絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一八四話

Re:

 

 

己の暴露話から、一日過ぎて俺達は結界の本刻みに移っていた。もし、本当にドラゴンの話が召喚系だったら世界樹も危ないって事で、結界術式の刻み込みが終わったら今度は物魔炎耐火防御術式を刻む事になっている。ついでに、危機関知系の術式とそれを制御認識する意識等の術式も。

 

「仕事が増える……」

 

「黙って、手を動かしてください」

 

「結界だけで、良いんじゃなかったの!?」

 

「黙りましょう。私だって、不満はあるんですから……」

 

「くっ……これも全て、《旧・神族》が悪いんだ……」

 

「結局、その結論に至りますか……まあ、かく言う私もそれで納得していますけれど……」

 

《神殺し》の大半が、この思考ルーチンをしている。

何でもかんでも!!って訳ではないけれど。

ほぼ全員が、『奴等さえ居なければ、こんな質面倒な事をしなくて良いのに……』と口にする。他にも、『奴等さえ居なければ不老不死になる事も無かったのに……』と嘆く奴もいた。まあ、その辺りは否定出来ないので何も言うつもりもない。だが、俺的には過去にいた【神】共にあんな膿(汚物)を蔓延させた理由を問い質したいところ。

ハッキリ言って、毒にも薬にもならない“膿”を懐に抱え込んだ理由が……意味不明過ぎて正気すら疑ってしまう。

《敬虔たる信者》という可能性もあったが、自らを先導する《神々》を《堕ち神》にする様な輩が、《敬虔たる信者》なハズもないのでその線はないだろう。毒を盛って、妙薬にするつもりだったのかも知れないが……アレは、毒にもならない雑菌の集まりだと考えている。

即ち、体内に入れば『膿む』だけだ。

 

「これが終わったら、はちみつ酒を作ると言ってませんでしたか?仕事に追われるのが好きな方ですね……」

 

「ただの暇潰しだよ……」

 

「それを、暇潰しと称している時点で貴方もだいぶ病んでいると言わざるを得ませんけどね……」

 

まあ、様々な問題を抱えながら更に仕事を増やす俺の所業を端から見ていればそう思えるかもしれない。

だけど、そんなつもりは一ミリ足りともなく……ただ、『やるべき事』と『やらなければならない事』と『やりたい事』をやっているだけに過ぎない。

因みに……《ドラゴン対策》は、やらなければならない事。

《転生者対策》は、やるべき必要があるからやっているし……《ハチミツ酒》は、やらなくても良いけど……俺が、やりたいので暇な時間が出来たらやれば良い。

アルコールは、無い方が余計なトラブルは避けられるけれど……それだと、別のトラブルが起こるので息抜きは必要な処置である。娯楽というモノは、少しでも多い方が良い。

 

「後は、カジノとか……ボードゲームとか……作る奴は、たくさんいるだろうけど……」

 

「最終的に、彼等の心を病ませるのは……《死》なのでしょうね。【《死》のない世界】と、ほとんどの方は思っているでしょうが……」

 

「明確に《死》の“ある”世界……みたいだろうし……」

 

「物理的な《死》は、無いのでしょう?」

 

「うん。“今”はね。ゲームだった頃の名残で、復活する感じ?みたいだから……それでも、一部は残ると思う……」

 

今のところは、“ゲームだった”から現実へと変動しているだけの部分があるから“残っている名残”があるけれど、それ等はいずれ失われる【理】である。

世界“観”を現実にしたとは言え、元となった世界が“ゲーム”であった事に変わりはない。それは即ち、この世界がゲームそのモノを抽出して大まかな“ゲームシステム”を『抜いて』生み出された結果の世界……なのである。

そして、現在はその“残っているシステムを抜いている”状況なのだ。少しずつではあるけれど、世界創造の“願い”は現在進行形で続いている。調整に次ぐ調整を重ね、世界が安定する様に未だに調整が続いているのだろう。

 

「まさか、世界創造の現場に立ち会う事になろうとは……」

 

「僕達がいる事、気が付いているだろうに……仕事熱心だよね。……それを、娯楽と称した転生者に邪魔されてあっぷあっぷ状態とか……」

 

「ですね。チートツールを使われる度に、再調整させられているでしょうから……自業自得とは言え、あっぷあっぷ状態は否めないでしょうね……」

 

「きっと、本来の仕事放置して……やってるんだろうなぁ」

 

「放置しているでしょうね……全く、自業自得ですが……」

 

「うんうん。自業自得だよね!」

 

完全に断罪対象扱いになるが、世界が安定するまでは放置する予定である。まあ、監視はしておくけれど……逃げ出せば、即断罪である事はわかっているだろうから、頑張るしか彼の神には選択肢は残されていない。

 

「調整が終わったら、今度は僕の番だろうし……今は、様子見のままにしておいてあげるよ」

 

俺達、《神殺し》が注目して干渉して来た事でこの世界創造が違法行為である事は、この世界を創造した神にちゃんと伝わっているだろう。

ぶっちゃけ、《旧・神族》共の『ほら、神殺し達も君達の創った世界で遊んでいるよ』等という言い訳はもう信じられていない。物語世界への転生が、《違法行為》である事は既に告知済みだ。そりゃ、対応策と対処法が全体に行き渡るのに時間が掛かると言っても、それまでにタイムラグが生じるのはわかり切った事。

だけど、それでも罪は罪なので断罪は行われる。

情報公開が、『遅い!』と文句を言われても調べれば直ぐにわかる事なので告知云々・伝達云々を言い訳に減刑を求められる事はある……けれど、基本的に考慮されない。

ぶっちゃけ、【組織・本部】に直接問い合わせをすれば回答は一時間程で届くのだ。それは、何処にいても一緒。

次元云々や、空間云々は関係ない。そもそも、その気になれば一瞬で【界】を移動出来る《神殺し》達から連絡を受けられるんだから……それをしない理由は、警察署に行きたくない犯罪者と似た様なモノだ。誰だって、下手をすれば拘束される可能性が高い場所には行きたくない。

だけど、出来る事なら安全に楽しむのが普通だろう。

そこで、スリルを求めたり……ちょっとした、ドキドキ感(スリル以外のモノ)を味わいたいばかりに神生を棒にする馬鹿が多過ぎる。気が付いた時には、深みにハマって抜け出せないとか……後の祭りだったり。

 

「娯楽、少ないですかね?」

 

「守護者、不謹慎な事を言い出すなよ……これ以上、増やして何になるって言うんだ!?サボる馬鹿が、増えるだけだぞ……もしくは、また悪魔族オンリーに《神業》をやらせる気か!?」

 

俺が【組織】に拾われる少し前まで、悪魔族が神代行をしていた時代があったのである。ちょっと、頭おかしいんじゃねぇの!?とか言われそうだけど……神狩りを殺り過ぎて、世界の管理者が激減した事があった。その際、正気度の薄いアホが『なら、悪魔族にさせれば良いじゃない!』とか言い出して実行させたのだ。その結果、神々と違い手を抜く所は(とことん)抜く真面目な働き手が溢れ返った。

最初は、問題なく運営されていたんだけど……時代を重ねる毎に、管理世界に悪魔族特有の特性が現れ始めるというか……本人達は、そうしているつもりはないのにその特性が目立つというか……運営が、今一上手く機能しなくなっていくのである。それでも、神々以上の成績を出すので重宝していたのだけれど、神族が増えるに連れて力を持ち返した《旧・神族》が異を唱え悪魔族を排除し始めたのである。

悪魔族が、世界を管理するのはおかしい!とか、奴等が管理する世界は堕落者が多過ぎるとか。

最終的に一番痛い(悪魔族特有の特性)場所を突かれて、悪魔族達は管理業から排斥されてしまったのである。

悪魔族特有の特性にすら目を瞑れば、神族何ぞよりも高い評価を得ていた彼等を排斥するのは痛手だったけれど。

それ以来、様々な不正が目立ち別の意味で《神殺し》の仕事が忙しくなったのは否めない。もう、いっそうの事神族を完全に排除して悪魔族に世界管理を任せた方が良いんじゃないだろうかと検討してしまうくらい。

 

「悪魔族に、裏方やらせれば良いんじゃねぇ?」

 

「神族と同じ職場にすると、イジメが起きるんですよ。もちろん、被害者は悪魔族オンリーなんですけどね……」

 

「……何故!?」

 

「悪魔族の能力を妬んで……が、一番の理由ですね。なん癖を付けて、蹴落としに掛かるんですよ……」

 

「神族、滅ぼせば良いんじゃない?」

 

「そういう意見は、幾度となく出てますけど……色々と、面倒な話になってくるんですよねぇ……」

 

面倒な話っていうのは、人の心の問題だろう。

良くアニメ等で、人間の心を表現する為に良心(天使)と悪意(悪魔)が喧嘩する場面を眼にする事があるかと思うが……それ等を司っているのが神族と悪魔族なのである。

つまるところ、悪魔族が管理・運営していた世界では良心(天使)が負けて悪行に走る馬鹿が多かった訳だ。

そりゃ、管理している存在が悪魔族な訳だから良心(天使)の力が弱くなるのは致し方無い。だけど、そうであるが故に警察や不正を正す機関に関わる者達は正しくあろうとする心根が強いという特性があった。

それが今では、腐敗に次ぐ腐敗である。

ハッキリ言って、神族が運営する世界よりも悪魔族が管理する世界の方が俺的には好みだった。

 

「悪魔族ですか……私も、彼等の方が運営力があると判断します。そもそも、悪魔族は見た目だけが恐ろしく、心根は真面目で神族よりも管理能力は高いですからね……」

 

「そうそう。見た目と特性だけが、ネックになるだけで……後は、手放しでもOKだからねぇ……神族は、規律と戒律が厳しいだけの腐敗臭の元だし……」

 

「《雑菌》ですね……」

 

ぶっちゃけると、『役立たず』になる訳だ。

こちらが求める結果より、自分達が求める結果を優先するので目障りになる。それに老害に至っては、『百害あって一利なし!』等と揶揄される事も多い。

 

「魔族は、言うに及ばずだけど!」

 

「ははは。魔族に世界運営は、無理ですよ。滅びます!」

 

「ダヨネェー……悪魔族くらいしか、優秀なのがいないんだけど(笑)。神、マジで死んでOK。逝ってこい!!」

 

「むしろ、滅びろ!《旧・神族》!!」

 

ワハハハ!と大笑いして、俺達は作業に戻って行った。

つーか、なんで悪魔族と交代したし!?

排斥されたとしても、十分管理運営する事は出来ただろうに……何を遠慮してるんだか訳わからん。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

あの後、悪魔族の小心者ップリに守護者と散々文句を言い続けた俺達は作業を終わらせて地上に戻って来ていた。

今は、パン屋を回ってハチミツ酒に必要な《酵母》を買い求めている。本当は、バナナでもあれば良かったんだけど……ゲーム時代の名残なのか、何処へ行っても(バナナが)見当たらなかった。なので、《酵母》を持っていそうなパン屋を回る事にしたのである。水とハチミツは、直ぐに手に入ったんだけど《酵母》だけがなかなか手に入らなかった。

 

「……………………」

 

何件も梯子して、漸く酵母を手に入れたのだけど……それは、かなりパン臭い酵母だった。これは、パン臭い酒になりそうな予感がする。何度か、作り直しを繰り返さないと他人に飲ませられるレベルの酒になりそうになかった。

 

「発酵を長めにして、出来たモノから繰り返すしかないか?それとも、《クリアッショーン》臭いヴァージョンのネタ魔法《フ○ファ》の方が良いか?」

 

【鮮血の】が推しまくりだった、某とある世界のとある国。その国民的アイドル?らしい、クマのヌイグルミが出てくる柔軟剤CM。その商品名を、そのまま魔法名にしたネタ魔法……『臭い系専門』の浄化魔法がある。

その名も、《○ァファ》。

そもそも、柔軟剤で洗ったモノのフワフワ感を出す為と駄洒落的な要素を突っ込んだ商品名で有名になった柔軟剤らしいのだけれど……時代が違うので、何が面白いのか意味不明の創作魔法である。

他にも、《フ○ブリーズ》とかいうネタ魔法もあった。

こっちは、病原菌等の有害な菌類を取り除く為の魔法だ。

 

「こっちは、消臭剤だったかな?」

 

それにしても、臭い専門の浄化魔法が柔軟剤で……除菌系の魔法が消臭剤の名前なんて何を考えてそんなモノを創ったのか今一わからない。それ等を知っているなら、こんがらがったりしないのだろうか?

 

「それを誘発させる為の魔法なんだろうけど……時代が違う・世界が違う者には、『???』な魔法だよねー……」

 

何はともあれ、俺はアインクラッド第ニニ階層《森の家》にある秘密基地へと戻って来た。一応、キリトの様子を見てアスナ達に挨拶をした後、自室に籠りお酒の密造を開始する。確か、度数の高いお酒を作ると密造になったはずだ。なので、この酒作りは《密造》で間違いなかった。

 

「とは言っても、異世界に法律なんて無い様なモノだし……誰も気にしないよね!」

 

美味しければ、何も問題なしが異世界の良いところだ。

という訳で、俺はサクサク密造を開始して秘密基地・調理場の発酵促進ポットにハチミツ・水・酵母を適量混ぜ合わせた瓶を突っ込んでおいた。一週間程寝かして、出来た頃に一度味見して臭い等を確認。イケそうなら、それを量産して市政に流せばOK。駄目そうなら、今度は出来上がったモノを種にしてハチミツ酒を増産すれば良い。

何はともあれ、そういう事にして俺は発酵待ちとなったハチミツ酒を放置して広間の方へと戻る事にした。

 

「はふぅ~……」

 

フワフワソファーにダイブして、疲労の溜まった声を出す。存在的に肉体疲労はないけれど、精神的な疲労があるのか微妙に気だるい。これはもう、《猫化》でもしてマッタリストライキでもする必要があるかもしれない。

《猫化》とは、ユーノくんと同じ小動物に変身する系統の魔法を差す。メリットは、身体治癒能力の向上。デメリットは、ゆっくりと理性を失って行き本能のままに行動する様になる【野生化】である。ストレス値がMAXを振り切れた時の《猫化》を人為的にする魔法と思って貰えばOK。

まあ、デメリットがデメリットなんで《猫化》をすると使い魔達が問答無用で殺しに来るんだけど。今は、SAOモドキ世界に人形の使い魔が少ないからヤれない事はない。

とは言え、まだやる事が多くあるので休暇を取る訳には行かないだろう。

 

「本当に面倒な仕事だ……」

 

いずれにしろ、しばらくは結界に掛かりきりになるのでキリトの治療機器の調整が終わったらまたアルンに戻らねばならない。治療機器が外れて、キリトの意識が戻ったとしても当分は様子見になるだろうし……その頃には、俺があちら側に行ってこの世界にいないかもしれない。

 

「お疲れですか?」

 

「んあ?……ああ、ユイちゃんか……なんか用?」

 

「いえ……パパもまだ目覚めませんので暇なんです」

 

「なら、下に降りれば良かったのに……」

 

「…………えっと…」

 

何故か、戸惑いの様な表情で困りきった感じの困惑気味な顔をするユイちゃん。それを見て、そう言えば人工知能から人間化したのだという事を思い出した。それも、会った事もない見知らぬ転生者の願いで。

 

「そっかそっか……そう言えば、元は人工知能だったか……って言っても、自分の意思で行動すれば良いんじゃない?そりゃ、最初は戸惑いも困惑も大きいだろうけど(笑)。それに、アスナ達にずっと付いている事が君の願いだったとしても一度は一人で行動するのも良いんじゃないかな?」

 

「………………少し、考えてみます……」

 

やはり、困惑や戸惑いの感情が大きいみたいだったけれどユイちゃんはフラフラとキリトの病室とは反対側の秘密基地の外へと戻って行った。

 

「とは言え、一人で行動させるのも心配なので……フレールくん、何時も通りよろしく」

 

近くにいると思われるフレールくんに、ユイちゃんのお守りをお任せして俺は目を閉じた。

 

《きゅ!》

 

予想通り、念話で応答が返って来たのでユイちゃんの事はフレールくんに任せて一時の休息に着く。仮眠程度のモノだったけれど、懸念は懸念のまま何事もなく時間は過ぎてゆっくりと休む事が出来た。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

「アインクラッドにも結界……必要?」

 

「そうではありませんか。もし仮に、ドラゴンが召喚(特典)によるモノであるなら、アインクラッドが攻撃される恐れもあると判断します」

 

「……町とかなら、まだわかるけど……あんな、巨大なモノ打ち落とせるとでも?」

 

「惑星を落とすドラゴンがいます。とあるゲームでは、普通にいますね。《ギガフレア》や《テラフレア》が該当しますが……」

 

「あんの!?バハムート、やべぇ……」

 

とは言え、アインクラッド全域に結界や防壁展開となると頭おかしくなるレベルの魔法陣を刻む作業になるだろう。

しかも、一面だけではなく複数の障壁を展開する必要があるので作業日数も世界樹の数倍以上だ。

簡易的なモノでも、設置に数ヵ月は掛かる代物である。

ぶっちゃけ、面倒過ぎてヤってられない。

となると、ドラゴンの方を何とかする必要性に迫られる。

 

「…………調査隊を待ってはいられないか……」

 

「現地に赴き、ドラゴンが召喚に依るモノか確認する必要がありますね。目星は、付いているのでしょう?」

 

「……………………」

 

守護者め、こちらの手の内を知っていながら回りくどい説得を仕掛けて来ているらしい。まあ、ストレートに言われても俺がその情報を公開しない事をわかっているからこそそんな交渉と説得を仕掛けて来ているんだろうけど……何か、納得が行かない。うっかり、沈黙(肯定)しちゃったから知らないなんて言った所で嘘だと見抜かれる。

 

「転生者だろう?神様特典で、召喚魔法を得た……」

 

「……………………」

 

なので、共有された情報だけでかわしていく必要がある。

現在、共有しているのは神様特典でとあるゲームの《召喚術》を得た転生者が召喚したドラゴンではないか?というモノだけだ。なら、それと新たに見付かった情報を混ぜ混ぜして明確な誰々がってのを隠蔽する必要がある。

え?なんで、それを隠すのかって?

面白いからに決まっているだろう?

何時、襲撃があるかわからないんだぞ?

なら、前回の様にフレールくん(リアルヴァージョン)をけしかけてやれば良い。言い訳は、前回と同じく《訓練》や《練習》で事足りるからな。

 

「……後になって、『転生者の仕業でした!』なんて事になれば、今仲良くなっている彼等の絆に致命的なダメージを与える事に成りかねません。例え、貴方だけが知っていたという事にしたとしても、不信感が消える訳ではないのですよ!?」

 

うわ、嫌らしい所を突いて来やがるなぁ。

俺が、教典配布所で転生者達と情報を共有した事をどこかから仕入れたのだろう。だからこそ、この守護者は俺を説得しようとしているのだ。面倒な話になって来たぞ?

 

「例え、そうだとして……彼等、SAO組を縛っている特典を排除仕切れば消滅するだけの話だろう?」

 

「消えないかもしれませんよ!?」

 

「なんで、そう思う……」

 

「貴方が、積極的では無いからです。もし、彼等を元の世界に戻せるなら、貴方はもっと積極的に転生者狩りをしているはずですから!!」

 

「……チッ……」

 

ウゼェ……マジで、ウゼェ……。

こっちの性格・性質を知っている奴がいると、行動に一々干渉してくるからウザくてかなわない。

仕様がないけど、ここは正論で潰すしかない。

 

「そもそも、SAO組に不信感を与えたのは転生者が先だろう!?相手をモノと捉え、捕まえて玩具にしたのも転生者が先だ。それを何で、僕達が間を持たなければならないんだよ!?」

 

「…………うっ……それは……」

 

はい。まずは、一撃目です。

この時点で、言葉を失っている守護者はダメダメですね(笑)。せめて、後数撃は持って貰わないと情報を公開するこちらのメリットとデメリットに合いませんよ?わかってるのかな?そこんところ。

 

「良いか?本来なら、転生者達が間違いに気付き自分達の手で彼等との和解をするべきなんだぞ!?彼等と情報を共有したのだってその一貫だ。SAO組と共有するも良し、事実を隠蔽するも良し。それで、彼等との仲が悪くなるのも全部彼等の選択だろう!?」

 

「うぅっ……」

 

「そこまでする義理はないよ……僕の言ってる事、間違ってる!?彼等の関係に、僕達は必要なの!?」

 

「…………無いです」

 

「だよね!?なら、転生者の誰かが密告するまでは僕等は動かなくて良いんだよ。必要なら、情報は開示する!」

 

全く……理由無き、正義感で行動しないで欲しいかな。

正義感を持つ事が、悪い事だとは言わないけれど……その正義感で、身を滅ぼす可能性があるならば俺はその正義感を排除する。正義が、常に正しいなんてのは幻想だ。

物語の中だけのルールでしかない。

特に、あやふやな人間関係と呼ばれるモノの中では正義感は悪より堕ちる。いや、悪そのものだとも言えるだろう。

正義感がもたらす害は、人との関係性をブチ壊すモノにもなりかねない。なので、今回の様な状況では正義感なんてモノは振り回さない方が良い。余計、話が拗れるから。

 

「全ての選択は、転生者に委ねた。後は、転生者が決めて行動するだけの話だよ。僕達は、中立の第三者だ」

 

本当に、それだけの話だ。

 

 

 

 

 




人間関係については、双夜の判断が正しいです(笑)。第三者が積極的になると、余計に拗れたりするので放置(笑)。

ハチミツ酒に関してですが……度数のあるお酒は、本当に密造扱いになるので作らない事をオススメします。やるとしても、梅酒くらいにするか……既にお酒になっているモノを購入してやりましょう(笑)。そして、お酒は20歳からです。未成年者は飲まない様にしてください。それと、車を運転する方は特に飲酒後は乗らないように!!

たまにお酒の臭いを撒き散らしている方(車を運転して来たお客さん)がお酒を購入して行く事がありますけど……商人が注意出来るのは、『お酒は家に帰ってから飲んでくださいね』程度の注意換気のみ。意味のない注意換気だったとしても……だ。売らないって方法もあるけど、それは中々出来ないんだよねぇ……未成年者なら強気で対応するけど(笑)。
法律で未成年者への販売は規制されているけど、飲んでOKの大人が購入したお酒を車の中で飲んでいるのを見掛けても通報するくらいしか出来ないんだよ。
そして、通報しても『公道を走っていなければ問題なし』と警察は言う。予防は考えないのが警察の常識らしい。警察が帰った後、直ぐ車を運転してどっかに行ってしまうとわかっていても、『バレなければ犯罪にはならないんだよ!みんなヤってるんだからグチグチ言うなよ!!』的な暗黙の了解が存在している(現状)。飲酒運転は、これじゃあ防げないんだよねぇ……ある種のジレンマ。

因みに作者は、お酒は嗜みません。
何時何時、呼び出されるかわかったもんじゃないのに飲んでいる暇はありませんので(笑)。なので、お酒のかわりに小説を書きます。

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m(_ _)m
 
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