絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一八二話

双夜

 

 

風の噂で、スプリガン領の主要都市がドラゴンブレスで消し飛んだという情報が、世界樹麓にあるアルンにもたらされた。それを聞いた、妖精&転生者達は蜂の巣をつついた様な大騒ぎとなったらしい。恐れていた事だっただけに、アルンに居たほぼ全員がいつ攻撃されるかもしれない恐怖に脅えて一部の者達が引き籠る様になる。

そんな状況下の中、俺は代表妖精達に雄志を集って消し飛んだというスプリガン領の確認をお願いした。

流石に、ただの噂に踊らされる訳にも行かないのでスプリガン領の状況を確認した上で判断を下すべきだと進言しておく。その辺りは、サクヤやユージーンも心得ていたらしく、逆にその確認の為にスプリガン領へと行って貰えないかと打診された。

 

「……え?『幼い子供』の僕が行くの?」

 

『『……………………』』

 

その返答に、その場にいた代表達全員が沈黙する。

そりゃ、ユージーンを秒殺したりソードスキルで放たれた攻撃を基本剣技のみで弾き返したりしたけど、『幼い子供』状態の俺が行くより大人な君達が行けば良い話だと思う。

ってか、なんですか……その、化け物を見る様な態度は?

喧嘩売ってんの?…………売ってるんだね。

今なら、両手を上げて買うよ?

 

「今、我々がここを離れる訳にはいかん……」

 

「ドラゴンが、恐いだけでは?猛将と恐れられたユージーンでも、恐いモノはあったか……」

 

「貴様に言われたくはない!!」

 

「何はともあれ、僕は行く気ないから……ってか、僕と守護者は当分動けないよ?」

 

「何故だ!?」

 

「世界樹にドラゴンを近付けなくする結界を張ろうと思ってるから。それの設置と、術式の書き込みに数日は掛かると思われ……なので、他の奴等に言ってね?」

 

流石の俺も、都市を消し飛ばすドラゴンが徘徊する現状をそのまま放置する訳には行かないので……対策として、世界樹を巡る魔力を使い超広域展開用の結界術式を設置する予定だった。だが、その術式を書き込めるのは俺と守護者のみ。なので、俺達のギルドから出せるのは鉄と翼だけである。すじゅかママは、当然の事ながらアルンにお留守番。

護衛もなく、下手に旅出立せては心配でオチオチ眠ってもいられない。まあ、結界が完成するまでは何処にいても同じなんだけど……それなら、直ぐに対応出来る傍にいて貰った方が断然良い。

 

「そんな事が出来るのか……」

 

「もちろん。僕達は、《神殺し》と呼ばれる人外だよ?それくらい出来なくて、何が《人外》さ?」

 

急ピッチで描き上げて……早くて3日、遅くても5日までには展開出来る様になるだろう。術式は、世界樹から魔力を抽出する奴と結界を展開する術式。それから、ドラゴンが逃げ出してしまう程の強力なドラ避けの術式……合計3つ。

世界樹の表面に書き上げるのだから始点と終点は正確に刻まないとイケない。その為には、守護者との打ち合わせを綿密にしてマジックか何かで下書きをするべきだろう。

 

「世界樹、少し削っても大丈夫だよね?」

 

「……知らん」

 

「……………………」

 

本当に、何も知らな過ぎじゃないかな?この妖精さん達は……元々は、ただのゲーマーなのだから仕方がないとしてもこの世界で生きていけるだけの知識くらいは持ってて欲しい。とは言え、唐突にこの世界に召喚された彼等にそれを求めるのも違う気がするので俺は大きく溜め息を吐いた。

 

「探せないのですか?」

 

「僕に付いていたフレールくんが探してるけど……いかんせん、数が無いんだよねぇ……」

 

その大半を、【魔法少女】の世界に置いて来た形なので捜索フレールくんが不足している。向こうに置いて来た、一部の戦闘狂(使い魔)に連れて来て貰った子達もいるけど……それでもまだ、不足している状況が続いていた。

今のところ、持ち場を離れたはぐれドラゴンの一報は届いていない。スプリガン領の奴に関しては、アルンに流れ着いた妖精から聞いた噂だった。

 

「いずれにしろ、僕達は結界を展開出来るまで動けないから……別の人達にお願いする事になると思うよ?必要でしょ?絶対的な安全圏……」

 

「そうだな。ユージーン将軍には悪いが、背に腹は変えられない。君達には、その結界設置を頑張って貰うとして……スプリガン領には、別の誰かを選別する必要があるな……」

 

「だね。誰に行って貰おっか?」

 

サクヤとアリーシャがそう結論付けて、その場から離れて行く。それを、憮然としたユージーンが見送って面倒臭そうに頭をガシガシと掻きむしっていた。

流石、脳筋。さっさとお兄ちゃんに泣き着いちゃえ。

 

「鉄か翼なら使って良いよ。きっと、暇しているだろうから……お願い、聞いてくれるかも……」

 

「……そうか。わかった……」

 

ユージーンも、それだけ聞いて溜め息を吐くと疲れた表情でその場を後にする。鉄は兎も角、翼は一目置かれているから彼女の助力を得られるだけでも十分だろう。

ユージーンも、それがわかっているから大人しく身を引いた訳だし。彼は、自分が納得しない限り食い付いて来る男だ。それが、大人しく身を引いたという事は翼の貸し出しの言質を得た事でOKしたって事だろう。

 

「馬鹿の癖に苦労性だねぇ……さて、守護者。打ち合わせをしようか?」

 

「はい」

 

原作人物を退けた俺達は、世界樹に刻む結界術式の起点を決める打ち合わせを始めた。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

打ち合わせを終えて、俺が向かったのは教典を作成している転生者達の元。アイツ等なら、他に何か有益な情報を持っているんじゃないかと思った訳なんだけど……現在、『とある教典』を巡って大騒ぎしていた。

 

「今度は、何やってるの?」

 

近くで、呆れた様子でそれ伺っていた転生者に話を聞く。

話し掛けられた転生者は、最初とても驚いた様子だったけれど、もう一度質問を投げ掛けたら答えてくれた。

 

「エロ本?」

 

「ああ、所謂R-18って奴を持ち込んだ馬鹿が出たんだ」

 

「元から、R-18じゃ無かったの?」

 

「いやいや、R指定は15までだよ。それ以上は、レイプ願望を持つ馬鹿が出て来そうだからって理由で禁止されてたんだ……」

 

正確には、原作人物に手を出す馬鹿の抑制といった所か。

それなりに、転生者達は原作人物達と理性的な関係を築こうと頑張っているみたいだった。だが、それでも馬鹿な事を考える馬鹿は出て来るみたいで……その馬鹿と、理性ある馬鹿の言い争いが続いているらしい。

 

「……そこそこ、理性的な理由だね……」

 

「で、今は御禁制のブツを作った馬鹿と、それを禁止した馬鹿の下らない言い争いの真っ最中って訳だ……」

 

「あー……はいはい!ぅおらあああぁぁぁ!!止めんかー!!!」

 

呆れて天を扇いだら、即行で仲裁に割って入っていく俺。

面倒な事この上ないけど、誰かが仲裁しなければ永遠とループしていそうで鬱陶しい。

なので、大声を上げながら馬鹿と馬鹿の間に割り込んだ。

俺に気が付いた転生者達が、一定の距離を置いて輪を作る。その中心で、お互いの胸ぐらを掴み固まっている馬鹿が二人いた。

 

「エロ本の一冊や二冊でグダグダ言ってんじゃねぇよ!」

 

「なっ!?《神殺し》は、二次エロ本推進派か!?」

 

「仕方がないだろう!?リアルエロ本は、恐怖しか得られないんだから!!!!」

 

『『『……………………oh…………』』』

 

「そだった……」

 

何を思い出したのか、その場にいたほぼ全員が目元を覆って天を仰いで嘆く。俺のカミングアウトで、一部の転生者の目には同情的なモノもあった。

 

「んな事はどうでも良いんだよ。スプリガン領消滅事件で、ドラゴンが目撃された件でお前らに聞きたい事がある。知ってる奴が居れば良いんだが……」

 

「良いッスよ……自爆カミングアウトに免じて、何でも聞いてくれッス。答えられるのなら、答えるッスから……」

 

「じゃあ……ドラゴンを召喚する特典、持ってる転生者知らね?他ゲームでも、小説能力でも可!!」

 

「……あー。有名所なら、FFだけど……」

 

「あるぇ?……俺、該当する召喚獣に心当たりが……」

 

「俺も……」

 

「……スプリガン領の、アレ……神様特典なん?」

 

ザワザワと広がる波紋。だけど、心当たり云々言う前に思い至ったのならちゃんと答えて欲しい。

 

「バハムートなのか……」

 

「バハムート?……僕も知ってるかも……」

 

『知ってるの!?フ○イナルフ○ンタジー!!』

 

「あ、いや……《バハムート》っていう固有名称のみを……ね?ただ、それを呼び出してスプリガン領を吹き飛ばした理由まではわからないけど……」

 

『なんだ……残念……』

 

何故、そこでハモる!?

そして、何が『残念』なんだ!?

何時もの事ながら、意味不明な奴等である。

 

「まあ、バハムートに関しては憶測の域を出ないので、余り広めるなよ?」

 

『『うッス!!』』

 

「原作と仲良くしたいなら、特に……な?」

 

『『イエス・マム!!』』

 

そこは、『マム』ではさく『サー』だろう!?

どうでも良いツッコミを密かにした俺は、教典配布所を後にして原作人物達が集う酒場へと向かう。とは言え、お酒等は売られていない。後で、蜂蜜酒(簡単)でも造ってやろうと思いつつ、一旦中央広場に出てソードスキル検証班の脇を通り抜け酒場へとやって来た。

中に入ると、奥の席を陣取ってリーファちゃん達(アスナとユイはいない)が何やらこそこそと秘密のお話をしている最中のモヨウ。その隣の席で、サクヤ達と話をしている翼達を見付けて同席する。

 

「では、翼がスプリガン領に行ってくれるのだな?」

 

「ええ。鉄は、上に戻るんでしょう?」

 

「おう!攻略を再開しようと思ってる!」

 

翼達の話は、今後の行動計画。

翼は、妖精達と共にスプリガン領へ。

鉄は、アインクラッドに戻って攻略を再開するらしい。

 

「……護衛と使い魔、使えないよ?」

 

「…………結界設置後だよ!!」

 

彼の覚悟の程を確めようと、一石を投じてみたらとても素早い手の平返し……ならぬ、即断即決だった。

 

「戻ったのね……」

 

「僕等は、バハムート避けの結界を設置するね?」

 

「バハムート……《メガフレア》ッスか!?」

 

「……スプリガン領が消し飛んだの、召喚魔法な訳!?」

 

「さあ?言ってみただけだよ?」

 

『なんじゃそりゃ!?』

 

「ビックリするじゃない!」

 

「そうだ!そうだ!どうやって、倒そうかと悩んじゃったじゃないか!!」

 

「え?」

 

「え?」

 

鉄が、おかしな事を言い出すから思わず聞き返してしまった。だけど、鉄も首を傾げて聞き返して来るから微妙な沈黙が間に入る。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「鉄、殺る気満々だな……ソロで、殺ってみるか?」

 

「嘘です!殺りたくありません!!」

 

なので、押し付けようとしたらすがり付いて来た。

 

「悩んだんだろう!?」

 

「冗談です!真に受けないで下さい!!」

 

「何やってんのよ……」

 

「鉄が、バハムートと殺り合いたいって……」

 

「嘘だから!一人では、殺らないからね!?」

 

「お前達は、どんな時でも賑やかだな……」

 

「ホントにねー♪まあ、見てる方は面白いんだけどサー(笑)」

 

サクヤとアリシャにウケているので、この辺にしておいてやる。次は、ユージーン将軍にウケる話を出して来て欲しいモノだ。

 

「……翼以外は、誰が行くの?」

 

「それは……」

 

「私達の中から、選ぶ予定だよ!」

 

サクヤに他のメンバーが誰かを聞けば、リーファ達が同行の旨を告げてきた。それを聞いて、少しだけ不安が募る。

リーファは、サクヤと同じく転生者に捕まり凌辱されていた一人だ。もし、スプリガン領の話が嘘で、やって来た原作人物を捕まえる罠だったとしたら色々面倒な事になる。

 

「……遠目で見て、スプリガンの首都が健在だったら即行で戻って来るんだよ?また、捕虜になったら出来るだけ早く駆け付けるけど……凌辱は免れないからね?」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「もう!ソウニャくん、不安になる事言っちゃダメだよ!それって、ソウニャくんの悪い癖だよ!?」

 

「だって……心配だったんだもん……」

 

「ふむ。確かに、可能性の一つとしてはあるかも知れないが……だが、今回は大丈夫だろう。情報元も、かなりシッカリとした筋だからな……」

 

「そなの?原作系の妖精さんだとは聞いてるけど……」

 

「元ソースは、諜報に出てたサクヤちゃん直属のシルフなんだよ。だかって痛い痛い!ちょ、痛いよサクヤちゃん!!」

 

「全く、お前は……機密情報を喋り過ぎだ!」

 

「ああ、成る程。そりゃ、シッカリとしたソースだわ……」

 

という事は、スプリガン領の消滅はかなり信憑性のある話って事になる。となると、問題は……。

 

「じゃあ、ドラゴンと鉢合わせしたらアルン以外の街に逃げてね?」

 

『鬼か!?』

 

「って、待て待て待て!!さっきと、言ってる事が違っているぞ!?さっきは、リーファの事を心配していただろう!?」

 

「そりゃ、心配の種類が違うからね。リーファちゃん個人が受ける被害なら、僕達が助け出すまでの時間問題になるけど……ドラゴン云々、街の復興となれば時間所の問題じゃないじゃん……」

 

「……それは、そうだが……」

 

「女性が一人、変態に捕まって凌辱を受けて……と、ドラゴンに街を消し飛ばされるのとでは被害の状況が違い過ぎる。個人と多数。わかりきった事だろう?それとも、ドラゴンと鉢合わせしたら多数を守る為に殺されてね?とでも言った方が良い?」

 

「………………あ、ああ……」

 

そこに、個人的な感情を挟むのは禁止だ。

ドラゴンの被害は、個人が受ける被害と状況レベルが違う。なら、当然優先順位はドラゴンの方が大きく、個人の被害の方は考えない事にするしかないのだ。

 

「ありとあらゆる全部を掬い上げる事は出来ないんだよ?なら、優先順位はちゃんと付けとかなきゃ……」

 

そして、俺の中では『個人よりも多数を優先』という扱いになっている。【組織】の理念が、そっち方面だし。

 

「それが、正しいのはわかっている……だが、私はそれを認めたくはない……」

 

「うん。僕も、僕の使い魔が揃っていればどちらも掬い上げていただろうね。でも、無いモノねだりは出来ないんだよ……」

 

「……………………」

 

「…………ちっこくても、為政者なんだね……」

 

「扱ってるのは、政治じゃないけどね!!」

 

為政者って……参謀としては二流だし、自身の能力を考えれば政治家よりも研究者の方が向いているんだけど。とは言っても、アリーシャから見たら俺は為政者って事になるのだろう。そんなつもりは毛頭ないけど。

 

「何はともあれ、スプリガン領の確認は急務だし……ドラゴンが、どこに潜んで居るのかとか色々気になる所ではあるんだけど。目の前に現れれば、一撃で仕留められない事も無いんだよね……」

 

『一撃で!?』

 

「簡単さ。僕のこの両目が、【真実の瞳】と呼ばれる魔眼なんだよ?なら、《死の真実を見せよ》とでも言って《死の真実》を見てしまえば……《死》が、『内包された種』だという事はすぐにわかる。《死》はね……人が、己が内に持って生まれてくるんだよ。寿命が来てから与えられる訳じゃ無いんだ。アレは、生まれた時から内包しているモノ。時が来れば、『発芽』して花開くんだ……」

 

「植物で例えないでよ……怖くなるでしょう!?」

 

「……基本的には、点と線で描かれる。点が、死そのもので……線が、壊れやすいヵ所ってところか……」

 

「つまり、万物には綻びがある。人間は言うに及ばず……大気にも意思にも、時間にだってだ……ってヤツですね!!」

 

「…………何のアニメ台詞だ?」

 

「『空○境界』です!!」

 

あるのか……そんな、《死》を題材にしたアニメが……。

人間の想像力っていうのは、そこにまで至るのか……空恐ろしいモノがある。そんな事を思いつつ、冷たくあしらわれるバカを見ていた。

 

「兎も角、『真実の瞳』にはそういう使い方もあるんだって知っといてくれ。だから、ドラゴンの事はどうにでも出来る。目の前に現れさえすればな……」

 

「って事は……まだ、見付かってないのね……」

 

「フレールくんが、未だ一万程度しか居ないからな。本来なら兆単位いるんで、数の力で一気に探すんだけど……それが、使えないんだよ……」

 

『それ、なんてチート!?』

 

「数の暴力」

 

チートって言うか……捜索系では、人海戦術が一番だと思ったからこそ用意した訳だけど。それを、反則扱いされるのはまた違う気がする。

 

「最悪、影の住人を使うっていう方法もあるんだ。ただ、悪戯好きで殺り過ぎるんで出せないけど……」

 

「影の住人?」

 

「666万の悪魔達。それが、僕の影に居着いてる。あ、そうだ!サキュバス呼び出して男共に宛がおうか!!」

 

「サキュバスって、女の子(?)なんでしょう?転生者達が、調子に乗ったりしない?……あ、私は反対ね……」

 

「むしろ、女性恐怖症に成りかねないと思うけど。なあ、鉄とエギル達男性に聞くんだが……早漏・短い・小さいって言われたらどんな気持ちになる?」

 

「…………サキュバスって、婬魔の事だよな……」

 

「それで、早漏・短い・小さいって事は……アレか……」

 

「サイズ的な意味と、至る速度って意味?フッ……個人差があるんだよ!!(必死)」

 

エギルが、かなり深刻な様子で……クラインは、悲しみの表情で頭を抱えた。鉄に至っては、必死に個人差があると唱えている。

 

「サキュバスの性技は、男達を情けなくさせるから逆にトラウマになりやすいんだよね……あんな感じで♪」

 

「…………残酷だな……」

 

「うわぁ……わかりたくないのにわかっちゃう私の頭が最悪だわ……ってか、早くなる訳?」

 

女性陣が、少し顔を赤くしつつそれぞれの感想を告げて行く。それと同時に、男性陣に冷たい視線を向けているが……同情してあげた方が正しい選択だよ(笑)。

 

「なるよ?普通なら、数分は掛かるんだけど……サキュバスなら、大体一分前後で至るね(笑)。そもそも、それ専用の生物だし……」

 

「あ、それは早いですね……」

 

『や、止めて……止めてくれ……』

 

「ってか、一々この話題に反応するって事は……お前等、短くて小さくて早漏なのか?」

 

『っ!?』

 

『( ゚д゚)ハッ!!そうなの!?』

 

『違うっ!!』

 

「なら、反応すんなや……」

 

「仕方ないだろ!?言われたくない言葉、ワーストスリーに入るんだから!」

 

「そんな……男なら、わかるだろう!?的な言い方されても……昔の話だけど、サキュバスとヤりまくってた頃があるんだ。だけど、いずれの言葉も言われた事がないよ?」

 

「あるぇ?女性の裸は、苦手なんじゃ……」

 

「それは、トラウマを得た後の話だろう?昔は、全然問題なかったんだよ……」

 

まあ、その理由は……妖精魔法に、アレを大きく・長く・遅くする系統の魔法が実在するから。初めての子にはキツいけど、熟練者には超重宝される系統の魔法である。

一発必中薬なんてモノもあるぐらいだから……と、探してみたらそんな秘術が見付かった。それ以来、サキュバス達に獲物を見る様な視線を向けられる様になる。

 

「なんて、羨ましい……」

 

「ヤりまくりって……最低ね……」

 

「……実態を知らない奴は、大体そういうな……サキュバスと人間……体力は、サキュバスの方が上で精力も上……後はわかるな?」

 

「……………………逆レ「言うな!」……なの?」

 

「相手を婬魔フェロモンで誘ってその気にさせて、最終的には『サキュバスが』満足するまで、相手が気を失おうと気にせずヤりまくりです!!」

 

「……………………」

 

「それって、ただの逆レイ「わ!」なんじゃ……」

 

沈黙する翼を差し置いて、鉄の方はそれに気が付きやがった。……ってか、鉄うるさい。

何にせよ、奴等は自分が満足するまで動きを止めないから体力が尽きても気にしない。ひたすら、激しい運動をヤり続け男の尊厳を奪っていく悪魔だ。

因みに、妖精魔法で強化した男の象徴は……男が気を失った後でも十二分に使える強度を誇るらしい。確か、それを確認したサキュバス達が言ってた覚えがある。

 

「それを、転生者に宛がおうって話だよ」

 

『鬼か!?』

 

「別の意味で、鬼ですが?それが、ナニか?」

 

それはもう、女性に対して性的な恐怖を感じてしまうレベルの馬鹿が増えれば……コミュ症と合わせて、二次元の扉を開く馬鹿が増えるだろう。教典配布に貢献って訳じゃないけど、それによって多くの転生者が俺の元にやって来て特典の等価交換を望めば、原作人物達をこの世界に縛り付けているであろう特典の排除が可能になる。

 

「何はともあれ、クズの無力化はそれで十分出来るよ(笑)」

 

「…………無力化って、そういうのじゃ無いでしょう!?」

 

「大丈夫、大丈夫!アレが、使い物にならなければ男なんてただの変態に成り下がるんだよ(笑)」

 

そう、二次元の物言わぬ絵に『嫁ェ~嫁ェ~』とか言い出したり、欲情したりとおかしな行動を始めるのだ。

そして、己の象徴を掴んで一戸建てくらいなら揺らしたり、情欲後の換気を甘くして家族にバレたり……己の趣味を暴露されて逆ギレしてみたりする様になるのである。

 

「換気は徹底的にな?アレ、ちょっとやそっとでは臭いが残るからな?」

 

『……………………』

 

「ねぇ、ちょっと……何の話?ねぇってば!?」

 

「鉄……そうやっていれば、自分に疑いの目が向けられないとか思ってるなら無駄だぞ?そういう事すると、余計に注目を集めて余計に疑われるからな?」

 

「………………うぅっ……」

 

その後、サキュバスの件は却下されたので諦めてーー諦める振りだけどーーアルン以外に住んでいる、転生者の処遇をどうするか悩むに悩み続ける事になる。

いずれにしろ、捕まえて捕虜にすればその処遇を巡って様々な意見や対立が起こるのは判り切っているので今の内に決めてしまいたかったのだが……見通しが甘かったと言わざるを得ない。とは言え、更正させようと思えば生半可な事では反省しない奴等の根性を如何にへし折って、この状況を理解させるかがミソになって来るのだが……はてさて、どうしたものか。それ以外にも、様々な問題を抱えてるって言うのに……と悩んでいると、戦闘狂の使い魔からとある打診があった。

 

 

 

 

 




作者的には、真面目な下ネタです(笑)。
鉄が、かなり必死に否定してますが……抵抗仕切れてないってオチ(笑)。残念無念だな!!

バハムートネタは、どうしようかなぁ?ってレベルのモノ。
あり得るかもしれないし、ないかもしれない程度のヤツ。
でも、召喚師とか否定出来ないのも事実なので……もしかすると、出てくる可能性もあり得る。となると、vs転生者ですね。厄介だなぁ……対抗策として、ハプシエル呼ぶか?

新たに出てきた妖精魔法。しかし、それは男の象徴を強化する下ネタ魔法だった!!呪文は公開してないけど……そういうのもあるんだよっていうお話です(笑)。
妖精魔法……実は、エロ系のネタ魔法の可能性(笑)。
冗談だよ!?真に受けないでね!!
アレのコンセプトは、『悪戯』です!!
唐突にデカくなったら、ビビるよね!?で、24時間後に戻ってガッカリと。それまでに、楽しんでおきたい魔法(笑)。
まあ、ビビった馬鹿は病院に駆け込むんだけどね(笑)。
何かの病気かと勘違いして(笑)。元が、小さければ小さい程ビビるビビる(笑)。え?ビビらない!?作者は、ビビる自信あるよ!?つーか、得たいの知れない腫れ上がり見付けたらビビらない!?もしかして、『癌(ガン)』Σ(゚д゚lll)!?みたいな感じで……。陽性だったら良いなぁ……って、絶望感いっぱいになったりしない!?男の象徴が『癌(ガン)』だったら、切り落とし確定なんだよ!?
作者は、その可能性にビビるね!!

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