絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
生き物・植物種等々を…………んー( ; >_<)。
やっぱ、止め( ; ・ω・)ノシ。
双夜
「……………………」
てな感じで、俺のSAOモドキ世界での活動は終わった。
別に、攻略待ちするのが面倒になったとか……『鉄、何やってんの!?攻略、遅いよ!?』とか、発破を掛けてるのに一行に攻略スピードが変わらなくてイライラするから放置したって訳でもない。無いったら、無いんだよ!(壊)
という訳で、俺は【魔法少女】の世界に戻ってきた。
俺が、魔改造したRHも回収しなきゃだし……放置していた、【闇の書事件】という名の転生者狩りも手伝わなきゃだから。仕かt……否、嬉々として戻って来ましたとも!(視線反らし)
てな訳で、俺は今白銀の世界にいた。
ここは、あの世界を生み出した【神】が存在する空間。
そして、目の前には((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルと全身で震え恐怖する【神】が一柱。
ちょっと、自己紹介したら逃げ出したので捕まえて『逃げたら、問答無用で断罪する』と脅した。その結果、拘束するまでもなくそのままにしてるのに逃げられずに震えるだけの馬鹿が出来上がった訳だ。
「さて、僕がここに来た理由を説明しよう♪」
「((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「小難しい事じゃない。転生者の願いを聞き入れたのと同じ様に僕の願いも聞き届けてくれればそれで良いんだ」
「Σ( ;゚Д゚)へ!?」
「要するに、司法取引だ。僕の願いを聞き入れてくれるなら、神権の剥奪だけで済ませてあげる。あー、でも……罪状が多いなら、無期追放は免れないかな?」
「……………………」
「それぐらいは、わかっていた事だろう?君が行った事は、《旧・神族》への資金提供とほぼ変わらない。彼等が、大罪の象徴である以上……彼等が推奨するゲームには、罪と罰が伴われる……」
「……………………はい」
【神】は、姿勢を正し正座をして聞く体制へと向き直る。
それを見届けてから、俺は大きく頷いて取引の交渉を開始した。さあ、テンプレな世界に波乱を巻き起こそうか?
「本来なら、存在の末梢が適当だが……それを、僕の願いを実行するだけで罰を軽減できるんだ。嬉しいだろ?」
「…………何をすれば?」
「簡単さ。言ったろう?転生者と同じ様に僕の願いも聞き届けてくれればそれで良いんだ。ふふふ……」
「…………わかりました。では、どんな願いを?」
「それはねぇ……『ーーーーーー』」
……………………
……………………
……………………。
てな訳で【魔法少女】の世界、現世にある拠点……神崎翔悟の家に戻って来たのだけれど……何故か、建物が消失しクレーターが出来上がっていた。
「……What!?」
もう一度、場所を確認してここが『神崎翔悟』の自宅である事を確認する。周囲の風景は、俺がSAOモドキ世界へ行く前と変わらないそのままの風景だった。
ここは、間違いなく『神崎翔悟』の自宅があった場所だ。
何故!?と考えて、すぐに心当たりに思い当たった。
まさかとは思うが……『あのお願い』が、関係しているのではないだろうか?あの、一人一人に《ルール・ブレイカー》を使うのが面倒だった故に、横着し【管理者】と司法取引してまで全ての転生者にとあるスパイスを仕込んだんだが。
その仕込みをやらかしたが故に、神崎家が消し飛んだと考えるなら辻褄は合う。
だが、もしこれをやらかしたのがウチのママ(高町なのは)だった場合は話は別となるけど。魔力残滓を確認しようとしたが、既に日が経ち過ぎているらしく調査魔法を使っても魔力残滓抽出は出来なかった。
なので、直ぐ様取り寄せた報告書にザッと目を通して現状把握に勤める。現在は、【闇の書事件】が進行中だった。
もしかして、【闇の書事件】の黒幕である事がママ達にバレたのかと一瞬思ったけれど、それならとっくに武装隊員が目の前に現れているはずなので除外する。
それ以外となると……次の可能性としては、ちょこっと納得の行く理由が思い当たった。それは、アレに関して転生者達が戦いを始めているのではないか!?という推測だ。
それならば、拠点が消し飛ばされた訳に心当たりがある。
【神】に夢を通し、転生者全員に告知して貰った俺の『お願い』内容。それを解除する為には、該当する転生者を亡き者にしなければならない。その延長線上で、転生者による【転生者狩り】が始まっているのではないかと俺は考える。
それならば、納得は行くんだけど。
なので、周囲を見回し【真実の瞳】で転生者が居ない事を確認した後、ちょっと危険ではあったけれど『にゃんこ』に変身した。今回は、カモフラージュの為の変身なので《獣化》しないように気を付けないとイケにゃい。
とりあえず、『翠屋』まで行って状況を確認しつつ『なにょはママ』とコンタクトを取ってーー取れなくても良いけどーーRHとBDを返して貰おう。
そう決めて、俺は走り出した。
ピョコピョコ。
ピョンピョン。
サササ‥ササ。
気分は、隠密忍者。
物影から、物影へと移動してコソリ‥コソリと目標に移動する。だからつい、影移動したり分身の術を使ったりしちゃう♪ あ、ちゃんと周囲を確認して認識阻害を展開してからやってるよん。そこら辺は、抜かりはしない。
そして、ちょこっと遊びつつ目的地に俺は辿り着いた。
…………そう言えば、今何月何日の何時?
そう考えて、『翠屋』を見た俺は納得した。
現状の姿では、テラスまでが限界だけどテラスから見える光景だけで今が何月なのかがわかってしまう。クリスマスの飾りが、どこかしこに飾られお祭りムードが辺りを賑わしていた。なので、テラスの椅子の上からは店内の時計を見て時間を確認する。日付まではわからないけど、今の時間は15時半である事がわかった。
もし、学校があってなにょはママが行っているなら、後一時間くらいは待たねばならない。しかも、猫の姿では士郎やモモちゃんの記憶に刺激を与えられないから保護はして貰えない。どこに、転生者共がいるかわからない以上、猫の姿のままの方が安全で安心なのだ。
転生者の思考は、神崎が教えてくれてはいる。鉄も、転生者の超理論展開を教えてくれたけれど……アレは、予測が付かない事がわかっているから現状役に立たない。
兎も角、人の姿をしていると狂気の恋愛思考でライバル認識されたあげく、超理論で自己都合な御都合主義思考で攻撃に至るらしいので獣のままの方が良いだろう。
となると、今はRH&BDの回収は後回しにして神崎達と合流するのが正しい。拠点が、無くなったとは言えアイツ等まで消えた訳じゃない。ならば、秘密基地の【ビーコン】を追って行けばすぐに出会えるだろう。
「……………………?」
【ビーコン】……秘密基地に刻んである魔法陣の位置を確認すると、ちょっと遠い場所にそれがある事がわかった。
この国は、島国なのでその島の東側にある海鳴市よりも、西側の北寄りにある海沿いの小さな町に神崎達はいるらしい。適当に裏路地へと入った俺は、瞬間妖精転移を使ってその町の山側へと飛んだ。認識阻害を展開しているとは言え、それを看破する特典持ちがいないとは言い切れないのでカモフラージュにカモフラージュを重ねて移動する。
慎重過ぎる行動は、後々を有利にする為のモノ。
例え、無駄になったとしても何もしないよりかはマシなのである。今、行った行動が後でウィークポイントになったりする事もあるからね。人生、何が起こるかわからないから石橋叩いて尚渡らず……なんて言葉もあるくらいだ。
リスクは、出来るだけ削って返ってくるリターンをより良きモノにしておかないとしっぺ返しが怖い。
これが、戦争(転生者狩り)中ではなく通常時なら問題視せずに転移してたんだけど。今は、戦時中なので慎重に慎重を重ねて行動せねばならない。
「師匠!?……あ、や……まさかな……」
「神崎か?」
「って、やっぱり師匠ですか!?いつ、お戻りに!?」
「つい、先程だ。拠点が、無くなっていたからこちらに来たんだが……」
振り返り、神崎を見付けておかしな事になっていたけれど気にせず会話を続ける。てか、気にしないと決めてもとても気になるモノを連れて神崎は現れた。
「報告書は読んだが、詳しい話を聞きたい。順を追って、話してくれるか?」
「あ、はい。今月始め、転生者に襲撃(拠点が)されまして……ああ、前触れも何も無かったんですよ!?なのに、いきなり攻撃を受けて拠点は爆散。泣き喚く翔悟と共に、カモフラージュ先であったこちらへ逃げまして……その後は、情報収集に勤めてのんびり平和に暮らしています」
簡単に纏めやがったぞ、コイツ。
「こちらに来た後、襲撃は?」
「全く、ありません。笑える程、平和してますよ?」
「……………………」
乾いた笑いを上げる神崎を見て、その言葉が嘘ではないと理解する。詰まるところ、ここは本当に平和なのだろう。
海鳴市のピリピリとした空気とは違って、ここは本当にマッタリとしたのどかな空気が流れている。
「なら、翔悟は?」
「『精神と時の部屋』で修行中です」
この二人は、本当に修行マニアだな。
翔悟も、大悟に劣らぬ修行人間となってしまった。
「そうか……で、そっちの使い魔は?」
「たs「妹です!」……………………」
今、コイツ……『助けて』って言おうとしなかったか?
馬鹿が、助けを求めようと口を開いたが『妹です!』と言葉を被せて来た使い魔を見て口を継ぐんでしまった。
もしかして、イジメられてんの?
フと頭に過るのは、神崎の戦力位置。
あー……まあ、確かに使い魔達の方が経験は豊富だし、身体能力はリミッターは掛かっているけど平均成人男性(注:人間とは言ってない)の約十倍だし……振り払う事は出来ても、逃げ切る事は出来ないだろうから現状を維持する事だけが赦される感じか?
「さよか。ユーリは?」
「スルー!?くっ…………ゆ、ユーリ?ユーリは、俺の下の妹として小学校に通わせてますが……」
「小学校……海鳴市の?」
「いえ。ここ、冬木市の小学校にです。海鳴市は、転生者の魔境になってしまったのでこちらに引っ越しました」
「…………拠点消失の後?」
「いえ、前です。翔悟と『黄金律MAX!!』とか言いながら金稼いで土地買って家リフォームして移り住みました」
「それ、何時の話?」
「……………………師匠が消えて、直ぐ?」
半年以上前の段階で、この移住計画はスタートしていたみたいだった。え……じゃあ何か?俺が居なくなる前から、ここに拠点を移すつもりでいたって事か!?
「待て。その計画、何時から始まっていたんだ!?」
「あー……元々は、翔悟が進めてた計画で……この土地つーか、地名が別の物語の舞台だったってのもあって土地と家を確保していたらしいんです。そこへ、俺達がやって来て翔悟の家を我が物顔で使い出したんで、こっちへの移住計画を立てていたらしいんですけど……」
鍛えれば、鍛える程結果が出る修行にハマって計画は頓挫。そうしている内に、大悟が冬木市を見付けてカモフラージュに使い出した。それを知った翔悟が、今度は別の計画を練り始めたのだという。
既に自分は、大罪を犯した咎人である。
二度と原作には、関われないだろうと考えた翔悟はその身を隠されたのを良い事に移住を決意。使い魔達に相談して、次に他の転生者からちょっかいを掛けられたら隠れ住む場所として冬木市を推薦する気だったとのこと。
「黄金律MAXってのはどうなるんだ?」
「場所の確保だけです。キープ料を払って、纏まった金と保護者が確保出来たら買う予定だったらしいです!」
「ああ、なる……って事は、大人になったらここに?」
「老後を考えての行動だったらしいですよ?因みに俺は、ボロアパートに住んでます。流石に、あの豪邸に住む気にはなりませんでした……」
翔悟の用意した隠れ家は、とてつもない豪邸らしい。
それと、ウチの使い魔が何体かお手伝いさんとしてその豪邸に入っているとのこと。どうやら、この地での拠点として有効活用しているらしい。
「で?ユーリは、そこから学校に行ってるのか?」
「ええ。親と兄様が、喧嘩して兄様が家出中というカバーストーリーもありますわ」
「そのしゃべり方止めて……鳥肌が…………。で、何でこんなことに?」
「転生者のオリ主志望が、様子見に来た時に俺の恋人として腕組んで街を練り歩いたんです。そしたら、こっちでの知り合いに見られていたらしくて……仕方なく『妹』だと紹介しました」
「そしたら、ウマが合ったんです!とっても、楽しいですよ?『妹役』!!」
超楽しそうな使い魔と、項垂れ絶望する神崎。
とても、仲が良さそうな兄妹に見えた。
「で、そこにユーリも突っ込んで三人兄妹って事にしたのか……神崎、苦労を掛けるな……」
「師匠っ!!くっ……」
「で?ユーリは、元気そうなのか?」
「夏明けにこちらへ。二学期から編入して、もうすぐ冬休みです。日々、充実しているみたいで……家に閉じ籠っていた時よりも病んではないですね!!」
「そうか、病んではいないのか!!」
それはそれは、超絶に良い話である。毎度毎度、少し家を開けただけで病み暴走する暴走列車が今回は回避出来たと言う訳だな。ならば、次からは短い期間でも何処かの学校に行かせれば良いって事だ。俺の手が、空いていない時の方が多いんだからユーリが溢れるのは仕方がない。
だけど、何をさせたら良いのかわからないので放置気味だったけど、神崎の機転で今後のユーリの扱いは決まった。
学校に行かせよう。神崎に稼がせて、拠点と住人権を確保したら学校に行かせる。流石に、なにょはママ達と同じ学校は無理でも公立の学校なら行かせたい放題だ。
「OKだ神崎。それで、他に問題は?」
「そう言えば、翔悟がおかしな事を言ってました」
「ん?……おかしな事?」
「俺を見て、『誰だ!?』とか『お前なんか、ギルガメッシュじゃない』とか何とか。とりあえず、意味不明だったので放置してます……」
「…………ああ……翔悟に関しては、放っといて良い」
そうなった原因は、間違いなく俺なので気にしなくて問題ない。本人も、神崎がギルガメッシュである事を理解しているだろうからそんな事を叫んだのだろう。
「しかし!?」
「問題ない。原因は、把握している」
「そう、なんですか?」
「ああ。だから、大丈夫だ……」
「…………てか、爪が痛いです」
神崎が、食い込む爪が痛いと訴える。
その訴えを無視して、俺はヨジヨジと神崎の衣服に爪を立てて登っていた。神崎が移動するだろうと考え、自身で歩くと置いて行かれそうだったのでヨジ登って楽をしようと考えた訳だ。なのに、不評とはこれいかに?
「そう言えば、拠点が襲撃された時どこにいたんだ?」
「襲撃された日ですか?この冬木市にいました」
「…………襲撃犯は、何がしたかったんだ?」
「いると思ってたのでは?こちらへは、真夜中に転移で来ましたから……わからなかったと思われます」
「サーチャーは?普通なら、確認してから襲撃するだろう!?そんな事も思い付かない襲撃者だったのか?」
「さあ?そんな事、俺に言われてもわかりませんって……」
「…………まあ、無事だったんだから良いや。僕もボロアパートの方に行くよ。姿は……このままで良いか……」
「出切れば、元に戻って欲しいのですが……そう言えば、ツヴァイの事は聞かないんですか?」
「八神はやて第一主義が、不幸な訳無いだろう!?回収はするけど、放置だよ放置!!」
ツヴァイに関しては、何の心配もしていない。
だって、アイツは八神はやて第一主義だから八神はやてと共に居られれば幸福以外の何者でもない。
「とりあえず、師匠。ボロアパートの前に翔悟と会ってやってください。俺も、あちらに用があるので……」
「ん?そうか。わかった……」
そう言って、俺は神崎に行き先を任せて隣にいる使い魔から『妹』になった経緯を聞く事にした。その上で、俺は神崎に『お前が悪い』と告げる。勝手に公共情報掲示板に公開した上に嘘で塗り固めちゃあダメダメだろう?
全く、おバカさんなままだなぁ……と苦笑いする。
……………………。
NEW神崎家に着いた。
『豪邸』と聞いていたんだが……普通の家(一戸建)、二つ分の土地をふんだんに使って作られているだけの洋館だ。
「ちっさ!!……『豪邸』って、すじゅかママん家やアリちゃママん家みたいなのを言うんだよ?」
「何処と比べてやがる!?一般家庭(一戸建)と比べたら十分豪邸だよ!庭だってあるんだぞ!?」
確かに、普通の家(一戸建)二つ分の土地をふんだんに使った庭があるにはあった。計、四つ分の土地を所有している事となっている。パッと見た感じで、40,6坪(平均的一戸建ての土地)×6倍位の大きさだ。
そこへ、神崎が馴れた感じで入っていく。
出迎えはない。ちょっと、大き目の玄関に入って靴を脱ぎスリッパ履いて進んでいく。洋館なのに、玄関で靴を脱ぐんだぁ……と妙な感想を持ったくらいだ。
見た目と中身が、全く一致していない家だった。
「靴、脱ぐんだ……」
「掃除の問題です。ああ、使い魔がいるいないは省いて下さいね?翔悟が、一人暮らしをする前提で造ってますから、間取り等は翔悟の好きにさせてあります」
成る程ね。それなら、納得行った。
玄関から、ホール?みたいな場所を通って右手へと神崎は進んで行く。長い廊下の先にある扉を開けると、そこが『精神と時の部屋』になっていた。きっと、使い魔達がこちらに移した時にここへ設置したのだろう。
俺的には、専用部屋なんて要らなかったんだけど……モッタイナイし。ホール?にあった、階段下の物置とかで十分だったんだが……仕方がない。
『精神と時の部屋』に入ってすぐ、翔悟には会えた。
にゃんこのまま、顔合わせしたけど問題なく【俺】と認識。そのまま、近況報告会と相成った。
「なんか、変なんだ……」
「どんな風に、変なんだ?」
「ここは、この世界は、アニメが元になった世界だから、そこに住む住人がみんな美形なのは間違いない。なのに、今までは何も感じなかったのに数ヵ月前から美形が美形に見えなくなって来て……」
「フムフム。僕の『願い』がちゃんと機能しているみたいだね。ネタバラしすると、それ、僕の『願い』なんだ」
しかし、それは『神様特典』じゃないよ?
全く、別口の【お願い】だよ(笑)。
「「「ふぁ!?」」」
「師匠が、原因だったんッスか!?」
「何で、そんな事を!?」
「何、やらかした!?」
「《ルール・ブレイカー》じゃ出来なかったんで……【神】と司法取引をしたんだ。僕の『願い』を叶えてくれるなら罰を軽くしてやるよって(笑)」
『単体』、もしくは『全域』に有効な《ルール・ブレイカー》。そんな、万能そうな《ルール・ブレイカー》にも弱点はある。『単体』か『全域』以外の『特定』や『数人』には手も足も出せない。なので、やろうとしたら『単体』で一人ずつ《ルール・ブレイカー》を刺して回らないとならないのだ。面倒な事この上ない。
「それで!?どんな『願い』を告げたんだ!?」
「つーか、アンタを倒さないと解除されないって聞いたんだけど!?こんなん、無理ゲーじゃんか!?」
「無理ゲーではないよ?【神】からは、そう聞かされたかもだけど……転生者に特定されたなら、試練形式で解除出来るようにするつもりだったんだ……」
「…………おお!って事は、治るんだな!?」
「正確には、《ルール・ブレイカー》で術式を破壊して戻すみたいな感じなんだけどね……」
「し、試練……」
「どんなのにしよぉ~か~な?」
「ひぃ!?」
知り合いだと、手加減する必要ないから迷っちゃうなぁ(笑)。さぁて、どんな試練が良いかなぁ?テオルグやラヴォルフと、戦わせるってのもアリだし……嫌がらせ的な試練でもOKと来た。原作人物に責められつつ、蔑まれ貶められる……そんな試練でも良い訳だ。
「どうする?……受けるかい?」
「……………………」
「僕は、どっちだって良いよ?ふふふ……」
「また、今度で!!」
「…………師匠が、何やらかしたのかは問いませんが理由を聞かせていただいても?」
「テンプレで、俺TUEEEで、イケメンモテモテな人生で楽しいのかなぁ……って。人生、山アリ谷アリだよ?なのに、テンプレ人生なんて面白味もないよね?だから、スパイスを突っ込んでみたくなったんだ。それで、転生者達がどう出るのかを見てみたかった……」
「……………………翔悟。手ぇ出してたら、死んでたかもな……」
「あっぶねぇ!手ぇ出さなくて良かったぁ!!」
流石の俺でも、そんな事は…………いや、したかもしんない。
一度、人の姿に戻って傾倒した精神を正しいモノへと戻し再考する必要があるかも知れない。なので、この話は保留する事にする。直ぐにそれをしないのは、唐突に戻ると翔悟が超怯える可能性があるからだ。いや、ほぼ間違いなく『殺される!?』と思って怯えるだろう。
「人生を面白くするスパイスとして『願った』んだ。楽しめ、翔悟」
「楽しめるか!?」
「ええー……ちょっと、美醜を逆転させただけじゃないか……美しいモノが醜く。醜いモノが美しく見えるだけだろう?とっても、楽しい体験じゃないか(笑)」
「悪意満々で、楽しい訳あるか!?しかも、美形しかいないこの世界で……故意なら、尚悪いわっ!!」
「美醜逆転か……それは、キツい……」
「神崎も体験してみる?」
「フム……体験してみるかなぁ……」
「ちょ、おま、正気か!?」
「え?……面白そうじゃね?」
「……面白くねぇ( `Д´ ;)!!」
その後、翔悟が散々騒いでいたけれど、神崎は考えを変えず《ルール・ブレイカー》を受け入れた。
そして、翔悟や使い魔を指差し大爆笑。
「これが、美醜逆転世界か!?あ、や、美醜が逆転してんのは俺だけか……だが、こりゃ良い!!」
「コイツ、絶対俺じゃねぇ!美醜逆転させて、何が面白いんだよ!?ふざけんなぁ!!」
「これで、SNSに有ること無いこと書きたい放題だぜ!」
「ちょ!?兄様!!」
「ふははは!醜い妹なんざ、徹底的に貶めてやんよ!!」
「あ……そっち!?」
「ちょ、テメェ……漢女にすんぞ!?」
「ほらほら、言葉、言葉……」
「何?このカオス……」
その後、翔悟の突っ込みも届かぬ混沌になったその場は、神崎の独壇場となりからかわれまくった使い魔がガチ泣きで俺に泣き付いて来たので一旦お開きとなった。
……………………
……………………
……………………。
「な、何故……そんな、願いを!?」
「誰かが創った物語を模倣して何が楽しいのさ!?ネット小説?確かに、面白かったよ?だけど、それでは結果や結論がわかってるじゃないか。そんな結論の見えた物語なんて、誰も読みたいとは思わないよ。ちょっとは、オリジナリティを組み込んで別の結果を生み出す努力をしないと飽きられてポイ捨てされるだけだ」
「だ、だからって、あんな願いを聞き入れる訳には……」
「良いじゃないか!ちょっとした刺激だよ。みんながみんな、テンプレで、俺TUEEEで、イケメンのモテモテな世界の何処が面白いの?つまらないだろう!?どうせ、インスタント・ソウルなんだ。本当の彼等は、今も本来生まれた世界でのうのうと生きている。なら、問題なんてないさ!言い訳が欲しいのなら、新たな転生者がそう願ったと彼等の精神世界に干渉して伝えればいい。それで、フェアになるじゃないか!?」
夢であるなら、干渉したい放題だ。
何せ、現実にはこれッポッチも影響が無いんだからな。
「俺の願いは、『転生者のみを対象に。価値観の一つ、美醜を逆転してくれ!!』だ。さあ、彼等の人生に波乱を付け加えてみようか!!」←ガチ魔王様
作者が、今何を読んでいるかがモロバレですね(笑)。
ええ。美醜逆転モノのノクターンを読んでますよぉ(笑)。
そんな感じて、転生者のみの価値観をひっくり返してみました!!
ひっくり返された方は、たまったもんじゃないでしょうけどね。今まで、美形だと思っていたモノが醜く見える様になった訳ですから。ただ、神崎が復讐に走ったのは計算外だっただろうと思ってます。奴も、段々ガチ染まりし始めて来たという事なんでしょう(笑)。
『美醜逆転を解除したくば、双夜を見付け出し撃破せよ!』
が、転生者達へのお題です。史上最強の守り手が相手ですよ!?頑張れ!負けるな!転生者!!
返り討ち確定……っていうか。これ、絶対【転生者狩り】の一貫ですよねぇ(笑)。
『隠れてないで、出て来いや!!』
さて、【リリなの】の世界に戻って参りました。
なのに、初っぱなから拠点が無くなってたりと波瀾万丈は変わらない状態です。ぶっちゃけ、ノープランですね。代案もプロットも用意してません。完全な行き当たりバッタリです(笑)。ここから、物語を捻り出して行きますのでお付き合いよろしくお願いします!!ガチなんもないよ(笑)。無計画と言わざるを得ない状況で進めて行きます。
ええ、あるのは【転生者狩り】と【闇の書事件(偽)】ならびに【砕け得ぬ闇事件(初)】のみです(笑)。まあ、こんだけあったら十分だけどね(笑)。それだけで、物語を作って見せましょう(笑)。ぶっちゃけ、無謀者(笑)。あははは!!
しかも、【砕け得ぬ闇事件】は全くストーリーすら知らないと来たもんだ。まあ、流れは雰囲気だけ知っている状態だな(笑)。前に、活動報告で翼刀さんが纏めてくれたので(笑)。
それしか、知らないとも言えるけど(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも読んでくれる方々に感謝を……。