絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一三七話#

幸政

 

 

俺の名は、辻井幸政。

何を隠そう、神様のミスで殺された転生者である。

あれは、今から数年前の事だった。

 

 

……………………。

 

 

気がつくと俺は、なんだかよくわからない白っぽい空間にいた。ぼんやりとしてはいるけど、明るい場所で足元にはフワフワとした感じの絨毯(?)が敷き詰められている。

いつの間に、そんな所へ迷い混んでしまったのかはわからないが……俺は状況を確認すべく周囲をキョロキョロと見回す。すると、土下座をしているオッサンを発見した。

 

「えっと……どちら様?」

 

「スイマセンデシタあぁっ!!!!!」

 

「うえっ!?あ、はぁ?え……何プレイ?」

 

俺は、今一状況を把握出来なかったが……土下座をしているオッサンは、全力全開で謝罪してくるだけで一向に話が進まない。なんとか、オッサンを立ち上がらせて謝罪する理由を聞いてみる。そのオッサンの話からすると、彼の書類をうっかりでシュレッダーに掛けてしまい、存在そのモノを消してしまったのだと言う。流石の俺も、うっかりで存在を消されたのでは洒落にならないと抗議した。

すると、オッサンが責任を持って転生させてくれると言うじゃないか。しかも、特別に生前の記憶を持ったままである。更に、望む物語の世界に転生させてくれるらしい。

それで、俺は有頂天になり騒いでしまった結果、何処の世界かは聞きそびれてしまったのだけど……アイカツとかプリキュアとか仮面ライダーの世界であるならば、どんな世界でも構わなかった。

そういう事ならばと、俺は了承して転生する時を待つ。

しばらく待っていると、オッサンは転生する前に特典を与える決まりがあると説明。まさか、転生させてくれる上に特典までくれるなんて至れり尽くせりである。

だから、一つ目は仮面ライダー鎧武の戦国ドライバーとゲネシスドライバーをお願いする。

これは、仮面ライダー世界だった場合の保険で、戦闘に巻き込まれても最低限闘える様にする為である。

ついでに、持ち運び易いように銀色に輝くロックシードを模したアクセサリーを常に首輪からぶら下げられるようにお願いした。銀色に輝くロックシードを、腰回りに当てたら戦国DもしくはゲネシスDに俺の任意で変化するように設定して貰う。

二つ目は、各ロックシードに関するモノで……戦国Dモードを装着状態で、普通の果物を手に取ると各錠前(ロックシード)に変化させる事が出来るスキルを求めてみた。

それを、戦国D・ゲネシスDに嵌め込む事で変身する事が可能にして貰えるようにお願いする。

だが、果実を手に取るだけで錠前変化は出来ないと言われた。物質変換には膨大なエネルギーが必要で現実的ではないらしい。それに、出来たとしても仮面ライダーに変身する為のエネルギーに問題が生じるから、ロックシードは全種類を最初から与えると断られた。

じゃあ、三つ目の特典としてエネルギーを無限にして貰えないかと交渉するが、エネルギーを何処から引っ張るのかの問題が上げられ、無限化は難しいと断られてしまう。

リスクとリターン。オッサンは、特典だからと何でも出来る訳ではないと告げる。

それがある事が、現実だと当たり前の事を俺に告げられてしまったので、無限エネルギーは諦めて別の願いを言う事に。それに、オッサンの言う事にも一理があるし、納得できる話だったので諦める事にした。

さて、それでは三つ目はどうしようか?と悩む。

基本的に衣食住は、用意されるらしいのでお金等の心配はしなくて良いらしい。それでも、成人後の援助は無いという事なので、就職までにお金を儲ける手段が必要となるだろう。まあ、その辺りは成人するまでに考えるとして今は神様特典である。とりあえず、保留に出来るか聞いてみたら出来ないと言われてしまった。転生後に、世界への干渉をすると自分達を統括している存在に叱られてしまうらしい。つーか、オッサンが一番上じゃ無いのかと聞くと中間管理職だと答えられてしまった。

そうか……神様って、中間管理職なんだ。

時間も無いという事だったので、無難に三つ目の特典は戦国Dの予備を要求した。仮面ライダーの世界だと、もしもの可能性があるので予備くらいは持っておきたいのが心情だ。それは、アッサリと受け入れられたのでホクホクしていると時間が来て足元に穴が開き、俺は落ちて行った。

誰だ!?こんな、恐ろしいテンプレ考えた奴は!?

こう、股関がヒュッとなったじゃないか!?

あんまりなテンプレに、転生後しばらくブツブツと愚痴っていたのは言うまでもない。

 

 

 

転生後の自分は、なんというか9歳くらいのガキんちょになっていた。鏡で見る限り、何処かで見たような気もするけど、幼い子供の姿だったので外見に関しては放置。

数年後、自分の顔が天然パーマな草加雅人である事に気が付くが、その時にはどうでも良くなっていた。

転生直後は、これからの事の為にと色々と試行錯誤していたのだが……この世界が、どんな物語の世界なのかもわからず、TVを見ていてもお気に入りだったアイカツもプリキュア等も無く。それどころか、仮面ライダーすらやっていなくて全力で絶望した事を今でも覚えている。

もしかすると、この世界がいずれかの物語の世界だから、それらでTV等で放送されていない可能性も考えたが……三年が経って12歳になった頃、全くなにも起こらない現状に俺は全ての希望を捨て去った。

それからは、何のやる気も出ない日々が続いている。

とりあえず、成人後の事も考えて使うお金は切り詰めつつ、公立の学校に通って怠惰に生きていた。

たまに、ゲーセンに行ってヌイグルミをクレーンゲームで救出してみたり、本屋に行っては気になる漫画やライト小説を読み漁る日々。アニメも深夜問わず、チェックして生前と変わらない日々を謳歌していた。

ぶっちゃけ、この世界が何かの物語世界だとわかっている分、それに関われていないこの状況が俺のやる気を全力で削りに来る。ヒントすら見付けられない現状に、俺の精神はドンドン磨耗していった。

最近では、交遊関係を作り損ねてしまっているので友人等はおらず、一人寂しく何のイベントも無い時間を過ごしている。段々、生きる事すら辛くなって来て俺は暇潰しと称して自分の生活サイクルを振り返る。

朝6時に起来て軽くジョギング。

家に戻ってシャワーを浴びた後、チアパックタイプのゼリーを一気飲み。

それから、通っている公立の学校に登校。

授業を受けて適当に流しつつ、昼は前日にコンビニで購入したパンを食べる。

友人はいないので、一人校舎裏等で済ませていた。

放課後は、帰宅前に町中を巡回。

帰宅して、宿題を済ませた後はゲーセンへ。

適当に冷やかしつつ、本屋へ行って新刊を確認。

時間を潰し、再度周辺を巡回。

コンビニに寄って、翌日の昼食を購入。

本日も平和そのモノで、何の異変も起きませんでしたと帰宅。

TVを点けて、アニメのチェック。ついでに、録画もチェックしてから自宅周辺を巡回して帰宅。

おやすみなさい。

そんな毎日が、俺の日常である。

いや、もう、笑ってしまう。

物語の世界だと言われて、有頂天になって大喜びで転生したが何の物語なのかもわからず過ごす日々がこんなにも辛いモノだったなんて……呆れてモノが言えない。

あの時、騒がずに何処の世界へ行くのか聞いて置けばこんな事にはならなかったと思う。

失敗した。

まさか、転生前に大失敗を犯すなんて間抜け過ぎる。

最低でも、確認しておかなければならない情報を破棄するなんて俺はなんて馬鹿なのだろう?

ハッキリ言って、今のこの状況は詰んでいるといえる。

どれだけ、最強の力を得たとしてもこの世界が何の物語なのかがわからなければ意味が無い。周囲を散策しても、何の事件にも巻き込まれないし、手詰まり状態であることは間違いなかった。

それでも、毎日周辺を巡回してイベントが起きればすぐに参戦出来るように日々のトレーニングも欠かしていない。

なのに、運が悪いのか物語の【も】の字にもヒットしていなかった。

告白しよう。

俺は、物語に関わる事に諦めが付いていない。

だからこそ、毎日の巡回を止めたりしないし……日々のトレーニングも欠かしてはいない。何時でも、戦いの日々に参戦出来るようにと準備している。

なのに、運命は残酷だった。

こんな、怠惰な人生があってたまるか!

物語の世界に転生したのに、最初に躓いただけで負け組とか笑い話にならない。もしかすると、俺以外の転生者がいて物語の根幹に干渉して毎日楽しい日々を過ごしているのかも知れない。そう思うと、イライラして来て落ち着かなかった。自分達だけ楽しい思いをしやがって、俺にも参加させやがれ!と文句を言いたくなる。

例え、それが逆恨みだったとしてもそれを抑える事は俺には出来なかった。だから、俺は毎日巡回を欠かさない。

巡回範囲を広げて、事細かな所までウロウロと歩き回る。

特に、裏路地は念入りに調べて回った。

思い付く限り、俺は事件や不可思議な事があった場所を片っ端から歩き回る。噂を頼りに、幽霊が出ると言われる洋館や殺人事件があったとされる廃工。様々な場所を巡り、それでも尚何も起こらない現実に絶望する。

この世界は、何かの物語の世界なんだろう!?

なのに、なんでこんなにも何も起こらないんだ!?

平和過ぎて、泣けてくる。自分が夢見た、シュチエーションが何もかも白黒へと変わって行って……求めた波乱の日々への切符は、その尻尾ですら掴めないと来た。

 

「ははは……俺は、いったい……何を生き甲斐にすれば良いんだ……」

 

望んで、手を伸ばして何も掴めない人生に何の意味があるというのか……最早、俺には判断が付かなくなって行った。

【転生】。それは、自分の知らない世界への扉を開く為のチャンスだとずっと思っていたのに……これじゃあ、生前の記憶なんて引き継ぐんじゃ無かった……と後悔する。

今更、後悔した処で何かが変わる訳ではないのだけれど、俺はそう考えざるを得なかった。

ある日、俺は噂話等を集める為に交流していた女子生徒達から不思議な程美味しいシュークリームを作る店の話を聞く。流石にそれは、俺が求める類いの話では無かったのだが……そこの店員が、自分達と同じくらいの年齢でとても可愛いという話で盛り上がっているのに水を差す必要もない。まあ、店員の可愛い云々はともかく、噂を集めて来てくれた彼女達に日頃のお礼も兼ねて奢るのも良いだろうと思い、放課後にでも一緒に行くかと誘う。

それを聞いた彼女達は、大喜びで俺の誘いに賛成してくれた。流石、甘い物に目がない女性達である。

この程度の事で、そこまで喜んでくれるなら一日くらい巡回を休んでも問題ないだろう。今日は、休みにして明日からまた頑張れば良い。

それに、ずっと巡回ばかりでは気が滅入ってしまうのも事実。此処等で、一息を付くつもりで気分転換に出掛けるのも良いだろうと俺は考えた。

そしてその日の放課後、数人の女子生徒達を引き連れて俺は噂の【翠屋】へとたどり着く。

そこは、落ち着いた感じの喫茶店だった。

 

「ここ、ここ!シュークリームが、絶品なんだよ!!」

 

「挽きたてのコーヒーも大穴なんだって!」

 

彼女達のオススメを聞きながら、テラスにあるテーブルへ。席に座ると、キャイキャイと言いながら彼女達はメニューを見てはしゃいでいる。そんな彼女達を眺めながら、俺はシュークリームとコーヒーを注文した。

注文が来るまでの間、彼女達のお喋りに話を合わせながら今後の向かうべき方向を考える。このまま、フラストレーションを溜めつつ何も起こらない日々に辟易しながら普通の生活を選択するか……いっそうの事、仮面ライダーに変身して町で騒ぎを起こし、この世界の主人公達を誘き出すという選択肢を思い浮かべた。だが、目の前にいる彼女達を見て少し迷いが生じる。

もし、後半の選択をした場合……目の前で生きている彼女達の生活を、完膚なきまで壊してしまう恐れがあるのも事実。俺は、自分の思い通りにならないからって我が儘で世界を壊したい訳じゃない。自分の好きな事柄で、誰かを護るという人生に憧れがあっただけだ。

そんな風に、生きられるなら……同じ様に……いや、どんなに輝いて見えるか……と、そう、思えたんだ。

 

「……………………もう、いいや……」

 

少し……いや、物凄く残念ではあるがドライバー達は物置の肥やしにして俺は第二の人生を歩んでいくだけだ。

目の前に運ばれて来たシュークリームとコーヒーを前に、俺は現実を受け入れる事にした。

シュークリームを適当にスプーンでつついて、中のカスタードと生クリームをすくい口に運ぶ。

それを口にした瞬間、新しい世界の扉を開いた様な気がする程の美味さに言葉を失う。何これ!?

 

「うまっ!?」

 

「んー~~♪おいしいねぇー♪♪♪」

 

「ホントー♪」

 

女子生徒達が、トロけ切った恍惚の表情でシュークリームを少しずつ食べている。だがしかし、彼女達がそうなってしまうのもわかる気がした。これは、ヤバイ物だ。

俺、ちょっとシュークリームを舐めてました。

確かに、甘い事は甘い。だが、帯を引く甘さがまた良い。

コーヒーを手に取って、口直しに一口飲む。

 

「!?こ、これは……」

 

なんと、マイルドな味わいのコーヒーか!?

ブラックのままで飲んだにも関わらず、シュークリームの甘さと合間って……その苦味が、甘さをアッサリとしたモノへと変えていく。ヤバイ、この組み合わせはヤバ過ぎる。

余りの美味さに、俺はシュークリームとコーヒーを一瞬で完食してしまった。

 

「ここは……当たりだ!!」

 

「でしょー?ふふん、私達の情報網は伊達じゃないわ!」

 

「くっ……俺は、たかが喫茶店と侮っていた。負けだ……」

 

「じゃあ、ここは辻井君の驕りね?」

 

「……………………良いだろう……」

 

驕る驕らないは、日頃のお礼として考えていたので構わない。だがしかし、テイクアウトも考えると手持ちが心許ないのも事実。だからと言って、敗者が勝者を蔑ろにする訳にも行かず……今日は、諦めるしか無いようだ。無念。

そんなやり取りをしていると、俺達とは別の制服に身を包んだ一団がこの喫茶店へとやって来た。その内の一人が、『ただいまー』と言いつつ店の中へと入っていく。

 

「お?そう言えば、もう一つの噂の真相が来たみたいだね」

 

「…………うん?」

 

「ほらほら、今日のメインディッシュが帰ってきたみたいだよ?」

 

メインディッシュ?先程の一団に何か?と視線を向けるが、そこには目を疑うようなイケメンの姿があった。

 

「男じゃないか……」

 

「違う違う。まあ、あれも目的の一部なんだけどね……」

 

「まあ、アレは…………ねぇ?」

 

「それとは別で、この店には看板娘がいるんだよ!」

 

フと、そのイケメンの一人と目が合うと何故か敵意を向けられた様な気がした。いや、あれは敵意なんてモノじゃない。もっと、粘質の高い……殺気の様な気がした。

まさか、初対面のイケメンに殺気を向けられる理由に覚えはないので気のせいだろうと忘れる事にする。どうせ、関わる事もないだろうから気にしても意味がない。

そのまま、シュークリームの二個目に行くか行かないかで少し迷い……諦めて、コーヒーの御代わりを頼んだ。

次は……次こそは、満足するまでシュークリームとコーヒーを食い尽くしてやると心に誓いながら、やって来た店員に視線を向けた。

 

「いらっしゃいませ~♪コーヒーの御代わりですね?」

 

「……あ、はい」

 

俺がやって来た店員の可愛さに驚いていると、背後とサイドから邪悪な気配が滲み出るのを感じる。チラッと視線を向けて見れば、ニヤニヤした女子達の姿が目に写った。

 

「くっ……」

 

どうやら俺は、彼女達に完敗してしまったらしい。

店員が去って行った後、俺は彼女達からのツッコミに『完敗だ』と宣言させられて、もう一つのお願いを後日厳守させられるのだが……今は関係ないので省く。

 

「こういう情報は、外さないんだな……」

 

「ふふん。当たり前でしょう?」

 

「私達は、今を生きる華の女子中学生なのよ!?」

 

ついこの間、入学したばかりの中学生だけどな。

まあ、うん。それは良いんだ。しかし、店内から聞こえてくるもう一つの事柄はどう説明してくれるのだろうか?

 

「で?あれは、何だ?」

 

「…………ああ。何時ものよ……」

 

親指で、大騒ぎしている店内を指し示すと苦虫を噛み潰した顔をする彼女達の姿があった。

やれ、『○○は、俺の嫁』だとか……やれ、『何だ?○○、妬いているのか?』とか聞こえて来る。その内、『俺のハーレムに入れてやる』だどか聞こえて来た。

 

「アレさえ、無ければ……」

 

「黙っていれば、イケメンなのに……」

 

『はあ……』

 

好評かだった『翠屋』の評価が、彼等の存在によってドンドン落ちて行く。こんなに美味いシュークリームを出す店なのに、あの残念なイケメン達のおかげで低ランクの店へと変わって行った。故に、ただ一つ決まった事がある。

彼女達が、いない時を見計らってこの店には来るようにしよう。それが、一番俺にとってもこの店にとっても良い。

さっきまでのテンションは、何処かに行ってしまったので俺達はここが引き所だろうと店内にあるレジへと向かう。

なのに、何故かイケメンに声を掛けられてしまった。

 

「おい、お前!レジの所にいるお前!そうだ、お前だ!」

 

「……………………」

 

周囲を見回した後、疲れた気分で視線を合わせる。すると、残念なイケメンが満足した様に頷き宣言してきた。

 

「良いか、なのは達は俺の嫁だ!もし、手を出してみろ……叩き潰して、海の藻屑に変えてやるからな!覚えとけ!」

 

「ああ!?さっきから、何言ってるんだ!?なのは達は、我(俺)の嫁であって雑種の嫁ではないっ!貴様こそ、海の藻屑と還れ!!」

 

「ああ!?」

 

イケメン達が、額を突き合わせてガンを飛ばしまくっている。何故か俺は、関係ない店員の謝罪を受けつつ会計を済ませるのだった。段々、この看板娘の店員がとても可哀想に思えて来る。良い店だったのになぁ……。

最後にフと、奥の席に視線を向ける。別に、何かが気になったとかの理由ではない。ただ、視界の端に金色の何かがチラ付いたのでそちらに視線を向けただけの話だ。

その瞬間、俺は落雷をこの身で受け止めた様な気分を味わう事になった。

喫茶店『翠屋』の奥の席。看板娘の友人と思しき、少女達の中に一人小柄な少女がとても嫌そうな顔をしながら大騒ぎする残メン達を見ていた。

周りの少女達より、二回り小さな身体付きではあるけれど……金髪ストレートの美幼女(?)……いや、美少女が困った様な表情で座っている。時折、隣に座っている友人達と話をしているからか、大騒ぎしている馬鹿メン達とは別に大輪が花開く様な笑顔をしていた。それが、また一段と彼女の魅力を引き立てている様にも思えたんだ。

正直に言おう。

間違いなく、一目惚れだった。

彼女を一目見た瞬間から、俺は目が離せなくなってしまう。下手をすれば、あのアホ共の大騒ぎに巻き込まれてしまう可能性もあったが、彼女と共に居られるならば関係ないと思えてしまうくらい俺は彼女に一目で惚れてしまった。

何とかして、彼女とお近付きになりたいが……現状は、不可能に近い。残念ではあるが、今は引くしかない。

苦汁を舐める様な気持ちで、謝罪する店員からお釣りを受け取り俺は『翠屋』を後にした。

その後は、俺を翠屋に連れて行ってくれた女子達と自分達の生活圏に戻った後、十字路で『また明日』と挨拶をして別れる。翠屋を出てから俺は、終始上の空で彼女達に『お?お?もしかして……恋しちゃった?』『恋しちゃった!?』等と弄られながら帰宅する事になってしまう。

まあ事実、彼女達が見付けてきたメインディッシュの方ではなかったけれど、俺は俺の目的となる存在を見付けてしまった。これはもう、『生き甲斐』とか『生きる目的』と言っても過言じゃない。

何としてでも、彼女に御近付きにならなければならない!!と俺は考えるのだった。

 

 

 

 




ついに、始めてしまったガイムです。面倒なので、双夜が出で来るまではザックザック進めて行きます。
前回まで、次はSAOモドキ世界に行くみたいな事を書いていたのに本編に戻るんだ……と思った方々、それは別話ですよ?
あれはあれ。これはこれ、ですw
まあ、作者はファンタジー系が好きですけどね。
特撮系は、あまり見たりはしないので苦手ですがw
因みに、ガイムみたいに小物が多いモノに対しては対策があるので一応やろうと思えば可能だったりします。まあ、ズルい方法何ですけどねw面倒なので、サクサク進めますよ?後、組合せパターンについても原作を超える事はないと思われます。これは、【果実を手にしたら】ロックシード発生という無制限ルールを排除した故の補正ですね。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも読んでくれる方々に感謝を……。
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