはずも再構築されるはずもない。完全な虚無へと帰したはずである。
そこに、一切の手加減も手心も無い。
完全無欠に絶対的に、ありえないはずである。
「…………眠れない」
諦めて、身体を起こし辺りを見回す。
何度見ても、何度考えても高町家の自分の部屋だった。
自分の手を見る。
前回目覚めた時は、幼児の手だった。
最後に見た時は、幼児の手ではあったがそれなりに成長していたようにも感じていた。
そして、結果から言うと自分はまた縮んでいる様だ。
即ち、5歳児相当ということである。
「これ、なんか意味あるの?」
不便なだけだと思うのだが、なっちゃったものは仕方がないのでこのまま放置する。
「あ、起きたんだね!」
と、誰かが部屋に入ってきた。
振り返ると、驚くと同時に【真実の瞳】から情報が流れ込んで来る。そこにいたのは、高町なのは14歳だった。
「ーーーーー」
彼女を見た瞬間、余りの驚きに声を出しそうになった。
14歳の彼女がいたからではなく、生きて動いて話しかけて来る彼女にうっかり『ママ!!』と飛び付きそうになる。
「あ、え、えっと?だ、大丈夫?」
慌てる彼女を見て、正確に自分の状態を知る。
正直に言うと、『彼女が生きている』それだけで嬉しかった。涙が自然と溢れ出てくるほど嬉しかったのだ。
だから、気が付いた。
『ああ、自分はこんなにも彼女を求めていたのか……』と。
「あ……う……」
思い起こされるは、あの半年間と次元航行艦の中での日々。
彼女達と過ごす日々が、煌めく黄金の様に輝いていた。
そんな風に、思い出される記憶と自分の感情に驚きながらソレに身を任せる。
もしかしたら、『任務』とか『義務』とかではなく、自分自身があの日々を求めていたのかもしれない。
あの輝く程に楽しかった日々がーーー。
そして、『今』ここに自分がいる理由……それに思い至って落ち着いてきた。
「…………」
ハラハラと流れ落ちる涙をそのままに、もう一度彼女を見上げた。困惑した顔で、自分の事を気遣ってくれる彼女を見て、ちょっと笑える。
『ママ』だったときは、もうちょっと肝が据わっていた様な気が……。きっと、こんな風に泣く子供が目の前にいたら、頭を撫でたりしてあやしてくれただろう。
「え、えっと……大丈夫?」
「にゃぅ」
まだ、ちょっとダメぽいけど話が進まないので、片手を上げて大丈夫だと返事をする。
「そっか……それじゃあ、自己紹介からだね?私は、高町なのは14歳。私立聖祥大附属中学校の二年生だよ!」
「双にゃ。きしゃらぎ、双にゃです!ずずっ……」
鼻声になって、うまく発音できないまま答える。
「えっと、きしゃらぎ?如月かな?そうにゃは、そうなじゃない……そうや、君かな?」
「にゃ!」
「あ、『そうにゃ』で合ってるんだね?」
「にゃ、は、返事でしゅ……ずずっ……」
「えっと、如月そうや君だね?」
「にゃ!」
色々と質問されて、適当に答える。
その答えに、一喜一憂する彼女を見ていると、なぜか不安になってきた。はっきりと、それが何なのかとは言え無いのだけれど、なにかそこはかとなく妙な胸騒ぎがする。
そういえば、俺はどのくらい眠っていたのだろうか?
胸元に手を当てて、『なのはママ』に貰った【レイジングハート】を握ろうとして気が付いた。
無い。
首に掛けていた【レイジングハート】が、無くなっている。ポケットを探して、フェイトちゃんの【バルディッシュ】も確認。
やっぱり、無い。
枕元にあった、上着も確認する。
八神はやての、【蒼天の書】も無くなっていた。
ただし、隠しポケットの【クラールヴィント】はあったのでホッとする。
そして、こんなことをする人にすぐ行き当たった。
きっと、目の前にいる彼女が『なのはママ』の形見である【レイジングハート】を盗ったのだろう。
ムスッとした顔で、ジトォーと睨んでいると苦笑いされた。
「にゃははは。気が付いたみたいだね?私が聞きたいのは、あれをどこで手に入れたかなんだよ。正直に教えてくれないかなぁ?」
魔力波を広げて、部屋の外を確認する。
フェイトちゃん、はやて、シャマル先生の魔力波長を確認。
他にも、いっぱいいるけど知らない魔力波長だ。
10人程いる。中には、BJを展開している者もいた。
更に、ジャミングを確認。封時結界は無し。
まあ、そのおかげで不安定になっていた精神が正常へ。
「正直に……ねぇ。言っても、信じないと思うよ?」
「…………」
口調を戻して発言すると、なのはさんは無言になって少しキツ目の目付きになってしまった。
更に、“外”の連中に緊張が走る。
はっきり言って、未熟だ。
こちら側に、自分達の動向を教えるようじゃぁ、まだまだ。
「僕が、正直に言ったとして……なのは、さんは信じるの?」
うっかり、『なのはママ』と言いそうになる。
間に合ったけど、ちょっと危うかった。
「……もちろん、信じるよ」
「…………」
なのはさんの目を見ると、真っ直ぐこちらを見つめ返していた。探るような、疑うような目では無い。
【真実の瞳】も、沈黙している。
つまり、この人は本気で言っているのだ。
本気で、俺の事を信じると……。
「ふーん。そしたら、『レイジングハート』や『バルディッシュ』それと『蒼天の書』を返してくれる?一応、大事なモノなんで……」
「ーーーそれは……」
うん。とりあえず、爆弾落としてみよう。
「因みにアレ、全部本物だよ。なのは『マ☆マ』♪」
『ママ』の部分を強調して様子を伺う。
ついでに、意地の悪いニヤリを見せる。
なのはさんの顔が驚愕に染まった。
部屋の外では、ガタタッと音がしたが気にしない。
「今から、約5年『後』になるかな?僕が、なのは『ママ』に保護されたのは……まあ、実際は恭にぃ……恭也さんが、海で釣り上げたらしいんだけど……」
「ーーーーー」
ヒョイと立ち上がって、部屋の出入り口付近に移動する。
なのはさんの視線は、俺に釘付けであった。
俺は、入口の方向を向きながら喋る。
「何でか知らないけど、まさか7年前の過去に要るなんて思わなかったけど!あ、そうそう。知ってる?八神はやてのあの胸、抉れるんだよ!?融合事故で、ツヴァイに引っ張られてつるぺたに!!(捏造)」
「なんやて!?」
「にゃはは!この、絶壁がぁ!ちんちくりんの上に寸胴になるとか、狙ってますか?狙ってるんですね!?合法ロリータ!!流石、歩くロストロギアさんの考える事は違うなぁ!!そんな事ばっかやってるから、結婚どころか恋人すらできないんだよ!?わかってんのか?」
「やかましいわぁ!!!」
部屋の外から、悲痛な怒鳴り声が聞こえた。
どたん!ばたん!!と部屋の外が騒がしくなる。
「とまあ、八神虐めはそこそこに……信じる?こんな、話……」
「…………本当、なんだね?」
「もちろん。ただ、信じる信じないはお任せするよ。平和的に『お話』するなら、こんなところだろう?まあ、なのはママには物足りないかもだけど……」
「え?」
「ん?」
「どういう意味かな?それ……」
「お話しようと言いながら、《ディバインバスター》撃って相手を魔力ダメージでノックアウト。それから、『お話』……とか。ぶっちゃけ、脳ミソが筋肉出てきてるんじゃない?それとも、なのはママは魔法を手にしたら危険人物に変わっちゃうのかな?ほら、ハンドル持つと性格が変わっちゃう人みたいに!!」
部屋の外から、『ぶふっ!!』という止め損ねた笑い声が聞こえて来る。それをBGMになのはさんを見ると、ニコッリ笑ったまま固まっていた。
「最悪、《スターライトブレイカー》が飛んで来るとか……どの辺りが、『お話』なのか不明過ぎる。後、フェイトちゃんは行方不明とかになってないよね?」
ガチャッと扉を開けて、部屋の外を確認。
部屋から出たすぐのところで、口許を押さえていた八神はやてと目が合った。
とりあえず、はやてとシャマル先生とフェイトちゃんを視認。
「あ、良かった。フェイトちゃん、未来ではクソ野郎共に捕まって弄ばれていたから、ちょっと心配だったんだ。うん。元気そうで何より……」
「…………え?」
驚いた表情で硬直するフェイトちゃんと、素早く俺の肩に手を置いて青筋を浮かべて詰め寄って来る八神はやて。
「ちょぉ待ちぃな!フェイトちゃんが、捕まって弄ばれたってどういう意味やねん!!」
「そのままの意味だけど……えっと、詳しく?……はやてのエッチィ……もちろん、性的な意味で弄ばれてたんだよぉ?」
「キャハ♪」と両頬を押さえて、クネクネしてみる。
「…………」
冷たい蔑んだ様な目付きで、八神はやてが俺を見下ろす。
少し、微妙な気分になったので素直に謝る。
「すんません。えっと……フェイトちゃんは、変な薬で薬漬けにされてて……精神を汚染されて、記憶障害っていうか、記憶を改竄されてた。後、全部の希望も失ってて……交戦したときは、ただ速いだけの意志の欠片もない刃を振り回してたよ?」
「そ、むっ!?」
激昂する八神はやての口を手で押さえて黙らせる。
「助け出した後は、同じ部屋に一人でも男性がいると精神が安定しない状態で、あー……男性恐怖症になってた。あ、なのはママが側にいると超安定してたけど……にゃはは」
「助け出したんか!?」
「うん。聖王教会系の病院で診て貰った。匙を投げられたけど。あ、お医者さんには見放されたけど、手持ちのオーバーテクノロジー・ドラッグと精神系魔法でなんとかしたよ?」
「オーバーテクノロジー・ドラッグ?」
「い、色々あるんだよ!色々……後、敵の本拠地に突撃した際、228人程殺したけど?」
「ころっ!?人殺しは、犯罪なんやで!?」
「あ、時間逆行したから……あいつら、まだ生きてるのか……コあわわわわわ!?」
「聞いとんのか!?」
八神はやてが、俺の罪状を聞いて驚愕する。
肩を掴んだまま、前後に揺さぶられた。
「知ってる。クロノ・ハラオウンに広域次元指名手配犯にされていたから……まあ、次元世界を滅ぼし回ってたから、ぶっちゃけただの次元犯罪者なんだけどね?」
「そ、むっ!?」
「話は、最後まで聞いて!……【次元消滅術式】搭載型爆弾って……わかる?起爆したら、名前のまんま次元が消滅しちゃうんだけど……」
「……名前のまんまなら、わかるわ。せやけど、そんな爆弾存在するんか?」
困惑気味の八神はやて。
突然、そんな事を言い出されたら仕方ない……とはいえ、この世界軸でも起きるだろうと予測できる。
「うん。エネルギーは、外部吸収タイプ。因みに、エネルギーはロストロギアから拝借。上手く行けば、数百の次元世界を消滅させれる威力☆!」
「なっ…………!!」
「ついでに、ロストロギアは封印されていようと関係なくエネルギーを吸収できるから、本局や地上管理局近くに設置すると被害がもっと拡大します☆!」
「……なんやて!?」
「保有していた次元世界の方々に説明&説得したんだけど……爆弾を手放してくれないから仕方無く惑星もろともぶち壊し処理☆!起爆したら、結局滅びるので滅びの時間が早まっただけで問題なし。最終的に、全次元世界が消滅!!僕が確保していた、次元航行艦アースラ魔改造船で運良く生き延びたけど……人類が、生存可能な世界に辿り着けず……皆、餓死しちゃった☆!……で、気が付いたらこんなことに……」
言って、『こんなこと』な部屋に振り返る。
なのはさんは、未だに固まったまま笑ってる。
「ああ、あかん……」
八神はやては、事態の大事さに頭を抱えてorzの状態へ。
その気持ちはわかるので、見なかったことにしてピンクの髪をポニーテールにしている人に話しかけた。
「って訳で、できれば……形見返してくれないかな?なのはママやフェイトちゃん……未来の八神はやてから貰ったんだ。ほら、『クラールヴィント』もあるよ?」
『「ああ!!?」』
掌の上に置いて見せると、ほぼ全員がそれに釘付けになった。シャマル先生が、俺の掌の上の『クラールヴィント』に触れて確認。神妙な面持ちで、コクりと頷いた。
「本物です。……信じられない……」
まあ、同世界軸内に同じ物が二つある事自体が奇妙な話なのだ。とはいえ、前回の世界は完全に消滅している上、あの世界を正確に認識している知的生命体は存在しない。
平行世界同士が、重なったりしないので一応安心だ。
因みに、平行世界が重なったら……双方の世界が消滅する。
なぜかというと、平行世界の物質は一定量を入れ替えると、世界がその物質を取り戻そうとして引き合う。
引き合って、重なると両世界が同一の空間認識を始めて、最終的に同じ空間上で現界。
そして、質量的な問題により崩壊する。
「『信じられない』は僕の台詞だよ!食料が少ないって言ってるのに、シャマル先生ってばポイズンクッキング止めてくれなかったし!!!」
目を離すといつの間にか、食堂のキッチンに立ってて調理中。数少ない食料をムダに使って、大きな鍋でグツグツ。
いったい、何人(使い魔)があのポイズンクッキングの犠牲になったことか……。
最終的に、俺が見た目だけでもとマジカルクッキングで美味しそうにしてみた。
『あー……』
シャマル先生を除いた全員が、本気で全力納得。
同情的な視線を俺に向けて来る。
ちょっと、ウザい。
後で、シャマル先生とポイズンクッキング&マジカルクッキングを殺ると心に決めてその視線を甘受する。
「なんで、皆さん納得顔なんですかぁ!?」
その場にいる全員の顔を見回して、シャマル先生が困惑気味の声を上げる。
「皆、知ってるからだろう?シャマル先生の手料理は、食べ物ではなく……毒物であることをっ!!」
「は、はやてちゃん!違いますよね!?」
八神はやては、ふぃっと視線を反らした。
それを見たシャマル先生は、「がーん!!」とか言いながらその場で崩れ座り、床に「の」の字を書き出した。
「にゃははは!見ろ、料理下手が一丁前に落ち込んどるわ!!まあ、僕のマジカル☆クッキングならシャマル先生の手料理を普通の(見た目だけ)料理にできなくもないけどね!」
「ほ、本当(か!?)ですか!?」
「それ、ホンマか!?」
「ふっ。当然だろう?なら、後でやってみるかい?」
「ぜひ!!」
シャマル先生が、その話を聞いてガバッと復活する。
これで、報復の舞台は整った。
シャマル先生とポイズン&マジカル☆クッキングの約束を終えて俺はホッとする。
シャマル先生は、リベンジ(?)に燃え上がっていてその周りの人々が引いている光景が出来上がっているが、そこはおいておく。
「そういえば、この世界のなのは『ママ』は……非魔導師じゃ無いんだね……僕が、知ってるなのは『ママ』はパテシェの学校に行ってたよ?」
「へぇ……え!?」
その場にいた、全員が俺の方をみる。
なぜか、驚いた様な表情で口を開けたまま固まっていた。
「ああ、やっぱりそうじゃ無いんだね……詰まるところ、平行世界を渡った上、時間逆行もしているのかぁ……前の世界を切り捨てたから、スライドしたか……時間的に不十分と認識されたかな?でも、まあ……時間的余裕があるなら、説明や説得という形で破棄させることもできるのか……交渉に強い……もしくは、交渉術に長けた使い魔を前面に……決裂したら、ちょっと派手なドギツイ交渉と切り替えて行くしかないかなぁ……」
ブツブツと今後の方針を考えつつ、廊下に視線を向けて黒のBJを着た若いクロノ・ハラオウンを見つけた。
「クロノ・ハラオウン!?」
「時空管理局執務管クロノ・ハラオウンだ!少し話を……」
クロノ・ハラオウンの口上が終わる前に、手元に《なまくらの剣》を手繰り寄せ構える。
「何しに来た!?」
ドスの入った声で、クロノ・ハラオウンに怒鳴る。
「……君こそ、それを僕に向ける意味をわかっているのか!?」
「ああ!?クロノ・ハラオウンに剣を向ける意味?時空管理局に弓引けって事か?やれって言うなら、殺っても良いけど?面倒臭い。時間取られるだけだし……何より、雑魚が集まっても雑魚は雑魚。ただ、目障りなのにはかわりないだろうが……ねぇ?」
「……君は、時空管理局を潰せるとでも思っているのか!?」
前提を知らないクロノ・ハラオウンが、こちらを舐めきった態度で呆れていた。それを見て、カチン☆と来た俺はこのアホに例外っていうモノを教えてやろうと考えた。
下手に対応を誤ると、自滅するしか無いんだということを。
「問題なくできるよ?そうだなぁ、6時間程かかるだろうけど……キレイに跡形もなく消し飛ばしてやるよ?」
「ーーー冗談も大概にしろ!!そんな事、できるはずがないだろう!?」
「できるよ。君の常識と俺の認識が、かなり違うんだよ……あー、もういいや。クロノ・ハラオウン、君のおかげで心が決まったよ。俺、次元犯罪者になるよ!」
あっさり、今後の方針が決まった。
「ちょぉ、待ちぃやっ!!あかん、そんなん許さへんで!?」
八神はやてが、クロノ・ハラオウンと俺の間に割り込んで来る。
「なんで、そんな結論に至るねん!?」
「だって、未来でもコイツ、ウザかったし……人の話聞かないし、ヘタレだし、事情も知らないで殺されそうになったし……」
「どないなっとんねん!!未来は!?」
「クロノ・ハラオウン?絶望の狂(凶)戦士と化し、犯罪者を殺し回っていた時空管理局局員だよ?」
「人殺しなんて、したことなんかーー」
「するんだよ!5年後、時空管理局が滅びた後で捕獲機関が無くなったから!!」
「時空管理局は、滅びてない!!」
「ちょぉ待ち!!管理局が、滅びるんか!?」
「これから、滅びるんだよ!!」
「あそこには、管理局一の魔導師が集まっているんだ!早々簡単には滅び無い!!」
「レアスキル《リンカーコア封じ》!!で、リンカーコアが強制封印されて、魔法が使えなくなったお前らは抵抗できずに滅びるんだよ!?」
「っ!?そんな、レアスキルがあるんか!?」
「そんな、夢物語があるかぁ!!」
「リンカーコア排出!!コア・ブレイク!!!」
《ピンク》色に輝くリンカーコアが、俺の胸からゆっくりと出てきた。それを右手で掴みクロノ・ハラオウンの目の前で握り潰す。
「リンカーコア、生成!!魔力波長&魔力データ抽出。魔力波長&魔力波形……同化……魔力データ・シャマル先生!!」
次にリンカーコア生成魔法で、無色のリンカーコアを生成。記憶領域から、魔力データを抽出。
抽出した魔力データを、無色のリンカーコアにダウンロードして、無色のリンカーコアをダウンロードされたデータと同化させる。
データと同化したリンカーコアは、黄緑色の光輝くリンカーコアへと変化した。
「シンクロ・イン!!」
生成したリンカーコアを、自分の胸の前に持ってきて融合のキーワード口にする。
黄緑色のリンカーコアは、俺の胸の中へと消えて行った。
そして、クラールヴィントを人差し指と薬指にセット。
「クラールヴィント、セットアップ!!」
《セットアップ!》
俺の声に応えたクラールヴィントが、一瞬でシャマル先生のBJを展開してくれる。(スカートですが、半ズボン着用)
「クロノ・ハラオウン、表出ろや!!!」
ぶちギレで、セットアップした俺だったが……その後、すぐに冷静になってしまう。
何故なら、クロノ・ハラオウンが棒立ちになったまま動かなくなってしまったからだ。
良くはわからないが、他の方々も似たような状態で話しかけても頬をつねっても反応がない。
ぶっちゃけ、数十分以上俺は放置されることとなる。
無印か古代ベルカに飛ばす予定が、どうしてこうなった!?
予定としては、9歳の女の子を『ママ』って呼ばせる予定が……(暗黒歴史)
残念無念。
※棒立ちになった理由。
リンカーコアをブレイクした上、リンカーコアを生成(技術的にもビックリ!)。更には、記憶領域から別の人のデータを抽出・上書きし、自分と融合して他人のデバイスを使用。そんなもん(不可能)を見せられたら、普通に固まる。
誤字・方言あれば、ご報告お願いします。
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