絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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世界が変わって直ぐ、また別の世界の話……過密過ぎる。


ニニ五話

凍真

 

 

そして、俺は木に実る卵から天使が生まれて来るのを見ていた。何を言っているのかわからないだろうけれど、実際に目の前に生えている木から卵が実り……その卵から天使が生まれて来るのである。

 

「……………………」

 

…………状況を説明しよう!

俺は今、《神殺し》の初期教育の為に天界に来ていた!!

まあ、【天使】や【神候補】がどんな風に生まれるのか興味があったのも事実なのでこういう実施体験はありがたい。

ありがたいのだが……そう、思いつつ俺は周囲を見回した。

視界いっぱいに広がるのは、太陽がないのに明るい白銀の空と……見た目は『雲海』なハズなのに、『地面』と呼ばれる白いふわふわの綿飴的な大地。そして、綿飴みたいな地面から生えてる見た目普通の茶色い木。樹は茶色で、葉っぱも普通の木々に生える緑色のモノ。

しかし、それに生る実は白乳色の卵と……そこから生まれ落ちるは、一対の翼を持つ赤ん坊。しかも、生まれた瞬間から翼をはためかせフヨフヨと飛翔する謎の生命体。

その……余りにも、ファンシーな光景に俺は絶句していた。

というか、ツッコミ処が多過ぎる!!

先ず、あえて言わせていただきたい。

太陽も無いのに、明るいってのはどういう了見だ!?

え!?暗くならないだと!?まさか、一日中この明るさなのか!?というか、この天界には夜が無い!?マジか!?

じゃあ、この白くてフワフワした大地はどう説明するんだ!?え!?このフワフワしている部分は『草』!?

地面は、固いこの部分!?そして、ここから見える大部分が『草原』だと!?つーか、どこもかしこも真っ白でわかるかぁ!?どれが『草花』で、何れが『土』か全くわからんわ!!俺達の世界で、『青い海、青い空、青い大地』とは、良く言ったが……ここは、『白い空、白い海、白い大地』とか……ワザととか、故意としか思えんだろう!?

ああ!?じゃあなんで、木と葉っぱはそのままなんだよ!?

というか、なんで木に卵が実ってその卵から天使が生まれてくるんだ!?

そういうモノ!?

意味がわからんわ!!

なら、魔界はさぞ荒廃しているんだろうな!

はあ!?荒廃してない!?むしろ、豊かな土地だと!?

豊か過ぎて、住人が堕落しまくってる!?なら、なんで戦争なんてやってたんだよ!?はあ!?神族が、悪魔達からその豊か過ぎる大地を取り上げようとしただぁ!?

そもそも、俺が知っている神々と悪魔や魔族と呼ばれる存在の前提が違うんだそうだ。悪魔や魔族が住む『魔界』という場所は、自然豊かでその世界に住まう者達に取って最高の楽園なんだとか。それ故に、彼等は完全に満たされていて……だからこそ、堕落している訳なんだと。

 

「じゃあ、大罪とか言われるアレはなんなんだよ……」

 

良く議題にあがる、『七つ』や『九つ』の大罪はというと……満たされていない神々ーー規律いっぱーい。規則でがんじがらめーーが、初めて魔界に降り立った際にとても自由な悪魔や魔族達に嫉妬したり怒りを覚えたりと感じ得た感情が神々の思惑等を含めて人に伝わったモノなんだとか。

俺は、『またか……』と思いつつ説明を続ける案内人の言葉に耳を傾ける。それ等が、『大罪』と呼ばれる『七つ』だか『九つ』の咎だった訳だ。

それを聞き終えた俺は、『ああ、本当に前提が違ったんですね』と納得してフムフムと説明に聞き入ってしまう。

それくらい、衝撃的な話だった。

つーか、神族何やってんの!?

人間に伝わる……信じられている話と、真っ向から正反対な現状に呆れて物が言えないんですけど!?それを踏まえて話を聞いていると、【始まりの魔法使い】が取った対策や行動がとても崇高なモノに聞こえてしまうという不思議。

神魔創世戦争に至っては、完全に神族が【悪】で魔族が被害者だったし、【始まりの魔法使い】がやろうとした事なんて喧嘩両成敗な話だった。

 

「神族が、無能過ぎて辛い件……」

 

「無能だったら、我々が苦労なんてしませんよ?」

 

「……………………」

 

もう、やだぁ……(泣)。

何が悲しくて、《神殺し》達が神族の相手をしてなければならないのか……もう、俺には理解できなかった。どれを見学しても、実際に体験しても《神殺し》に落ち度なんてモノが存在しない。そりゃ、ニアミスやポカ的な落ち度はあったけれど……そんなモノは、誤差の範囲のモノだった。

というか、それ等を極力減らしているのが《神殺し》という存在である。彼等は、【神】さえ殺していれば良いハズなのに……それ以外の事にも首を突っ込んでいて、それがメインの活動となりつつあった。

 

「《旧・神族》の件が、サブッポク聞こえるんですが……」

 

「初期は、メインでしたよ?今は、埃扱いですが……」

 

もう、ぶっちゃけ殲滅するだけの存在なので末端からジワジワと断罪するだけのショッパイ存在なんだとか。

ただ、小賢しいので中々表に出て来ない挙げ句の果てに代理を立てたり身代わりで逃げ切ったりと、チマチマ活動するので大元をプチッする事が出来ないとのこと。

 

「中には、憑依して犯行に走る者もいるので……」

 

「蜥蜴の尻尾切りかぁ……」

 

「ええ。とても、ウザいですよ?」

 

威圧のある、良い笑顔で言い切る案内人。

新・旧で、かなりの確執があるのは理解したが……新しい方の神族は、どちらかというと《神殺し》寄りな面が目立つ。

その辺りを突っ込んでみたら、この案内人は【始まりの魔法使い】に賛同して《神殺し》側に降った天使だった事が判明する。

 

「え?創世記からの古参なんですか!?」

 

「ええ。亜人の方々の中にも、創世記から生きていらっしゃる方は居ますよ?ああ、ポアン・レイグ・アグレイ様も古参の亜人でしたね」

 

「ああ……師が、創世記からの古参……って、じゃあ師って三垓年以上のーーー」

 

と言い掛けて、俺は口を継ぐんだ。

ヤバイ、ヤバイ。これ以上の発言は、俺の命に関わる発言になってしまう。下手にそれを告げてしまえば、次の瞬間には首と胴体がバイバイしてしまうという恐怖の結果を作り出してしまうだろう。俺は、ソッと隣で沈黙している案内人の顔を見てその予想が外れていない事を知った。

何故なら、案内人の顔が蒼白を通り越して土気色になっていたから。すいません。油断してました。

 

「あー……と、続けて下さい」

 

「死ねと?」

 

「あ、いや……歴史の話を……です」

 

「ああ。失礼しました。歴史の話でしたね……」

 

その反応で、あの人の恐怖がここまで浸透しているという事を知る。というか、斬り捨てられるのはデフォルトなんですね?手料理は壊滅的だし、下手な事を言おう物ならバッサリだしどんな恐怖政治を展開してんだよ!?とは思うけど、決して口には出来ないという現実に絶望する。

本当に失敗した。なんで、あんな依頼を引き受けてしまったのだろうか……そして、なんであの人は監視をそこまで嫌うのか訳がわからない。

 

「はあ……なんで、こんな事になったんだろう……」

 

「…………凍真さんは、あの方に如月双夜様の監視を依頼されたんですよね?」

 

「へ?……あ、はい。…………えっと、なんでそれを?」

 

「ちょっとした伝で、貴方の話を聞いたものですから……それで、双夜様に【施設】から出られなくされたとも……」

 

「ぐふっ…………笑いたきゃ笑え……」(自暴自棄)

 

「笑いません。…………それを、お悩みなのですね?」

 

「はあ……まあ、嫌われたッポイのですが……」

 

「嫌われては居ないと思いますよ?ただ、貴方はまだ何も知らないだけですから仕方がないと思われます」

 

「何も知らないって、どういう事ですか?」

 

「そうですね……では、僭越ながら一つヒントを差し上げましょう。双夜様は、【終わりの魔法使い】なのです」

 

「【終わりの魔法使い】?」

 

「ええ。そう、セイビアが言っておりましたので……私も、詳しくは知らないのです。ですので、頭の隅で結構ですから覚えて置いてください」

 

良くわからないけれど、目の前にいる方から【キーワード?】の様なモノを貰ってしまったらしい。

とはいえ、そんなモノを頂いていても俺には活用法が思い付かないのですが……まあ、頭の隅に入れておく事にする。

 

「それでは、天界名物・白滝雲河でございます」

 

「だから、何で!何もかも真っ白にするんだよ!?」

 

目の前に広がった光景に、俺はつい叫んでしまっていた。

というか、そこにあったのは()()『滝』だ。

岩?に囲まれた……と、思われるフワフワの壁に囲まれて……その岩?の間を、水?と思しき真っ白な水蒸気?がサラサラと流れている。時折、その流れに乗って雲?の塊が流れているが……アレなんだ!?つか、真っ白過ぎだ!!

 

「おや?汚物が流れてますね……上流に、雲牛でもいるのでしょうか?」

 

「オブツ?牛!?……って、ウ〇コかよ!?」

 

てか、何でもかんでも白い物体にすりゃ良いってモンじゃねぇだろう!?つか、なんで汚物まで白い雲で再現するんだよ!?目が、チカチカして痛いわ!!

 

「どう見ても、()だろう!?どこが、()なんだよ!?つか、これ羊か!?デカ過ぎる!!!」

 

後学と称して、『滝』の上流に向かってみればそこにいたのは『牛』ではなくフワモコの『羊』だった。

しかも、普通の牛や羊よりも三倍程デカイ。

それが、流れる雲河の真ん中で気持ち良さそうに水?に浸かりながら汚物を産み出している。腹壊してるなら、水?から上がれよ!?と思うが決して近寄ろうとはしない俺。

一定感覚で、流れて行くそれが見た目が『雲』だったとしても【汚物】である事に変わりはないからだ。

ぶっちゃけ、触ったりしたくないだろう?

バイ菌とか……バッチぃ。

 

「次、行きましょう!!」

 

「あ、はい……では、右手をごらんください」

 

「……………………」

 

案内人さんは、何故か残念そうな顔をして周囲を見回すと、今度は嬉々とした表情で右手を指し示した。その言葉に従って、右側に視線を向けると……何やら、モコモコとした巨大な雲?が空を飛んでいたではありませんか。

そこそこのスピードで、そこそこの巨大なソレは扇状の雲を広げて羽ばたいていた。つか、羽ばたく雲って何だ!?

 

「あれが、彼の有名なドラ雲ゴンです!!」

 

「ドラウンゴンってなんだ!?」

 

「ドラ雲ゴンは、ドラ雲ゴンですが……?」

 

言いたい事は理解した。

理解したけれど、どう見ても扇というか団扇モドキを生やした羊が空を飛んでいる様にしか見えない。

つーか、ズングリムックリの巨大な生物……ああ……うん。

この世界風に言うなれば、真っ白なドラゴンが空を飛んでいる訳だが……俺に言わせると、羊にウチワモドキの翼を着けて浮遊魔法で、空にフワフワと飛ばしただけのようにも考えられた。とその時、そのドラ雲ゴンが口をガバリと開き大量の()を吐き出す。

 

「ドラ雲ゴンブレスですね!」

 

案内人さんが、そう教えてくれたけれど俺には全く別のモノに見えて仕方がなかったので言ってみた。

 

「…………てか、見方によるとゲr「ブレスです」……」

 

案内人さんは、何故か言葉を被せて来やがった。

 

「てか、どう見てもゲr」

 

「ブレスです」

 

「……いやいy」

 

「ブレスです」

 

「ゲr」

 

「ブレスです」

 

「あの」

 

「ブレスです」

 

「…………じゃあ、あの辺にダイブしてゴロゴロ転がって来てくれますか?」

 

「……………………」

 

そう、お願いしてみたら案内人さんの顔色がサッと青へと変化した。やはり、あれはドラ雲ゴンの吐瀉物らしい。

 

「やっぱり、吐瀉b」

 

「さあ!次に参りましょう!!」

 

「とs」

 

「今度のモノも、とても見応えがありますからね!!」

 

「t」

 

「さあさあ!時間は、有限ですよ!!」

 

こちらの言葉を潰して、案内人さんは俺の腕を取ると問答無用で次の場所へと引き摺って行く。もう、アレに関しての質問は出来なかった。というか、何もかもが()だからって『嘘』は言っちゃイケないと思うのは俺だけだろうか?

その後、見せられたモノは雲モス(ベヒィモス)や雲リル(フェンリル)等、伝説と唄われるモンスター達。

見た目は、どれも羊モドキで代わり映えしなかったけれど。

 

「どうですか!?スゴいでしょう!?」

 

「…………もしかして、アレ等って『組織』の誰かが手を加えてませんか?なんとなく、悪ノリした【鮮血の】さんが関わっている様な気がするんですが……」

 

「何の事ですか?全く記憶に無いんですが!?」

 

案内人さんは、図星を刺された様子で顔色悪く早口で捲し立てて来る。というか、地元人が『スゴい』とか言ってる時点で元々は別の姿だったと言っている様なモンだろう。

まさか、自爆してくれるとは思ってもいなかったので聞き逃しそうになったけれどちゃんと拾えたのでホッとする。

 

「いやいや、貴方に取ってもあの光景は珍しかったのでしょう?『スゴい』なんて言ってる時点で、自爆している様なモノじゃないですか…………」

 

そもそも、この人の名前だって俺は聞いちゃダメと言われていなければ、うっかり聞いてしまっていたハズだ。

見た目からして、セイビアさん達の知り合いの天使さんなんだけど……セイビアさんと愁さんから、アドバイスを受けていなかったらどんなトラブルに巻き込まれていたのやら。

【鮮血の】さんが、関わっている時点でヤバイ臭いがプンプンする。しかも、何度も無茶振り(自己紹介)してくるので頭が痛くなっていた。

 

「この世界、独自のモノです!」

 

「成る程……【鮮血の】さんが、色々やったんですね?」

 

「この世界、独自のモノです!!」

 

「その成果を、独自のモノと言わなきゃならないとか……」

 

「この世界、独自のモノです!!!」

 

「どんな弱味を握られたんですか?」

 

「この世界、独自のモノです!!!!」

 

「もういっそうの事、双夜さんに言えば良いのに……」

 

「ハゥ……それが出来たなら、私達も救われますけれど。ハッ!?あ、あれは、この世界独自のモノなんです!!」

 

「えっと、メールメール……天界が、【鮮血の】さんの玩具になっている件。ついでに、写メも送っておこう……」

 

「あ、ありがとうございます!とっても、助かります!!」

 

「ついでなので、雲モスとドラ雲ゴンも送って置きましょう。それから、全ての伝説が()になっている件」

 

これはもう、『酷い』としか言い様のない事実。

是非とも、双夜さんによる制裁を【鮮血の】さんに施して貰わねば!!という使命感に燃えた俺は、問題点を上げて行ってレポートに纏めてメールしておく。

 

「後、あの人にされた改変ってなんですか?」

 

「男は、見た目を女に。女は、見た目を……『おネエさん』にされました……」

 

「?……『お姉さん』?」

 

「いえ、『おネエさん』です……」

 

「……………………ハッ!?Σ(゚Д゚;)!?」

 

『オネエサン』って、まさか……筋肉ムキムキで、無精髭が生えてて男らしい漢なのにクネクネとして女言葉を使うあの『おネエ』さんですか!?

 

「多分、その『おネエ』さんだと思います……」

 

「それ、【鮮血の】さんの処置じゃないですよね?」

 

あの人は、科学馬鹿のハズだから見た目をそんな風には変えられないハズだ。一瞬、セイビアさんに見せられたSAOモドキ世界で行われた凶行……『ハプシエルの悪夢』が頭を過ったが、俺は黙して語らず貝の様に口を継ぐんで黙った。

というか、止めて!頭の中で、彼の登場シーンを再生するの止めて!!紫の光とか、要らないですから!!音楽再生しなくて良いから!!何も考えないで!!!

 

「『福音を告げる者』とか、良いですから説明をと~め~て~ぇ~!!!!」

 

「っ!?…………あ、貴方も、あの悪夢をご存知で?」

 

「っ!!…………まさか、ここでも!?」

 

「エヴァンゲリストの猛威は……とても、かんぱ出来るモノではありませんでした…………」

 

どこまで~も、ジットリズルヌボと蹂躙される悪夢が繰り広げられたらしい。男も女も関係なく、問答無用で蹂躙される日々がつづいたとか。もう、血の涙を流しても仕方がない……というのが俺の意であった。

告げ口が、完了した所で俺の天界社会科見学は終了。

なんか、必要最低限の内容でどうでも良い事が半分以上あったけれど。終わったのは終わったので、引き留める美人天使を振り払って俺は逃げる様に【組織】へと帰る。

次は、亜人達の住む幻想界で……その次が、魔界だったハズだ。今度こそ、有意義な見学を希望してその日のレポートを作成した後、眠りにつく事となった。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

「告げ口しちゃったんですか!?」

 

「え?何か、不味かったですかね?」

 

「次の逢瀬のフラグ建ちました!」

 

「回収するの?」

 

「ちょ……マジかぁ……」

 

「「「馬鹿がいる(笑)」」」

 

後日、セイビアさん達にあの案内人天使との顔合わせからの報告をしたら、次回の逢瀬フラグが建っていた事を告げられた。出来る事なら、全力回避したい内容だったのに……まさか、アレでフラグが建つなんて思いもしない。

 

「うがあぁ……。でも、なんであの人と仲良くしちゃ駄目なんですか?悪意とか、無かったですよね?」

 

「悪意は……確かに無いな」

 

「ですが、セイビアと飛龍を保護していた人ですよ?」

 

「普通の大天使なら、そもそも関わる事もないよ(笑)」

 

「普通じゃないんですか?」

 

「「「うん!」」」

 

三人は、合わせた訳でもないのにほぼ同時に頷いた。

 

「えっと……何が、ヤバイんですかね?」

 

「「「性質!!」」」

 

「見た目、のほほんとしてても腹黒!!」

 

「ホワホワ笑っているのに、口から出る言葉は二重音声!!真っ黒で、ドロドロとした青い血の貴族だぞ!?」

 

「貴族云々は良いとして、サワd……じゃなかった。あの大天使長は、ガチガチの政治家だから!!勧誘が始まったが最後、逃げ様にも逃げられないから!!」

 

「うわぁ……聞きたくなかった、その情報……」

 

フラグとしては、最初の出会い頭に逃走してしまったのがイケなかったらしい。あれで、かなりの興味を持たれたのだと愁さん達はいう。そして、今回の自己紹介封じがトドメになったとか……最悪である。

 

「回避は……」

 

「「「無理」」」

 

「逃げたい……」

 

「BLルートか……」

 

「紫の後光が、ロックオンしてるぜ!」

 

「御愁傷様です」

 

何故だ……解せぬ。

余りな理不尽に、俺は頭を抱える事しか出来なかった。

しかし、今その事を言っていても仕方がないので今後の事を考える前に聞かなければならない事を聞いてしまう。

 

「そう言えば、天界のアレって【鮮血の】さんの仕業なんですか?」

 

「まあ、一部は……かな?」

 

「全部ではないよ?ただ、悪ノリしたのが彼だけとは限らなかった訳だ……」

 

「何人かのチームが関わってるから、誰がとは言えないんだよ。まあ、ヴァリュウ軍の科学魔法混合部隊がやったとしか……」

 

「双夜が出てった後の話だから、双夜は知らないよ(笑)」

 

「誰も教えようともしなかったから……ね」

 

「教えたら、彼処まで出来なかっただろう?」

 

「サw……大天使長も、最近衣替えされたから頭抱えてたよ?しかも、逆らえない集団に笑顔が引き吊ってた」

 

「引き吊るのは当たり前だ。あんな世界にされたら、誰だって引き吊るって……とりあえず、双夜がこの間戻ってきた時に【鮮血の】()遊んだと聞いたから最悪【鮮血の】が逃げ出すんじゃないか?」

 

「え?双夜さんが、ここに戻ってたんですか!?」

 

双夜さんが、【組織】に戻ってたなんて初耳だったので聞き返す。そんな様子の俺を見て、三人は何故か哀れそうな人を見る目を俺に向けて視線を反らした。

 

「戻って来たよ?トーマが、天界に滞在している間に……」

 

「事前に連絡が来て、トーマの予定を聞いてたから確信犯」

 

「トーマが、戻って来る数時間前に出てったから確定(笑)」

 

そう言って、三人は俺の肩をポンと叩いて去って行った。

 

「…………うがぁ!!」

 

 

 

 

 




トーマの設定に、『常識人』なんてモノがあります。
これを見て、双夜と合流させる意味がない事を作者は理解した!!だって、コイツを双夜と合流させたら【組織】に関する世界や人々に誰が説明やツッコミを入れるんですか!?
常識人ですよ!?常識人!!コイツは、【組織】に残してその世界観にツッコミやらを入れさせる人員にした方が良いじゃないですか!!トーマを作った人は、神崎や翼達と絡めて使って欲しかったみたいですけど……コイツを【内側】に逃がす気は当初からありません。【組織】内で、飼い殺しにしますとも(笑)。という訳で、『禍焔凍真』の制作者の方へ……諦めて下さい。(笑)(笑)
( ̄ー+ ̄)
常識人♪常識人♪常識人♪常識人♪!常識人♪!!
これはもう、あの世界観に全力全開でツッコミを入れろという天の啓治!!神様は、逝って良いので作者に関わらないで下さい。だがしかし、意は汲みますので啓治はありがたくいただいて置きます。フハハハ!ギャグ方向に傾倒したあのイカレ世界をちゃんと紹介せねば!!トーマ視線で見た、彼の世界の様子を特とご覧アレ!!アーハッハッハッ!!
そして、染める!!

はてさて、今回は『天界』に関するお話でした(笑)。
つーか、意味不明のままでしたね!!それもこれも、【鮮血の】達が色々やらかしてくれてたからですね。
ロクな事しねぇ(笑)。勉強に行ったのに、全く勉強にならないという不思議(笑)。とりあえず、科学方面は【鮮血の】監修で魔法方面はまだ紹介すらしてない人のしでかした事……世界ですらも、ハチャメチャにするアイツ等の非常識さを特とご覧アレ(笑)。

次回、神崎くんに死亡フラグが!?

一つ、思い付いた事。
超極論。原作人物達を『幸せ』にしたいなら神様特典のたった一つの願いで事足りるんじゃね?って断言しよう。
転生者は、基本欲まみれなので誰も口にしないが……転生先が、【物語の世界】とわかったのなら……たった、一言。たった、一つの願いで事足りる。
『世界のテーマを改変したい!『みんな、笑顔で!!』にしてくれ!!』だけで、事足りるんじゃね?
と、思ってしまった( *´艸`)。

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