絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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裏特典【迷い子】から作られたお話。
ガチで、それだけから作られたお話です(笑)。


ニニ〇話

 

 

「うふふふ……」

 

俺は現在、とても泣きそうな気分で迷宮の中を歩いていた。ここに来る前は、キリト達と共に迷宮区の攻略をしていた訳だが……うっかり、転移トラップ踏んで、絶賛ボッt……ソロで活動中だ。今俺は、第40階層で……認めたくはない。認めたくはないが……【迷子】に、なっていた。

 

「ちげーし!迷子じゃねぇし!!」

 

麗かな春の日差しーー迷宮内なので、空は見えないーーが、とても眩しくて手で日差しを遮り見上げれば可愛らしい蜥蜴が檜の棒と鍋の蓋を構えて跳んで来る。振り下ろされた檜の棒を避けて、刀を抜いて迎撃すると蒼白い光の粒子となって消えた。背後からは、そよそよと気持ちの良い風が走り抜け反転して今度は突風の様に荒々しく吹く。

それを受け流して、俺は懐に飛び込むと刀を横一線に切り払い敵を倒した。やはり、独りでは複数いる敵を捌き切れない。そりゃ、師範達からそこそこの鍛練をして貰ったとは言え、まだまだ己の未熟さを思い知るばかりだった。

また、フラフラと迷k……麗かな春の日差しを浴びながら、見渡す限りの草原を歩いて行く。

そう、俺は青空の下で遮るモノ無き草原を歩いているのだ!!断じて、迷宮等という迷路をウロウロしている訳ではない。そして、全く一切迷っている訳じゃない。

俺は、自分の意思で()()を歩いているのだ。

決して……断じて、迷子等ではない!!

周囲を見渡しても誰もいなくて寂しいから、現実逃避している訳でもないからな!?

 

「………って、誰に言いw……言い訳!?何の話だ!?」

 

つい、本音を言い掛けて俺は自分を叱咤する様に叫んでしまう。こんな場所で、大声なんて上げたらどうなるかなんて考えるまでもない。結果、目の前に新たなモンスターが三匹現れ戦闘となった。

 

「チクショー!!」

 

ソロで複数と戦う場合、敵の姿を視界または認識していなければならない。まあ、空間把握は【リリなの】の常用スキルだから問題ないけど。敵は、サーチャーで確認するし。VRゲーム時代のSAOでは、それが出来なかったが故にキリトは単発エネミーのみを探し倒して回っていた訳だ。

だけど、それは魔法少女(職業)である俺には関係のない話。なので、問題なく複数の敵を相手に出来ていた。

これが、師範や神崎さんだと出会い頭の一瞬で片が付く。

いやもう、本当に規格外な人達だ。乾いた笑いが出たけど……あの人達が、無双しているのは事実なので俺は何も言う事も出来ない。

 

「俺だって、無双チートとか俺TUEEEしたいんだあぁ!」

 

そんな欲望イッパイの叫びを上げつつ、Shooterを複数展開し敵の懐に飛び込んでまず一匹目。次の敵を、Shooterで牽制しつつ振り下げられた刀を振り向き様の一閃で二匹目。

ラストの敵は、砲撃魔法で沈めてやった。

 

「俺TUEEEEEeeeee!!」

 

だけど、満足には至らない。

何故なら、自分以上の存在を知っているから。

そして、戦闘が終われば……また、独りになってしまった。

出来る事なら、もう少し賑やかな方が良い。

こんなにも、耳鳴りがする様な静寂の中だと面倒な記憶ーー生前の記憶ーーが思い起こされてしまう。思い出したくもない、とても孤独な思い出がジリジリと俺の中に眠っていた不安という名の悪夢と共に焦がし始める。

いや、【何か】と言えば孤独という名の恐怖感が時間が経つに連れて膨れ上がって行くと言った方が良いのか。

何故なら、あの裏特典がまた再起動したんじゃないかと不安になってしまう。

俺を孤独に追いやった裏特典……【迷い子】。

それは、強力な認識阻害で帰る場所をわからなくさせる特典だ。今はもう、効果が無効になっているらしいのだが……封印もされずに放置されているだけなので、それが現在進行形で俺の不安(孤独感)を煽っている。もしかしたら……とか、現在の状況に置かれているのは……とか、様々な不安が頭を過っていく。その不安と平行して、俺の中のトラウマがヒョッコリ頭をもたげ始めていた。

多分、それが俺の裏特典・【迷い子】の元凶。

生前から続く、最大のトラウマ。

 

ーーー『ボッチ』。

 

そう、俺は生前から独りだった。

別に、イジメられていたからとかそういう理由ではなく、何故か友人も出来ず親にも構って貰えず孤独に生きていたんだ。……フッ。孤高の存在と言ってくれても良いぜ?

 

……………………。

 

……あ、ごめんなさい。シリアスな状況が耐えられなくて茶々入れました!!気にしないで下さい!!

……何はともあれ。

そりゃ、幼い頃から一人だった訳じゃない。

けど、友人だった人達も親であるハズの人達もある噂話や事故に遭遇したりすると例外なく皆俺から離れて行った。

あ、御飯とかは普通に用意されていたよ?

まあ、普通の家族団欒とかはなかったけれどね。

ああ……別に、俺が何かをしたって訳じゃない。

だけど、俺の周囲ではそういう不可思議な事故や事件が多発していたのは間違いない。

だから、その頃の俺にはとある噂が付いて回っていた。

それが、『俺の傍に近付くと呪われる』っと言った誹謗中傷。でも、実際に友人になってくれた人達が尽く事故にあったり引っ越したりしたから……俺が呪われているっていう噂が立ってしまっても仕方がないと言わざるを得ない。

とは言え、事故は仕方がないと言えども『引っ越し』の方は関係ないと思うんだが……何故、一緒にされた!?

兎に角、自分でも良くわからない所で様々な不幸が俺の周囲の人々に振り掛かる事が実際にあったんだ。それも、不注意や偶然が積み重なる事が多い様な気がする。

だけど、それらに関して俺は一切関与はしていない。

それだけは、断言出来る。

しかし、周囲は()()だとは思ってくれなかった。

故に、俺に関わること事態を止めてくれた訳だ。

結果、『孤高のボッチ』が出来上がったという訳。

そして、その『孤高のボッチ』は学業にまで影響を及ぼし、最終的に一人でいる事が当たり前みたいになってしまった。だから、寂しさをまぎらわせる為にアニメや漫画……所謂、ヲタク文化に走ったのは当然の結果だったと思う。

まあ、その趣味?が周囲に変化を与える事もなかったけれど。これなら、イジメられている方がマシだったかもしれない。そう、思う程度に俺は病んでいた。

小四から、中・高・大と軒並み一人で過ごし……恋人も出来ずに就職間際に事故で他界。必殺のトラックで、ひき逃げされたのが生前。『必殺のトラック』は、普通に記憶にあったよ?『ひき逃げ』云々は、転生させてくれた神様からの情報だ。その後の葬式や通夜は、笑顔の知り合いと家族に見送られてだったけれど……そこまで、見せなくても良い所まで見せてくれた神様には怨み言しかない。

そして、俺は少し若返って五歳くらいで転生した。

当然、転生後の親なんて存在しない。

そりゃ、お金等は十分に渡されていたけど……また、『独り』の生活を余儀なくされた訳だ。これも、あの神様の采配だったなんて……神を断罪してくれた双夜さんにはマジ感謝の気持ちしかない。その上、その能力が及ばない場所に連れて来てくれたのも嬉しい限りである。

閑話休題。

 

転生直後。

最初の頃は、普通に自宅と周辺を探索出来た。

というか、小学三年生辺りまでは孤独ではあるけれど普通に生活出来たと記憶している。【迷い子】が発現したのは、確か……原作が始まった頃だったハズだ。

原作が始まった最初の頃は、原作に関わりがある地域へ近付く事が出来ないという些細な阻害だった。それが、生活に支障が出るレベルになったのは中学生になった頃……俺が、転生者だとバレて踏み台達に絡まれる様になった頃からだ。ぶっちゃけ、あんな事になるのであれば放って置いて欲しかったんだけど……奴等は、事ある毎に絡んで来て原作に関わらせ様とするのである。結果、双夜さんに出会う頃にはマトモな生活は出来ず、常に迷っているのが普通になってしまうくらいの認識阻害となってしまっていた。

ぶっちゃけ、双夜さん達に保護されるまで……俺は、その人生に絶望していたよ。原作に関わりさえしなければ、裏特典が発動する事もないと考えていたからね。でも、それは他の転生者達に潰されて……半ば、強制的に関わらせられる事になり、【迷い子】はドンドン強化されていく。

もう、放って置いて欲しかった。

なのに、踏み台共は俺の言葉を深読みして『原作ヒロインを狙っている』と判断したらしく、俺を原作へと関わらせる為に時空管理局に引き摺り込んで行った訳だ。魔法が使えるからとか何とか、色々と言い訳を重ねて嫌がる者を引き摺り込むなんて本当に迷惑だった。

 

「ああああああああっ(怒)!!!」

 

目の前に立ち塞がる敵を、怒号と激怒と共に粉砕する。

 

「関わりたくないっつってんだろぅ!?訳のわからない勘違いと深読みすんなよ!!俺は、原作になんて関わりたくなかったんだああああぁぁぁぁ!!!!」

 

原作に関われないとわかった時点で、俺は別の楽しみを見出だしそっち方面に傾倒し始めていたというのに……踏み台のアホゥ共は、こちらの言い分を深読みして勘違いし原作に引き摺り込みやがった。

 

「新たな目標と、人生を歩み始めていたっていうのに……今更、関わらせ様とするんじゃねぇよ!!」

 

まあ、その『新たな目標』と『楽しみ』っていうのはネットゲームの事だった訳だけど。

だからこそ、ある事を閃いた訳だ。

医学。それも、脳に関する事。そのついでに、体内を流れる電機信号とそれを送受信する為の技術とか色々を知る・考える……その為の勉強を始めた所だった。そう、仮想現実……『VRゲーム』の先駆けを担当しようと初期段階の勉強を始めた所を襲撃された訳だ。

奴等は、俺が魔力を持っているからとか……人手が足りない!を理由に事ある毎に絡んで、無理矢理俺を管理局の将兵に仕立て上げて……俺の目標や勉強を邪魔したあげく、【迷い子】を強化するだけして放逐しやがった。

結果は知っての通り、転生被害者として《神殺し》陣営に保護され、異なる世界への扉を開けて貰ったという訳だ。

本当、『神様』も『転生者』も厄災以外の何者でもない。

俺のやりたかった事は、あの世界では不可能な事になってしまったので、良いか悪いかと聞かれたら『良かった』と答えるだろう。ぶっちゃけ、魔法少女の原作なんてトラウマにしか成らなかった訳だからな。あれ以上、あの世界にいても俺は何もしなかったと思う。【迷い子】を破壊されても、同じ結論のままである事は確かだ。

それだけ、俺は『魔法少女』の世界に辟易していた。

そこへ、《神殺し》陣営というアニメや漫画とは違う目新しい存在が目の前に現れたら……当然、俺が飛び付くのは仕方がないと言えよう。そこまで、俺は追い詰められていたからな。原作と転生者は、もう関わりたくもなかったし。

 

「そして、また原作と転生者に翻弄される毎日っと!」

 

世界を隔てても、『原作』と呼ばれるモノとの関わりを捨てられるハズもなく……転生者との関わりも、無くなったとは言えないけれど……それでも、あの世界の関係よりかはマシなモノになったと言える関係に治まった。

その上、自分には自分で選べる自由がある。

前みたいに、半ば強制で無理矢理関わらせられる事もない。それだけが、とても嬉しかった。そんな、がんじがらめから解放されたと思っていたのに……なのに、そのトラウマを刺激する様な状況が目の前にある訳だ。

 

「糞があああぁぁぁ!!」

 

またか!?またなのか!?また、俺は独りで自分を『孤高』と称し悦に浸る振りで寂しさを誤魔化し続けなければならないと言うのか!?ふざけんなよ!?なんで!?なんで、俺ばっかり孤独な人生を歩み続けなければならないんだ!?助かったと思ったのに……また、たった一人で迷い続けなければならないっていうのか!?

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

ギィンッッッ!!!

 

「へ?があっ!?」

 

先程まで、サクサク斬り捨てられていたハズの()が、俺の攻撃を受け止めたあげく俺の顔面を殴り付けて来た。

殴り飛ばされて、転がされた俺は直ぐ様立ち上がり正面の()を見据える。考え過ぎで、視界がメチャクチャになっていた俺の目が焦点を結び、()の姿を捕らえる。おや?と、俺は首を傾げた。何故なら、その()の姿が最近良くつるむ様になった美女……不知火翼さんに瓜二つだったからだ。

 

「ーーーーー」

 

ブワッと、良くわからない冷や汗が背筋に流れて行く。

頭の中で、物凄い警告が発せられているが……さて、どうしたものかな?と言い訳を探してフル回転。しかし、俺がその対策を思い付く前に翼さんは良い笑顔ーー決して、目が眩む様な美しい笑顔とは異なる。もちろん、嫌な予感がビシビシ突き刺さる方ーーでニッコリ笑い掛けて来た。

 

「何、暴走しているのかしら?」

 

「ひぃ(ノД`)ノ……」

 

「あら?言い訳も無いの?」

 

「あ……や、違うんです……」

 

「何が、違うのかしら?」

 

「あ……その……えっと……」

 

「ふふふ……」

 

「あ、止め……ご、ごめんなさいぃ!!!」

 

「私達が、心配して探し回っていたっていうのに!何、勝手に暴走して暴れてるの!?この、おバカ!!」

 

ガチン!!と、脳天に拳骨をくらって目の前に星が飛び出た後、俺はガッツリと翼さんから☆O☆SE☆E☆KYO☆U☆を受ける事となった。その後、合流したアスナ達や守護者達からも有り難いお小言をいただき俺は拠点に戻る事となる。

そして、拠点に辿り着いたら暴走していた事を双夜さんに報告されて、通信越しにコンコンと俺の特典と裏特典についての説明を受ける事に。その結果から、俺の【迷い子】が既に《ルール・ブレイカー》で破砕されている事を知る。

 

「何時!?」

 

『あ?何時って、【組織】に連れて行った頃にだけど?』

 

「え!?で、でも……俺、知らないッスよ!?」

 

『功績ポイントで、特典追加したのを覚えてるか?ああ、ポイントはこっち持ちで後払いにしたアレだ……』

 

「ふぇ!?あ……ええ、まあ……」

 

そう言えば、俺の特典を差し替えるからって功績ポイントを借金?して特典を追加した記憶がある。まさか、その時に最初の特典を破棄して入れ替えていたなんて俺は全く知らなかった。

 

『というか……その説明、その場でしたハズだぞ?』

 

「ええ!?」

 

『おーい、神崎。お前、その時の事覚えてねぇ?』

 

『唐突に言われても……と言うか、何の話ですか!?経緯を教えて下さい!!』

 

『だからーーー』

 

そう言って、双夜さんが神崎さんに経緯を説明すると神崎さんは呆れた顔で『説明されてただろう!?』と通信越しに証言されたのである。ぶっちゃけ、全く覚えてません。

 

『このおバカさんは……』

 

『そういう説明は、ちゃんと聞いとけよ!?』

 

「ごめんなさい……」

 

『ああ、それと……《呪い》の話なんだが……』

 

そう続けた双夜さんは、俺の生前についても教えてくれた。生前については、便宜上《呪い》と称するが《呪い》でもなんでもないらしい。ただ、《ラック・イーター》と呼ばれるスキルが俺に付与されていたと説明を受けた。

 

「《ラック・イーター》ですか……?」

 

『通称・《運食い》と言ってな?周囲の存在……この場合は、ありとあらゆるモノだな……から、様々な運を食い散らす能力者と言えばわかるか?』

 

「あ、はい……まあ、ニュアンスは理解してます」

 

『俗に、幸運のブラックホールとでも命名しておくよ?それが、君に付与されていた訳だ。ああ、君にその運が蓄積される事はなかったみたいだけどね……』

 

もし、食い散らかされた幸運が俺に蓄積する様な状況になれば、もっと酷い事になっていたと双夜さんは告げる。そこへ、神崎さんから『貧乏神がぁ!』の話を聞くけど……俺の知らない漫画だったので割愛させて貰う。

 

『まあ、蓄積されなかった“運”が何処に流れたのか?という問題もあるけど……何はともあれ、君自体に何かがある訳じゃないから気にしなくて良いよ。多分、君を転生させたか産み出した際に何者かの干渉があったんだろう……』

 

『それって、もう神様しかいないんじゃあ……』

 

『まあ、そうだろうな。もしかすると、君を転生させた神が君の生まれにも干渉していた可能性もあるから再調査の旨を指示しておくよ?その場合は、神権剥奪だけでなく断罪以上になるんだけどね……』

 

『既に断罪されている場合はどうするんですか?』

 

『それは……【始まりの魔法使い】の出番だね。詳しい事は知らない。あれが、どうするかはわからないが……断罪消滅した馬鹿が、復活して再度断罪されるだけの話だよ?』

 

双夜さんは知らないとの事だが、まさか【始まりの魔法使い】が出て来る事態と聞いて俺はヒヤヒヤモノだった。

まさか、自分の生前話がそんな事になるなんて思いもしてなかったからだ。双夜さんが、所属する【組織】のトップが対応する事態だぞ!?自分の事ながら、ドン引きの結末である。

 

『おぉう……鉄、お前……かなりヤバイ状況に陥っていたんだな……【組織】のトップが、対応案件だとよ……』

 

「止めて下さい。自分でも、かなりドン引き話なんですから……生前の俺、どんなヤバイ状態だったんだ!?」

 

『想定される結論、教えてやろうか?』

 

「『いらない(よ)!!』」

 

『そうか?まあ、ロクなモンでない事は確かだけど……』

 

可能性がたくさん有り過ぎて、今は結論が出ないからと棚上げされた。後日、その結末を報告して貰えるという話だったけれど丁重にお断りして置く。もう、既に終わった事なので知りたくもない。そう告げたが、双夜さんは【迷い子】にも関わる事だからと聞き入れてはくれなかった。

そして後日、双夜さんから《ラック・イーター》付与の驚愕な調査結果を報告される。

 

「『貧乏神がぁ!』を再現しようとしたぁ!?」

 

『ああ。ヲタク化した神が、過去に干渉してお前をその物語に出て来る主人公モドキに仕立て上げようとしたらしい。だが、それが他の神にバレて蓄積されるハズだった運を横からかっ拐われてしまったそうだ。現在は、その蓄積されなかった運の行方と干渉した神の捜索をしている所だ』

 

何つう傍迷惑な!!と、思ったけれど……そう、ならなかった結果に俺はホッとしていた。何故なら、主人公モドキに仕立て上げられていたら、俺の人生はもっと悲惨な結末を迎えていたかも知れなかったからだ。

流石に、拉致監禁生活のたらい回しとか嫌過ぎる。

後、『ヤ』の付くお仕事の人や『マ』の付くお仕事(西洋版『ヤ』の付くお仕事)の人々と関わりたくもない。

 

「マジで、勘弁して下さいよぉ……」

 

『あははは。でも、良かったじゃないか。そうは、ならなくて……可能性としては、君を繋ぎ止めて置く為にリアル・ハーレムとかもあったかもだけど……まあ、周囲の人間の虐殺は止まらなかっただろうな(笑)』

 

健康運や生存運が失われ、俺に関わる者が事故や病気で大量死なんて可能性もあったらしい。その結末を聞いて、俺と神崎さんはドン引きする事となった。怖過ぎる。

 

『流石に、転生させる際に《ラック・イーター》は外したらしいけど……まさか、またおかしな特典を付けるなんてな?余程、断罪されたかったらしい。ああ、転生させた神は異なる者ではあったよ?』

 

救いがあるとすれば、俺を産み出した神様と転生させた神様は全くの別人らしいという事だった。まあ、それが俺の救いになるのかはわからないけれど。

 

『救いになるよ?だって、次こそは!とかやりそうだろう?その『貧乏神がぁ!』っていう漫画は知らないけれど、神崎の話ではおもしろかったらしいからねぇ……』

 

「うぐっ……た、確かに……」

 

そうなったら、『ヤ』が付くお仕事の方々や『マ』が付くお仕事の方々が大挙して押し寄せて、大量に死んで逝くというホラー映画真っ青のリアル・サスペンスが現実を蹂躙していたとは双夜さんの弁。そう言われると、どこか救いがあった様な気がしてくるから不思議だ。

 

「次が無い事を祈ってます……」

 

『ああ。シッカリ、監視する様に言っておくよ……』

 

『原因もわかったんだ。後は、そのトラウマを乗り越えられる事を祈っているよ』

 

「神崎さん……マジ、イケメンになりましたね……」

 

『……………………』

 

「翼さんには、神崎さんがそう言ってくれたと報告しておきますね?」

 

『止めろ!マジで、止めて!!』

 

『クックックッ……よろしく頼む』

 

『ちょ!?何が!?何が、よろしく頼むなの!?』

 

神崎さんの困惑した言葉を最後に、通信は切れて残ったのは俺の苦笑いと背後でニヤニヤ笑っているキリト達だった。その隣では、真っ赤になってる翼さんとそれを突っつく月村さんの姿がある。色々と、カオスな状況ではあるけれど……今の俺にとっては、最高の幸せである事に間違いはなかった。

 

「ああ……孤独(一人)じゃないってのは、こんなにも幸せなんだな……」

 

 

 

 

 




『貧乏神がぁ!』は、ジャンプSQで掲載されていた漫画です。楽しく読んでたよ(笑)。《ラック・イーター》が、出て来た辺りで付け足しました。
はてさて、今回は鉄翼刀の過去に関するお話です。
前は、【迷い子】に関した系の話しか出して無かった『ハズ』なので、今回はそれを補ったお話ですかね?もしかしたら、インスタント・ソウルで生前なんて無かったと書いてあるかも知れません。後から、付け足したストーリーなのでおかしい話になってるかも……修正しておかないと……。
因みに、翼が乱入して来た時……ギィン!とか、効果音が鳴ってますが……これ、刀を拳(素手)で弾いているのでかなりおかしい事になってます(笑)。翼の拳は、刀(金属)をギィン!と弾けるくらい固い事に……(怖)!?

《Lack Eater》ーー運の捕食者ーーについては、スキルではなく概念思想が元ネタ。これは、『最悪の物語』ではなく『次元の果て』側のモンスター?悪魔種だったか?から来てます。まあ、あまりヨロシクない存在だった……ハズ。
作者の記憶には薄っらと残ってるのでいたと思う(笑)。
《旧・神族》関連で、運をメトロダウンさせる敵として出現?周囲にとんでもない影響を及ぼし、討伐したーー足止めにしかならなかった敵。双夜出現後は、《ルール・ブレイカー》で斬り棄て御免と一瞬だけ顔見せして消えるギャク要員に。それまでは、《旧・神族》の足止めとして活躍してたんだけどねぇ……以降、名前すら聞かなくなった存在だよ(笑)。

〇《ルール・ブレイカー》誕生秘話。
これは、まあ、要するに……ステータス依存系最強!!
ではなくて、ステータスが弱くても最強であれる存在を創りたかった作者の我がままですかね?それまでは、能力というかステータス依存系最強の存在オンリーだったけれど、スキル依存系最強存在を創りたかったというか……そんな感じ?
本当は、両立させた方が良いんだけど……出来れば、ステータスは排除の方向でスキルを充実させてレベルを最大にしたキャラを考えたらそんなのが出来上がった的な?
(作者的には、生産職が最強だと考える。ステータスが、どんなに低レベルでも職業が生産ならステータスを補助するアイテムが作れるじゃない!!っていう考え。ゲームみたいに、ステータスにプラス出来る装備アイテムがあれば余計にOK。職業スキルレベルがアップする事によって、更に強力なアイテムが造れるっていう寸法。ぶっちゃけ、『戦闘チート?それよりも、生産職チートでしょう!?』を題名に一物語描きたい気分。さぞ、最強の殺戮者が生まれる事だろう。もちろん、剣と魔法の世界で!!因みに、この場合の『チート』は【生産職】となるだろう。何故なら、【生産職】は職業ではなく【職種】だから!!職業欄に【生産職】とあったら、間違いなく生産系職業を網羅してる事になるからね。まあ、それなら【戦闘職】も『チート』に該当するんだけど(笑)。でも、装備やアイテムは買わないと使えないので……優れたアイテムを探せよ(笑)。って話になる訳ですね!!そんな、クソ面倒な職業……お断りです(笑)。まあ、そんな物語を書く場合は、無駄にロクでもない物を量産して未来の子孫達を大変な目に遇わせてやるぜ!!え?まず最初は、何を造るのかって?……そうだなぁ、流石に異世界にプルトニウムやウランなんて無いだろうから……え?あー、もちろん【核】モドキ?ふぁ!?どこと、戦争するのかって!?違う違う。森とかを、開拓するのに使うんだよ。モンスターだらけで、チマチマやったって時間が掛かるだけだからな!!物質が手に入らないのなら魔法で再現するまで!!それから、村か町を作って……都市に発展させつつ、ロクでもない物を造るみたいな?そんな、スローライフを送りたいねぇ(笑)。絶対、スローライフにならないな!!)
で、《ルール・ブレイカー》はその集大成のスキルである。
使用者に取って、完全御都合主義フィールドを展開できる能力。因みに、範囲限定で一時的なのと永続なのが存在する。
永続させる為には、虹色に輝く剣(鍵)を相手に突き刺して180度反転。そして、それを決定して()()事で永続となる。一時的なモノにする場合は、相手に突き刺した鍵を押し込んでしまう事で、次に抜く・抜かないの判断を経て保留状態に出来る。もし、抜く場合は再度(180度)反転させて抜くだけで元に戻せるーーという様なルールが存在してます。ぶっちゃけ、この能力に魔力とか関係ないんだけど……現状の双夜には、【魔力で運用する】というルールがかせられています。それをやったのは、双夜の中にいる転生者です。
そもそも、ルール・ブレイカーは双夜の中の転生者の能力なので。

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m(_ _)m
 
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いつも読んでくれる方々に感謝を……。
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