絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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一八五話

神崎

 

 

「そろそろ、10月かぁ……さて、【闇の書事件】を始めようか……正確には、【砕け得ぬ闇事件】の前振りだけど」

 

師匠が居なくなってから、早半年が過ぎていた。

原作的に言うと、もうすぐ【闇の書事件】が始まる頃である。本来なら、この頃に八神はやてが倒れ守護騎士連中が魔力収集の為に行動を起こし始める訳だけど……もう、それも起こらない事が確定していて、その後に控えていた《GOD》もお流れになるはずだった。

しかし、【闇の書事件】も【砕け得ぬ闇事件】も原作通り行われる事となっている。師匠が、とある問題を簡易解決する為に調度良い魔導書が手元にあった訳だ。そんな訳で、俺は前以て顔合わせしていた使い魔さん達に、この世界で夜天の書から抽出された【紫天の書】を手渡す。

受け取った使い魔さん達は、にこやかな笑顔で【闇の書事件】を起こしに次元転移していく。賽は投げられた。

もう、後戻りは出来ない。

そして、全てを使い魔さん達にお任せして俺はコンビニのバイトに向かう。最近は、俺の《黄金律》でとても忙しいから連日連夜シフトに入れられていた。入社当初は、あんなにも閑古鳥が鳴いていたっていうのに……仕事し過ぎな上に恐すぎるぞ、《黄金律》。

ふぇ?何、他人事みたいにバイトに行くのかって?

そりゃぁ……他人事だからだろう?

ぶっちゃけ、【闇の書事件】なんて【転生者狩り】という目的の為の隠れ蓑みたいなモノだ。

 

「つーか、【転生者狩り】そのモノだったりするんだよなぁ……」

 

何故なら、師匠(使い魔)達の予想以上に高魔力持ちの転生者が多かったのだ。それで、このままだと近い将来大混乱が起こる可能性があるから、間引きをする事になったらしい。これは、師匠がいた時からわかっていた事で……【闇の書事件】を隠れ蓑に、【転生者狩り】をする案も師匠から出たモノ。奴等の馬鹿魔力ならば、闇の書の完成も早いだろうと思われる。そして、候補の中には原作人物のリンカーコアも含まれていた。高町なのは。フェイト・テスタロッサ。八神はやて……この三人のリンカーコアを収集する事が決定している。原作に従い、彼女達のパワーアップーーパワーアップ?するかどうかはわからないけどーーを踏まえての収集となっていた。まあ、パワーアップっと言っても僅か数パーセント程度の上昇だ。

むしろ、彼女達の安全を考えるならヤるべき事ではない。

だけど、仮にしなかったとして……それが原因で、JS事件を負けたとなると分が悪い。なので、普通に原作通りにする必要性を師匠が言い出したのである。

それを俺達に託して、SAOモドキ世界へ呼ばれて行ってしまった訳だが……これ、やっちゃったら俺も犯罪者の仲間入りだ。だから、かなり迷ったのは間違いない。けど、使い魔達に計画を聞いたら……上手く立ち回りさえすれば、犯罪者にはなり得そうに無かったので殺る事にする。

そして、その間……俺は、修行や馬鹿の面倒を見つつ《平和》であるという状況そのものを演出しなければならなかった。なので、適当にアルバイトでもしようかと思った訳だ。

本当なら、翔悟の言う通り『翠屋』でアルバイトという流れになるはずだったんだけど……そこで、問題になったのが俺の《黄金律》。下手をすると、高町なのはが最終決戦に出られないかも知れないという結論に至り、『翠屋』はバイト先候補から真っ先に無くなった。

まあ、小学生にクリスマス働かせる可能性は少ないけれど……彼女の性格を考えると、ちょっと避けた方が良いだろうと思い至った訳だ。なので、適当にその辺のコンビニに面接へ行ったらアッサリ通ったのでそこで働く事にした。

最初、閑古鳥が鳴いていたコンビニは僅か数日後に多くの人が訪れる有名店となったのである。まあ、俺が強盗に入って来た馬鹿をサクッと撃退したのが始まりだった訳なんだけど。ナイフ向けられたところで、『金を出せ!』と言われる前にジャブを打ち込んだらノックアウトになって終った。弱ぇ~……ムッチャ、弱ぇ~……。普通の人間って、こんなに弱かったんだ……なんて感想を得た。

これが、ミッドの犯罪者だともう少し耐えるはずなんだけど……いや、そうでもないのか?もはや、どうだったのかも思い出せないくらい俺は人間離れしてしまったと考えるべきなのだろう。

 

「……………………」

 

そんな訳で、俺は店長に感謝されまくったあげく警察署で表彰された。その結果、『こんな所にいたイケメン名物店員』と呼ばれる様になる。それが、来店客数のアップにも繋がり……閑古鳥が鳴いていた店は、今ではお客さんが途切れる事のない店となった訳だ。

 

「《黄金律》なのか、普通に有名店なのかわからない所なんだが……つーか、犯罪者多くないか?」

 

それはもう、ちょぉっと普通のコンビニより多い様な気もしないでもないが……まあ、気のせいだろう。

つい、先日も後ろから羽交い締めにされてナイフを突き付けられたりしたけど、ナイフを摘まんで指先だけでグニャグニャしてあげたら犯人も半泣きだった。泣かせるつもりはなかったんだけど、脅しのつもりで『ナイフは、これ一本?』とか聞いたらその場で土下座されて謝罪される。

警察もグニャグニャになったナイフを見て、『証拠物を潰さんでください』と呆れ顔で苦笑いしていた。

つーか、そんな事言われてもナイフ突き付けられたら防衛行動を取るのは当たり前なんだが……まあ、良い。

海沿いの道をのんびりと登りながら、俺は借りているアパートに向かって日本海を流し見ている。

ここは、海鳴市から遠く離れそこそこ発展している小さな町。そのボロアパートーー月二千円~三千円。トイレ共有風呂無しーーに転移し自転車で三十分掛けて向かうコンビニに勤務している。交通も不便だし、近くに駅や買い物が出来そうなスーパーもない。なので、家賃が安い安い。

ただ、完全なド田舎という訳でもないので閑散としてはいるが新都の方へ行けば色々充実はしている。

町の名前は、『冬木市』。

そう、『Fate/stay night』の舞台となった場所である。

たまたま、ネットサーフィンしていたら見付けてしまった俺の姿の元ネタだ。まあ、衛宮邸も藤村邸も遠坂邸も間桐邸も柳洞寺も新都の教会も無かったけれど。

もしや!?と思って、全力で探し回りましたとも。

しかし、この世界の『冬木市』には存在しませんでした。

残念な様な気もするけど、この世界は【リリなの】の世界。あの血生臭い物語が始まる事はない。

そうそう、例のナルシー君と接触したよ(笑)。

俺の働いているコンビニが、一躍有名になった時に一度だけナルシーなアホがやって来た。きっと、俺が原作に関わる意思があるのか確認に来たんだと思うのだが……地名と俺の姿を見て、『まさか、聖杯戦争が起こるのか!?』とか呟いていたけど……ねぇよ。そもそも、原作人物達が居ねぇよ。更に言うと、大聖杯も魔術もここには存在しない。

変な魔力の流れがあれば、俺や師匠達にもわかるだろうけど全く歪みすら見当たらなかった。そして、馬鹿は俺の意思を確認する前に自己完結して帰って行ってしまう。

きっと、俺が『Fate』の物語を待っているんだろうと考えたのだろう。まあ……住んでいるのはボロアパートだし、適当にウロウロしているのを眺めていた様だけど。

なので、奴が帰る前に師匠に頼み込んで俺の記憶にある少女に変身して貰った。俺が頼み込んだのは、『恋人の振りをしてください』というモノ。

悪戯の一種だと言ったら、嬉々として協力してくれた。

まあ、要するに見た目だけの『セイバー』になって貰った訳だ。どっちかというと、『白リリィ』だったけれど。

新都の駅前で落ち合って、腕を組みデートを見せ付けてやったら……猛毒を吐くだけ吐いて、八つ当たり気味に人や物に当たり散らしつつ帰って行った。その際の映像は、原作人物達にビデオレターとして送っておいたけれど……どうなったかな?また、要注意人物として監視でもされているかも知れない。師匠達は、そんな馬鹿の姿を見て批判してたけど。

こういう男は、DV男になりやすいから恋人を作る前に去勢する必要があるとかなんとか恐ろしい事を相談していた。捕まえて、拷問するか?とか……女のトラウマ植え付けて二度とハーレム云々言えなくする等……とても怖過ぎる。

なので、沸き上がる恐怖を抑える為に『ハプシエルに渡したら?』と言ったら信じられないモノを見る様な目で見られてしまう。俺は、言ってしまってから失敗した事に気が付いた。その後、話の方向性がBL系に流れて行って更に恐怖な話が蔓延。掘って掘られてな話になってしまったので、俺は外へと逃げ出したのだった。

 

「あの人達に、変な話題を投げてはイケなかった……」

 

自業自得なBL誘発発言を反省して、適当に新都へと続く坂を下り降りて行く。まだ、バイトのシフトまでは時間があるので問題ないけれど……今一、手持ち無沙汰で足元が浮いているような感じだ。

懐から煙草の包みを取り出し、一本くわえてジッポライターで火を付ける。大きく吸い込んで、ぷはぁーと薄い白紫の煙を口から吐き出す。こんな場面を師匠に見られたら、どやされる可能性が大だけれど……一度目の転生をした時は、20歳を超えた辺りでワイルドさ(厨二病)を求めて覚えたモノだ。まあ、周囲からは不評を買ったけれど。

 

「……格好いいと思ったんだけどなぁ……」

 

「そう思うのは、子供(男子)だけですね……身体にも悪いので、止めていただきたいのですが……」

 

「くっ……このワイルドさが理解出来ないのか!?」

 

「……ワイルドさを求めるのなら、煙草ではなく葉巻を嗜んではいかがでしょうか?そちらの方が、ワイルドを演出出来るかと……もしくは、パイプですか?」

 

「くっ……あれは、高いんだよ!!」

 

葉巻は、カッターを抜いてシガーだけでも約三千円から。

パイプは、葉巻よりかは安いけど二千円からとなる。

そうなると安物の煙草は、割りと手に届きやすいというか……手に入れやすくて便利なんだ。確かに、葉巻やパイプはワイルドさを演出するのに持って来いだけど販売店が少ない上に庶民には手の出しようがないのである。

 

「《黄金律》で、稼いでいたのでしょう?」

 

「そうだけど……一々、葉っぱを買う為に大都市くんだりまで出掛けなきゃと思うと……シグナムとデートしてた方が良かったんだ……まあ、そのデートも28歳くらいからだったけれどさぁ……」

 

「馬鹿ですね」

 

「フン。何とでも言えば良いさ……」

 

「……通販という手もあったでしょうに……」

 

「ーーーーーあ……」

 

カクンと力が抜けて、俺は膝を継いで手を地面に着いた。

グハアァァァ……その手があったかぁ……(精神ダメージ)。

 

「ワイルド(笑)ですね」

 

「くっ……」

 

「残念ワイルド(笑)」

 

「残念なワイルドにゃー」

 

「無念なワイルドにゃー」

 

「(笑)なワイルドにゃー」

 

「ザ・マ・ァ♡にゃー♪」

 

「くっ……にゃんこ(使い魔)めぇ……」

 

置いてきたハズなのに、ワラワラと群がって来る使い魔達に『くっ……殺せ……』みたいな事を言いたくなる気分にさせられる。それでなくても、この使い魔さん達は師匠の毒舌や悪戯心を引き継いでいるので手に負えないっていうのに。これでもかぁ!!って程に、追い討ちを掛けてくるから立ち直れなくなる。

 

「止めて……これ以上は、立ち直れなくなるから止めて……」

 

「煙草の臭い、嫌いにゃー!」

 

「止めて欲しいにゃら、煙草は止めるにゃー!」

 

「にゃんこの鼻がダメににゃるにゃー!」

 

「目も痛くにゃるにゃー!」

 

「人化すりゃ良いじゃん!?」

 

「それはそれにゃー」

 

「これはこれにゃー」

 

子猫が上目使いで、うるうる懇願してくる。

このまま、懇願攻撃を続けられると心がへし折れそうになるので立ち上がって空を見上げた。ああ、空が青い……。

 

「まだまだ、踏み台さん達と同レベルですね……」

 

「中二病がにゃおらにゃいにゃー!」

 

「厨二病にゃおらにゃいにゃー?」

 

「心は永遠の中学二年生にゃー♪」

 

「違うにゃー!永遠の少年だにゃー(笑)」

 

「ダ○クフレ○ムマスターだにゃー(笑)」

 

「邪皇○眼にゃー(笑)」

 

「止めてください……(泣)」

 

つーか、何故そのネタを知っていやがるんだ!?

掲示板か!?あの掲示板からの引用か!?

 

「爆ぜろリア充!」

 

「弾けろシリアル!」

 

「Vanishment This Word!」

 

しかも、微妙に間違ってやがる。

訂正しないぞ……絶対、訂正しないからな!?

 

「はあ……それで、進行状況は?どれくらい狩れました?」

 

「毒されてますね……ええ、そこそこと言っておきます」

 

「リンカーコアブレイクとか、殺っているんでしょう?」

 

「……まぁ、反対勢力の戦力は削っていますけれどね……」

 

「反対勢力(笑)。師匠方では、雑魚でしょうに……」

 

「ですが……雑魚でも、敵は敵です」

 

詰まる所、油断無く……容赦無く狩っているって事なのだろう。ラヴォルブさんは、少し苦笑いして足元に群がる子猫達を見下ろした。子猫……使い魔さん達は、ラヴォルブさんの足に群がりつつニャーニャーと騒いでいる。

 

「ある程度したら、一旦引き上げてクリスマス前におしますので……あしからず」

 

「その前に、原作人物の襲撃はしておいてくださいね?」

 

「わかっていますとも……なのはさん、フェイトさん、はやてさんの三人は必ず……では、みなさん行きますよ?」

 

「「「了解にゃー!」」」

 

ラヴォルブさんは、俺に少し頭を下げるとそのまま消えて行った。多分、次元転移で本隊と合流したんだと思われる。俺は、自分のアリバイを作る為に徒歩でコンビニへと向かう事にした。

 

「はてさて……砕け得ぬ闇は、ちゃんと降臨するのかねぇ?同時出現とか、早まったりしない事を切に願うよ……」

 

色々と言いたい事は山程あるけれど、既に動き出した計画を止められるはずもないし……何より、俺まで駆り出される事にならない事を願いつつ平和なスローライフを楽しんでいたい。心踊る戦場で、暴れたい様な気もしないでもないけれど……今は、ゆっくり待つ時間だろう。

師匠が、【闇の書事件】に間に合うのか……間に合わないのかはわからないが、現状は未だに時空管理局に目を付けられてはいない。俺が……ではなく、犯罪を犯しているハズの使い魔さん達がである。ぶっちゃけ、完全な隠密状態でこそこそと管理局に知られる事無く【闇の書事件】をやっているのだ。普通であるなら、それなりの痕跡が残るのでそろそろ管理局に補足されていないとおかしい。

なのに、全く音沙汰無しっていうのは嵐の前の静けさみたいで怖かった。その気になったら、誰にも気が付かれる事無く国の頭をすげ替えてしまえそうだ。

 

「……………………」

 

あ、あり得そうでヤバイ……。

一度、浮かび切ってんでしまったそのイメージは中々消えなかった。怖くなった俺は、煙草を携帯灰皿に放り込んでまだ少し早かったけれどバイト先のコンビニへ。

シフトまで、雑誌コーナーで時間を潰してから入った。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

早朝6時。

 

「お疲れ様でした~。失礼しまーす」

 

「お疲れ様~♪」

 

次のシフトの子に、引き継ぎをして俺は帰路に着く。

今回は、強盗は来なかったけれど。

深夜だったのに、それなりにお客が来る来る(笑)。

昼前程ではなくても、客が来るので楽しかった。

 

「それもこれも、俺がいるから安心感が違うのかねぇ?」

 

普通は、人が少なくなる深夜2時頃と早朝の5時頃が一番危険となる時間帯だ。それなのに、客足が途絶える事無くひっきりなしに客が来て話し掛けて来るのである。

まあ、中には『リア充爆散しろ!』の馬鹿も居るけど。

薄いゴムを買ったなら、サッと帰ってヨロシクしてやがれってんだ。それなのに、店内でイチャイチャしやがって……舐めてんのか!?と思う程見せ付けてくれるのである。

あの時程、頭に来る時間はないね。

因みに、逆パターンもある。逆パターンのは、馬鹿への悪戯だった『白リリィとデート』を見ちゃってた奴等だった(笑)。そうか……アレを見ていたのか。

基本、フリーだと言っているので『実家から出て来た妹です』と良い訳をしたけれど……それでも、美少女な妹がいるからと羨まれた。

その辺りは、俺も覚えがあるので適当にスルーしておく。

 

「はぁ……こればっかりはなぁ……」

 

重たくなる気分を引き摺って、俺はアパートまでテクテクと歩いて登っていく。俺が住んでいるとされるアパートは、衛宮邸があった方面の山側の端にある。なので、かなり上まで登ってから海沿いの方へ進むか……海に面した道を上がって行く事でしか辿り着けない。

因みに、衛宮邸があった場所よりも更に上にそのアパートはある。面倒な場所にあるアパートだったけれど、周囲の不便さから家賃が安くて有り難い事もあって重宝していた。

住人は、俺の他に三人(全員男)程しかいないけれど……それなりに関わり合いのある人達だ。

結果、共有トイレで質問攻めに合ってしまった。

 

「妹さん、いたんだ!?」

 

「情報早いなぁ……」

 

「マジで、この子な訳!?」

 

誰かのSNSに俺とセイバーの写真が載っていた。

おいおい、誰だよ……人のプライベートをSNSに載っけたのは!?腕を組んで、楽しそうにウィンドショッピングをする俺達が写っている。

 

「はあ……まあ……」

 

「「「紹介して!!」」」

 

「断る!」

 

例え、師匠達の許可が降りても誰がセイバー似の女を他の男に紹介せねばならんのか!?正気じゃねぇよ。

 

「またまた~。お義兄さん、僕と妹さんの交際をお許しください!!」

 

「あいつ、剣道の有段者だぞ?死にたいのか!?」

 

「え?マジで……」

 

「合気道も習ってたハズだから、襲ったら返り討ちにされると思うが……しかも、漢女を量産する乙女だしなぁ……」

 

「「「ひぃっ!?」」」

 

三人は、股間を押さえて震え上がった。

俺はもう、そっち方面へと話を持って行きつつ『ウチの妹が』どれだけ恐ろしい女なのかを創作していく。

そして、ナンパ男嫌いの漢女量産型暴力乙女戦士が生まれたのだった。まあ、セイバーを思い浮かべると間違いではない。ナンパには、鈍感だけど……親しい者には優しいが、敵には完全武装で剣を向けるガチ戦闘狂の女だし。

翌日には、例のSNSにその情報が載ってたのには驚いた。

ネタ元は、あの人達か!?後で、消して貰おう。俺の命に関わるしな!

 

 

 

ーーードンドン!ドンドン!

 

 

 

「山梨さん!SNSのアレ、消してくださいよ!!」

 

 

 

ーーードンドン!ドンドン!!

 

 

 

「下間さん!マジで、俺からの情報だなんて書き込みは止めてくださいませんか!?」

 

 

 

ーーードンドン!ドンドン!!!

 

 

 

「ねぇ……ちょ、山宮さん!ガチで、殺されるんで消してくださいって!!」

 

 

 

ーーードンドン!ドンドン!!!!

 

 

 

何度、ドアを叩いても彼等は全く反応すらしてくれなかった。そして、ノリにノリ捲った『白リリィ』姿の師匠?が降臨する。

 

「ひぃ!?ちょ、マジで消してくださいって!!」

 

「に~い~さ~ま~……」

 

「いや、待って……これには、深い訳が……」

 

「うふふふ……わかっていますわ兄様。ですが、私も女の端くれ。あんな風な情報を広められますと表を歩けなくなるではありませんか……」

 

「いや、だから……違うんだ!!」

 

「問答無用!!」

 

「ぎゃあああぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!」

 

その後、『兄様プレイ』という名の折檻が長時間行われたのは言うまでもない。これもあれも全て、あのナルシー転生者のせいである。アイツさえ、この地に足を踏み入れなければこんな事にはならなかったハズだ。

アイツさえ、ここに来なければ『白リリィ』が妹として生まれる事も暴力女が生まれる事もなかった。

クソォ……踏み台転生者めぇ……踏み台なら踏み台らしく、オリジナル主人公の踏み台としての人生を真っ当しやがれって言うんだ。こんな、間接的に同じ踏み台の足を引っ張るんじゃない!!

 

「聞いていますか!?兄様!!」

 

「アーーーーーー!?」

 

師匠?の持つ竹刀の先が、ブスリとお尻の危ない所を突き刺しに来る。刺さりはしなかったけれど、俺の後ろを執拗に狙った突きが幾度となく繰り出された。

 

「ひいいぃぃぃいぃぃぃぃ!!!」

 

「うふふふふ……」

 

あ、止めて!

そこは、あ、あ、ちょ、マジですか!?

ひぃ!?え、ちょ、あ、止め、ひぃ!!

 

「いやあああぁぁぁぁーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 




【闇の書事件】という名の【転生者狩り】!! リンカーコアブレイクまで、考えていたとは……恐怖の魔王閣下だった。
はてさて、始まったのか原作ぅ!?と思っていたのに関西地方でアルバイトに励む神崎の状況はいかがだったでしょうか?しかも、舞台は『冬木市』!ギルガメッシュの姿のままで原作待ちしているかの様に生活する神崎を見て、ナルシーな踏み台は【リリなの】に戻って行くというお話でした。
『白リリィ』については、ただの悪戯です!その時のデート映像を翼に見せたらSAOモドキ世界を放置して来そうだけど……彼女は今、アルンにいないはず(笑)。
しかも、『妹』オチにしようとして失敗している辺り神崎は踏み台のままであるモヨウ。残念なワイルド人だ(笑)。

シガーは、本当に高級品だよ(笑)。
アレなら、煙草で十分だから(作者は吸いません(笑))。
パイプも、草だけなら安いんだけどねぇ。
渋目のをと、考えると結構するんだよ。

【煙草は、20歳になってからだよ!!】
未成年者は、購入しちゃダメ!!馬鹿……踏み台モドキになりたいのなら止めたりはしないけどね!!
つーか、煙草吸う未成年者ってある意味厨二病患者なんだよねぇ。『ワイルドさ』を演出したいからとか言ってる奴が割りといるんで。『大人』とか『格好いい』等、憧れから始まるモノは厨二病と呼ばれるモノの亜種なんだよ!!
みんな、否定するけどね(笑)。
んん!?お酒と来て煙草。シリーズ化してる!?

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