絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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ニニ一話

Re:

 

 

そして、目の前に連れて来られた転生者ェ。

見た目は、超が付く美少女。

だけど、中身は完全な男性だった。

しかも、陰湿系の毒舌系ストーカー男(女)。

原作ヒロイン達の隠し撮り写真が、奴の部屋からわんさかと出てきたらしい。その首根っこを捕まえて、師匠がそのお馬鹿を連れて来たんだけど……ヤバイ、心がへし折れそうだ。とりあえず、馬鹿の魔力は封印したという事だった。

 

「クソッ、離しやがれ糞餓鬼!!」

 

「もう、魔法は使えないからここで性根を入れ替えないと転がり落ちる人生をリアル体験するだけだよ?」

 

「なら、魔力の封印を解きやがれ!あれは、俺が正当に得た特典なんだぞ!?それを奪いやがって……何様のつもりだ!?」

 

「《神殺し》ですが?」

 

「つーか、犯罪者の利権て……牢屋に入れる事じゃあ……」

 

「っざけんな!インスタントだか何だか知らねぇが、俺は選ばれた人間なんだ!なら、何をしても許されるハズだろう!?」

 

「「それはない」」

 

ギャーギャー喚く馬鹿に、一撃を入れて黙らせた師匠はもう一人怯えて縮こまっている少女に話し掛ける。

そっちの子は、涙目でガチガチ歯を鳴らしながら蒼白な顔でこちらを見ていた。とりあえず、事情聴取した使い魔の話からして本当に【ハーレム体質】を収得しているらしいという事がわかっている。ただ、【出産率の改竄】は持っていなかったとのこと。あるぇ?【出産率】と【ハーレム体質】ってセットじゃないの!?マジか!?

一応、裏特典についても説明してあるそうだが……なんで、拉致監禁になったのか今一理解していないモヨウ。

先ずは、ヤンデレから逃げ切れた事と休養が必要とのこと。師匠の采配で、カウンセリングの出来る使い魔がしばらく護衛と共に彼女を保護するという事になっていた。

ついでに、美少女風毒舌女も保護してくれないかな?ああ、ダメですか。そうですか。畜生!!

面倒な転生者を押し付けられて、俺は『最悪だ……』等と呟きながら毒舌美少女にどう対応するかを考える。生半可な対応をしても、舐められるだけなので通常の転生者ヨロシク普通に対応する事にした。(鉄拳制裁)

どちらにしろ、既に手を振り下ろしてしまっているんだ……回復魔法もあるし、師匠に【正直者の陣】に似た魔法を掛けて貰って偽りで引っ掻き回されない様にしておけば何とかなるハズだ。

 

「師匠、コイツに【正直者の陣】みたいな魔法を掛けられないですかね?下手に野放しにすると、色んな所に駆け込みそうなので……」

 

それはもう、警察や消防・救急等……ありとあらゆる手段を持って、こちらを潰そうとするに違いないーー大軍が、来ても勝てるけどーーのでその対策を立てておく。

 

「嘘・偽り・詐証で、公共機関を持ち出されても困るか……わかった。《呪い(マジナイ)》を掛けておこう……」

 

言って、師匠は毒舌美少女に何かの魔法を掛けていた。

そして、更にその背後から数人の女の子達が現れる。

全員、元男の転生者で例の『出産率改竄』で女児として生まれた被害者?達であった。師匠の話では、下手をするともっと増える可能性があるらしいので、自己中系の転生者達を確保・更生させつつ現状と世界観を説明して是非を問うとするらしい。だとしても、彼等・彼女等が更生する可能性は余りに低い。なので、この世界に不必要とされる魔力の封印とデバイスの破棄……それから、必要ない神様特典を斬り棄てる事でそれを改修とするとのこと。

 

「最後は、世界そのものに()()()使()()()()っていうアンチ・マジックシステムを組み込んで真っ当な人間になって貰うさ。転生特典と魔法が使えなければ、彼等の増長も尽きるだろう……」

 

「ヒロインGETの行動等は?」

 

「そもそも、この転生は神々の()()だろう?奴等の目的は、転生者達がもがきあがく姿を見て楽しむ事だ。無用な選定欲と、自己中の果てに自滅する者には調度良い仕置きとなるだろう」

 

うわぁ……かなりの御冠なご様子で。その連帯責任とされる、自己中でない被害者転生者が圧倒的に哀れだけれど……こうなっては仕方がないので放置する事にした。

 

「じゃあ、更生しなくても良いんですね?」

 

「更生出来るのなら、更生を促す方向で。そうならないのなら、放置で良いと思うよ?どちらにしろ、彼等・彼女等の能力は封印か破棄させる予定だしね……」

 

そうしなければ、時間だけが無駄に費やされるだけなんだそうだ。まあ、言われてみれば更生しない奴に幾ら時間を費やしても無駄になるのは目に見えてわかる。

なら、自信の元となっている神様特典を破壊して放逐した方がその者の為になるだろう。その者が、是とするか否とするかは別にして……こちらは、彼等の将来を保証する必要はないからな。基本的に俺達は、世界を歪める馬鹿と転生者を物語の世界に転生させる馬鹿を取り締まれば良い訳だし。

転生者の人生を保証するのは、俺達ではなく転生させた神々だから。

ただし、神様として残っていられればの話だけれどね。

 

「フム……なら、適当に更生を促しますね?」

 

「必要なら、コンコンと説明してやってくれ……」

 

「嫌です。面倒なので!」

 

「あっそ。じゃ、こっちは炙り出し特典破壊して連れてくるだけに留めるね?その方が、楽だし……」

 

流石、師匠。鬼畜ぅ!!

という訳で、かなり無責任な改修が始まった。

気絶していた、毒舌系ストーカーが目を覚まして喚き出したので、その辺の情報を与えるだけに留めて放逐した。

すると、毒舌系ストーカー転生者は毒を撒き散らしながら走り去ってしまうが……気にするまでもないので放置する。

監禁されていた、ハーレム体質さんにはカウンセリングと護衛を。それらが、治癒するにはかなりの時間が必要だろう。この中では、一番の転生被害者である。

そして、アイテムBOXで万引きの限りを尽くしていた馬鹿には、特典破壊とそれによって構築された財を放棄させた。つか、アイテムBOX……って(笑)。

 

「どこのRPGだよ!?こんな、特典……初めて見た……」

 

「お前の『王の蔵』だって似た様なモンだろう?」

 

「違います!それに、万引きなんてショボい事なんかに使いません!!」

 

「ショボい……」

 

ショボいと言われて、万引き三昧していアイテムBOXの少女はショックを受けた様子で肩を落とした。

つーか、その程度の反応では反省した様には見えない。

その反応を見る限り、コイツも悪辣な転生者の一人かも知れなかった。

 

「そりゃ、お前には黄金律があるからだろう?」

 

「ええ。というか……何故、黄金律を神様特典として求めなかった!?そんなにイケメンになりたかったのか!?」

 

「美形に成りたいのなら、オプション設定で出来ただろうに……神様特典で、ワザワザ望まんでも良かったのでは?」

 

「オプション設定……」

 

「というか、ワザワザ神様特典でそんなモンを望むから絶世の美女枠にハマったのでは?そして、『ハーレム体質』で拉致監禁フラグが建った奴も同類っと……」

 

「うぅ……まさか、そんな裏があるなんて思わなかったんだもん。酷いよ……神様の娯楽だったなんて……」

 

「黄金律……なんで、俺はそれを望まなかった!?」

 

師匠にしがみつき、俺の方には近付いてすら来ない拉致監禁娘。それと、頭を抱えている万引き娘。どちらも、神様特典で『イケメン』か『美形』を望んだ転生者である。

その為、外側の『皮』は最高に整ったモノとなっているが故に世界でも高位の美少女が並んでいる状態だ。

中身が男で無ければ、速攻でナンパしているんだけれど……今回は、見送りって事で。

 

「つか、神様特典で『イケメン』や『美形』を望んでも男に生まれて来なければ意味が無いんだろう?」

 

「「オプション設定で、男にして貰いました!!」」

 

「おぉ……おう。それでも、男女の出産率改竄に負けたのか……もしかして、第一特典だったとか?」

 

「「第一特典?」」

 

「神様特典は、先に望んだモノ程効果が高いっていう特色があるんだ。だから、【神様特典である願い】と【最初に望んだ願い】。【オプション設定】で付け加えた願い等では、優先権を持つのは【第一神様特典】>【第二特典】>【第三特典】>【オプション設定】となる」

 

それ等を理解しない転生者が、ノリに乗せられて偶々第一特典を【出産率の改竄】に当てた為に男児の出産率が大きく低下した。その結果、当事者でない転生者をも巻き添えになって大改革となった訳だ。結果は、言うまでもなく……それによって、現在に絶望して将来へ続く道から逸脱する馬鹿が増える結果となってしまった。

 

「当然、神様特典が最大の優先権を保有し……その中でも、第一特典が最も強い優先権を持つ。それ以降は、ショボくなるんだよ」

 

「よって、オプション設定で固定されていた性別はランダム状態へと変化して……女児として、生まれてきた。と」

 

「ある意味、最高のカードではあるけど……」

 

「穴だらけの計画だったな……。さて、次は短距離転移を悪用していた転生者の話だ。彼女の転移魔法は、酷く限定的で望んでも人を転移させる事が出来ないらしい」

 

「人を跳ばせないのか……なら、何が出来るって言うんですか!?あ、もしかして……デバイスが、無かったから?」

 

「神崎は、チョロ甘だなぁ……普通にATM内から、お金だけを手元に転移させる事が出来るらしい。ぶっちゃけ、とんでもない『こそ泥』だ……」

 

「ATM内から、お金をちょろまかしていたのか!?」

 

「特典は、全て破棄。魔力も封印して、デバイスも取り上げたよ……全く、性別が男でないってだけで……どうしてここまで、道を踏み外せるのか……」

 

師匠は、大きな溜め息を吐き出すと次の転生者へと手を伸ばした。次の女児の腕を掴み、俺の前に引きずり出すと……次から次へと暴走転生者の罪を暴露して俺に押し付けて来る。もう、お腹いっぱいなんですが……まだ、終らないですか?そうですか。人数分の罪があるんですね?了解です。

ちょっと疲れたので、休憩にしたいのだけれど師匠は容赦なくドンドン転生者達を俺に紹介してくる。

中には、現代社会では役に立ちそうのない特殊特典まであった。調合って、何を調合する気だったんだよ!?

他にも、RPGのスキルや死にネタが山程。更には、俺でもわからない地味でマイナーな特典までもあった。

 

「千里眼で、覗き?でも、女性の裸を見ても興奮出来なくなってた!?あー、そう言えば……女性と男性の身体構造って違うんだっけ?男の肉体なら興奮出来ても、女性の肉体だと興奮出来なくなっちゃってた訳だ(笑)」

 

「あ。じゃあ、栄養ドリンク飲む?」

 

そう言って、師匠が取り出したのは何の変鉄もない栄養ドリンクの瓶。しかし、ラベルに踊っている『エリクサー入り』という言葉に俺の超直感(危険感知)が反応した。

 

「ちょっ!?なんですか、『エリクサー入り』って!?」

 

「チッ。別に?ただ、効果は折り紙つきだよ?」

 

「今、『チッ』って舌打ちしましたよね!?」

 

「え?そうだったかな?……まあ、良いや。ほら、グイッと行っちゃって!!そうすれば、驚異の回復で夜の方も完璧だよ?リジェネ効果で、精力回復まで付いて来る!!」

 

「というか……女性に、精力回復とか問題ないの?」

 

「何言ってんだ?女でも、性欲くらいあるぞ?」

 

「そーなんですか?」

 

「そりゃ、男みたいな獣欲系は珍しいけど……無い訳じゃないからな?希に、男以上のもいるけどさ……」

 

男女の性欲が、どちらが薄い強いかというとどっこいどっこいらしい。それを聞いた瞬間は、半信半疑だったけれど。

そしたら、『女に幻想を押し付け過ぎだ!(師匠)』と言われ……元男達からは、『女の身体は、神秘等では無かった……(転生者)』と断言される始末。

 

「ってか、女が神秘(笑)とか……中学生じゃねぇんだから、残念発言も控えろよ。同じほ乳類で、ホモサピエンスなんだから神秘も糞もねぇだろう(笑)」

 

そういう事じゃねぇよ!?ってか、なんでそのチョイスなんだよ!?そりゃ、ほ乳類でホモサピエンスだけどさぁ!

 

「はあ……しかし、ですね?わからないモノには、神秘に見えたりもするんですよ!!」

 

「……そりゃ、異なるモノに神秘性を求めるのはわかるけど……同じ人間なんだから、神秘も糞もないだろう?しかも、それを女性に求める辺りお前は中学生か!?」

 

「中学生って……別に、そんなんじゃねぇです……」

 

「じゃ、中二病」

 

「グハッ……」

 

「何はともあれ、コイツ等は任せるからヨロシクな?」

 

「はい。了解であります!」

 

一応、敬礼の形を取って新たに追加された転生者に説明をと考えて向き直った所で、毒舌系ストーカーの転生者が顔を真っ赤にして現れたのだった。

 

「おい!お前等、この俺に何しやがった!?」

 

「あー……あれは、どっかの司法機関に飛び込んで手痛いしっぺ返しを食らったな?」

 

「詐欺師を、嘘付けない様にしたから……それで、自爆したんだろう?はっ。自業自得じゃないか……」

 

「うるさい!元はと言えば、全部お前等のせいだろう!?責任を取れ!!俺の能力を返せ!!」

 

「って、言われてもなぁ……そもそも、君の能力だって誰かに与えられた()だろう?それを今更……」

 

「うるさい、うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい!!これは、俺の正当な権利だ!俺は、神に殺されたんだぞ!?なら、俺のしたい様に生きて何が悪い!?」

 

「君、まだ死んでないよ?だって、生前の君は神に殺されたりしてないからねぇ……言ったよね?君は、インスタント・ソウルだって。インスタント・ソウルってのは、真新しい魂に君の人格と記憶をコピペしたモノで……君は本来、死んですらいないんだ。様は、コピーされた存在って事だ」

 

「つまり、俺は選ばれた存在って事だな!!」

 

「「なんでそうなる!?」」

 

ヤバイ。超御都合自己解釈をやらかす奴がいやがった!!

どんな、思考パターンをしているのか……何を言っても、何度説明しても自分の都合の良い様に解釈されてしまう様だった。師匠、コイツ……手強いです!!

 

「さあ、俺の能力を返しやがれ!あ、いや……不当な理由で、不自由を強いたんだ!もっと、特典寄越しやがれ!そうだな……後、10個ぐらい追加して貰おうか!!」

 

「ちょっ!?何、訳のわからない事を言い出してーー「良いよ」ーーって、うえぇぇえぇぇぇ……!?」

 

ちょっと、師匠……何、言い出すんですか!?

 

「とりあえず、今までの神様特典を破棄してくれるなら10個でも20個でも特典追加してあげるよ?」

 

「…………よし!良いだろう!!さあ、寄越せ!!」

 

言われて、師匠は毒舌転生者の神様特典を《ルール・ブレイカー》で完全破棄。そして、ウィンドを開いて毒舌転生者に特典一覧表を表示した。毒舌転生者は、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。なんか、企んでますよ!?

 

「じゃあ、僕が告げる特典を習得してくれるかな?最高のチートをプレゼントするよ?」

 

「ちょ、師匠!?何言い出すんですか!?」

 

「まあまあ。彼は、ペナルティ無しのチートをお望みの様だから……その通りにしてあげるだけだよ?」

 

まさか、まさかの師匠御乱心である。つーか、何のペナルティ無しで神様特典を得られるなんて事が可能なのか!?

 

「じゃ、第一特典を【ペナルティ0(強)】にして……次に、【魂の拡張∞(中)】を選んでくれる?そして、最後に【御都合主義(弱)】を選べば……後は、特典取りたい放題だから……じゃ、いってら~♪」

 

「マジか!?よっしゃ!これでーーー」

 

そう言って、毒舌系ストーカー転生者がそれらの特典を得たのも束の間、そいつはシュン!と消えてしまった。

 

「ちょ、師匠。アイツが、消えちゃったッスよ!?」

 

「そりゃ、消えるだろ?何のペナルティも無く、神様特典取りたい放題だぞ?しかも、魂を拡張して御都合主義特典を得たんだ。本人が望む『主人公な人生』を謳歌して貰おうかと……昔、異世界をたらい回しにされていた勇者が居たんだ。そいつの能力……というか、特典?が先程のチョイスだった訳よ(笑)」

 

あ、なんか嫌な予感がする。それを聞いたら、ペナルティ無しの特典が欲しく無くなる様な……そんな気が。

 

「ペナルティが無い……特典というか、固有スキル取りたい放題な状態ってのは様々な世界を司る神様に取って涎モノなんだ。だって、そうだろう?神様特典ってのは、最大で三~五しか得られない。なのに、【ペナルティ0】を持つ転生者は幾らでも特典を得られる。だから、【ペナルティ0】というスキルを持つ事は()()()()()を代償にする代わりにありとあらゆる世界へ駆け付ける事に……」

 

「え?ちょっと、待って下さい!それって、どういう事ですか!?なんで、()()()()()を放棄する事になるんです!?【ペナルティ0】なんでしょう?なら、何のペナルティもない……こ、と……に…………あ!?」

 

「そう。全ての責任からも、解放されるんだよ。【ペナルティ0】っていうのは、別にスキルや特典だけに関わらずありとあらゆるモノに有効なんだ」

 

まさかとは、思ったが……色んな意味で、【ペナルティ】が零になるらしい。つまり、()()()()()()()()やりたい放題のしたい放題になるっていうこと。

その代わり、()()()()()()()()()()()からも解放される訳だから……とある権限も失う事となる。即ち、一つの世界に留まる権限を失ってしまう事を意味するらしい。

何と言うか、しがらみそのモノが消失するんだとか。

故に、チート能力と引き換えに彼?はありとあらゆる権利・権限・真価等を失ったんだそうだ。

 

「え?でも、それがなんで消失に繋がるんですか!?」

 

「別に、存在が消失した訳じゃないぞ?アレだ。勇者召喚で、異世界に転移したんだよ。以降は、ありとあらゆる世界をたらい回しにされて使い潰されて終了する」

 

「御都合主義なんですよね!?」

 

「おう。【ペナルティ0(強)】で、何のデメリットもスルー状態な【御都合主義(弱)】だ。ただ、特典は等価交換を原則としているから……かなり、ハードモードだろうけどね(笑)」

 

「何故、ハードモード!?」

 

【ペナルティ0】で、【御都合主義】なんじゃないのか!?ちょ、師匠……ちゃんと説明して下さいよ!!

 

「良いかい?特典使用には、必ずデメリットが生じさせなければならないんだ。等価交換を原則としている以上、『何かしらを得る為には、それ相応の代償が必要だ』。しかし、【ペナルティ0】はその代償をなかった事に出来る。それと同時に、等価交換は成立しなかったという状態になるからそれを御都合主義で補う事になるんだけれど……そこには、大きな齟齬が生じる事になる訳だ……」

 

「???」

 

「何の理由もなく、代償・対価を前提とした原則を御都合主義で無害化させる事は出来ない。第一特典を【御都合主義】にして、第二特典を【ペナルティ0】。第三特典を【魂の拡張∞】にしていれば、面白おかしく転移・転生無双のハーレムでウハウハ出来たんだけどね。中々、どうして騙されて転生したって言うのに僕の言葉をホイホイと聞いて選択したモノだ(笑)」

 

「えっと???」

 

師匠だけがわかっていても、俺や他の転生者がチンプンカンプンなので詳しく説明して欲しい。ただ、現在わかっているのはそれらの特典が不調和音を奏でるモノだということだけ。まあ、選択順番がおかしいというのはわかったので、それ以外の効果辺りを説明して欲しかった。

 

「魂の拡張は、【∞】なんだから第三特典でも良いんだよ。だけど、【ペナルティ0】と【御都合主義】は駄目だ。特に、【御都合主義】効果が弱いのがアウト。そして、【ペナルティ0】が強過ぎる。あれでは、【ペナルティ0】に【御都合主義】が圧されて機能不全を起こすだろうな(笑)。ザマァ!って感じだ(笑)」

 

「えっと……だから、わかりませんて!!もっと、詳しく説明してくださいませんか!?」

 

「ん?ああ……すまんすまん。何、簡単な話さ……一見、御都合主義でペナルティ0で特典取り放題に見えるけど。実際、特典取りたい放題だけど!特典、使いたい放題だけど!アレに自由はない。人間関係とか、上司運とかが壊滅してるんだよ。様は、御都合的な無双状態でやりたい放題出来るけれど『ボッチ』なんだ。奴隷ハーレムも、通常のハーレムも作れない。能力的なデメリットは、確かに無いけれど……それ以外の人徳系が壊滅したんだよ(笑)」

 

「人徳系が、壊滅……それは、俺TUEEEは出来るけど人間関係がダメダメなんですか?」

 

「まあ、ネット小説やライトノベルを読み漁っている奴にはわからないかもしれないが……アイツは、今後二度とマトモな人間関係を築く事は出来ないだろうな(笑)」

 

何となく、師匠の言いたい事がわかってしまった。

多分、毒舌転生者が送る人生は最悪なモノとなるのだろう。それが、どんなモノなのかはわからないけれど……神々に世界をたらい回しにされたあげく、行く先々の世界の人々と険悪な関係を強いられる……そんな人生になるのだと思われ。

それも、死に逝くまで続く悪夢。下手をすると、死後も使われ続ける可能性もある地獄の様な人生だろう。

 

「それ、良いんですか?」

 

「本人が望んだんだ。僕は、望み通りにしてあげるよ?って、()()()()()だよ?問題にも、ならないさ……」

 

ここに、極悪人で超の付く詐欺師が降臨していやがる。

『触らぬ神に祟りなし』って事で、サッサと退散するのが吉だろう。つーか、あの口の悪い転生者が全て悪いんだ。

そうでなければ、師匠もここまでキレたりはしなかっただろう。思い上がりとか、色々あったけれど終始自分の都合上の言葉しか吐かないアレに師匠も辟易としていたらしい。

 

「さて、君達はちゃんと更生してくれるよね?まあ、ハーレム体質で拉致監禁ヤンデレに恐怖支配されてた人は間違いなく更生してくれるだろうけど……君達は、彼女みたいに成りたくないよね?」

 

『『もちろんです!!』』

 

サラッと、転生被害者の心にナイフを突き立てて抉る師匠が鬼畜だけれど、大人しくしていればちゃんと護衛してカウンセリングもしてくれるから!!

 

「はあ。とりあえず、犯罪に走らない様に頑張ってみようか?じゃないと、そこの鬼で悪魔な人でなしが鬼畜と化して君達を絶望の奈落に突き落とすかもしれないよ?」

 

「僕は今すぐ、神崎を絶望の奈落に突き落としたく成って来たよ!!」(怒)

 

 

 

 

 




神様特典が、代償・対価を原則にして動いているって話でした(再確認)。そこで、【ペナルティ0】……もしくは、【ノー・デメリット】を追加。デメリット特典を無効化する画期的な特典です!!ただ、神様特典無双出来る様になるけど……人間関係を代償に特典を使用するので、どちらかというと無効しない方が良いってお話(笑)。
無効して、神様特典無双を始めると……勇者召喚で、ファンタジー世界をたらい回しにされます(笑)。特典を取りたい放題のやりたい放題出来るけど、人間関係が壊滅するので奴隷ハーレムも王族との恋愛も出来ません(笑)。そもそも、男じゃないので工口方面は無しの方向で(笑)。その上、その世界の政治等も関わって来ててんやわんやになるのが目に見えている。ついでに、異世界人の思惑も関係するのでラノベの様な展開はほぼない。
しかも、【邪神】が存在すると《神殺し》の派生によって異世界人の思惑が一つの事柄に決定するので面倒な話になる。
華杏の物語では、【邪神】は腐っても【神様】扱いなので討伐すると【呪い】が発生します。つまり、異世界人の思惑とはその【呪い】をいかに受けずに【邪神】を排除するかなので召喚された勇者は人間関係を築く事なく戦闘兵器としての役割を求められるだけの存在となり……ショッパイ扱いとなるでしょう。そして更に、設定を盛り込むならば……人間の繋がりを利用した【縁】に関する【呪い】ですかね?
人と人との繋がりを辿って、【呪い】が拡散する的な設定を盛り込んでいるので……勇者が、ハーレムを作ってから【邪神】退治をすると厄ネタになるんだよ(笑)。なので、異世界人は勇者に関係を求めない事が多いのです。ただの決戦兵器として扱われるハメになる訳ですね!!
ついでに、【邪神】が現れる理由に【キメラ】が関わっている設定なので、その異世界の人々の自業自得に巻き込まれる状況となります。そもそも、完成された生命体なぞを望むのは人間くらいなモノなので【キメラ】を造ったりなんかすると生命神辺りがキレる訳です。それが、【邪神】の始まりですかね?というか、【キメラ】って完全に神への反逆になるんですよねぇ。だって、生命を司る神様が『これで良い』とした作品(命)に『待った!』を掛けた上に魔改造して『こっちの方が完璧だ!!』なんて異論を掲げているんですよ?
どっちが【悪】なのかというと、間違いなく人間が悪いですよね?神様が造った生命を、己らの望む姿に変えてそれを悪気もなく傲慢に宣言したら神様がキレるのも仕方がないと思われ。これ、既に公式に発表されている漫画等でやらかしたら著作権云々で大問題になりますよ?それと同じ事をやらかしているのに……『これこそが、完璧なんだ!』とか言ってる訳ですよ。そんな事言われたら、神様(この場合は、作者?)がキレるのも当たり前としか言い様がないですよね?
それで、異世界人は勇者を召喚して【邪神】とした神様を殺して『自分達こそが正しい!』と言おうとしている訳ですよ。ぶっちゃけ、コイツ等こそ滅べば良いと思う。
なので、ラノベを書いている作者さん達に主張したい。
異世界モノで、【邪神】討伐は避けた方が良い!!と。
アレは、著作権の問題で異世界の人々を勝たせると著作権放棄に当たるんだよ!?と主張したい!!(笑)(笑)。

そして、あの『最悪の物語』で主流だった地味でマイナーな魔法による犯罪行為に関してです(笑)。ATMから、ショートジャンプでお金を抜き出す……は、元々スリ系で誰の技術が最も優れているかを競う遊びでした。鞄から、財布を盗むとか……財布の中身だけを抜き出すとか……そんな事を永遠と書いていた記憶があります。《アバカム(鍵を開ける)》にしても、犯罪系の魔法だよね(笑)。ゲームで、公式に出されているとは言え……ちょっと、常識では語れない魔法だった。
因みに、ミニマムやトードも悪戯に最適な魔法。犯罪にも使えるヤバイ魔法である。例えば、警備員をミニマムやトードで無力化して大金を強奪するとか……厄介この上ない魔法が多いのがRPG系魔法の特徴である。異論があるかも知れないが……あの『最悪の物語』で、実際に使われた犯罪魔法である。(効果はそのまま、魔法名だけ変えて使用)

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