絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一六〇話

Re:

 

 

結論だけ告げよう。

つーか、最初の出だしが前回と同じになってしまったが……アリシア・テスタロッサは、死者蘇生の魔法によって蘇生された。それによって、プレシアさんが師匠に支払った代価は……プレシアさんが蓄積した“時間”となる。

大体、40年分程支払ってアリシア蘇生に宛てられた。

その結果、驚く事なかれプレシア・テスタロッサは10歳程の少女へと変化してしまう。

 

「どうよ?僕が考えた、【等価交換の原則】を元にした死者蘇生の秘術は?これで、世界の調整とかも免除されるんだぜ?超便利だよな。等価交換の魔法!」

 

とのこと。そんな、『僕が考えた最強の魔法』的な言い方されても困惑するだけですから。

つーか、そんな裏技があるなら最初からやれば良いのに。

そう聞いたら、今までのは神様特典による《神通力》と世界の歪み扱いだったので出来なかったらしい。

【等価交換の魔法】は、『願い』を望む者が【等価交換の魔法】を使える術者に“自ら”願い、代価を支払って初めて成り立つんだそうだ。

そうしないと、【理】がメトロダウンするらしい。

アレですか?《堕ち神》級扱いの魔法ですか!?

 

「ってな訳で、一期終了のお知らせです☆(笑)!!」

 

「何でもありですよね……師匠達の魔法って……」

 

「別に、何でもはないよー?色々、縛られてますよー?」

 

ニパニパと、見た目の年齢に適した笑みを浮かべて子供ッポク惚けて見せる師匠。

目の前で、起こっている大混乱は無視なんですね。

プレシアさんが、師匠が取り出した鏡を見てカチンコチンに固まっていて、その周囲でリニス達が色々と騒いでいる。アリシアは、一度目を覚ましてプレシアさん(代償の支払い前)と感動?の再会?を果たし、今は体力の限界が来た為にまた眠ってしまった。そして、時間経過と共に幼女化したプレシアさんが自分の変化に気が付いて混乱している。

 

「師匠、プレシアさんを子供にする必要があったんですか?俺には、嫌がらせに近いモノを感じるのですが……」

 

因みに、プレシアさんを蝕んでいた病は若返った事により消失。『治療しなくて良くなった!』と師匠は言ってた。

 

「そんなん、僕が知るはずないだろう?【等価交換の魔法】は、世界との特殊契約的なやり取りだから……代価は、僕が決めるんじゃなくて世界が決める事だからね。まあ、最初の“蓄積された時間”という方向性を決めたのは僕だけど。それをどれくらい持っていくのかは、世界が決める事だからね?僕も、まさかこんな事になるなんて思ってないから」

 

成る程。代償の方向性は決めれるけど、その量的なモノは世界が決めるという事なんですね?

それに、最悪アリシアが死んでからの時間……26年の倍の時間を持って行かれる可能性もあったらしい。

下手をすれば、プレシアさん消滅の危機である。

本来なら、プレシアさんの命を持ってアリシアの命を補うという方法を用いるらしい。その場合、プレシアさんは死亡。アリシアは、蘇生されてプレシアさんの記憶が失われるという残酷無慈悲な結末になるらしい。

 

「マジッスか!?」

 

「今回は、それ以下で済んだみたいだけど……世界の“理”が、死者蘇生を禁じていたならばもっと酷い結果をもたらしていたかも知れないんだ。本当に運が良かったね?」

 

「生きているだけマシッて事ですか……怖いなぁ。【代償代価の魔法】……」

 

等価交換の原則に従った、代償代価の魔法は超強力で何でも有りな所があるけれど……牙を剥くと、恐ろしいまでに凶悪な魔法だった。これを《旧・神族》の奴等が使えたらヤバかったんだけど……アイツ等ってば、世界をも敵に回しているらしく使ったら100%の確率で消滅してしまうとのこと。それに思い当たり、師匠に質問しその答えを聞いた瞬間、『ザマァ!!』と俺が言ったのは仕方がない(笑)。

そうッスか(笑)。奴等、世界を敵に回して【等価交換の魔法】が使えないんッスか(笑)。ザマァみろッスね!!

愉快痛快な話を聞いて、俺は歓喜した。

 

「あ!逆に、等価交換の魔法で《旧・神族》を消滅させる事って出来ないんッスか?」

 

「出来なかったらしい。なんでも、《旧・神族》一人を消滅させるのに必要な代価が、対象となった《旧・神族》と同等の“能力(魔力)”だったらしいからな。《旧・神族》が、その身に秘めている能力と等しい代価が用意出来なかったんだと。残念無念」

 

本当に残念無念な話であるが、とても良い話が聞けたので俺的には満足である。だって、ハッピーエンドだよ!?

フェイトの家族が助かり、消滅したはずのリニスもいるんだ。後は、プレシアさんがフェイトに歩み寄る気があるなら時間が解決してくれる。

それで、本当にハッピーエンドになるだろう。

 

「さて、万を期して時空管理局がこの地に来る事になるんだけれど……プレシアちゃんが、こんな状態だと色々と面倒な話になるよね?その辺、どう思う?」

 

「……………はあ。そもそも、“この”認識されるかも怪しいですよね……どう見ても、子供ですし。一層の事、プレシアさんのクローンを作って自殺させますか?」

 

師匠が言いたい事は、そういう証拠隠滅的な話なんだろうと話を合わせてみた。因みに、そんな事を相談し始めた俺達に向けられる視線は懐疑的なモノ。

ある意味、白い目で見られてます。

 

「プレシアちゃん、時空管理局がこれから来るんだけど……これまでの罪を償いに出頭出来る?」

 

「…………そうね。私が犯した事を考えると、時空管理局は見逃さないでしょうね……」

 

「その間、アリシアとは離れ離れになるけど……」

 

「うぐっ……そ、それは……」

 

アリシアと離れ離れになると言われて怖じ気付くプレシアさん。その辺は、ブレないなぁ……。

 

「だ・か・ら♪そこで、ジュエルシードの出番でーす☆♪まず、ジュエルシードを暴走させて『時の庭園』を虚数空間にポイしまーす!で、そのついでにプレシア・テスタロッサ(クローン)が虚数空間に落ちて行ったという事実をでっち上げ♡デバイスにでも記録しとけばOK。時空管理局が来たら、それを提出してプレシア・テスタロッサが死亡したという事にして貰うとか……どうよ?」

 

そこで、ジュエルシードを用いるとか本当に師匠は悪人である。普通は、そんなの思い付かないぞ?

 

「……………………全く、無茶な事を言い出すわね……そんな事が出来るとでも?クローンを作るには、それなりの時間が掛かるのよ?」

 

「こちらの技術を使えば、三日もあれば用意出来るよ(笑)」

 

秘密基地ですね?わかります。

 

「…………三日?」

 

「成長促進や記憶転写、その他諸々で問題なく。劣化する所か、強化してほぼプレシアちゃんそのモノを造り出す事も可能だよ?魔力資質や魔力波長なんかも複製可能だし」

 

その上、リンカーコア精製技術魔法で魔力ランクも弄りたい放題ですもんね。目指せ、トリプルS!!

 

「もう、何でもありね…………少し、考えさせて欲しいわ」

 

「じゃあ、時間が惜しいんで細胞の提出をお願いしまーす☆♪まあ、提出されなくても回収は出来るけどね☆♪」

 

「…………良いわ。勝手に取られるより、自分から提出した方が健全ですもの……」

 

とか言って、既に回収してたりするんですよね……師匠の場合。下手をすると、原作人物全員をクローニング出来る可能性もある。ただし、それを師匠がするはずはない……と信じたい。そう、願っていると背後から細胞採取キットを持った使い魔さんが何処からともなく出現。

プレシアさんから、採血をして消えて行った。

 

「神崎、ジュエルシードが暴走して小規模時空震が起きるのは何時だった?」

 

「4月26日の夜ですね。時間は……超余裕です(笑)」

 

「まあ、少し遅れた所で問題はないよ。彼等が到着した時には全部終わってる。こちらが、提出する情報が全てとなるだろうからね」

 

「鬼か……まあ、少々疑問に思われるでしょうけど。テスタロッサ家の為です。管理局には、騙されて貰いましょう」

 

「何故でしょう?なんで、そんなに私達に入れ込むのですか?何か、良からぬ事でも企んでいるのですか?」

 

こちらの苦労がわかるのか、リニスが訝しげな表情でこちらの利益を聞いて来る。

 

「もちろん、無償でやってる訳じゃないよー?フェイトねぇがいると、なにょはママの注意がそっちに向いて僕が自由に行動出来る様になるからだよ☆♪毎日毎日、なにょはママに追い回される訳には行かないからね☆!!」

 

その問いに、師匠は即行で本音を告げた。

 

「えっと……フェイトだけが、必要と聞こえるのですが……」

 

「まあ、元気になればアリシアもなのはさんに押し付けられると思われますが……大丈夫です。危害は加えられたりしませんから……」

 

ぶっちゃけると、生け贄ですね(笑)。

なのはさんの、興味を引く為だけの人員の確保です。

 

「そうそう。管理局と関われば、空戦魔導師になったりはするけど……戦技教導官だったかな?危害は加えられたりはしないから。ちょーっと、じゃれつかれたりはするかもだけど……怪我する様な事じゃないよ」

 

結構、シンドそうですもんね……なのはさんのじゃれ付き。

本人は、とても嬉しそうなんですけど……なのはさんってば、全力ではしゃいで来るので相手にする方はとても疲れます。俺も経験があるので、師匠の苦しみは良くわかったりするんですよ。(十一話参照)

 

「とりあえず、あの世界に引っ越しをする?あ、でも……その前に、資金を得た方が良いのか?」

 

「その辺は、大丈夫……問題ないわ……」

 

母の甲斐性ですね。知っています。

プレシアさんってば、物凄いお金持ちなんですよね。

つい、苦笑いが漏れてしまう。この人も、そこそこチート的存在なんだよなぁ。資金面的に、とても強い。

 

「そう?じゃあ、なにょはママのお母さんのお店……翠屋から、数百メートルと離れていないマンションがあるから……サクッと買ってきて?平行世界では、フェイトねぇがそこに住んでいたから……時空管理局の次元航行艦アースラ艦長リンディ・ハラオウンと共に……」

 

「……………………そうなの?」

 

師匠が、ネタバレをしていた。まあ、間違っちゃいないから良いけど……色々と無茶苦茶な感じである。

 

「プレシアちゃん、僕達に会わなければ虚数空間の海にアリシアと落ちてたはずだから……リニスは、消滅したままだし……アルフは、フェイトねぇと一緒だったけど」

 

「…………それが、本来あった歴史なのね……わかったわ。リニス、先に行って部屋を確保して来なさい。私は、お金を工面してくるわ」

 

「はい。わかりました」

 

「じゃあ、一度地球に戻ろうか……クローンの用意もしなきゃだし……それに、なにょはママに報告もしなきゃ……」

 

「色々と暴露されそうですけど……大丈夫ですか?」

 

「でも、言っておかないとまたブレイクされる可能性があるし……面倒だけど、なにょはママがこちらの思惑通りに動いてくれる事なんてないよね?」

 

「……………………」

 

微妙にもう、諦めていますと言わんばかりの疲れた感じの笑顔で師匠は言った。ああ、これアカンヤツや。

なのはさん、基本的に真面目だから全力全開で何もかも報告してしまいかねない。これは、かなり説得しないと納得もしてくれないだろう。まあ、納得させる事が出来たら問題ない事なんだけど……その納得を引き出す為に、どれだけの動力が必要になるか予想が付かなかった。

 

 

 

……………………。

 

 

 

「ただいま~」

 

「あら、おかえりなさい」

 

「…………に゛ゃ!?」

 

神崎家に戻ると、何故かリビングに高町桃子さんの姿が。

それと、土下座したままの神崎翔(小)悟がピクリとも動かずにいた。あれ、大丈夫?生きてんの?と様々な疑問が頭を過るが、それ以上に師匠の様子がヤバ気だ。

リビングに入ると同時に、師匠が桃子さんを見て硬直している。どんな事をされて、どんなトラウマを得たのかはわからないが、そんなに桃子さんの事が苦手なのか?

 

「ソウニャくん、なかなか遊びに来てくれないから……来ちゃった♪」

 

「神崎!後、よろしく!!」

 

そう言って、正気に戻った師匠は転移魔法で何処かへと消えて行った。魔法バレしているからって、転移魔法で逃げるのは卑怯だと思う。しかも、こちらのセンサーに反応しない妖精転移とかマジ勘弁してください。

ほら、あそこでこちらを睨んでいる方がゆっくりと動き出しているじゃないですか!

 

「あらあら。ソウニャくんは、どこに行ったのかしらぁ~?うふふふ……」

 

ゆらり……と立ち上がった桃子さんが、とても素敵な笑顔で師匠の行き先を訊ねて来る。

しかし、師匠の行き先なんて知らない俺は一歩身を引いて『わかりません』と答える以外なにも出来なかった。

怯えていると、視界の端をチョロチョロ動くモノが見える。チラリと視線を向けると、器用に土下座したまま移動する翔(小)悟の姿があった。あ、生きてたんだ……と、思うと同時に器用だなぁ~……とも思う。

つーか、そんな技術極めて何がしたいのかがわからない。

スス、スゥ……と、台所の方へと消えて行った翔(小)悟はそのまま逃げ切った様だった。だが、俺が逃げ切れていないので恐怖の存在を押し付けられた形となる。

 

「ちょ!?」

 

「大悟くん?聞いてるのかな?」

 

「ひぃ!?マジ、知りません!!」

 

文句を言おうとして、桃子さんに遮られた俺はビシッと敬礼して固まる以外の行動が取れない。その後、桃子さんの休み時間が無くなるまで俺は責められ続けるのだった。

 

 

数時間後。

漸く解放された俺は、精神と時の部屋で翔(小)悟と戯れていた。ストレス発散という名の……所謂、仕返しである。

師匠は、連絡を取ろうとしても全く返答すらなくて、完全に行方不明になってしまったので放置した。行き先すら、予想出来ないって訳でもないが……色々と面倒なので、あっちの準備が済むまで放置しておく事にする。

その間、俺は暇になってしまったので訓練をするつもりだったんだけど……逃げ出した馬鹿を見付けたのでイジメる事にした訳だ。金棒を振り回し、逃げ回る翔(小)悟の背後をギリギリ当たらない様に調整しながら、衣服を引き裂き肌を傷付けて行く。

 

「おらおら!どうした!?」

 

「ヒィイィィィ……!!」

 

何度か当たりそうになったけれど、ギリギリ当てない間隔を見出だし、俺は『手加減』を修得していく。

いやー、本当に便利な踏み台だなぁ(笑)。

 

「一人だけ、逃げ出しやがってぇ……ブッ殺っ!!」

 

「し、師匠だって真っ先に逃げたじゃないか!?」

 

「師匠に、真っ向から敵対出来る訳ないだろう!?」

 

「それが本音か!?軟弱者ぉ!?」

 

「貴様に言われたくはないわっ!殺人者!!」

 

罵り合いながら、間合いを詰めていく。

金棒の柄を両手で握って振り下ろした。

ドン!と鈍い音が響いて、砂を衝撃で吹き飛ばしクレーターを作っていく。凪ぎ払えば、風圧で砂嵐が発生した。

 

「ちょ、待って!本当に、ギルガメッシュの身体能力なのかよ!?全然全く、似ても似つかねぇよ!?」

 

「魔力で、全身を覆って身体能力を上げてるんだよ!まあ、こいつは訓練しないと修得は出来ないがな……それに俺は、《気》も使えるから実質魔力がなくてもこんな感じだ!」

 

「《気》!?って、ガチリアル・ラカンなのかよ!?」

 

「次は、瞬動術からの神速を見せてやるよ!因みに、神速は極限の集中力がないと発動しねぇからな?」

 

「クソッォ!化け物めぇ!だがしかーし、俺はギルガメッシュ!!これが慢心王の戦い方だ!!」

 

そう言うなり、翔(小)悟は《ゲート・オブ・バビロン》を開き大量の武器を指パッチンで打ち出して来た。

それを、金棒で打ち払いながらある程度空間が空いた所で瞬動術で間合いを詰め、金棒を馬鹿の腋に差し込み力任せに振るう。馬鹿は驚いた様な顔をしていたが、空中に放り投げられて悲鳴を上げながら頭から落ちた。

 

「あ……えっと……」

 

チラッと、出入り口の方に視線を向けると何体かのフレールくんがこちらに飛んでくる所だった。その小さな手には、回復用のマジックアイテムが握られている。

それを見て、俺は少しホッとすると起き上がり痛みで悶絶している馬鹿に視線を戻した。全く、軟弱な。

 

「言っとくが、俺はある程度の痛みに耐性が出来てるぞ?何度も師匠に、下半身を木端微塵にされたからな……」

 

「つぅ~~~~~って、木端微塵!?」

 

「おうよ。ある意味、拷問だったが痛みに耐性を作ると言われて色々体感させられたんだ。ぶっちゃけ……あれなら、SLBを殺傷設定で受けまくった方が楽だったね……」

 

「……………………マジか……」

 

フレールくんが到着して、馬鹿の首と頭を回復する。

復活した馬鹿は、腕を組んで『痛み耐性かぁ……』と呟いていた。とは言え、師匠が居なければ余りの出血に死亡する可能性があるので、それを体験するのは後日になるだろう。

つーか、拷問くらいなら俺にでも出来る。

ただ、殺してしまいかねないので自粛しているだけだ。

 

「とりあえず、今は体力作りが優先だ。技術にしろ、武術にしろは後回しだから立って走れ。なんだったら、俺のダーティー・ニーズで過重を掛けてやるぞ?まずは、2倍くらいかな?」

 

とは言え、そこまで緻密な制御は出来ないので提案程度にしておく。少しだけなら、問題も起きないだろうからな。

等と考えつつ、これがフラグにならない様に願っている。

 

「まずは、10倍が基本だろう?」

 

「…………お前の筋力じゃ、立てないと思うぞ?」

 

「……チッ。ギルガメッシュ、使えねぇ……」

 

いやいや、それは違う。ただ、お前が今まで何もして来なかっただけだから。全く、最高のスペックを持ちながらそれに満足するとかあり得ないし。

まあ、一昔前の俺でも似た様な感じだっただろうけど。

いや、二昔か。一昔じゃあ、シグナムを恋人にしようと頑張ってる俺になっちまう。

素手と両手剣術で、シグナムの魔法有りを撃破した訳だから、かなりの腕前になっていただろう。

 

「今なら、素手だけでも行けそうだけど……(笑)」

 

「クソッ!これなら、セイバーの方にしておけば良かったぜ!次があるなら、セイバーを頼もう!!」

 

「…………他力本願は止めとけ。どんな、裏特典押し付けられるかわかったモンじゃねぇぞ?」

 

「はっ!そうだった……神様特典には、デメリットがあったんだった!!つーか、デメリットブレイクして貰えねーかなぁ?最近、マジで困ってるんだが……」

 

「別に、異性と交流してる訳じゃねぇんだから良いじゃん……放っとけよ」

 

「フッ……愚問だな。俺には、『ハーレム』を作るっていう壮大な計画がーーー」

 

「うん。翠屋に行くか?全く反省する様子がないと言えば、高町家の修行に参加出来ると思うぞ?」

 

「さーて、ランニング再開するかぁ!」

 

あからさまに話題を切り上げた馬鹿は、ヒャッホーっと楽しそうに走って行ってしまった。流石俺。死亡フラグを即行でスルーする所はそのままである。これに、危険関知や超直感が加われば『最強』も夢ではないだろう。

あらゆる可能性に、俺は少しワクワクしながら馬鹿が大成するのを見守るのだった。

 

「ふむ。もう少し、危険関知と直感辺りを刺激した方が良いかな?」

 

なら、殺気と命を賭けた追いかけっこが良いだろう。

フヨフヨと浮かんでいるフレールくんにお願いして、数体のビーストを呼び出して貰う。呼び出されたビースト達には、ある程度の殺気と命を賭けていると思わせる様な攻撃を命じる。とは言え、思わせ振りもアレなので少しくらいならカジッてもOKとしてみた所……馬鹿の尻に噛み付いた上にズボンを引き裂いた。

 

「あー……アレ、俺もやられた記憶が……」

 

クソォ……なんで、それを室内でやるんだよ!

殺るなら、屋外で殺ってくれなきゃ同類にならないだろう!?全く、ビーストはわかってないなぁ!!

苛々していると、ビースト達がこちらに視線を向けている様だった。なんだろう?と様子を伺っていると、前足と牙で器用に馬鹿の服を剥ぎ取って行く。

 

「うおっ!?えっと……気を効かせてくれたのかな?」

 

そう感じて、親指を立ててサムズアップをしてみた所、ビースト達が尻尾をブンブンと振り撒くっていたので本当に気を効かせてくれたらしい。

 

「おぉうぅ……ビーストって、賢いんだなぁ……」

 

過去の事も覚えているみたいだし、言葉がたどたどしいだけで知能の方はかなり高いのだろう。

フレールくんと言い、ビーストと言い中々可愛い使い魔さん達である。アレで、師匠にもそれなりの態度をしていれば好評価を得ていたはずなのに……師匠信者の癖に、ツンデレなんてしているからおかしな話になるんだ。

そんな、賢い使い魔達の楽しそうな行動を眺めながら俺は大きな溜め息を吐き出すのだった。

 

 

 

 

 




欲望に忠実で、そこそこ空気を読み始めた神崎翔(小)悟くんです(笑)。未だに、『ハーレム』を狙っているとか色々と問題児のままではありますが、いずれは現在の神崎(大)の様にマトモ?な人物になる……ハズ……です。
あ、いや、無理かもしんない。ノд<;)……。

何はともあれ、フェイトちゃんの周辺を何とかしてみました(笑)。未だに、時空管理局が現れていないのがネックですが……そこそこ、ハッピーエンドな状況ではあります。
そもそも、なのはさんが全く戦っていないという事実(笑)。あ、いや……フェイトちゃんとの初戦は戦ったのか(笑)。
それでも、経験値だけは多分誰よりも高いという矛盾的な存在と化しているので、肉体的なアドバンテージさえなければほぼ最強だったり(笑)。多分、一番チートなのは高町なのはだった(笑)というオチ。転生者ェ……。

次は、ロストロギアと時空管理局ですね(笑)?
はてさて、フムゥ……双夜達は無事にジュエルシードを時空管理局に渡せるのでしょうか?(笑)(笑)。

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m(_ _)m

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