絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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二一四話#

神崎

 

 

そして、やって参りました新たな世界です☆!

 

「楽しそうだな……神崎……」

 

え?前の世界?調整は?だって?そんなモン、師匠が一年半でヤり切ってみんなにお別れする事もなくコッソリ出て来ましたとも。色々、言いたい事はあるけれど師匠が必要ないと言ったのでそのままにしてきた。

転生者達は、一応大人しくはなったけれど……まあ、あれだ。踏み台は、踏み台でしかなく踏み台以上には成れなかったよ。それとマテリアルズは、嘱託魔導師を経てそのまま時空管理局に入隊。嘱託で、ある程度下積みをしていたので問題なく入隊出来たらしい。

ただ、【ユーリ・エーベルヴァイン】に関しては入隊はせずにディアーチェの家族という扱いで嘱託のままなんだとか。まあ、アレだ。ディアーチェの懐刀というか、伝家の宝刀扱いというか……そんな感じ。

『切り札』で、ない事は間違いない。そう、『切り札』ではないんだよ!大事な事なので、二回言いました。

アカシックレコード経由で、未来の一つを垣間見たけど……ユーリが、【聖王のゆりかご】を一人で落としてたけど!『切り札』じゃあねぇよ!!ディアーチェ達の、『家族』なんだよ!!…………そう、あれは可能性の一つでそう成るとは誰も言ってない。言ってねぇだろう!?

つーか、そうならない事を祈っている。

 

「……………………」

 

「…………んん?……ふぁ!?」

 

「って、どうしたんですか?」

 

フレールくんや、他の使い魔さん達を放っていた師匠が何やら驚いた様子でウィンドを覗き込んでいる。しかも、何度も確認して目を擦ったり目薬を注したりしているから、自分の目を疑っているのだろうけど……【真実の瞳】が嘘・偽りを見い出す事はないと思いますよ?

 

「神崎……この世界軸には、並列世界が存在してないぞ!?他の世界への座標が、取れないそうだ!!」

 

「へ!?え?どういう事ですか!?」

 

次元世界が、存在していない世界軸なんてモノがあるのだろうか!?考えられるのは、師匠が転移する世界を間違えたって事だが……それもまた、あり得ない話だった。

 

「まさか、別の異なる世界だったりしますか?」

 

とりあえず、確認してみるだけ確認してみた。

 

「いや、使い魔情報になにょはママを発見したってあるから、【魔法少女リリカルなのは】世界である事は間違いない!」

 

間違いなく、【魔法少女リリカルなのは】の世界らしい。

なのに、次元世界が存在しないとは……これまた、不可思議な話である。とは言え、次元世界が存在しないというのならそういう世界なのだろうとキッパリ意識を切り替えて対応するしかないと思う。それに、手をこまねいていても仕方がないので周辺を適当に探索する事にした。もしかすると、神様特典で統合された世界かも知れないからだ。

という訳で、新たな世界軸に着いて早々……状況確認と把握の為にウロウロする事になった。とりあえず、駅前と繁華街を含めた原作イベント要所を回ってみる事に。

使い魔の方は、フレールくんだけで事足りるのでリリィモドキ達のみを出して護衛とした。

 

「こうやって、歩いてみると普通に大きな街ですよねぇ」

 

「でも、平面だから楽ではある。これが、【組織】になると上下左右前後斜めと広大だからな……」

 

「ああ、あれはもう別口でしょ?……と、ここが最初のイベント要所で、高町なのはが一人寂しくブランコに座っていた公園ですね。確か、高町士郎が大怪我を負って入院している間、桃子さんを心配させない様にと我慢していた場所です……」

 

「はあ……ネグレクトの現場ですか……」

 

「そんな……ストレートな……」

 

「事実だろう?オブラートに包んだところで、現実はかわらんよ。…………何もなさそうだな……」

 

「そうだな。次に行こう……」

 

そして、向かう先は言うまでもなく『翠屋』になってしまった。どれだけ、海鳴市が広いと言っても原作の重要施設を回ればこうなる事は考えるまでもない。それにともない、師匠が怯えた様子で俺の背後に隠れてビクビクと周囲を警戒している。

 

「師匠、そんなに怯えなくても……」

 

「笑ってんじゃねぇよ(怒)!それに、怯えてなんか……」

 

「あ、桃子さんだ……」

 

「ひぃ!?」

 

「ダメですよ?兄様。嘘は……」

 

「まあ、気持ちはわからないでもない……」

 

「か~ん~ざ~きぃ~!!」

 

「あ、ごめんなさい。ちょっと、悪戯心が……」

 

「むー……」

 

師匠が、子供ッポクむくれているけど……可愛いとしか思えない罠に苦笑いする。つーか、これ【魅了】なんですか?

 

「Master、微妙に魔王化の影響があるんですよ……」

 

「【魅了】も、その一つだな……」

 

「え?【威圧】じゃなく【魅了】だった!?」

 

「「「Master(師匠)……」」」

 

成る程。ずっと、威圧されていたのか……俺。

それが、どんな手違いか【魅了】だったと……アッブねぇ!もう少しで、BLルートに突入するところだった!!

 

「もう少しで、ボーイズラブでしたね……兄様」

 

「僕は、ノーマルだよ!?そりゃ、大人な女性の裸は見れないけど……同世代(?)とは、ちゃんと交際は出来るよ!?」

 

「腐男子……見てみたかったです。兄様」

 

「止めろ!腐ってんのか、お前等!?」

 

「「女性に取って、BLは飯上手なんですよ?兄様」」

 

「「そんな情報は、焼き捨ててしまえ!!」」

 

閑話休題。

 

何はともあれ、俺達は『翠屋』を後にして繁華街へと足を向ける。いつも通り、賑わっている商店街を抜けて、大通りの向こう側……オフィス街との狭間にある繁華街へと入って行った。ここら辺は、何処の世界でも同じだ。

感慨深く、観察して歩いていると師匠が唐突に腕を引っ張って来た。

 

「にゃ!?神崎、アレ!アレ!!」

 

見れば、驚いた様子である方向を指差す師匠が子供の様にはしゃいで仕切りに何かを訴えている。視線の先を辿ると、とある店頭のPV映像に師匠は釘付けになっていた。

そこには、高町なのはがバリアジャケットを纏いレイジングハートと魔法を振り回している姿が映し出されていた訳で……それを見て、俺はこの世界が何なのかを悟る。

 

「あー、成る程。INNOCENTの世界ですね」

 

「イノセント?」

 

「あー、えっとですね……所謂、ソーシャル『きゃあああぁぁぁ!!』って、悲鳴!?」

 

「フレールくん!!」

 

「きゅ!!」

 

悲鳴が聞こえた瞬間、師匠は直ぐ様フレールくんに声を掛けて、フレールくんは悲鳴の発生源を確認する為に分裂して周囲に散らばった。

そして、30秒程で場所を特定し師匠の目の前に情報を表示(ウィンド)する。それを受けて、師匠は即座に動いた。

その素早さは、人間の反応速度では無かったが何とか俺も付いて行けるレベルのモノ。それでも、神速や神威を駆使して移動する師匠には追い付けず……悲鳴の原因である馬鹿を、超デンジャラスな方法で排除しようとする師匠を止める事は出来なかった。

というか、師匠……PVの映像は、ゲームの映像であってリアルでディバインバスターはまずいですよおおおぉぉぉ!!!

穿たれた青銀の極光が、世界を蒼く染め上げる。

多くの人々が見守る中で、そんな凶行に走った師匠は仕方がないにしても何処か誇らしげだった。

けれど……とりあえず、逃げましょう!!

リリィやオルタ達が、魔防結界を展開してくれたお陰で大きな(ディバインバスターによる)被害は無かった。けれど、魔防系がなかったらT&Hに大穴が開くハメになっていたのは間違いない。これは、師匠の勘違いが引き起こし掛けたモノだった訳だけど……タイミング悪く、俺の説明に悲鳴が割り込んだのが全ての原因だ。

全く、色んな意味で最悪だよ!!

師匠の手を引いて、直ぐ様T&Hから離脱した。

それはもう、ありとあらゆる手を尽くして顔も姿も見られぬ様に、壁を昇り塀を走って草むらを通り去る。その光景を見ている者がいれば、必ずこう言っていただろう。

『まさか、忍者!?』と。しかし、誰にも見られていない事はテオルグさん達が教えてくれたので大丈夫。

それよりも、あの悲鳴の原因を確認する方が先決だ。

ところが、その悲鳴の原因はアッサリと判明した。

ぶっちゃけ、『転生者』が原因だった。

それが、何故わかったかというと……リリィ達が原因となった馬鹿を拘束して拉致してくれていたからだ。

馬鹿は、『自分こそが、主人公なんだ!』と主張していたので直ぐに転生者だと判明する。とりあえず、喚き散らす馬鹿を引き摺ってT&Hから逃げ出した俺達は追手(?)を撒いて人気のない公園へと逃げ込んだ訳だ。

そして、人心地着いた俺達は漸く目の前で不貞腐れている馬鹿と向き合う事となった。

 

「なんで、人質を取ってヒロインに迫ったりなんてしてたんだ!?」

 

「俺が、主人公なんだ!世界は、俺を中心に回っているんだから、俺が何をしても構わないだろう!?」

 

おおっと……中々、歪み切った性質の持ち主の様だ。

というか、踏み台転生らし過ぎる模範的回答だった。

 

「【魔法少女】の世界で?」

 

「ああ!?」

 

何か、違和感のある会話が続いているが……コイツ、本当に踏み台転生者か?と思いつつも、世界の根底にある真実を懇切丁寧に教えてやろうとする師匠がいた。

 

「女の子が主人公の世界で、男である君が主人公になれるの?このいのせんと?の世界が、どんな題名だったかはわからないけど……その題名からして、男でも主人公になれそうなヤツだったのかな?」

 

「師匠、それは違います。間違いなく、【魔法少女リリカルなのはINNOCENT】が題名なので男が主人公になれるはずがありません。きっと彼も、神様に騙された口なのでしょう……」

 

「…………待て。その話、もっと詳しく聞きたいんだが……」

 

とりあえず、微妙に冷静だった馬鹿を相手に俺はわかっている事を説明する事にした。というか、やっぱりコイツヤケクソになっていただけで踏み台転生者って訳じゃ無いんじゃね?

 

 

 

……………………。

 

 

 

馬鹿の話を纏めると、この世界に様々な保証を得てから転生し、チート能力を鍛えて後の戦いに向けて備えていたらしい。ところが、高町なのはと同じ小三になっても原作イベントは始まらず、どうなっているんだと足掻き回っていたらT&Hを見付けて、混乱のままに中に入ったら原作ヒロイン達と楽しそうに笑っている男を見付けたらしい。

そいつも、馬鹿と同じ転生者だったらしく、突っ掛かって行って話を聞けばこの世界の事を面白おかしく教えてくれたという。しかも、間抜けな自分をまるで嘲笑うかの様な態度で見下し、最終的にチート能力を聞き出して駄目だしまでされたそうだ。

 

「それで、今日の凶行か……」

 

「どうすれば、良かったと言うんだ!?俺は、ミッドチルダで管理局に入隊する予定だったんだぞ!?」

 

「ああ、うん。未来予定図まで描いていたのに、根底から覆された訳か……INNOCENTの世界でなければ、主人公でないにしてもサブ程度には届く実力者となっていたかもしれないなぁ……」

 

目の前に座る、努力型の残念転生者を見下ろしつつ、世界が違えば主人公に近付けたかもしれない存在に同情する。

彼が本当に、『痛みと、悲しみと、少しの希望と……』の世界に転生していたら、高町なのはの隣に居られたかも知れない。だが、彼が転生したのは『何でもあり、みんな笑顔』の世界だった。もう一人の方は、早くからその可能性を知っていてそれに順応していたみたいだけど……だからと言って、勘違いしている転生を見下し嘲笑うのは間違っていると俺は思ってしまう。パッと見た感じ、小学生くらいの彼はリアル戦闘の下積みこそあれどゲーム知識すらない少年らしかった。なので、ちょこっと手助けをしてみる事にする。こちらも、師匠に『ブレイブデュエル』を教えなければならないので調度良かったのだ。実験台GETである。

という訳で、T&Hを避けて八神堂かグランツ研究所辺りでNEW GAMEと洒落込むつもりだったのに、何故かT&Hでゲーム登録をする事になった俺達。師匠曰く、ヤケクソになっていた転生者以外は認識阻害で顔も姿も周囲の人々には覚えられていないからと押し切られ、怯える転生者を伴ってT&Hに戻って来る事となった。

そして、警察等が現場検証をしている中、立ち入りが禁止されていない登録スペースで、大人モードとなった師匠が『カードローダー』に自分のデータを登録している。

『データカートリッジ』と『ブレイブホルダー』は、暇していたエイミィさんから貰ったモノ。そして、今はそのエイミィさんを伴って色々教えて貰いつつ『カードローダー』を引くところである。因みに、転生者は登録はせずに『カードローダー』を引くだけにしていた。

 

「身長……体重……年齢!?……性別(焦)……」

 

「師匠、見た目でOKです。馬鹿正直に入れようとしないでくださいね?」

 

「わかってるよ!?」

 

そして、カードローダーに備え付けられていたカメラにトレースされた師匠がカードになった。ついでに、10連+1枚ローダーで師匠がサクッとカードを引く。

割りとアッサリ、なんの躊躇もなくガチャる辺り師匠もかなりの上級者に思えてならない。もしかしたら、【組織】でそういうゲームをしていたのかも知れなかった。

俺が、これを教える意味があるのかわからなかったけれど、面白そうなので黙って見守る事にする。

そして、師匠が引き当てたカードがというと……『SR SR+ SR R+ R SR SR+ R+ R SR HR』であった。お金?そんな、細かい事を気にしていては頭禿げますよ(笑)。

つーか、どんな引きレベルですか!?

しかも、スキルカードにディバインバスターやスターライトブレイカーもあるんですが……えっと、これどんな運命!?その出て来たカードを見て、目を回しているのがエイミィさん。ある意味、憐れな子羊が彼女だ。

とは言え、出ちゃったモノは仕方がないので幾つかを『ブレイブホルダー』に入れてセット完了です。これで、レイジングハートの後継機だったら、もう運命としか言わざるを得ない。師匠は、高町なのはの正当な後継者なんだろう。つーか、俺も10連+1カードローダーを引いておく。

もちろん、師匠が引いたカードローダーとは別のカードローダーで。それでも、出たのは『R+ R R R R+ R R+ R R+ R SR』だった。そう!これが、普通なのである!

師匠の出方が、おかし過ぎるのだ!

何か、不正とかしたのだろうか?しかし、そんな様子は全く無かった様に思える。完全に、謎だった。

 

「この、RとかSR……それに、+って何?」

 

「レア……希少価値って事ですよ。因みに、レアの次がスーパーレアで……段々、強くなって行きます。+の意味は、ランクで言うところのニア扱いと思ってください……」

 

「フムフム。成る程……じゃあ、このHRは手持ちの中で最も強いカードになる訳だ。HRは、スキルカードで『SLB』ってあるからスゲー強いんだろうなぁ……」

 

嫌だなぁ。師匠と、対戦とかしたくないんですけど……絶体、反転系のバインドで拘束されてSLBでトドメを刺されるんだろう。ぶっちゃけ、トラウマしか得られるモノがなさそうだ。

 

「つーか、瞬動術(R)なんてスキルがあるぞ?」

 

「神速は、システム外スキルっぽいですね……というか、師匠が登録したから生まれたスキルなんじゃあ……」

 

「そうなのか?あのカメラは、ステータスカードだったのか……この世界の技術は、進んでいるんだなぁ……」

 

何となく、師匠がおかしな勘違いをしている気がするが……詳しくはわからないので放置するしか出来ない。

兎も角、エイミィさんの進めで一度やってみる事にした。

 

「ふーん。VRかぁ……」

 

師匠の呟きと共に、視覚情報が変化して……空高くのステージに放り出されました。つーか、これ……原作漫画版のヒロイン達が最初に連れて行かれたのと同じステージじゃん。

そう思って、周囲に視線を向けると青色のレイジングハートを持った師匠がバリアジャケットを纏った状態でフワフワと飛んでいた。ああ、やっぱりレイジングハートになりましたか……柄はないけど。レイジングハートの先っぽだけだけど。

それが、師匠の周囲をフワフワと飛んでいる。

Forceで出てきたタイプのレイジングハートだった。

もう、本当に運命ですね。

何なら、『高町双夜』と改名した方が良いんじゃないかな?

そんな事を考えていると、いつの間にかバインドで拘束されていた。ふぁ!?な、何!?……何ですかぁ!?

 

「行っくよぉー!!」

《Starlight Breaker!!》

 

「ぎゃーーー!?」

 

ちょ、待って!止めて!それだけは、勘弁してぇ!!

 

「喰らえぇ!ハイパーレア・スターライトブレイカー!!!」

 

青銀の極光が、俺の視界を覆い尽くして……俺のHPバーを全損させつつ呑み込んでくれたのだった。

 

 

 

……………………。

 

 

 

「トレーニングモードで、良かったね?」

 

「ふざけんな!あんた、なんばしよっとか!?」

 

「良いじゃん。何時も通りの話だろう?」

 

この魔王と来たら、自分の手札を試し撃ちしたくてウズウズしていやがったな!?その試し撃ちの実験台として、俺を選ぶ辺り残酷過ぎる。その為に、踏み台化した転生者を確保したんだろう!?全く、酷い話である。←(お前もな)

 

「兄様。見事なやられっプリでした!」

 

「流石です。あんな見事なやられップリ、兄様くらいしか出来ないと確信しております……」

 

「止めて!そんな確信、いらないから!!」

 

付き添いに、なり切っている二人の使い魔がニコニコと話し掛けて来るがちっとも嬉しくない。むしろ、こちらの悪感情を煽って来るので余計にイライラしてくる。

しかも、ゲーム……『ブレイブデュエル』に参加しない方針らしく『メモリーカード』も『ブレイブホルダー』も受け取ってはいなかった。その上で、適当な事を言ってくるのでウザさ100倍である。お前等も参加しろよ……俺が、手取り足取り教えてやるから一緒に最強チーム目指そうぜ!

 

「「目指しませんので諦めて下さい。兄様」」

 

「まだ、何も言ってないだろう!?」

 

そんなこんなで、俺達は一度T&Hを出る事にした。

その隣には、一般のプレイヤーに負けたらしい転生者が肩を落としてトボトボ歩いている。勝負なんて、時の運程度のモノなのに一々負けてショゲてたら身が持たない。

 

「辛気臭ぇなぁ……一回負けたくらいで、落ち込んでたら勝てるモノも勝てないぜ?そりゃ、リアルとゲームで勝手の違う事は多々あろうがそれをも経験と割り切ってやるのがカードゲームの醍醐味だろう?」

 

「でも俺は、アイツに勝たなきゃイケないんです!」

 

「アイツ?ああ、例の転生者か……なら、尚の事落ち込んでる暇はないぞ!明日の勝利の為には、様々なヤツと対戦する事でしか得られないモノがあるハズだ!別に、ゲームの中で動けなかった訳じゃねぇんだろう?だったら、知恵と戦術を駆使して戦わねば……」

 

「SLBで沈んだヤツが何言ってんだか……」

 

「いきなり、スキルカードの『スターライトブレイカー』当てた奴に言われたくもない!!つーか、登録直後にSRカードやHRカードをバカスカ出した師匠には言われたくねぇよ!?」

 

「フッ……負け犬の遠吠えか……」

 

「うわぁ……何、その余裕プリ……ムカつくわぁ……」

 

ワザとそういう風にやっているのは、わかってはいるのだが……ムカつく事に変わりは無かった。視線を戻すと、先程まで落ち込んでいた奴が肩を震わせている。現金なモノで……だけど、笑えるって事は元気が出たという事だ。

 

「じゃあ、次は八神堂にでも行ってみるか?」

 

「八神堂ですか?」

 

「ベルカの騎士を名乗ってる中二病なヴォルケンズをからかいに行こうぜ(笑)!くひひ……」

 

「神崎……変な笑い方になってるぞ?」

 

「でも、真面目な奴が強制で中二病やらされているんですよ?ちょっと、からかいたくなるじゃないですか(笑)」

 

「わからないでも無いが……止めてやれ……」

 

という訳で、転生者の坊やを先頭に俺達は八神堂へと向かう事にした。ただ、俺達の記憶には八神堂の場所が記録されていなかった為に転生者の坊やに連れて行って貰っている状態だ。俺の知識には、八神堂の詳しい場所は存在しない。ただ、商店街の中にあるっていうだけの情報だけだ。

 

「八神堂って、本屋さんなんだろう?だったら、普通に見付けられるんじゃないのか?」

 

「古書店ですね。なので、普通に見付けられるとは思いますが……探すの面倒じゃないですか……」

 

「だから、俺に案内させる……と?」

 

「「頑張って下さい。モブ様」」

 

「モブじゃねぇよ!?」

 

「あっはっはっ。その世界の特色で、目立てなければ誰も彼もモブ扱いだよ(笑)。この場合の特色は、『ブレイブデュエル』で……君は、それで誰もが目を置く人物にならなければならない」

 

「くっ……でも、俺の神様特典じゃあ……」

 

「基本、神様特典は一人一つだけ。それ以上を持っている場合は、人生が狂う程のデメリットがある。ウチの師匠なら、そのデメリット特典を破砕する事が出来るが……当然、神様特典は一つに修正される!!」

 

「それって、神様特典を一つにする代わりにデメリット特典を消すって言わないッスか?」

 

「………………そうとも言う!」

 

「はあ……で、どうするんだ?何を残すかで、また変わって来るんだが……」

 

「それ、選べるんですか?」

 

「まあ、君が貰った特典の内のどれかになるけど……選択は出来るよ?」

 

「俺が得た特典は、絶対才能(戦闘)、第六感(全)、ロックオンですかね?絶体才能は、戦闘系の才能をフルカンスト。第六感は、全般にイケます。ロックオンは、狙撃として撃てば命中率100%の特典ですね」

 

「……第六感とロックオンは、使えそうですね」

 

「ロックオン……なんとなく、女性に嫌われる裏特典が付いていそうだよね……それ……」

 

「「……………………」」

 

このチビッ子、人が考えない様にしている事を突いて来やがった。そりゃ、それが原作と絡めない特典だろうとは俺も思ったけれど……人が、スルーしてるんだから黙ってて下さい。大きな溜め息が出てしまったが、気を取り直して。

 

「それで、どうする?ロックオンか、第六感辺りがオススメだが……戦闘系の絶体才能は諦めた方が良い」

 

「何で、ですか?」

 

「人生が、つまらなくなっても良いならそれで良いんじゃないか?デメリットが消えれば、絶体才能は戦闘だけでなく全般に変わるだろう。そうなれば、人生イージーモードだ。楽々楽しめるが……直ぐに飽きるぞ?」

 

「……………………」

 

言われて想像が付いたのか、かなり真剣な表情で悩み始める転生者。人生のイージーモードなんて、そりゃレベルとかある異世界なら楽しいだろうけど……現代型の異世界では、ちょっと難易度のある生活の方がおもしろい。

 

「成る程。確かに、面白くはなさそうです……あ、八神堂通り過ぎました!!」

 

「ふぉ!?ってリリィの奴、一人立ち止まってやがる!」

 

「声すら掛けぬとは……裏切り者め……」

 

オルタが、恨めしそうに言っているが……お前も、気が付いていたら黙って立ち止まっている側だろう!?

少し戻って、俺達は八神堂に駆け込んだ。

 

「「勝負だ!ヴォルケンリッター!!」」

 

カウンターで、接客をしているリインフォースがいたのでお客さんが減るのを待って転生者と共に告げる。流石に人が多い所で、こんな台詞を叩き付けるのは憚れる故。

かくして、我が儘ボディさんは面食らった状態で固まっていた。顔が赤いところを見ると、羞恥心でそこそこ大変な事になっているらしい。

 

「あれ?こう言われた時の対応マニュアル渡されてませんでした?」

 

「あんのか!?そんなマニュアル!?」

 

「確か、あったはずですよ?赤面モノの恥ずかしいヤツが……ほらほら、ちゃんとしないと怒られるよ?」

 

「ーーーーー/////」

 

「「ワクワク……ワクワク!!」」

 

白黒のリリィ達が、左右から挟んで期待いっぱいの視線をリインフォースに注いでいる。本当に、コイツ等と来たら残酷無慈悲だな。まあ、俺も容赦する気はないけれど。

 

 

 

 




予定を変更して、INNOCENTにしました!面倒になった……とも言う。マッタリ系の話にすると、面倒臭くウザくて飽きッポイのでドンドン進めて行く事にしました。

ちょいと、長くなったのでブツ切り(笑)。
そして、やって来ました!INNOCENTの世界だよ!!
とりあえず、T&Hで登録(ミッド式の為だけに!)。
昼間なので、ガーディアン達は不在でしたが(笑)。
その後、八神堂へ。さあ、リインフォース弄り始めましょう!!←外せないネタだよね!!闇の書のリインフォースは弄りがいがないけど……このリインフォースは弄りがいがあるリインフォースだよね(笑)!
もう、全力全開で遊ばないと損する気がする(笑)。
それこそ、リーゼ姉妹の如く!!


黒歴史2!!あ、現実でのお話です(笑)。
『貞子』が出て来たよ……いや、『貞男』か……。
初期の神殺しネタで、《時貞(トキサダ)》という名のキャラ(神様)がいるのですが……古き神々の一柱で、断罪された神様でもあります。《堕ち神》となり……最悪の被害を出した存在。
元は、《神殺し》側の存在だったんだけど……《旧・神族》の罠にハマって敵になったキャラ。暴走が始まるまで、予兆も何も無かったので《堕ち神》化した時は【鮮血の】が泡吹いて気絶するくらいの被害を出した存在。零の次元、惑星型住居が三つ~四つ程消し飛んだんだったかな?壊滅はしなかったけれど、そこそこ酷い被害になった(笑)。
正に、【鮮血の】に取っては『ぎゃあああぁぁぁ!!!?』な瞬間だったよ(笑)。だって、例の格納庫が……。
その後も、【鮮血の】が血の涙を流し続ける結果を出した存在でもあるのでニヤニヤネタなんだけど……封印されたままで良かったのに。ある意味、この辺りの記憶を掘り起こしたくは無いので、『貞子』みたく恐怖の黒歴史って意味ではドッコイドッコイの物体だった。だって、文章だけだから良いけど……これ、元は漫画の予定だったんだよね。文章なら、書くだけで済むけど……それを漫画で表現しろと言われたら、気が遠くなる作業を永遠と続ける事になったんだろうなぁ……絶対、途中で諦めたと思われる(笑)。
超細かい、建物が崩壊して行く様子の漫画とかあるじゃないですか。アレを、自力で描けって言われたら……絶望するしかない。描ける人は、数時間~一日掛けて描きますが……描けない人は、数日掛けても描き切れないから(笑)。
いや、マジで。あれ、一日仕事だからね?プロでも!!
一コマ程度なら、一時間も掛からないだろうけど……一ページや見開きとかになったら……時間がいくらあっても足りません。そういう理由で、素人は真似できません(笑)。
途中で、精神的に潰れるんで(笑)。簡単なモノなら良いんだけどねぇ……描ける人は、尊敬対象です。『Akira』の大友先生とか。あの人は、ガチでスゴい人です。尊敬してます。

古き神々で残ってるのって……後は、『ウッドロー物語』系列のサリーナがいた世界を創った創造主くらいじゃね?
希羅(キラ)と里希(サキ)?
ふふふ。マリアと会わせて他の超能力暗殺者(♀)を加えて恋の泥沼戦線とか(笑)。
……………………。
アカン。ウッドローとサリーナが、刺される未来しか思い浮かばへん(焦)。


RH-05 レイジングハート・ブルー(武器カード?)
ディバインシューター(武器カードに含まれる?)
ディバインバスター(武器カードに含まれる?)

(自己紹介カード)
N(プレイは、可能。訓練用?)

(リライズアップ・変身後のカード。武器有り?)
N+N=N+(戦闘訓練用のカード?)

(スキル攻撃・防御・補助・回復・武具?)
R(本格的な戦闘用カード?)
R+R=R+
SR
SR+SR=SR+
H
の、イメージ。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
 
感想もあれば、お願いします!
いつも読んでくれる方々に感謝を……。
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