絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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高町家でお世話になっていたはずなのに……何故か、フェイトちゃん家にいる主人公(笑)……理由は、フェイトちゃんから聞いてね?


8話の救済システムをちょい変更。
魂を救済するシステムにした。
Angel Beats的な感じの……学校生活でなくて仮転生。
その扱いで、特典付与……と。まあ、急遽追加したシステムなんで、中身が空っぽのまんまだったり(笑)
転がしてはいたんだけど……上手く纏まらない感じのまま投入。


九話

双夜

 

 

 

「マスター、少しよろしいでしょうか?」

 

 

「なっ!?どこから……」

 

 

「モキュモキュ……モキュモキュモキュモキュ!!」

 

 

「あ、双夜。急いで食べたら、喉に詰まるよ?」

 

 

「食べ終わってからで良いですので……」

 

 

ハラオウン家で、夕飯を御一緒させて貰っている所に使い魔の一人が報告にやって来た。定時連絡でないところ、問題が生じたらしい。

 

 

「んぐっ……!?」

 

 

「あらあら。はい、お茶。ゆっくり、食べてね?」

 

 

「急いでませんから、ゆっくりお飲みください……」

 

 

そう言いながら、背中を擦ってくれる。

お茶で流し込み、一息付いてから向き直った。

 

 

「はぁ……で?何か、問題?」

 

 

「はい。今、交渉している世界がですね……ただをこね始めまして、『【次元消滅術式】搭載型爆発を破棄する変わりに、別の技術を寄越せ!でなければ、破棄はしない!!』と、言い出して人の話を聞かないのです」

 

 

「……何が問題なの?」

 

 

『え?』

 

 

「マスター……」

 

 

「文明レベルは?」

 

 

「元々は、D-でした。ですが、管理局の干渉後は、B-まで上昇しています」

 

 

「ああ。うん……楽して技術を得ようというのが問題なのか……これは、時空管理局の責任だね……」

 

 

「ぶふっ!!ちょっと待て、何で僕達の責任になるんだ!?」 

 

 

口に含んでいたモノを吹き出しつつ、クロノ・ハラオウンが抗議の声を上げる。因みに、リンディさんやフェイトちゃん達が「汚い!」とか「きゃ!」とかの悲鳴を上げた。

 

 

「……低い技術&低文明世界へ介入。自分達の技術力を見せ付けて提供。楽をして、高度な技術を得る事を覚えさせる。以下、高度な技術を持っていそうな奴から搾取するようになる。自分達で、発展する事を忘れる……OK?」

 

 

「………………」

 

 

「うーん。耳の痛い話ね……」

 

 

リンディさんが、とても困った顔で溜め息を吐いた。

その隣で、複雑な顔をするクロノ・ハラオウン。

 

 

「【我々】としては、【人類】が存続できるならば、どこの世界でも同じだ。……絶対的に、今交渉している者達でなければならない訳じゃない。ぶっちゃけ、そいつらを切り捨てて別の所に乗り換えても問題は無い。そこが、管理世界だろうと管理外世界だろうと【我々】としては構わない。そう言ってやれ!自ら発展することを忘れた、愚図に興味はない!」

 

 

「マァスタァー……ハッキリ、言い過ぎですよ!」

 

 

「【我々】の理念は、【人類の存続】と【発展】だ。それ以上でも、それ以下でもない。ましてや、選民意識なぞ不要の産物。そんなモノを振りかざして、悦に浸っているアホなんぞ知ったことか!切り捨てろ!要らん!」

 

 

「そのズバッ!とした判断力!痺れて憧れます!!……では、切り捨てでOKですね?」

 

 

「ああ「ちょっと良いかしら?」

 

 

使い魔との会話に割り込んできたリンディさん。

視線をリンディさんに向けて、続きを促す。

 

 

「その世界は、どうなるのかしら?」

 

 

「ロストロギアがあれば、爆弾がロストロギアのエネルギーを吸収して、起爆。世界は、消滅するんじゃないか?」

 

 

「あなた方は、それを良しとするの?」

 

 

「……うん。するよ?まあ、他の世界に影響を及ぼさない程度で済めば良いけど……影響を及ぼす様なら、先に滅ぼしてしまえば良い。【我々】の理念は、あくまで【人類の存続】と【発展】だ。それ以外は、どうなっても良い……」

 

 

「……本気なのね……」

 

 

「わからないか?……彼等は、【我々】の【人類の発展】っていう理念に真っ向から反しているんだよ。自分達の目の前に、時空管理局すら知らない技術がある。だから、爆弾を破棄する代わりにそれを寄越せ……だなんて、【発展】ではなく【搾取】だ!だから、切り捨てる。それだけ……」

 

 

「……そう。あなた達は、【人類】をどうしたいの?」

 

 

「どうもしないよ?……ああ、そうか。リンディさん達は、誤解しているのか……あのね?僕は、ある【組織】……カッコ、イコール【我々】カッコ閉じ、に雇われてここに派遣された存在だ。ただ……【次元消滅術式】搭載型爆弾に関しては、別口の依頼なんだよ。一応、僕が対応しているだけで【あの組織】とは関係ないんだよね。だから、僕の勝手な判断で技術提供はできないし……下手な事をすると、僕が惨殺されちゃうよ!」

 

 

「君の所属組織からの依頼じゃない?」

 

 

「うん。小遣い稼ぎで、別口の依頼を受けてますが?」

 

 

そもそも、あの【組織】に所属した覚えはない。

客分扱いで、保護を受けた事はあるけれど……それだけだ。

 

 

「双夜って、働き者?」

 

 

「……仕事が、恋人です!みたいな?」

 

 

ちょぉっと、有給が二千年程溜まっている(所属してはいないけど、そういうことにうるさい組織なので特例で有給が与えられている)けど……消化する気は起きないし、そういうことができそうな世界もない。

ぶっちゃけ、依頼ばかりこなして溜まった貯蓄もかなりの額。あれも、消費しないとだけど……使い道は考えていない。

希に、【組織】の総合人事部から『有給消化して!』と泣き付かれるけど……また今度!で済ましてる。

 

 

「まあ、普通に仕事しているだけなんだけど……ねぇ……」

 

 

「マスター、マスター!以前、お休みした時から何年経ったか覚えてますか?」

 

 

「え?……………………………………有給、取ったっけ?」

 

 

「ダメだこりゃ……」

 

 

「うん。ダメだね」

 

 

「ダメダメね」

 

 

「はぁ……」

 

 

皆に呆れられた。

 

 

「そういえば、マスター……今日は、ハラオウン家なんですね?どういう心境の変化が?」

 

 

「どうもこうもないよ。人が、【食事】してたら……フェイトちゃんに拉致られただけだ……」

 

 

「拉致ってないよ!?ゴミ箱漁ってたから、連れてきただけだよ!!」

 

 

使い魔の顔が、変な形に歪む。

 

 

「別に問題は無い……なのに、連れてこられたんだよ!」

 

 

「今日は、エリオもいるし……賑やかで、良いかなって……」

 

 

「だそうだよ赤毛君。良く噛んで、たくさん食べると良い」

 

 

「マァスタァー……」

 

 

「こんな美味いメシ、そうそうにありつけないんだぞ?僕なんか、最悪ゴキムグッ!?」

 

 

「その話は、また今度にしましょう!マスター。普通の食事中にする話ではありませんから!!」

 

 

『???』

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、リビングでくつろいでいると通話中の携帯電話を片手にフェイトちゃんがやって来た。

 

 

「双夜。なのはから……」

 

 

そう言って、携帯を差し出してくる。黙って出てきた手前、受け取ってお話するのはちょっと気が引けるので念話を使って居留守をお願いしてみた。

 

 

「えっと……双夜、窓の外……」

 

 

「……?」

 

 

窓の外を見れば、サーチャーがこちらを見ている。

魔力色的に、なのはママのサーチャーみたいだ。

仕方なく、携帯を受け取って耳に当ててみた。

 

 

『フェイトちゃん家にいたんだね?双夜君。すっごく、心配したんだよ?』

 

 

地の底から響いてくるような声が、フェイトちゃんの携帯から聞こえてくる。その声を聞くだけで、なのはママの感情がありありと伝わってきてガタガタと身体が震え始めた。

 

 

『どうしたのかな?ずっと、黙っちゃって……あれかな?双夜は、悪いことをしても「ごめんなさい」できない子なのかな?』

 

 

と、とりあえず、なのはママが来る前に退散する必要があるみたいだ。そう考えて、立ち上がると後ろから羽交い締めにされた。

 

 

「ちょ、フェイトちゃん!?」

 

 

「ごめん!なのはに言われてるんだ。双夜が、逃げそうなら捕まえて欲しいって!!」

 

 

『……そう、双夜君は逃げるつもりなんだね?もう、仕方がないなぁ……帰ったら、☆O☆HA☆NA☆SHI☆だよ?』

 

 

速攻で携帯の電源を切った。

そして、身体を強化してベランダへと逃げ出す。

 

 

「わわわ!ちょ、双夜!?」

 

 

「フェイトちゃん、一緒にSLB受けようね?」

 

 

「ええっ!?」

 

 

「大丈夫!魔力ダメージでノックアウトされるだけだから!」

 

 

「そ、双夜!?」

 

 

「一度、受けた事あるんだよね?だったら、大丈夫!次は、気持ちいいかも……」

 

 

「ええっ!?」

 

 

《Divine Buster!!》

 

 

『はっ!?』

 

 

俺とフェイトちゃんが、それに気が付いた時にはピンクの壁が目の前にあった。しかし、体は動くもので……条件反射の如く、フェイトちゃんを身代わりになんとか逃げ切る。

 

 

「双夜、酷い……」

 

 

「ごめん、フェイトちゃん!!この埋め合わせは、また今度っ!!」

 

 

そう、叫びながらベランダの外へと飛び出す。

周囲を確認すれば、世界が黄土色へと変化している。

つまり、結界が展開済み。三角錐であることあら、守護騎士辺りが協力しているのだろう。

 

 

《Divine shooter!》

 

 

13個の魔力弾が、自分目掛けて飛んでくる。

誘導性能向上とバインド弾を含んだ、混合攻撃とみた。

 

 

「ちっ!《sonic shooter!!》」

 

 

魔力操作と魔法演算で、魔力弾を形成して反撃する。

これくらいなら、デバイス無しでも問題なく展開できるので、なのはママと同数展開して撃ち返した。

地面に降り立つが、設置型のバインドに捕らえられる。

だが、それも一瞬だけで直ぐ様その場から離脱した。

 

 

〔双夜は、逃げ足が速いんだね……なら……〕

 

 

《Raketenform!》

「ラケーテンハンマー!!」

 

 

何故か、ハンマー娘が突撃してきた。

それを『見切り』で受け流し、すれ違いざまに発勁系で胃に衝撃を叩き込む。夕飯を食べた後なら、それだけでしばらく動けなくなるはずだ。理由は、もちろん嘔吐。

予想通り、ハンマー娘は両膝を付いて動かなくなった。

 

 

〔て、テメェ……〕

 

 

ドスの入った、怒りの念話が送られてきたけど無視して走り去る。

 

 

〔ごめん、ハンマー娘。だが、なのはママに協力なんてしなければ……そんなことには成らなかったはずだ!!〕

 

 

まあ、ハンマー娘が協力した理由もわかるので、あまり責めたりはしない。恐いもんな、なのはママは……。

だが、ハンマー娘がいるとなると戦闘狂もいそうだ。

それはそれで、楽しみなところである。

 

 

《Divine Buster!》

 

 

レイジングハートの声が聞こえて、更に身体強化魔法に魔力を込めて加速していく。

基本的に、強化系に限界上限は無い。魔力を込めれば、込めただけ……強化能力を上昇させる事ができる。

この世界の魔法だと、強化し過ぎると身体が壊れてしまうが……俺が使用する強化系に、そんな副作用は存在しない。

それ故、どんどん魔力を注いで行く。

実際は、なのはママの魔法を回避する時だけ、瞬間的に魔力を爆発させている訳だ。

やり過ぎると、なのはママがこちらの動きを先読みして撃って来そうなので常用を避けている。

 

 

「なんで、逃げるの!?」

 

 

「逃げるよ!!当たったら、痛いじゃないか!!」

 

 

「そうじゃない!なんで、一緒にご飯食べてくれないの!?」 

 

 

「ママのところでご飯食べたら、食後にくつろげないじゃないか!?食べ終わったら、モモちゃんやみゆねぇが『お風呂行こ?』ってうるさいからだよ!!」

 

 

「入れば良いじゃない!!」

 

 

「神崎大悟のひん曲がった根性を叩き直したらな!!これは、なのはママの為なんだよ!!」

 

 

「そんなの良いよ!私達は、家族なんだよ!?なら、一緒にいなくちゃダメだよ!!」

《Divine shooter!!》

 

 

微妙な混同があるけど、だからと言って小さな子供(?)を攻撃する理由としては薄過ぎだ。

ガションガションとカートリッチがロードされる音がした。

魔力弾数を稼ぐためか、かなりの量がロードされた様だ。

 

 

「行くよ!レイジングハート!!」

《All right。Master!》

 

 

「ちっ!《Accel Shooter!》」

 

 

限界量である40近い魔力弾を形成する。

 

 

「シュート!!」

 

 

なのはママが、24の魔力弾を放った。

痺れが切れたのか、問答無用で捕まえに来たらしい。

 

ーーああもう、これだから脳筋わぁ!!!

 

こちらも、負けずと魔力弾を撃ち返す。

ただし、二重構成。なのはママから見たら、魔力弾の影に魔力弾が隠れているように見える位置取りで放つ。

先の24弾を直射系で放ち、残りの16弾に誘導性を持たせた二段構え。これでダメなら……。

先に放たれた魔力弾が、なのはママの魔力弾に着弾、爆発。そのすぐ後、更に奥で爆発。ヨッシャー!とか思ったけど、《Divine……》とレイジングハートの声が聞こえて慌てて回避へ移行した。

 

 

「バスター!!」

 

 

その場に留まらず、本来逃げる方向とは別の方向へフェイントを混ぜながら逃げる。きっと、サーチャーか何かで見ているだろうけど、その辺りはフェイントで切り抜ける算段。

一応、思惑通りなのはママの《Divine Buster》は、先読みした様に本来逃げるはずだった場所に着弾した。

 

 

「チッ!」

 

 

「ええっ!?」

 

 

ーーなのはママ……今、舌打ちしなかった?

 

 

「減点!減点ですよ!?なのはママ、母親として超減点です!!」

 

 

「双夜君が、逃げるのがイケないんだよ?」

 

 

「違うよ!?お仕置きだとしても、過剰!!過剰なの!!」

 

 

「私……脳筋だから、仕方がないんだよ!!」

 

 

「それ、言い訳に使っちゃダメェ!!」

 

 

「レイジングハート!アクセルシュート!!」

《Accel Shooter!!》

 

 

「仕方がない!僕の専用武装は使えないから、【鮮血の】が造ってくれた超合金(ナマクラ)の剣で!」

 

 

【鮮血の】が、オーバーテクノロジーで再現した【擬似魔法金属オリハルコン(偽)】(ナマクラ)の剣……でも、そのまま使うと切れ味がヤバイので防御術式で包んでいる……で、なのはママの誘導弾を切り払う。

 

 

「はああああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

そこへ、横合いから斬り込んできたのはシグナム。

その袈裟斬りをナマクラで弾いて、回し蹴りを放つがリーチが足らず空振り。

 

 

ーークソッ!なんだって、縮むんだよ!?

 

 

悪態を吐きながら、踏み込む訳に行かず後退する。

防御術式をアレンジして使っても良かったが、それでは間合いが無いと相手に告げるだけの話だ。

まあ、直ぐに対応できるとも思わないが警戒は怠らない。

身体が小さい分、小回りを効かせてシグナムの剣と斬り合う。パワーは強化魔法で補い、技術はこれまでの経験と直感で。だけど、修得した流技は使わない。使ったら、確実に勝てるけど……今は、死力をとしてでも勝たねばならない時じゃない。そもそも、勝たなくても問題ない状況だ。

要は、これが撤退戦である事を念頭に入れておけば良い。

本来の回路と魔法は、リンカーコアを融合させている間は使えない。どうも、相性が悪いらしく……リンカーコア系魔法との同時使用が不可能。妖精魔法は、大丈夫なので使い魔と合わせて撹乱に使用できる。

とは言え、対人戦闘を想定している魔法という訳では無いので、使えなくてもさほど影響はない。

 

 

「僕は、『派手』好きではないはずなんだが……」

 

 

地道でも良いから、威力重視の超広域魔法士。

それが、俺の魔法だ。

 

 

「ああ、うん。これは、『派手』とは違うか……」

 

 

俺とシグナムの剣が、弾け合う。

音から察するに、俺かシグナムの剣が悲鳴を上げているような……?そんな、「もう、限界です」的な音が鳴り響いている。まさか、【擬似魔法金属】でできたこのナマクラが早々簡単に限界値に至るはずもなく……ましてや、切れ味上の問題で危険だからと防御術式で包んであるナマクラにダメージが行くはずもない。

要するに、シグナムのデバイスが悲鳴を上げている事になる訳だが……シグナムは、気にすることなく剣を振り回していた。きっと、そういう音のする金属を使っているのだろうと考え直して……ナマクラを振るった瞬間、ポッキリとシグナムの剣が折れてしまう。

 

 

「え!?」

 

 

「な、なにぃ!?」

 

 

「チャンス!!レイジングハート!!」

《Starlight Breaker!》

 

 

うっかり、二人して固まってしまった。

シグナムは、驚愕の顔で自分の剣を見ていて……俺は、何で気付かないの的な視線をシグナムに向けた。

 

 

「何で気付かないのさ!?」

 

 

「お前との戦いが、思いの外楽しかったからな……」

 

 

「そう……まあ、とりあえず、バインド拘束!ついでに、フェイトちゃん召喚!!」

 

 

シグナムをバインドで拘束して、フェイトちゃんを召喚陣で呼び出す。キョトンとして、何もわかっていないフェイトちゃんにバインドを掛ける。

 

 

「じゃ、逝こうか?」

 

 

SLBを指し示しながら、苦笑いをした。

 

 

「待って!何で、私まで!?」

 

 

「SLB食らう仲間は、多い方が良いじゃないか!」

 

 

「まあ、アレだ。諦めろ……」

 

 

「ちょ、シグナム!?」

 

 

「全力……全開っ!!」

 

 

「なのはぁ!!待ってぇ!!」

 

 

「無駄だよ、フェイトちゃん……」

 

 

「ちょ《スターライト……ブレイカー!!!》いやあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

そして、俺はピンクに染まった世界でフェイトちゃんとシグナムが揉みくちゃになりながら吹き飛んで行くのを冷静に眺めていた。

 

 

「……そういやぁ、SLBでは防御術式抜けなかったなぁ……」

 

 

未来で一度SLBを受け切った時、一枚も防御障壁は割れなかったのを思い出す。つまるところ、なのはママ達では俺にダメージを与えることができないのではないだろうか。

そんなことを考えながら、SLBで殺られた風にクレーターの中心で「撃沈されました」を装う。

つまり、地面上で転がって気を失ったフリ。

共に、SLBの餌食になった二人には後で詫びでも入れておくとしよう。そう誓って、俺は目を閉じた。

 

 

 

 

 

      ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「嫌にゃあああああ!!!」

 

 

「一緒に、お風呂に入るだけじゃない」

 

 

「ムリムリムリ!!僕のトラウマ、知ってるデショ!?」

 

 

「だから、お仕置きになるんじゃない……」

 

 

「そんな『お仕置き』聞いたことが無いよ!!」

 

 

今、俺はハラオウン家のお風呂前(廊下)にいる。

そして、腕を捕まれて脱衣場へと引きずり込まれそうになっていた。脱衣場には、フェイトちゃんとなのはママがいる。

まだ、服を着ているとはいえ……俺にとって鬼門とも言える、このお風呂場は冥界の門前的な恐怖が募る場所だ。(女性がいれば尚更)

 

 

「ごめんなさい!許して下さい!!コレ(トラウマ)関係以外なら、何でもするからっ!!」

 

 

「な、なのはぁ……」

 

 

「ダメだよ、フェイトちゃん。ここで、甘い顔をしたらますます悪い子になっちゃうんだから!」

 

 

「そうだけど……」

 

 

逃げ場がなく、頼みの綱であるフェイトちゃんが陥落した今、俺に出来ることはたかだか知れている。今までも、モモちゃんに引きずり込まれなかった訳じゃない。

その時は、使い魔(フレールくん)に意識を移して凌いで来たわけだ。なら、同じ方法で回避すれば良いだけだけど、なのはママはソレをしても引きずり戻す方法を知っている。

即ち、この後の展開はアッサリ予想がついてしまう。

幼児後退化により、情報収集が困難となり今回も【任務】失敗である。

 

 

「やだやだやだやだあああぁぁぁ……!!!」

 

 

廊下の壁に、手を突っ込んで壁にへばりつく。

 

 

「そういうことをされると、困るんだが……」

 

 

「まあまあクロノ君。大丈夫だよ、直せば良いんだから!」

 

 

「しかしなぁ……」

 

 

半泣き姿を見られるのも嫌だけど、それ以上に女性の『裸』を見るのが恐い。ただ、嵐が過ぎるのを待つ子供の様に俺は壁にへばりついていた。

 




最悪ゴキッムグ←よりも、ゴミ箱漁ってた事実の方が驚愕だった(笑)でも、食事中に言うべきことではないので使い魔ナイスッ!!

フェイトちゃん家で、寛いでいたらママから電話。
「心配してたんだよ!?」と言われているのに逃げ出す準備(笑笑)
フェイトちゃんを変わり身の術で、丸太扱いしてるし……守護騎士とは楽しそうに戦ってた双夜。
……リーチが無くて、悪態ついてたけど……。
最終的にSTARRLIGHT BREAKERで(防御術式抜けなかったけど)フェイトちゃんとシグナム巻き込んで、“受け”とか。
そして、なのはさんが、脳筋認めちゃった!!
虐待スレスレ……え?ギルティ?……の《Divine Buster》があかんかったのか……。

そういえば、他の話や原作でシグナムがSLBを受けた話って無いよね?多分、レアケースでは?
何かあったっけ?作者が知らないだけか?
まあ、良いや♪

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