絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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二一六話

Re:

 

 

リインフォースを羞恥で撃沈した一行は、地下のブレイブデュエル闘技場で早速ヴォルケンリッターのシグナムと対戦していた。そして、それが終わるとシグナムは『orz』の状態となり、半泣きで八神はやての胸にすがり付いている。もう、全力で心折られたシグナムが人目も憚らず八神はやての胸で泣いていた。なんで、こんな事態になっているかというと……俺との対戦の後に師匠と対戦したからだ。

つまり、師匠がやらかしたという訳だ。

 

「フン。軟弱だな……」

 

「あんな事されたら、誰だってへし折れるわ!!」

 

ゲームでノリノリなプレイヤーを、中二病扱いで徹底的に扱き下ろしたら誰でもへし折れるというモノ。

しかも、相手は大学生で常識のある女性。

多少、剣術に魅了されていて本人は剣士願望を持ってはいるけれど普通の女性だ。それにも関わらず、事ある毎に徹底的に潰しに掛かった師匠は……自分から誘導して、相手を羞恥心の渦に叩き落とすとか鬼か!?

技名を……武器の名を、口にする度なじられるとかどんな悪夢だ!?全ての攻撃をいなして、相手を拘束し散々心をなぶる悪魔にこっちはドン引きだよ!!

 

「この程度で、泣きを見るなぞ弱者(精神)の極み!」

 

「ゲームで、本気の精神攻撃されたら誰だってへし折れるつってんだろ!?会場の観客もドン引きだったよ!!」

 

「僕は、事実を述べたまで!責められる理由等ないわ!」

 

「あるわ!負けそうだったからって、精神攻撃なんて想定されていないわ!!謝れ!!」

 

「勝てば、官軍!負ければ、弱者。これは、必然の摂理なのだよ。そして、勝負に卑怯も糞もない!!VR系のゲームで、相手に勝利したくば心をへし折るべし!!物理的には、不可能だから精神攻撃になるのは必定!!僕は、当たり前の事をやったまでだ!!」

 

当たり前じゃねぇよ!?ゲームなんだから、ノリにノリノリな奴捕まえて正気に戻してやるなよ!?

そんな常識、あの【組織】と師匠の中だけの話だよ!!

つーか、誰だよ!?師匠にそんなネタ教えた馬鹿野郎は!?(Yesロリータ!タッチ上等‼が、教えました(笑))

もはや、駄々っ子の屁理屈である。

とは言え、あの【組織】が背景にあるこの人が常識程度でへこたれる訳がないのはわかっているので、何を言っても屁理屈が返って来るという状況に辟易としてしまう。

何で、こんなにも頑なにゲーマーを潰そうとするんだ!?

ちょっと、正気度が上(濃くなって)がってませんか?

 

「そろそろ、強制的に休ませた方が良いかもですね……」

 

「Master……かなり、お疲れの様だ……」

 

「は?師匠って、疲れてると屁理屈捏ねるんですか!?」

 

「今はまだ、その程度ですが……やり直しが出来るのを良い事に、世界を滅ぼしたり……人々を虐殺したりします……」

 

「え゛!?」

 

そう言えば、前の世界軸でストレスMAXーー仕事と次元書庫の整理と管理局の手伝い。高町なのはの襲撃でーーのままこの世界軸に来たんだった。

つまり、ストレスは解消されてはおらず、精神的負担はそのまんま。あの世界軸の状況をかんば見ると、師匠こ疲労度はMAXで……機嫌は、最悪のままな訳だ。

 

「魔王化の影響だ。ストライキ程度なら良いが……暴走を始めたら手も足も出ないからな?」

 

「普段は、だいぶ手加減してますが……本気になれば、分体であっても【組織】が壊滅覚悟で挑むレベルですから……超大惨事です」

 

「何、その核爆弾……」

 

ちょっと、洒落にならない話なんですけど!?

そんな状態なのに……気が付いたら、いつの間にかリインフォースとシグナムを虐めたとして八神堂のラスボスが師匠の前に立ち塞がっていた。

『あ……』とは、思ったのだけれど時既に遅く二人はブレイブデュエルのプレイヤーポットの中へ。

 

『ウチの可愛い子達を、よう可愛がってくれたな!?八神堂の主、この八神はやてが成敗してくれるわ!!』

 

スピーカーから、八神はやての怒りに満ち満ちた声が会場に響く。オコですね?激怒なんですね!?

 

『クックックッ……。腹黒狸風情が、良くぞ吠えた!だが、負け狸の遠吠えにならぬ様に足掻くが良い!!』

 

対する師匠は、ストレスからかイライラした感じの声で激怒な八神はやてを相手取り罵詈雑言を叩き付ける。

そして、スタートが切られるまで相手を散々扱き下ろしたあげく……始まった後は、煽って挑発しブチギレた八神はやてがGMモードを使用して泥沼と化した。

それでも決着が付かなくて、最終的に師匠が八神はやての性格と本質を上げて将来性を予測。『婚期を逃して行き遅れるだろう!』と散々、彼女のあり得そうな未来を語り納得させて心をへし折り終了。

八神はやては、ポットから出るなり『orz』の状態で『23までに、結婚したる……結婚するんや……』等と呟くハメに。

そして、そんな傷心なはやてを慰めようとするリインフォース達。ぶっちゃけ、師匠との絡みがなければ美少女のままで済んだのに……この日を境に、八神堂の主八神はやては残念美少女となってしまったのだった。

 

 

 

……………………。

 

 

 

「なんだ……この泥沼試合。これが、本当の大人げない戦いなのか……つーか、GMモードまで使って泥沼状態で引き分けとか……師匠、つぇーなぁ……」

 

「慣れてますからね。VRゲーム……というか、【鮮血の】様が引き起こすチート連激とか。凌げるの、Masterくらいなモノです」

 

「……大学卒業しているとは言え、小学生位の女児に対して結婚云々で失敗するとか云々とは……残酷な……」

 

「結婚に憧れる女性の夢をブチ壊しですよねぇ……」

 

「試合は引き分け、勝負は師匠の勝ち……総合で、師匠の勝利だが……これは、酷い……」

 

と言うか、メイン画面で大々的に公開出来るモノではなかった。むしろ、秘匿回線で密かにやって欲しい一戦だったと言えよう。これ以上、被害拡大は双方の信用に関わるとして一旦俺が勝負を預かる事にした。

 

「次は、実力で勝つからな!?勝ち逃げは、許さへんで!?覚えときぃ!!」

 

「はっ!!負け狸の遠吠えか!?温い覚悟だな!?次も僕が勝つから、ブレイブデュエル辞めて結婚してくれる彼氏でも探しに行けば良いんじゃね!?」

 

「ちょ!?妙な罵り合いを始めないで下さい!!行きますよ!?師匠!!」

 

この二人を、会わせたのが間違いだったと俺は反省し……師匠を引き摺りながら八神堂を後にした。その後ろを、ちょっと離れた所から追って来るのは罵詈雑言試合を会場の隅で静かに見ていた転生者である。どうやら、暴走する俺達と関わらない様にコッソリ見守っていたらしい。

 

「関わって来いよ!」

 

「嫌です!変な覚え方されるじゃないですか!?」

 

それは、グゥの根も出ない正論だった。

転生者の言う通り、最初の印象は今後ずっと語られる可能性があるモノであり、恋愛を目指すのであれば出来るだけ好印象を得ようとするのが常識である。まあ、それをかんば見ないのであればどうでも良い事柄ではあるが……目の前にいる転生者は、この世界で骨を埋める事になる存在だ。

俺達の様に、途中で別の世界軸に移動する存在ではない。

それを考えると、その選択は間違いではなかった。

 

「というか……あの者達は、既に後戻り出来ない場所に立っていると思うのだが……どう思う?」

 

「デスヨネー。あれだけ、大々的にメイン画面で中二病を晒していたら羞恥心云々なんて考えないでしょうね……」

 

「まだ、その事に気が付いていないからこそ……羞恥心があるのだろうな。それに気が付いた時は……さて、どの様な反応をするのやら……」

 

リリィとオルタが、中々に黒い話をしている。

確かに、ブレイブデュエルは己の中二病性を晒すゲームだ。しかも、記録されていて……最終的にDVDとなる運命が待っているだろう。ぶっちゃけ、王様やフェイト……シグナム辺り(羞恥心が強い)が正気に戻った瞬間、爆死する未来がアリアリと目に浮かぶ気がする。

 

「ここは、気が付かせてあげるのが優しさだよね!!」

 

「人でなし化してやがる……」

 

「「Masterですから……」」

 

さて、こうなって来ると師匠のストレスをなんとかしなければならない訳になるのだが……ぶっちゃけ、『どうやって解消させるか』に集約させられる。生半可な方法で、蓄積されたストレスが早々に解消出来るハズもないので長期計画で解消させなければならない。

その上、解消法についても考えなければならなかった。

 

「普段は、どうやって解消させてたんだ?あ、もちろん虐殺や破壊方面以外でヨロ!」

 

「そうですねぇ……基本的には、バトルですね」

 

「とは言え、通常のバトル程度では無駄なので使い魔総出で、生と死を賭けたバトルをしていました」

 

「なんだろう……とても、嫌な予感がする……」

 

「……と言っても、放って置けば勝手に解消してしまいますけどね。ウチのMasterは……」

 

「ただ、それによって起こりうる被害は無視の方向で……」

 

「それ、絶対……無視しちゃ駄目なヤツだろう!?」

 

放って置いても問題ないという話に、一喜一憂したが……どうやら、放置という訳には行かないらしい。どんな被害が?とは思ったけれど、そんなの考えるまでもなかったので却下する事にする。間違いなく、八神堂の二の舞が起こるのは予測が付いた。しかも、師匠が行く先々でランダムに行われる……プレイヤー狩りである。

否、プレイヤーの心をへし折るストレス解消の旅。

 

「……最悪だ……」

 

そんなモン、全力で阻止するに決まっているだろう!?

なんだよ!?プレイヤーの心をへし折るストレス解消の旅って!?どんな悪夢進行だ!?ブレイブデュエルを愛するプレイヤーが激減するわ!!

とりあえず、そんな事をされたら物語事態が終りかねないので師匠の蹂躙は抑えるべきだろう。師匠には、別の方法でストレスを解消して貰わねばならない。

しかし、その為の妙案が出る訳もなく……ただ、時間だけが過ぎていくのだった。

 

「お悩みですか?兄様」

 

「考え過ぎは、身体に悪いぞ?兄様」

 

「師匠のストレス解消案について、再思考を求める……」

 

「では、僭越ながら……」

 

「兄様に、再思考の結果をお伝えします……」

 

「「幼児後退化させてしまえ!!」」

 

「…………あーーーーー」

 

成る程、その手が在ったか。

確かに、師匠を幼児後退化させてしまえば使える魔法に制限が付いた上に子供らしい遊びでストレス解消をしてしまうだろう。一番、平和的で簡単なストレス解消方法である。

とは言え、どうやって師匠を幼児後退化させるか……それが、問題だった。何せ、この世界軸ではまだ有力な(大人の)女性と協力関係を結べていない。ここで、『翠屋』やテスタロッサ家に協力を仰いでも相手にはされまい。

 

「さて、どうしたものか……」

 

「やる気ですね、兄様」

 

「うむ。死亡フラグが、建っているが……兄様なら、回避するのも容易いであろう……」

 

「止めて……言わなくて良いから!」

 

「預かってくれる方も必要ですね」

 

「八神堂は、無理だな……」

 

「あんな事をやらかした後ですからね……」

 

「そもそも、幼児後退化した後でもやらかしそうだ……」

 

「「「はぁ……」」」

 

あれだけの事をやらかしたんだ、預ける云々の話になったら八神家は嬉々として報復に出て来るだろう。

しかも、相手は幼児化した師匠。最終的に、ストレスで爆発した場合……八神堂は、ブレイブデュエルから退く事にも成りかねない。なので、八神堂以外の所にお願いしなければならないだろう。高町家とか……テスタロッサ家とか……月村家とか……バニングス家とか……グランツ研究所とか。

出来れば、あちら側の不手際で師匠が幼児後退化するとかが一番良いのだが……これはちょっと無理な話だろう。

だから、一計を図らねばならない。

 

「Masterが、それを許容してくれるかの問題もありますし……まあ、別の方法も無い訳ではありませんが……」

 

「別の方法?」

 

「無理矢理、暴れるMasterを銭湯の女性側に放り込む……という荒業だ。本気で、暴れるが……成功率は高い……」

 

「それ、死者出ないか?」

 

「使い魔は、基本的に死なないから被害は大きいが……最終的な被害は、無かった事になるだろう……」

 

「成功率は…………0%ッポイな……」

 

「「何故!?…………あ……」」

 

ふゆ~♪ と、ジト目でこちらを眺めるフレールくんが数匹俺達を囲む様に浮遊しているのが見える。

それにより、師匠幼児後退化計画は頓挫した。

相手にバレてしまったのでは、更に難易度が跳ね上がる故に。師匠も、それ相応の対策を立てて来るだろう。

 

「とりあえず、グランツ研究所に行きますか?彼処には、病弱なヒロイン・ユーリも居ますし……」

 

「「……………………病弱なのか?人間版のユーリは……」」

 

「ええ。そうですが……ステレオで、喋らないでいただけませんか?出来れば、一つに纏めて欲しいのですが……」

 

フレールくんと本体とで、同時に話し掛けないで欲しかった。左右から、不満げな子供の声が聞こえてくる。

ある意味、とても恐怖を煽って来るので発生源は一つに纏めて欲しい。という訳で、フレールくんはステルス状態で消えて行き、師匠は詰まらなそうな目で俺達を睨むと転生者と並んで神様特典のどれを残すかを話し合っている。

そうこうしている内に、俺達はグランツ研究所に辿り着いた。海鳴市には、不釣り合いなそれはかなりの異彩を放っている様に思えるが……そういう世界観なんだろうと思う事にしておく。

 

「そう言えば……君、学校は?」

 

「…………犯行の為に、休みました……」

 

「だから、幼少組がいない訳か……」

 

八神はやては、既に大学を卒業し成人する日を待っている設定だったハズだ。だから、八神堂はアレで問題はない。

だが、この転生者はどう見ても中学生にしか見えなかったからおかしいとは思ってはいた。

 

「もう一人の転生者は?」

 

「あー……多分、高町なのはと同級生ではないかと……」

 

「他にも、会ったりは……?」

 

「今のところ、接触したのはソイツだけです……」

 

「フム……」

 

「今、フレールくんで探してはいるんですよね?」

 

「うん。まあ、僕達の仕事だからね。そりゃ、探すよ?」

 

「まあ、前回の転生者のみ『美醜逆転』劇から密集はしてないでしょうが……たった、二人って訳でもないですよね」

 

「だろうね。とりあえず、君達はゲームをプレイしてきなよ。僕は、なんとかしてスタッフルームに忍び込むからさ」

 

「「何故、スタッフルーム!?」」

 

「そりゃ、気になるでしょ?VRゲームを調整してるシステムエンジニアとか(笑)」

 

「…………別に良いですけど……やらかさないで下さいよ?」

 

「了解、了解」

 

そう言って、師匠はステルスモードでグランツ研究所の裏側へと足を踏み入れて行った。つーか、ステルスモードで姿を消して行くなら余程の事が無い限りバレる事はないだろう。まあ、予想されるのは師匠自ら声を掛けた時くらいだと思われる。というか、絶対声を掛けるぞ……あの人の事だから。

 

「じゃ、俺達はゲームコーナの方に行こうか?」

 

「良いんですかね?あの人、放っておいて……」

 

「大丈夫だよ……きっと……」

 

「俺に、ディバインバスター打ち込んだ人ですよ?」

 

「リアルでな……ま、やらかした時はやらかした時だよ(笑)」

 

「い、良いのかなぁ……」

 

「ん?つーか、リリィ達までいないし……こりゃ、絶対やらかすだろうなぁ……」

 

「え!?」

 

「ま、良いや。ゲームしに行こう!」

 

「ちょ!?本当に良いんですか!?」

 

「あー、構わん構わん。そうなったら、そうなった時だ」

 

「ぅえぇぇぇぇ……」

 

寄声を上げる転生者を引っ張って、居なくなってしまった師匠と師範達をそのままに俺達はそこそこ有力なプレイヤーとゲームを開始した。因みに、メインは転生者で俺はフォローを担当。今やるべき事は、回収した転生者の育成なので俺が前に出る訳にはいかない。

 

「……っと、誘導弾かぁ……」

 

コントロールは、良いんだけど……術者が、誘導弾のコントロールのみに必死で瞬動術(R)で簡単に間合いを潰せた。

懐に入り込み、普通のパンチやちょっと技術の入ったパンチを実証の為に使ってみる。普通のパンチと技術込みのパンチでは、なんとスタミナ(HP)の減り方が違っていた。

技術込みのパンチの方が、普通のパンチよりもダメージが大きいらしい。この辺は、リアルと同じなんだろうと考えられる。成る程、成る程……じゃ、『なんちゃって断空拳』でダン!ギュルッと片足のみで発勁を発動。捻り上げる様に、相手の脇へとなんちゃって断空拳を叩き込んだ。

すると、うっかりスタミナゲージを全損させて試合終了。

転生者は、今回も目立つ事なくプレイは終了してしまったのだった。

 

「わりぃ……まさか、全損するとは思わなかった……」

 

「別に良いッスけど……あれって、『断空拳』ですか?」

 

「なんちゃってだよ……『なんちゃって断空拳』。本物には、遠く及ばない。だけど、男と女の筋肉の違いで俺の方が若冠強く見えるんだよ……」

 

「はあ……それって、本物ならトンデモな一撃って事になりません?むしろ、アンタの方が強そうだ……」

 

「リアルなら、魔力で身体を強化して穿つから相手を殺すくらいは出来るかもな(笑)」

 

実際、《堕ち神》を二体も殺している訳だし……それなりに、トンデモな一撃を放てるだろう。しかし、この世界軸でそんなレベルのモンをバカスカ放っていたら即行で捕まる気がするので止めておく。まあ、原作人物達が学校に行っている間は『なんちゃって断空拳無双』していれば良いと思う。なので、転生者と別れて無双するべく『挑戦者望む!』・『強敵OK!』状態でプレイ開始。

しばらく、ストーリーモードで遊んでいたら割り込みの表示が空に出現して、現れたのは……。

 

「アインハルト・ストラトス。『覇王』を名乗らせて頂いてます」

 

「高町ヴィヴィオ。『聖王』を名乗らせて頂いてます♪」

 

ほ ん も の き た ー !!!!

 

そう言えば、この子達……未来からの、来訪者でしたね!

つー事は、学校行く必要ありませんでしたね!!

気分は、やっちまったー!(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ!!

でも、表情は( ・`д・´)キリと構えを取って油断なく相手を睨んでおく。しかし、中身が超動揺しているのでどうなるかは不明と来たもんだ。つーか、INNOCENTの第二部後の時間軸だったんですね。彼女達と遭遇して、漸く知る俺(泣)。

まだ、もっと前だと思っていたよ。って、GMモードが出た時点で気が付くべきだった。そうだよ。GMモードは、第二部に出て来たモードだったじゃないか!!

内心、慌てまくりの動揺しまくりな俺は時間を確認した後、出来るのはこの一戦程度だろうなと予想して苦の無い様に真剣にやる事にする。これ以上は、原作人物達が学校から戻って来るかもしれないので余り長引かせるのも得策ではない。とは言え、アインハルトを雑魚として処理出来るハズもないので一つ条件を告げる。

 

「悪いが、一対一でお願い出来るか?ちょっと、時間が差し迫っているのでな……延長は、出来ないぞ?」

 

「わかりました。では、僭越ながら私がお相手させていただきます。出来れば、その技をどこで習得したのかもお聞かせいただければ有り難いのですが……」

 

ヴィヴィオが下がって、アインハルトが前に一歩出る。

わかってはいた事だが、彼女の目的は俺のなんちゃって断空拳のモヨウ。

 

「お嬢ちゃんが、勝ったらなー」

 

「では、勝たせていただきます」

 

うわぁ……スッゲー自信だ。こりゃ、負ける訳には行かなくなった。こちらも、全力全開でお相手させていただこう。

そして、鳴り響くプレイ開始の合図。本当は、間髪入れずに間合いを潰して一撃で終わらせるんだけど、敢えて相手の様子を伺い隙を見せつつジリジリと移動を開始する。

すると、アインハルトが一気に懐に飛び込んで来て土手っ腹に断空拳を叩き込もうとした。だから、右足を一歩引いて右側に身体を移動させて回避しつつ……拳が脇を抜けた所で、右足の踵を主軸に爪先を外へ開いて力とし、浮かんだ左足で彼女を蹴り上げた。

 

「くっ……」

 

地面を滑る様に弾き飛ばされ、アインハルトは苦痛に顔を歪める。でも、顔を歪めただけで膝を付いたりはしなかった。流石に、ちょっとスタミナが削られた程度じゃあ怯んではくれないらしい。

 

「……とっとと……あぶっ。転ぶかと思った!」

 

咄嗟だったので、力が入り切らなかったのもあるが……予想していた程削れてはいなかったのでガッカリする。

それに、かなり無茶な方法で蹴り上げたからバランスを崩してしまった。もし、アインハルトとの距離が開いていなければ、俺のスタミナは半分程削られていただろう。

 

「フム。後ろに跳んで、ダメージを逃がしたか?」

 

「いえ……そんな時間は、ありませんでした……」

 

「さよか。先鋒は譲ったんだ、次はこっちの番だな?」

 

「いいえ、させませ……っ!?」

 

再度、構えるアインハルト。

しかし、その台詞が言い終わる前に俺は彼女の懐に飛び込んでいた。瞬動術で間合いを殺し、アインハルトの数歩手前でブレーキを掛けつつ、両足を地面にベタ付けて右腕を引く。重心が止まった所で、両足を踏ん張る様に捻り発した力を上半身……腕へと伝え、相手に捻り込む様に放つ。

だが、俺が穿つのは『なんちゃって断空拳』。

技名を口にしたり、別の名を告げる事はしない。

だって、まだ完成もしていない習い始めの拙い技。

本物には、届かぬ未完の一撃で俺は本物であるアインハルトと対峙する。しかも、足りない技術や不要の部分は男の筋肉で力尽くで形にする荒い一撃。

きっと、この一撃で彼女の俺への興味は失せるだろう。

故に、後悔をしない様に()()の彼女に叩き込む。

 

……………………()()

 

一瞬の疑問。

されど、既に放たれた止まらぬ拳が彼女を穿つ。

感じた手応えは、かなりのモノ……というか、会心の一撃。

あるぇ?と思いつつ、振り抜かれた拳を見て倒れ伏しているアインハルトを見て俺は首を傾げた。周囲を見渡せば、普通に()のある世界で……先程の様な、()()の世界ではない。

 

「……あ、ヤベ……()()()()()()!?」

 

後悔したくなかったが故に、()()()()()()でどうやら『神速』が発動していたらしい。多分、懐に飛び込んだところ辺りから『神速』状態に入っていたらしい。

その結果、無防備……というか、反応すら出来ていないアインハルトの土手っ腹に俺は無理矢理組み上げた『なんちゃって断空拳』を叩き込んでしまったモヨウ。

 

「あ、アインハルトさん!?」

 

「……はぅ~ぅ…………」

 

見れば、アインハルトは目を回して気絶していて……それに気が付いたヴィヴィオが、慌ててアインハルトを抱き起こしている状況が出来上がってしまっていた。

 

「うぉおぉぉぉ……俺が、やらかしちまった……」

 

頭を抱えて、悶絶していると空気を読まないシステムが『WIN』の文字を空中に投影する。違うんだ。そんな、つもりじゃなかったんだ……アインハルトに、俺の『なんちゃって断空拳』は粗削りの拳なんだと知らせる為に……だから、そんなつもりじゃああああぁぁぁぁ……。

 

 

 

……………………。

 

 

 

現実に戻ってきた俺は、ポットから出て直ぐの場所で『orz』となり……アインハルト達は、医務室へと搬送されて行った。

 

「アンタ……あの覇王流に、『なんちゃって』で挑んで勝ったのか!?」

 

「ち、違うんだ……そんな、つもりじゃなかったんだ……」

 

「でも、アインハルト……気絶してたぞ?」

 

「集中のし過ぎで、『神速』が……」

 

「アンタ、『なんちゃって』だけじゃ飽きたらず……御神流の奥義まで習得しているのか!?」

 

「ち、違っ……」

 

その後、俺は勘違いした転生者の誤解を解く為に尽力するハメとなった。しかし、やらかした後なので中々その誤解は解けなかったけれど俺は必死でその間違いを訂正する。

 

「そこまでして、勝ちたかったのか!?中学生に……」

 

「だから、違うんだああぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 




カードバトルを省略してますが……戦闘を書きたくないのではなく……罵っている双夜の言葉の修正が間に合わなかっただけの話。もうちょっと、ソフトにしておけば良かったなぁ……と?後、戦闘+罵りで文字数がギリギリ入らんかった。
中二病路線で攻めて、駄目だったので身体的特徴で攻めて、最終的にオカンネタと将来結婚できないんじゃね?とその理由で15万文字超えとか(笑)。やり過ぎたwwww。
その上、読み返したらちょっと読み手の心までへし折ってしまう可能性があったので止めて書き直したよ(笑)。
三話に分けても良かったかな?いやいや、あれは運営側から跳ねられる可能性があるか。諦めよう(笑)。
つーか、9割りが相手を罵りへし折るだけのお話なんて誰も読みたくないよね?作者も読みたくはないので没。ガッツリ減らして、三万文字まで縮めたんだけど……それでも、ちょっと掲載を躊躇ってしまうレベルの罵りに。結果、戦闘シーンを全部削って……一万文字はあったから、戦闘シーンは無しの方向でカットした!!
つーか、調子こいてノリにノリノリでプレイヤーやスタッフを罵倒する物語じゃねぇから(笑)。前代未聞を!と考えて書いたけど……この前代未聞は、駄目だと思う。
趣旨も異なるし(笑)。
ノリ的には、ソシャゲーでガチャやったらレアしか出なかった時にブチギレ罵倒するヲタクを思い浮かべて貰ったらわかりやすいかと(笑)。たまーにいるだろ?大枚はたいて、欲しいモノが手に入らなかった人がブチギレている……アレだよ。アレ(笑)。
因みに、作者は架空財産の引きは良い方なのでキレたりはしない。まあ、気に入って注ぎ込んだら打ち切りになったなんて事が多々あるけどね(凹)。なので、引きは良いんだよ。引きは。ゲームが続かないだけでさ(笑)。

そして、やらかしちゃった神崎くんです(笑)。
次は、居なくなった奴等と双夜のお話(笑)。
神崎くんは、放置で♥。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
 
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いつも読んでくれる方々に感謝を……。
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